SSH
【SSH】令和3年度 SSH生徒研究発表会を実施しました
1月20日(木)、今年度のSSH生徒研究発表会を行いました。
研究発表に先立ち、兵庫県立大学大学院教授の川村教一先生に「実りあるプレゼンテーションに向けて」と題してご講演いただきました。今回の講演会も、感染症拡大防止の観点から、川村先生がFuture Lab EASTからZOOMで配信し、生徒は各教室で視聴するリモート講演会形式で行いました。
(講演会の様子)
講演後、本校体育館にて午前中は1年次生、午後は2年次理系生徒による、ポスターセッションでの研究発表を行いました。1年次生にとってはこれまでの探究活動の集大成の発表、2年次生にとっては来年度の夏にある最終発表にむけての中間発表でした。9月の研究発表会と同様、活動班をA・Bの2グループに分け、グループごとに3回の発表時間を設定して、8分間の発表+4分間の質疑応答を行いました。また、2年次文系の生徒も、発表の聴講・質疑応答で参加しました。
次の発表機会は2月6日(日)のGirl’s Expo with Science Ethicsです。今回の反省を生かして、次の発表ではよりよい発表をできるようにしましょう!
(発表の様子)
<ご助言いただいた先生方>
久田健一郎先生(文教大学 非常勤講師)
波田重煕先生(神戸大学 名誉教授)
寶田馨先生(シスメックス株式会社 元新事業開発本部長)
川村教一先生(兵庫県立大学大学院 教授)
進藤明彦先生(神戸大学アドミッションセンター 特任准教授)
進藤先生からは、発表会の最後にご講評もいただきました。
(ご助言いただいた先生方) (遠藤先生から講評をいただきました)
<講演の感想(一部抜粋)>
- 今まで「質問をする=理解できませんでした」という気がしていたので、質問をすることに気が引けていましたが、しっかり講演を聞いて質問内容を考えようと思えた。1年次の研究発表の際、どこのグループでも質問をすることができ、自分が不思議に思ったことを確認することができた。また、自分たちの発表の時も予想していたよりももっと深い質問がきて、有意義だった。講演が研究発表会の前にあってよかったと思う。
- 今回の講演は、どのように質問をすれば良いかというものでしたが、僕はプレゼンにはどのような内容が必要かという話のようにも思えました。今日、本発表を迎えて、僕の班は研究の動機と目的が不明瞭だったなという反省点があります。次の発表の機会では、この内容を思い出して準備をしたいと思います。
<講演の感想(一部抜粋)>
- 放課後に残ったり、冬休み中も家のパソコンでポスターを作成したり、学校の授業外での活動も多かったけれど、その分満足のいくポスターを作れました。また、班のメンバーとの話し合いを通して自分になかった考えを取り入れることができ、発表から質疑応答まで自分たちの考えをしっかり述べることが出来て良かったと思います。来年も今年の活動を通して得たものを活かして活動したいです。(1年)
- 2年次の先輩方の発表を聞いて発表構成や質疑応答など、すごく参考になりました。また、自分たちの発表での質疑応答から、どのような所を工夫したらもっと思ったように進んだのか考えることができ、いい発表会になったと思います。先輩方からの質疑応答では、自分たちが想定していない質問や自分たちの知識よりも詳しい意見をいただいたので、もっとしっかり対策をしようと思いました。(1年)
- 自分達は何を研究して何を明らかにしたいのか理解出来ているが、初めて発表を聞く人への配慮が足りず、対応できていなかった。質問を受けても、説明すればするほど自分でも何を言ってるのか分からなくなってしまうこともあった。アドバイスシートでは高く評価して下さる人達も多かったが、アドバイスも沢山受けた。来年度の本発表に活用して、いい発表ができるよう努めたい。(2年)
- 1年次生の発表も聞きましたが、すごく完成度が高くて、研究が論理的に進められていてとても驚きました。発表時間も8分に近く、よく練られた文章になっていたと思いました。自分の発表では、大学の先生方からもたくさん意見をいただき、新しい発想も生まれたので、これからに活かしていきたいです(2年)
【SSH】SSH通信 第18号を発行しました
SSH通信 第18号を発行しました。
【SSH】東京博物館研修を実施しました
12月10日(金)~12日(日)、科学部希望生徒19名(1年次生13名、2年次生6名)による東京博物館研修を、国立科学博物館および日本科学未来館にて行いました。
11日は国立科学博物館で理学の基礎に関する展示を見学し、12日は日本科学未来館で工学や科学と社会のつながりに関する研修を行いました。生物の多様性や岩石学といった、科学部の研究の内容だけでなく、宇宙工学や考古学、化学など、個人の関心のある内容についても、許容時間いっぱいまで研修しました。コロナウイルス禍の第6波が心配される中、関係各所にも大いにご協力いただき、実施できたことを、心より感謝申し上げます。
(国立科学博物館にて)
(日本科学未来館にて)
<生徒の声(抜粋)>
- 国立科学博物館では、時間がギリギリになるくらい見ていましたが、全然見回りきることができませんでした。博物館で何かを理解しようと集中したことはこれまでになく、自分でも驚いています。また、東京の人は、正確でたくさんの情報を得られる場所へ、すぐに行けるなんて非常にうらやましいです。今回の研修では情報を進んで取りに行くことの大切さを学べました。これをいかして、今後の研究や発表もがんばります。
- 自分の研究テーマのきっかけとなった展示や、それ以外の展示を見て、知識を深められた。そして、知識を身につけるだけでなく、あらゆる物事に対して「なぜ」「なに」と疑問を抱くこと、その疑問をとことん調べて突きつめていくことの大切さを学べた。自分自身にしかできないことは何か、自分たちが優れている点はどこか、ということも意識しながら、これから研究をしていきたい。
- 現在注目されていることが分かりやすく、展示によっては実際に体験を通して理解できるようになっていて、とても面白かった。普段、あまり興味のない内容であっても、他の展示とのつながりがあって、理解すればするほどより深く知ろうと思えた。
【SSH】「兵庫県南部地震と防災」研修を実施しました
12月9日(木)、希望生徒21名(1年次生15名、2年次生6名)による「兵庫県南部地震と防災」研修を、淡路市の北淡震災記念公園および神戸市の人と防災未来センターにて行いました。
① 北淡震災記念公園および野島断層保存館
姫路を7時過ぎに出発し、9時に淡路市の北淡記念公園に到着しました。震災を体験された方のお話を伺ったのち、兵庫県南部地震の揺れの体験、野島断層の見学・露頭の調査などを行い、地震を科学的に学びました。
② 人と防災未来センター
14時に神戸市の人と防災未来センターに到着しました。こちらでは、防災・減災プログラムの受講や、VR体験、ボランティアの方の体験談の聴講などを行い、現在の防災・減災の手法や、震災後に必要な心のケアなど、地震の社会的影響について学びました。
どちらの施設においても生徒は積極的に学習し、時間いっぱいまで充実した研修を行いました。コロナウイルス禍の第6波が心配される中、関係各所にも大いにご協力いただき、実施できたことを、心より感謝申し上げます。
(北淡震災記念公園にて)
(人と防災未来センターにて)
<生徒の声(抜粋)>
- 災害への備えとして、地域でのコミュニケーションをとることや必要な準備をしておくことなどがある。地域でコミュニティを形成していくのは、今では減ってきているように思うので、そこを解消していく必要があると思う。地震のメカニズムや直下型地震と海溝型地震の違いなど、今まで深く知らなかったもの、なんとなくの認識だったものを再認識でき、もっとよく知ることが大切だと感じた。
- 断層というと、一直線になっているものばかりを想像していたが、実際は二本に分かれたり、小さい断層も同時にできていたり、高さが変わったりと複雑であることが分かった。また、家の敷地を走る断層を見て、防ぐことのできない自然の脅威を感じると同時に、適切な対策によって減災が可能であることも分かった。また、復興の際に土地の所有権や人間関係など、多くのことで問題が起こり、地震による災害でその後の生活にも大きな影響が起こることを改めて実感した。2か所で被災者の方々の話を聞き、印象に残っているのは、お二方とも「自然に親しむことが大切だ」とおっしゃっていたことである。防災として、いかに自然災害を食い止めるかが大切だと考えていた自分にとって衝撃的で、これからは自然と共生するための減災の対策をしていこうと思う。
- 震災記念公園の断層は、元の地面より50 cm高くなり右にずれていたのですが、これがわずか10秒の出来事であって、あらためて自然の脅威を感じました。また、人と防災未来センターでは、災害を減らす、また、災害が起きてしまったときに何をすればよいかなど、これから生きていくうえで大切なことを沢山学びました。いざというときに、適切な行動ができるように、日ごろから考えて過ごしたいと思います。
- 午前中の野島断層の見学では、被災者のお話を聞いて、とても胸が痛かったです。また、断層の見学や地震体験では、教科書で見たことしかなかったものを実際に見たり、震度7の揺れを体感できたりして、貴重な体験ができたと思います。人と防災未来センターでは、震災当時の資料を見て、さらに防災・減災の意識が高まったと思います。家に帰ったら、今日学んだ事を親と話し、少しでも役に立てたいと思います。
- 断層の近くのメモリアルハウスは地震の際もほとんどゆがまず、傾いただけで済んだことから、鉄筋コンクリート構造や基礎をしっかりすることで耐震性を高めることは大切だと感じた。また、人と防災未来センターでは、県外に避難した人への公的な支援があまりなく、初期の支援は県内にいる人が対象であるという展示物を見て、行政にも問題があるな、と感じた。
【SSH】「数学・理科甲子園2021」に出場しました
11月27日に「数学・理科甲子園2021」が、アクリエひめじで行われ、本校の2年次生6名が出場しました。
参加全58校で行われた予選(個人戦・団体戦の合計)では6位に入る好成績をおさめ、上位5校による決勝進出も期待されました。しかし、続く本選では十分に力を出し切れず、惜しくも決勝進出とはなりませんでした。
出場生徒からは、「出る前は不安いっぱいだったけど、仲間と協力して、正解できたのは楽しかった!」、「他校の精鋭を見て、勉強をもっと頑張ろうという気持ちになれた。良い刺激になった。」といった感想が聞かれました。
(参加生徒)
【SSH】兵庫県総合文化祭で、科学部が優良賞を受賞しました
11月5日(金)~7日(日)、兵庫県総合文化祭において自然科学部門の口頭発表が神戸高校、ポスター発表がバンドー神戸青年科学館で行われました。
審査の結果、本校科学部の物理系研究部『逆ムペンバ効果が存在することの実証』と地学系研究部『火山岩角閃石から熱水残液循環の証拠を発見』が優良賞を受賞しました。地学系研究部はポスター賞も受賞しました。また、生物系研究部『ヤマトシジミの殻の模様の地域ごとの変異』も奨励賞を受賞しました。
発表では、久々の対面発表で、オンラインではできない経験を積むことができました。
(発表の様子)
【SSH】SSH通信 第17号を発行しました
SSH通信 第17号を発行しました。
【SSH】SSH通信 第16号を発行しました
SSH通信 第16号を発行しました。
【SSH】令和3年度 SSH生徒研究中間発表会を実施しました
9月28日午後、今年度のSSH生徒研究中間発表会を行い、1年次生がこれまでに取り組んできた探究活動の現状報告や今後の活動計画について、ポスターセッションによる形式で発表しました。活動班をA・Bの2グループに分け、グループごとに3回の発表時間を設定して、8分間の発表+4分間の質疑応答を行いました。また、2年次理系の生徒も、発表の聴講・質疑応答で参加しました。
1年次生にとっては、初めての研究発表の場だったこともあり、初めはぎこちない発表でしたが、何度か繰り返すたびに改善され、良い発表になっていきました。また質疑応答では、2年次生・1年次生とも、積極的に質問する様子が見られました。
今回の発表で、どの班も新しい発想や検証方法の改善点などの指摘を受けていました。多くの刺激を受けた一方で、「まだまだ取り組みが甘かったな」と感じた生徒も多かったと思います。次の発表機会は1月の課題研究発表会です。今回の反省を生かしながら、来週以降の研究・4か月先の発表会に向けて頑張っていきましょう!
<ご助言いただいた先生方>
蛯名邦禎先生(神戸大学大学院名誉教授)
竹村厚司先生(兵庫教育大学大学院教授)
<生徒の声(抜粋)>
・ 発表の際、予想外の方向から質問を切り込まれて少し焦ってしまいましたが、その分考えを深めることができて良かったです。他の班の発表や実験のやり方にも参考にしたいものがたくさんありました。
・ 質問をされてあまり答えられなかった点は、まだ考えが深められていないところだと分かりました。また、他の人の発表を聞いているときに質問をしようと思ったけれど、なかなか手を挙げることが出来なかったので、次の発表会では自分の意見も伝えようと思います。
・ 他のグループの発表では、参加型にしているところがあり次の発表の時に取り入れていきたいと思いました。また蛯名名誉教授が仰っていたように質問する力がどれほど大切なのかも実感できました。本発表では理解をさらに深められるような質疑応答をしたいと思います。
・ 発表の時間は8分間あったが、6分弱で終わってしまったので、練習が足りないなと思った。また、ポスターに表や写真などを載せていないてんや、実験方法が曖昧な点など、改善点も見つかった。たくさんの質問をいただき、自分たちでは考えられていなかった部分が分かったので、そこを改善して、本発表には完璧な発表ができるよう頑張ろうと思った。
【SSH】第2回サイエンス・ラボを実施しました
8月23日(月)14:00より、地域の中学生26名を対象に、第2回サイエンス・ラボを実施しました。
【重曹のふしぎ(化学分野)】(化学教室)
液体の比重や、重曹と塩酸の反応などの実験を行いました。2~3人の班で話し合って結果を予想したあと実験し、その結果から何が言えるかを考えました。
(参加生徒の感想)
自分たちの身近にあるものを使った実験をたくさんできて、面白かったです。解説もよく分かりました。(中学2年)
【反応の時間を操ろう(化学分野)】(生物教室)
「一定時間経った後に色が変わる化学反応」の反応時間を、5秒から20秒に変えるにはどうしたらいいか、パートナーと意見を出し合い、試行錯誤しました。
(参加生徒の感想)
パートナーと相談して、水を入れて溶液を薄めようと考えました。協力して実験できて、とても楽しかったです(中学2年)
【偏光板から見える世界(物理分野)】(物理教室)
偏光板万華鏡を作成して、光の性質や偏光板の原理や用途について学びました。うまくいかないところは、生徒同士でその原因を考えました。
(参加生徒の感想)
ものが2枚の偏光板の間に入るだけで、見え方が変わるのに驚きました。偏光板について、もっと調べてみたいと思います。(中学2年)
【図形をパズルで考えよう(数学分野)】(多目的教室)
2つの同じ形の図形から大きな同じ形の図形を作るパズルを解いたあと、そのパズルを応用して、自作のパズルも作成しました。
(参加生徒の感想)
自分一人ではできなかったけど、みんなで協力して解けました。解説も分かりやすく、楽しい授業で来て良かったです!(中学2年)
【SSH】SSH通信 第13号を発行しました
SSH通信 第13号を発行しました。
【SSH】第1回サイエンス・ラボを実施しました
7月16日(金)の放課後の時間に、近隣の中学校4校の希望生徒(計30名)を対象に、第1回サイエンス・ラボを実施しました。
今回の講座は、「デンプンの色を変えよう!(化学)」「アルコール発酵を体験!(生物)」「英語実験で酵素を実感!(化学・生物)」「砂で分かる!図形の性質(数学)」の4講座でした。参加生徒は積極的に意見を言ったり、実験に取り組んだりと、とても楽しそうに体験していました。
第2回サイエンス・ラボは、8月23日(月)14:00より実施します。対象は姫路市内の中学生で、申込締切は8月2日(月)です。興味のある中学生は、ぜひ参加して下さい!(申込については、本校ホームページのトップページをご覧ください。)
(デンプンの色を変えよう!) (アルコール発酵を体験!)
(英語実験で酵素を実感!) (砂で分かる!図形の性質)
【SSH】SSH通信 第12号を発行しました
【SSH】データサイエンスコンテストのキックオフイベントに参加しました
7月11日(日)の9時30分より、兵庫「咲いテク」推進委員会主催の「第2回 データサイエンスコンテスト」のキックオフイベントが、リモート形式で行われました。本校からは2年次の生徒2名が参加します。
コンテストでは、台湾の生徒2名とオーストラリアの生徒2名を加えた6人チームで活動し、外国人向けの日本旅行のプランを、ビッグデータをはじめとする、さまざまなデータに基づいて作成します。日ごろのコミュニケーションやプランの提出、プレゼンテーションは、全て英語で行います。
これから旅行プランの作成が始まっていきます。決勝に残れるように頑張ってください!
(データサイエンスコンテストの様子)
【SSH】「探究評価研修会」を実施しました
6月30日(水)の15時30分より本校教員を対象とした「探究評価研修会」を、本校百周年記念館にて行いました。京都教育大学より村上忠幸教授をお招きして、探究活動の評価について、その意義や手法、他の高校の実践例などについてご講演いただき、研修を行いました。
(探究評価研修会の様子)
【SSH】アラカルト講座を実施しました
6月18日の5~6時間目、1年次生全員を対象に「アラカルト講座」を実施し、各分野の専門家の先生方9名から講演をいただきました。なお、緊急事態宣言下のため、県外の4名の先生方についてはZOOMを用いて、オンラインでのご講演となりました。生徒は前半・後半で異なる2講座を選び、研究の面白さや勉強することの意味、科学倫理などについて学びました。講義の後には積極的な質問も多く見られ、充実した時間になりました。
<アラカルト講座>
① 川村教一先生(兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科教授)
演題:「自然科学探究への誘い -科学の論理-」
② 濵中裕明先生(兵庫教育大学大学院理数系教科マネジメントコース教授)
演題:「射影幾何学の入り口」
③ 岸本直子先生(摂南大学理工学部機械工学科教授)
演題:「古典や理科の勉強は必要か」(オンライン講演)
④ 鈴木美香先生(京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門特定研究員)
演題:「良い研究の条件ってなんだろう」(オンライン講演)
⑤ 寶田馨先生(シスメックス株式会社元新事業本部長)
演題:「企業での開発と高校での勉強」
⑥ 野村美治先生(アース製薬株式会社研究開発本部研究部)
演題:「害虫による被害と虫ケア用品(殺虫剤)の開発について」
⑦ 瀬戸山晃一先生(京都府立医科大学大学院医学研究科医学生命倫理学主任教授)
演題:「生命倫理とはなに? -生命の倫理を考える必要性と重要性-」(オンライン講演)
⑧ 増田弘治先生(読売新聞大阪本社地方部次長 京都駐在)
演題:「科学は幸福をもたらすのか」(オンライン講演)
⑨ 瓜生原葉子先生(同志社大学商学部准教授)
演題:「行動科学で社会課題を解決する! -臓器移植-」
<アラカルト講座 生徒の感想(一部抜粋)>
- 「ただ知識を暗記するだけ、テクニックを覚えるだけでは将来役に立たない」ということが印象に残っています。自分でなぜ?という視点・考えを持つことを大切にしたいです。また、英語はとても重要なんだと話を聞いていて思いました。学生のうちにできることをしっかりやっていきたいです。
- 普段は考えないことや、目には入っているのに深く考えずに流していることの中に大事なものが多くあると感じました。答えがあるものだけでなく、答えのないものについても考えることで立派な大人に近づくのだと思いました。
- 生命倫理についての考え方が国ごとに違っていたりして、正解がないので、自分の考えを持つことができ、これからの学びに生かしていこうと思いました。進化していく科学をどこまで利用していいのかという疑問は、これからの時代に特に必要になる考えだと思いました。
- わたしが受けたのは、出生前診断とか臓器移植、というどちらも少し重いテーマだったのですが、だからこそ大切なんだと理解することができました。特に臓器移植は前々から考えなければいけないと思っては先延ばしにしていたことだったので、いいきっかけになりました。帰ってからも、母と改めてじっくりと臓器移植について話すことができて、とてもいい経験になりました。
- 私は文系に進もうと思っていますが、理系分野の面白さをとてもよく感じました。また、社会に出ると理系文系関係なく手を取り合って問題に取り組んでいくことが大切だということ、知って無駄なことは何一つないということを学んだので、前向きに高校生活を送っていきたいと思いました。
<サイエンスカフェ>
アラカルト講座終了後、「サイエンスカフェ」を実施し、来校された講師の先生方4名と希望生徒19名が交流し、自由な雰囲気の中で、普段の授業では学べない貴重なお話を伺いました。
<サイエンスカフェ 生徒の感想(一部抜粋)>
- 講師の先生方の質問に対する返答は想像をはるかに上回るものばかりで、知らない世界でのことはとても面白かったです。また、講師の先生に自分の話を聞いてもらうことで、夢のために頑張る決心がつきました。ありがとうございました。
- 色々な経験をされてきた先生方のお話を聞くことができて、文理選択や将来のことなど改めて自分の将来について考える良いきっかけになりました。とてもいい経験になったので、もっと定期的に開催して、今回は参加しなかった子たちにも参加してほしいです。
【SSH】東高祭のステージで課題研究の成果を口頭発表しました
6月7日に姫路文化センターで行われた本校文化祭のステージ発表で、SSHの取り組みとして行っている課題研究の生徒発表が行われました。
発表をしたのは、昨年度実施した「理数探究基礎」の探究活動班の中から選抜された2つの班です。1つ目の班は「影は何色か?」、2つ目の班は「体育座りの痛みを減らす方法を明らかにする」というテーマで発表しました。どちらの班も、仮説を立てるまでの経緯や検証の方法、結果の考察など、論理的によくまとめられており、発表後は大きな拍手をいただきました。
(ステージ発表の様子)
【SSH】1年次理数探究基礎「テーマ案のプレゼンテーション」
6月1日、1年次の理数探究基礎では、テーマ案のプレゼンテーションを行いました。前回の理数探究基礎の時間以降、多くの班がプレゼンテーションに向けて準備をしており、よく考えられた資料・しっかり練られた原稿をもとに、堂々とプレゼンテーションをしていました。
模造紙で発表する班が多かったですが、文字だけでなく、レイアウトを丁寧に考え、色を使ったり、イラストを入れたりと、工夫を感じるものばかりでした。また、パワーポイントで発表した班もありました。
今後、同じテーマを選んだ生徒数名で探究班を作り、仮説の設定に挑みます。「筋は通っているか」、「時間は足りるか」、「実験に危険はないか」など、考慮することはとても多いですが、協力して取り組みましょう。
(模造紙でのプレゼンテーション)
(パワーポイントを使ったプレゼンテーション)
【SSH】2年次理数探究・科学倫理「テーマ・仮説検討会」
2年次の理数探究では、現在、探究班に分かれて仮説の検討を行っています。5月31日、その仮説の方向性や妥当性について、担当教員間で検討会を行い、意見を交換しました。2年次の各探究班について、教員が助言するときの方針や視点を確認し、生徒の自主的な探究活動がより一層充実することを目的としています。
多くの班で共通して話題になったのは、「テーマをもっと絞り込む必要がある」という課題でした。
・多くの要素からなるものは、どの要素を最優先に考えるかを決める。
・研究対象について、明確な定義づけを行う。
など、仮説を設定する上で必要な視点を再確認しました。
次回の探究では、担当教員からの助言をもとに、改めてテーマと向き合い、自分たちの検証計画を立てることになります。その際、上記の視点を意識しながら取り組みましょう。そして、そこから「自分たちの検証方法は目的と合致しているか」、「実際に実験できるか」なども検討し、検証計画を発展させていきましょう。
(検討会の様子)
【SSH】1年次理数探究基礎「テーマ検討」
1年次の理数探究基礎の授業では、現在、テーマ案を検討中です。ゴールデンウィーク前から考えてきたアイデアを、5月11日および18日の授業で検討しています。
初めはどのような観点で検討すればよいのかがよく分からず、話し合いが止まってしまっていた班もありましたが、助言を受けながら議論が進み、どの班でも徐々にテーマが形になり始めています。次回(6月1日)の探究では、テーマのプレゼンテーションを行います。テーマの魅力を存分に伝えられるよう、それまでにできるだけの準備をしておきましょう!
(みんなで検討し、1つのテーマに絞り込みましょう)