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【SSH】令和4年度 生徒研究前期発表会を実施しました
7月19日(火)、今年度の生徒研究前期発表会が行われました。3年次生と1年次生が、いずれもポスターセッションによる形式で、これまでの探究活動の発表を行いました。
3年次生にとっては、昨年から続けてきた探究活動の最終発表という位置づけの発表でした。本校体育館にて、各班が2時間で計6回の発表(8分間の発表+6分間の質疑応答)を行いました。
1年次生も4月から取り組んできたミニ探究の発表を行いました。1年1~7組の各教室で、各班が1時間で計2回の発表(8分間の発表+3分間の質疑応答)を行いました。
また、2年次生、3年次文系の生徒も、発表の聴講・質疑応答で参加しました。
最後に、神戸大学名誉教授の蛯名邦禎先生より、ご講評をいただきました。
3年次生の探究活動は、あとは論文執筆を残すのみとなります。いい論文を執筆して、探究活動をしっかりと締めてください。
また、1・2年次生の次の発表は1月19日(木)の生徒研究後期発表会となります。このときは、1年次生は、自分たちでテーマを設定した探究活動の成果発表、および2年次生の探究活動の中間発表が中心となります。あと半年、やることは多いですが、3年次の発表を目標に、計画的に活動していきましょう。
〔3年次生の発表風景〕
〔1年次生の発表風景〕
〔蛯名先生からの講評〕
<ご助言いただいた先生方>
久田健一郎先生(文教大学 非常勤講師)
波田重煕先生(神戸大学 名誉教授)
寶田馨先生(公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 参与)
蛯名邦禎先生(神戸大学 名誉教授)
川村教一先生(兵庫県立大学大学院 教授)
竹村厚司先生(兵庫教育大学 非常勤講師)
伊藤美津枝先生(シスメックス株式会社 課長)
小和田善之先生(兵庫教育大学大学院 教授)
山下靖先生(奈良女子大学 教授)
三ツ井良文先生(国立研究開発法人 科学技術振興機構 西地区担当 主任専門員)
脇本真行先生(兵庫県教育委員会 高校教育課 主任指導主事)
<生徒の声(一部抜粋)>
- たくさんの準備をして挑みましたが、やはり班員以外の人に聞いてもらって初めて気づくことがたくさんありました。でも、想定外の質問では、班員と相談して回答を紡ぎ出す過程で、新たな気づきを得られ、考えを深めることができました。最後の講評で「質問者が主役」という言葉があったように、発表者と聴講者とのコールアンドレスポンスやコミュニケーションが、研究をより良い方向に進めるにあたって不可欠であると強く感じました。自分の世界観を構築し、それと実験で現れた事象との矛盾が、疑問を生み出し、その疑問が研究を進めるための糧となるという講評も、これから先の研究活動をする際に、役に立つ言葉だなと思いました。今回の発表会で得られた経験は、私たちの研究を次の段階へ進めてくれるものだったと感じています。(3年次生)
- 約1年半班のみんなと実験し、考え続けるという探究活動を、いい発表で終えられてよかったなと思いました。中間発表では原稿を見ながら発表していましたが、今回は聞いている人にもっと伝わるように原稿を見ずに挑戦しました。また、たくさん質問をしていただいて嬉しかったし、その質問にも臨機応変に応えることができてよかったです。去年の発表より少しは成長できたんじゃないかなと思います。(3年次生)
- 中間発表から今日まで思うような結果が出なかったり、時間がなかったり、ととても大変でした。しかし、いろいろな先生から助言をもらい、班員で話し合い協力してすごく良い実験ができたなと感じました。1年生の時とは比べ物にならないくらい、より深く、より丁寧に探究活動をすることができました。今日私たちが1年半頑張ってきた成果を大きな声で分かりやすく皆に届けられたかなと思います。この1年半は私にとって、とても有意義な時間となりました。この経験をこれからの学校生活にいかしていきたいです。(3年次生)
- ここ考えないとな…と思っていたのに考えきることができなかったことが質疑応答の際に指摘されたので用意できなかったことが悔しかったです。また、一年生のほかの班を聞いていたら面白い発表や論理的な発表はやっぱり印象に残るなと感じました。三年生の発表は声の大きさやポスターから、レベルが高くて感動しました。理解が難しいと感じられるようなところでは身近な例を取り上げてわかりやすく説明していたし、質疑応答も迷いが見られなくてすごかったです。今回の反省や参考点を次回の研究発表にいかせられたらなと思いました。(1年次生)
- ポスター制作では、班員全員で集まれず、必要最低限の文章しか書けていなかったことが残念でした。他の班の発表を見て、グラフに色を付けることや、もっとわかりやすいイラストを入れることができていればもっといい発表になったのではないか、と反省しています。しかし、発表ではハキハキと話すことができ、わかりやすく論理的な説明ができたと思います。また、質問にすぐに答えることができた点もよかったと思います。次は、文章のクオリティはそのままに、ポスターを工夫したいです。また、今回は全く質問ができませんでした。発表を聞きながら、疑問点は浮かんだものの、それが間違っているのではないか、見当違いなことを言っているのではないか、先輩に指摘するのは失礼ではないかなどと、余計なことを考えてしまったせいです。質問がない質疑応答の時間ほどつらいことはないと身をもって体感したので、発表を聞きながら質問を考えることはこれからも続け、さらに声に出して質問できるようにしたいです。(1年次生)
【SSH】8th Science Conference in Hyogoに参加しました
7月18日(月・祝)、兵庫「咲いテク」運営指導委員会主催の"8th Science Conference in Hyogo"に、本校の7名の生徒が参加しました。
午前中に神戸大学大学院 Erkki Tapio Lassila助教による英語講演"Science, education and science education: a cross-cultural examination"を聴きました。講演の中で、理科学習や好奇心を持つことの大切さを学び、"Young People, Be Curious!" のメッセージをいただきました。
昼食後のポスター発表では、本校から以下の2班が参加し、英語でのポスター発表および質疑応答に挑戦しました。
Title | 和文題名 | |
The Discovery of Oscillatory Zoning Showing the Circulation of Hydrothermal Fluid in Amphiboles of Daicite |
デイサイトの角閃石から熱水残液の循環を記録する波状累帯構造を新発見 |
科学部 |
Regional Variations in the Shell Patterns of Corbicula Japonica | ヤマトシジミの産地による殻表面模様の種内変異 | 科学部 シジミ班 |
ネイティブの英語の発音の聴き取りや、細かいニュアンスを英語で表現することの難しさに苦労しながらも、言い方を工夫したり、ジェスチャーを交えたりして、コミュニケーションを取ろうと頑張り続けました。
また、他校の生徒が流暢に英語を話すのを見聞きし、「英語の勉強も頑張らないと」と生徒には良い刺激になりました。
(科学部マグマ班の発表)
(科学部シジミ班の発表)
(参加生徒と本校のHarry先生 集合写真)
【SSH】第1回サイエンス・ラボを実施しました
7月15日(金)の放課後の時間に、近隣の中学校2校の希望生徒(計17名)を対象に、第1回サイエンス・ラボを実施しました。
今回の講座は、「化学反応の時間を操ろう(化学)」「The Science of a Candle~英語で、ロウソクの科学実験をしよう!~(物理・化学)」の2講座でした。参加生徒は実験方法を相談したり、それに従って実験をしてみたり、また、単語カードをみながら英語で実験に取り組んだりと、とても楽しそうに体験していました。
第2回サイエンス・ラボは、8月19日(金)14:00より実施します。中学生なら誰でも参加できます。申込締切は7月21日(木)です。興味のある中学生は、ぜひ参加して下さい!(申込については、本校ホームページのトップページをご覧ください。)
(化学反応の時間を操ろう」)
(The Science of a Candle)
【SSH】SSH通信 第22号・第23号を発行しました
【SSH】「保護者のための講演会」を開催しました
6月15日14時25分より、本校保護者を対象とした「保護者のための講演会」を開催しました。
当初は、本年2月に実施した「Girl's Expo with Science Ethics」にあわせて開催する予定でした。コロナウイルス禍の影響もあり、延期となっていましたが、アラカルト講座にあわせて開催することができました。
講師には、京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門 特定研究員の鈴木美香先生を招き、「『いい人生ってなんだろう』を一緒に考えてみませんか?」というテーマでご講演いただきました。41名の保護者の方々が参加し、講師の先生と対話をしながら、自分の強みや人生の目的、今後大切にしたい価値観などについて共に考える貴重な機会となりました。
【SSH】アラカルト講座を実施しました。
6月15日の5~6時間目、1年次生全員を対象に「アラカルト講座」を実施し、各分野の専門家の先生方13名から講演をいただきました。生徒は前半・後半で異なる2講座を選び、研究の面白さや勉強することの意味、科学倫理などについて学びました。
<アラカルト講座>
① 田結庄良昭先生(神戸大学 名誉教授)
「南海トラフ地震-そのメカニズムと播磨地方への影響」
② 竹村厚司先生(兵庫教育大学 非常勤講師)
「微化石研究と地球環境について」
③ 柴田正輝先生(福井県立大学 恐竜学研究所 准教授)
「なぜ日本に恐竜はいるのか?」
④ 砂川玄志郎先生(理化学研究所生命機能科学研究センター 上級研究員)
「人類は冬眠できるのか?」
⑤ 森崎直子先生(姫路大学 看護学部 教授)
「難病患者さんの苦しみを減らす方法を探る」
⑥ 伊藤美津枝先生(シスメックス株式会社技術戦略本部 R&D戦略部 課長)
「免疫反応と医療機器 ~感染を見つける、見分ける技術~」
⑦ 増田弘治先生(読売新聞大阪本社京都総局 専任次長)
「私が「生命倫理」に興味をもったわけ。学び、考える必要があるのはなぜか」
⑧ 野村美治先生(アース製薬株式会社 開発部 アドバイザー)
「ちょっと気になる虫と虫ケア用品の話」
⑨ 小和田善之先生(兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 理数系教科マネジメントコース 教授)
「身近な機能性ガラス」
⑩ 濵中裕明先生(兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 理数系教科マネジメントコース 教授)
「射影幾何学への入り口」
⑪ 鈴木美香先生(京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門 特定研究員)
「良い研究の条件って何だろう」
⑫ 森下直貴先生(一般社団法人老成学研究所 代表理事・所長)
「四分割の思考法について」
⑬ 岸本直子先生(摂南大学 理工学部機械工学科 教授)
「チームで研究を進めるとは」(リモート講演)
<アラカルト講座 生徒の感想(一部抜粋)>
- はじめは難しい話ばかりなのかなと思ったけど、自分の生活に関係する話だけでなく、普段生活しているだけではなかなか知ることのできない話もたくさんあって、とても有意義な時間になったなと思いました。大学で行う研究がどういうものなのか、実験ではどんなことをしているのか、などすごく興味を持てるものばかりでした。また、実際に企業で作られている機器などの仕組みも教えていただいたりして面白かったです。今日の話を、進路を考える際に役立てたり、日常の生活にもいかしたりしていきたいです。
- データから疑問を見つけ、さらにその疑問を解決するためにデータを集め、また疑問を見つける、・・・と繰り返し取り組むことでテーマについてより深く考えることができるな、と感じた。また難しいと思える問題に出会ったときにも、いろいろな知識を組み合わせたり、チームの皆で協力したりしながら、目的と原因をしっかり考えて取り組むことで解決につながるんだと思った。これからの探究活動に活かしていきたい。
- これまで生物に興味を持っていたけれど、今日の講座で生物分野だけでなく、ガラスなどの違う分野にも新たに興味を持つことができました。今日の講座で興味を持ったことを、これから調べていきたいです。
<サイエンスカフェ>
アラカルト講座終了後、「サイエンスカフェ」を実施し、来校された講師の先生方11名と希望生徒40名が交流しました。自由な雰囲気の中で、生徒が日ごろから疑問に思っていることに答えてもらったり、先生方からより専門的な話をしていただいたり、と普段の授業では学べない貴重なお話を伺いました。
<サイエンスカフェ 生徒の感想(一部抜粋)>
- 今日のアラカルト講座に関する質問や日ごろの疑問などを自由に質問でき、とても貴重な経験になったなぁと思います。大学の話や、今後につながるような話をたくさん聞けたので、進路などにも役立てていきたいと思いました。
- 先生方の話には様々な視点があり興味深かったです。その中で発展した技術の扱い方として善と悪の境界線を見つけるべきだと仰っていてなるほどと思いました。何が正しくて何がフェイクなのか、情報が溢れかえった現代を生き抜く鍵を教わったような気がします。
【SSH】1年次「ミニ探究」検証
1年次の理数探究基礎では、現在、ミニ探究を行っています。
ミニ探究では、探究活動の基本を学ぶために「仮説の検討→検証実験→結果と考察→ポスター発表」という、探究活動の一連の流れを経験します。
課題は「よく飛ぶ紙飛行機を作る」「効率の良い風車をつくる」「よく動くセイリングカーを作る」の3つについて、クラスごとに同じ課題に取り組みます。同じ課題であっても、仮説の立て方で検証内容が変わってきます。
5/31(水)の理数探究基礎では、各班が前の授業で立てた仮説に合わせた検証実験を行いました。検証に必要な道具を揃えてきている班もありました。
(よく飛ぶ紙飛行機を作る)
(効率の良い風車をつくる)
(よく動くセイリングカーを作る)
【SSH】図書室に「科学道100冊」のコーナーが新設されました
図書室にSSH関連の本をまとめた「科学道100冊」のコーナーが新設されました。
詳しくはこちらから、図書だより5月号をご覧ください。
「科学道100冊」は、書籍を通じて科学者の生き方・考え方、科学のおもしろさ・素晴らしさを届ける事業です。
日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所(理研)と、本の可能性を追求する編集工学研究所(編工研)が手をとり、2017年に展開を開始。2019年秋からは、毎年恒例の企画としてリスタートしました。
「科学」と「本」という両研究所の強みを生かし、中学生・高校生を中心とした幅広い層に科学の魅力を多様な視点から継続的に伝えるべく、活動を続けています。
(公式サイト「科学道100冊 『知りたい!』が未来をつくる」 https://kagakudo100.jp/ より)
【SSH】東高祭で探究活動の口頭発表をしました
4月27~28日、文化祭が開催されました。その2日目、アクリエひめじでのステージ発表で、76回生の4班が昨年度の課題研究の口頭発表を行いました。
発表したのは、いずれも今年1月のサイエンスフェアin兵庫で発表予定だった班です。(サイエンスフェアin兵庫はコロナ禍のため誌面開催となり、口頭発表はできませんでした。)
発表のテーマは、
「pHの数値とシャボン玉の持続時間の関係性を調べる」
「人の気配は体のどこで感じるのか」
「三拍子の速さと心拍数の変化について」
「自転車で重い荷物を楽に運ぶ方法」
でした。どの班も研究の方法・結果が分かりやすくまとめられており、課題研究の面白さが伝わってくる良い発表でした。1年次生はこの発表を参考にして、探究活動の進め方・考え方をイメージしてほしいと思います。また、発表生徒も、発表の経験を今後の探究活動だけでなく、学校生活に活かしてほしいと思います。
(発表①「pHの数値とシャボン玉の持続時間の関係性を調べる」)
(発表②「人の気配は体のどこで感じるのか」)
(発表③「三拍子の速さと心拍数の変化について」)
(発表④「自転車で重い荷物を楽に運ぶ方法」)
【SSH】各年次の探究活動が始まりました
令和4年度の授業が始まりました。今年度からは全年次で探究活動を進めていきます。
・ 3年次は、昨年度の研究を引き続き行い、ポスターや論文を作成していきます。
・ 2年次は、自然科学分野の研究だけでなく、その研究に関連した科学倫理の研究も行います。
・ 1年次は、まずは探究活動のノウハウを学ぶ「ミニ探究」を経験します。
各年次で実施内容は異なりますが、自分たちで疑問をもち、解決方法を考え、実験を行い、結果を分析して、…、といった流れは同じです。
新入生はまずは探究活動の進め方の習得、上級生はさらなるレベルアップを期待します!
(1年次 理数探究基礎の授業(ガイダンス)の様子)
【SSH】11月以降の科学部の活躍
11月以降、科学部の研究発表が5つの大会で表彰を受けました。
① 第4回グローバルサイエンティストアワード“夢の翼” 一般社団法人メディポリス医学研究所賞(生物系研究部・シジミ班)
事前審査で選ばれた69件の研究について口頭発表審査が行われ、シジミ班が一般社団法人メディポリス医学研究所賞(全国6位)を受賞しました。
② 第19回高校生科学技術チャレンジ2021(JSEC) 敢闘賞(物理系研究部・逆ムペンバ班)
220件の応募論文に対する予備審査によって、本校を含む85研究が1次審査に進出しました。残念ながら、最終審査の32研究には選ばれませんでしたが、それらと大差ない内容である、と高く評価された研究に贈られる敢闘賞を受賞しました。
③ 第16回筑波大学「科学の芽」賞 奨励賞(地学系研究部・マグマ班)
286件の応募のうち、全国3位にあたる努力賞を、マグマ班が受賞しました。
④ 第20回神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞 努力賞(地学系研究部・マグマ班)
応募総数148件の研究から、予備審査と本審査を経て、マグマ班の研究が全国3位の努力賞を受賞しました。
⑤ プラズマ・核融合学会第19回高校生シンポジウム 優秀賞(物理系研究部・プラズマ班)
コロナウイルスの感染拡大にともない、東北大学での発表予定が急遽、オンライン発表に変更となりました。本校科学部の生徒の発見が高く評価されました。
(終業式後の表彰伝達の様子)
【SSH】SSH通信 第20号を発行しました
SSH通信 第20号を発行しました。
【SSH】Girl's Expo with Science Ethicsを開催しました
2月6日(日)、アクリエひめじにてGirl's Expo with Science Ethicsを開催しました。コロナウイルス感染拡大防止のため、小中学生・本校以外の高校生は、ポスター展示による参加となり、保護者の参加も中止となりました。
(1)開会行事(大ホール)
学校長挨拶の後、東京大学名誉教授の上野千鶴子先生によるビデオメッセージの上映、早稲田大学名誉教授の木村利人先生によるメッセージの代読が行われました。
(2)基調講演①「ほんとうの幸せを生む ほんとうの賢さを」(大ホール)
午前の基調講演では、本会場とJT生命誌研究館名誉館長の中村桂子先生をZoomで接続し、リモート形式でご講演いただきました。
(3)ポスター発表、大学・企業ブース展示、サイエンスカフェ(展示場)
10:45~13:30まで、ポスター発表を行いました。同時並行で、奈良女子大学の研究紹介、理化学研究所の企業紹介を行う「大学・企業ブース展示」、および、大学院生や大学生と自由に話せる「サイエンスカフェ」も、同会場内で行いました。
(ポスター発表)
(大学・企業ブース展示・理化学研究所)
(大学・企業ブース展示・奈良女子大学)
(サイエンスカフェ)
(4)基調講演②「先端的研究を育む生命倫理 ニューロエソロジーからバイオエシックスへ」(大ホール)
午後の基調講演では、本会場と上智大学名誉教授の青木清先生をZoomで接続し、リモート形式でご講演いただきました。
(5)科学倫理研究の口頭発表(大ホール)
4つの研究班が、科学倫理に関する研究の口頭発表を行いました。発表テーマは以下の通りです。また、発表後に京都府立医科大学大学院主任教授の瀬戸山晃一先生から講評を頂きました。
・こうのとりのゆりかごの必要性
・ヒトクローンの作成に反対するが、医療目的の技術の応用は容認する
・AIを用いた著名人の作品の再現
・ドーピングについて正しい知識を身に付けて反対しよう
※ Girl's Expo with Science Ethicsの実施に際しては、アルコールによる手指消毒、マスク着用を徹底しました。
【SSH】姫路駅にGirl's Expo with Science Ethicsのポスターを掲示しています
公益社団法人 姫路観光コンベンションビューロー様が、本校が2月6日(日)に実施するGirl's Expo with Science Ethicsのポスターを、姫路駅に掲示してくれました。
(駅の掲示ポスター)
【SSH】SSH通信 第19号を発行しました
SSH通信 第19号を発行しました。
【SSH】五国SSH連携プログラム「地質構造と岩石・鉱物の魅力に触れよう」を実施しました
1月23日(日)10時より、五国SSH連携プログラム「地質構造と岩石・鉱物の魅力に触れよう」を実施しました。22名の参加者が、実物の観察や演習を通して鉱物や地質学を学び、地学の知識・技能を磨きました。
午前中はまず、兵庫県立大学大学院の竹村静夫准教授より「地質構造学で地球を知ろう!?」と題した講演を聴き、地質構造学に関して、地層・岩石の観察の様子や、岩石中の放散虫から分かることについて学習しました。
その後、本校の川勝主幹教諭による地質図の描き方についての演習を行いました。露頭の観察の仕方や、その観察結果から地層の分布の様子がどう分かるのかを、実際に地質図を描いて実感しました。
午後からは「岩石・鉱物のおもしろさを体験しよう」のテーマのもと、岩石内の鉱物について学んだ後、実際に岩石プレパラートを偏光顕微鏡で観察しました。
<生徒の感想>
- 元々地学には興味がありましたが、学校で授業が開講されず残念に思っていたところに今回のプログラムが開催され、とても充実した時間を過ごすことができました。地学関連の勉強を大学でしたいと、ぼやっと考えていたのですが、先生の研究内容を聞いて将来像が少しはっきりしました。とても楽しかったです。ありがとうございました!
- 鉱物ってすごく面白いなと思いました。さまざまな知識が必要となる複雑な分野で、新しい発見や、考え方が今でも見つかる分野なのかなと思ったのですごく興味が湧きました。また、自分でも鉱物などについて調べられたらいいなと思います。
- 本日の地質構造の講義や実習を通して基礎的なことから専門的なことまで、幅広く学べたと思います。小さな岩石1つから3億年前の地球のできごとなど、スケールの大きいものがわかるというところが面白く感じました。
【SSH】令和3年度 第2回SSH運営指導委員会を開催しました
1月20日(木)、本校のSSH生徒研究発表会後、第2回運営指導委員会を開催しました。運営指導委員の久田健一郎先生、波田重煕先生、寶田馨先生にご出席いただき、他の運営指導委員の先生方は書面参加となりました。また、本校からは管理職を含め31名の教職員が、密を避けるためFuture Lab EASTとコンピュータルームに分かれて参加しました。
まず、本校SSHの今年度の事業および1・2年次の活動についての報告、アンケートの分析結果、来年度の計画などについて説明いたしました。続いて、本校SSH事業の推進に関して、運営指導委員の先生方から、ご指導・ご助言をいただきました。
今回の運営指導委員会でいただいたご助言を、今後の事業展開や生徒の活動に活かしてしていきたいと思います。
(令和3年度 第2回運営指導委員会の様子)
【SSH】令和3年度 SSH生徒研究発表会を実施しました
1月20日(木)、今年度のSSH生徒研究発表会を行いました。
研究発表に先立ち、兵庫県立大学大学院教授の川村教一先生に「実りあるプレゼンテーションに向けて」と題してご講演いただきました。今回の講演会も、感染症拡大防止の観点から、川村先生がFuture Lab EASTからZOOMで配信し、生徒は各教室で視聴するリモート講演会形式で行いました。
(講演会の様子)
講演後、本校体育館にて午前中は1年次生、午後は2年次理系生徒による、ポスターセッションでの研究発表を行いました。1年次生にとってはこれまでの探究活動の集大成の発表、2年次生にとっては来年度の夏にある最終発表にむけての中間発表でした。9月の研究発表会と同様、活動班をA・Bの2グループに分け、グループごとに3回の発表時間を設定して、8分間の発表+4分間の質疑応答を行いました。また、2年次文系の生徒も、発表の聴講・質疑応答で参加しました。
次の発表機会は2月6日(日)のGirl’s Expo with Science Ethicsです。今回の反省を生かして、次の発表ではよりよい発表をできるようにしましょう!
(発表の様子)
<ご助言いただいた先生方>
久田健一郎先生(文教大学 非常勤講師)
波田重煕先生(神戸大学 名誉教授)
寶田馨先生(シスメックス株式会社 元新事業開発本部長)
川村教一先生(兵庫県立大学大学院 教授)
進藤明彦先生(神戸大学アドミッションセンター 特任准教授)
進藤先生からは、発表会の最後にご講評もいただきました。
(ご助言いただいた先生方) (遠藤先生から講評をいただきました)
<講演の感想(一部抜粋)>
- 今まで「質問をする=理解できませんでした」という気がしていたので、質問をすることに気が引けていましたが、しっかり講演を聞いて質問内容を考えようと思えた。1年次の研究発表の際、どこのグループでも質問をすることができ、自分が不思議に思ったことを確認することができた。また、自分たちの発表の時も予想していたよりももっと深い質問がきて、有意義だった。講演が研究発表会の前にあってよかったと思う。
- 今回の講演は、どのように質問をすれば良いかというものでしたが、僕はプレゼンにはどのような内容が必要かという話のようにも思えました。今日、本発表を迎えて、僕の班は研究の動機と目的が不明瞭だったなという反省点があります。次の発表の機会では、この内容を思い出して準備をしたいと思います。
<講演の感想(一部抜粋)>
- 放課後に残ったり、冬休み中も家のパソコンでポスターを作成したり、学校の授業外での活動も多かったけれど、その分満足のいくポスターを作れました。また、班のメンバーとの話し合いを通して自分になかった考えを取り入れることができ、発表から質疑応答まで自分たちの考えをしっかり述べることが出来て良かったと思います。来年も今年の活動を通して得たものを活かして活動したいです。(1年)
- 2年次の先輩方の発表を聞いて発表構成や質疑応答など、すごく参考になりました。また、自分たちの発表での質疑応答から、どのような所を工夫したらもっと思ったように進んだのか考えることができ、いい発表会になったと思います。先輩方からの質疑応答では、自分たちが想定していない質問や自分たちの知識よりも詳しい意見をいただいたので、もっとしっかり対策をしようと思いました。(1年)
- 自分達は何を研究して何を明らかにしたいのか理解出来ているが、初めて発表を聞く人への配慮が足りず、対応できていなかった。質問を受けても、説明すればするほど自分でも何を言ってるのか分からなくなってしまうこともあった。アドバイスシートでは高く評価して下さる人達も多かったが、アドバイスも沢山受けた。来年度の本発表に活用して、いい発表ができるよう努めたい。(2年)
- 1年次生の発表も聞きましたが、すごく完成度が高くて、研究が論理的に進められていてとても驚きました。発表時間も8分に近く、よく練られた文章になっていたと思いました。自分の発表では、大学の先生方からもたくさん意見をいただき、新しい発想も生まれたので、これからに活かしていきたいです(2年)
【SSH】SSH通信 第18号を発行しました
SSH通信 第18号を発行しました。
【SSH】東京博物館研修を実施しました
12月10日(金)~12日(日)、科学部希望生徒19名(1年次生13名、2年次生6名)による東京博物館研修を、国立科学博物館および日本科学未来館にて行いました。
11日は国立科学博物館で理学の基礎に関する展示を見学し、12日は日本科学未来館で工学や科学と社会のつながりに関する研修を行いました。生物の多様性や岩石学といった、科学部の研究の内容だけでなく、宇宙工学や考古学、化学など、個人の関心のある内容についても、許容時間いっぱいまで研修しました。コロナウイルス禍の第6波が心配される中、関係各所にも大いにご協力いただき、実施できたことを、心より感謝申し上げます。
(国立科学博物館にて)
(日本科学未来館にて)
<生徒の声(抜粋)>
- 国立科学博物館では、時間がギリギリになるくらい見ていましたが、全然見回りきることができませんでした。博物館で何かを理解しようと集中したことはこれまでになく、自分でも驚いています。また、東京の人は、正確でたくさんの情報を得られる場所へ、すぐに行けるなんて非常にうらやましいです。今回の研修では情報を進んで取りに行くことの大切さを学べました。これをいかして、今後の研究や発表もがんばります。
- 自分の研究テーマのきっかけとなった展示や、それ以外の展示を見て、知識を深められた。そして、知識を身につけるだけでなく、あらゆる物事に対して「なぜ」「なに」と疑問を抱くこと、その疑問をとことん調べて突きつめていくことの大切さを学べた。自分自身にしかできないことは何か、自分たちが優れている点はどこか、ということも意識しながら、これから研究をしていきたい。
- 現在注目されていることが分かりやすく、展示によっては実際に体験を通して理解できるようになっていて、とても面白かった。普段、あまり興味のない内容であっても、他の展示とのつながりがあって、理解すればするほどより深く知ろうと思えた。