活動記録

SSH

【SSH】「探究活動教員研修会」を実施しました

 12/8(水)、本校Future Lab EASTにて探究活動の校内教員研修会を実施しました。講師に愛知県立明和高等学校のSSH研究開発主任である日高正貴氏をお招きし、本校の職員20名が参加しました。明和高校は平成23年度よりSSH指定を受け、以来3期にわたってグローバル化社会で活躍する科学技術系人材の育成を目指した教育活動に取り組んでいる学校です。

 今回の講演では、明和高校での探究活動の授業展開例やそのための工夫、生徒を指導する際の注意点や現状の課題などについて、お話しいただきました。質疑応答でも、理数教科ではない教員がどのように生徒と関わっていくべきか、生徒の探究活動のモチベーションを上げるにはどうすべきか、といった点を深く話していただきました。

 本講演を、今後の生徒の探究活動だけでなく、本校の教育活動全体にいかしていきたいと思います。コロナウイルス禍の第8波が懸念される中、講演にお越しくださった日高先生には厚く御礼申し上げます。

(講演会の様子)

探究活動教員研修会① 探究活動教員研修会②

探究活動教員研修会③ 探究活動教員研修会④

【SSH】令和4年度高等学校課題研究情報交換会を開催しました

 12月5日(月)、14:00より、本校百周年記念館大ホールにて、「令和4年度 高等学校 課題研究 情報交換会」を開催しました。この会は、各校で行われている課題研究の内容について情報交換を行い、日頃の課題研究の成果や課題を共有する目的で開催しました。本校の教員以外に、近隣の高等学校から11名の先生が参加し、探究活動の指導について話し合いました。

 情報交換会では、まず、近隣のSSH指定校である姫路西高校、龍野高校および本校の、探究活動の実践発表を行いました。その後、6名程度のグループ4つに分かれ、各学校での探究活動に関する課題について情報交換を行い、最後に参加者全員で共有しました。情報交換では「テーマ設定での教員の関わり方」、「生徒の考えが深まる助言の工夫」、「専門外の教員の探究活動への関わり方」といったテーマのもと活発な議論が行われ、充実した時間となりました。

 参加した教員からは、「他校の現状を知ることができ、刺激になった。」、「各校が抱えている悩みは似ており、それのどのように向き合うかを考えていきたい」、「各校の悩みを共有できることは、大きなメリットだと感じる」、などの感想が聞かれました。

(実践発表の様子)

課題研究情報交換会① 課題研究情報交換会② 

課題研究情報交換会③

(情報交換の様子)

課題研究情報交換会④ 課題研究情報交換会⑤

 課題研究情報交換会⑥

【SSH】科学部が第95回日本生化学大会で発表し、高校生発表の銅賞を受賞しました

 11/11(金)、第95回日本生化学大会(主催:日本生化学会)が名古屋国際会議場で行われ、本校の科学部から生物系研究部の2グループが以下の発表を行いました。

 ・蠕虫型ニハイチュウが片利共生する軟体動物の腎嚢における生育場所に対応する極帽形態の形成過程
 ・歪みを修正してサボテン(ブリンチュウPachycereus pringlei)の刺座の配列方程式を決定する

 口頭発表ののちポスター発表を行いました。ポスター発表の1時間15分の間、入れ替わり立ち代わり、高校生、大学生・大学院生、大学教員の方々と積極的に討議し、多くの視点からのアドバイスをいただくことができました。また、ニハイチュウ班が高校生発表の銅賞を受賞しました。

(発表の様子)

日本生化学大会① 日本生化学大会②

日本生化学大会③ 日本生化学大会④

日本生化学大会⑤ 日本生化学大会⑥

【SSH】「数学に関する研究発表会」に参加しました

 11/5(土)、「数学に関する研究発表会」が、主催である龍野高校で行われ、本校の科学部生物系研究部サボテン班の生徒2名が参加しました。

 発表会ではまず、神戸大学理学研究科の渋川元樹助教による動画を視聴し、課題研究と高校数学の位置づけや、高校数学の学習法などについて学びました。また、折り紙を用いた多面体の作成を通じて、幾何に関する知見を深めることができました。

 午後からは参加生徒12名による口頭発表が行われ、本校生徒はサボテンの刺座に関する数学的研究について発表しました。他校の発表でも積極的に討議し、有意義な一日となりました。

(当日の様子)

数学に関する研究発表会① 数学に関する研究発表会②

数学に関する研究発表会③ 数学に関する研究発表会④

 

【SSH】第46回兵庫県総合文化祭で、科学部物理系研究部が最優秀賞を、生物系研究部・地学系研究部が優良賞を受賞しました

 11月4日(金)~6日(日)、第46回兵庫県総合文化祭において自然科学部門の発表がバンドー神戸青少年科学館で行われました。5日(土)は口頭発表とポスター発表、6日(日)はポスター発表のみの審査が行われました。本校からは3グループが、以下のテーマで発表しました。

 ・外部磁力の強度と磁性流体のスパイクの形状(科学部物理系研究部)
 ・腎臓でのニハイチュウの極帽形態の形成過程(科学部生物系研究部)
 ・揖保川花崗閃緑岩の角閃石の微細構造(科学部地学系研究部)

 審査の結果、本校科学部の物理系研究部が物理分野の最優秀賞を受賞し、来年度の全国総合文化祭への出場が決まりました。また、生物系研究部も優良賞とパネル発表賞、地学系研究部も優良賞を受賞し、発表した全てのグループが結果を残すことができました。

(発表の様子)

口頭発表① 口頭発表②

ポスター(物理班)① ポスター(物理班)②

ポスター発表(生物班)① ポスター発表(生物班)②

ポスター(地学班)① ポスター(地学班)②

【SSH】「令和4年度 高大連携課題研究合同発表会 at 京都大学」に参加しました

 11/3(木・祝)、「令和4年度 高大連携課題研究合同発表会 at 京都大学」が開催され、本校の1年次生2グループ、計8名が参加し、探究活動の成果を発表しました。

 発表会では、まず京都大学大学院人間・環境学研究科の酒井敏教授より、記念講演が行われました。ノーベル賞受賞者や有名な科学者の名言から、研究者としてのあるべき態度や、常識にとらわれないことの重要さを学びました。その後、15分(発表時間8分、質疑応答5分、アドバイスシート記入2分)のポスター発表を2回、行いました。発表した内容は、

 ・プロペラの質量と発生する電圧との関連性について
 ・より遠くへ飛ぶ紙飛行機とは

 の研究でした。他校の生徒や大学院生、大学の教員の方々からアドバイスをいただいたり、他校の生徒の探究活動の発表を聴いたりと、充実した時間となりました。

(発表の様子)

プロペラ班 プロペラ班②

プロペラ班③ 紙飛行機班①

紙飛行機班② 紙飛行機班③

【SSH】東海大学付属高輪台高校「SSH成果報告会」に参加しました

 10月29日(土)、東海大学付属高輪台高校で行われた「SSH成果報告会」に、本校の1年次生3名、2年次生3名の計6名が参加し、科学倫理に関するディベート、英語での学校紹介や研究発表を行いました。

◇ ディベート
 〇 9:35~10:25 「高校現代文明論」公開授業に参加

 東海大学付属高輪台高校の1年生と、科学倫理に関するディベートとして「日本は、技術流出を防止するために、外国との共同事業・研究を禁止すべきである」というテーマで討論を行いました。本校生徒は否定側での主張を行いました。結果としては引き分けで、「異なる立場どうしで議論を深めようという態度が見られ、素晴らしい」と、評価していただきました。

東海大高輪台高校_SSH成果報告会① 東海大高輪台高校_SSH成果報告会②

東海大高輪台高校_SSH成果報告会③ 東海大高輪台高校_SSH成果報告会④

東海大高輪台高校_SSH成果報告会⑤ 東海大高輪台高校_SSH成果報告会⑥

東海大高輪台高校_SSH成果報告会⑦ 東海大高輪台高校_SSH成果報告会⑧

 

◇ 英語での発表
 〇10:35~12:45 英語口頭発表
 〇13:30~14:50 英語でのSSH活動ポスター発表:
             (Title:The Relationship between Blade Dimensions and Voltagefor Wind Turbines)
             (題名:プロペラから得られる電圧と羽根の長さまたは幅との関係)

  本校紹介、および探究活動の研究成果を、英語でプレゼンテーションしました。東海大学付属高輪台高校の生徒と、他のSSH指定校の生徒約20名およびタイ王国の2つの学校の生徒約100名が聴衆でした。口頭発表のあと、ポスター発表も英語で行いました。質疑応答も英語で行い、苦労しながらも、質問者との議論を交わしました。

東海大高輪台高校_SSH成果報告会(1) 東海大高輪台高校_SSH成果報告会(5)

東海大高輪台高校_SSH成果報告会(6) 東海大高輪台高校_SSH成果報告会(7)

東海大高輪台高校_SSH成果報告会(8)

 (生徒の感想)

  •  ディベートに向けてしっかり準備をしてきたつもりでしたが、いざ始まるととても緊張しました。もっと整理してしたり、優先順位を考えることができれば、もっと良かったな、いう後悔と、討論することの難しさ・楽しさを知ることができ、自分の世界が広がったと思います。また、遠く離れた学校の方々と同じテーマで議論する、ということだけでも、大きな刺激になりました。
  •  他校の発表を聴き、仮説や根拠、実験手法など、すべてに説得力があり、私たちも見習わないといけないな、と思いました。ポスター発表では、私たちとは着眼点の異なる意見をいただいたり、外国の先生からお褒めの言葉をいただいたりと、とてもいい経験をすることができました。
  •  英語で他国の方にも通じるようにプレゼンする難しさ、メンバーと協力することの大切さなど、この発表会だけでなく発表会に向けての準備も含めて、非常に多くの気づきを、身をもって感じることができた。特に、英語を話せるようになると、見える世界がもっと広がることが分かったので、これからの学習にも積極的に取り組んでいきたい。
     

 コロナウイルス禍の中ですが、発表する経験の機会をくださった東海大学付属高輪台高校の関係者の方々に、深く御礼申し上げます。

東海大高輪台高校_SSH成果報告会

 

 

【SSH】TAMAサイエンスフェスティバルに参加しました

 10月30日(日)、東京都立多摩科学技術高校主催「TAMAサイエンスフェスティバル」がリモートで実施され、本校から科学部生物系研究部サボテン班、生物系研究部ニハイチュウ班、物理系研究部コンペイトウ班の3グループがオンラインで、それぞれの発表を行いました。

 この発表は東京薬科大学と連携しており、大学の教員や大学院生が多く質問に訪れます。また、発表はoViceというバーチャル空間内で、各生徒がパソコンからアクセスし、ライブで行いました。プレゼンテーションとともに、盛んな議論を行うことができました。現地に行かなくとも、プログラムの中に自分も入り込み、発表している気分になったようでした。  

 

(サボテン班)

 TAMA-SF① TAMA-SF②

 

(ニハイチュウ班)

 TAMA-SF③ TAMA-SF④

 

(コンペイトウ班)

 TAMA-SF⑤ TAMA-SF⑥

【SSH】「数学・理科甲子園2022」に参加しました

 10月29日に「数学・理科甲子園2022」が、甲南大学で行われ、本校の2年次生6名が出場しました。

 参加全55校で行われた予選(個人戦・チーム戦)では全員が奮闘しましたが、上位13校による本選に残ることはできず、予選敗退となってしまいました。

 出場生徒からは、「見たことのない問題と接したとき、どうすれば答えにたどりつけるのかを考える力の必要性を感じた」、「チームで正解したときの嬉しさは、いつものテストでマルをもらうのとは別の嬉しさだった!」、「チームのみんなと知恵や知識を出し合って考える中で、学んだり考えたりすることは、改めて面白いと感じた」などの感想が聞かれ、全員が良い経験を積むことができました。

数学理科甲子園2022

【SSH】東京博物館研修を実施しました

 9月30日(金)~10月2日(日)、本校希望生徒25名(1年次生16名、2年次生9名)による東京博物館研修を、国立科学博物館および日本科学未来館にて実施しました。

 10月1日は国立科学博物館で理学の基礎に関する展示を主に見学しました。日本最大の展示数を誇るだけあって、生徒は各自の興味のある展示の豊富さに驚いていました。2日は日本科学未来館で工学や科学と社会のつながりに関する研修を行いました。ここでは科学倫理に関するビデオ展示もあり、時間を惜しんで見入っていました。2日間の研修において、研究者との対話を通じて、課題研究の新しい視点を得ることができました。

〔東京科学博物館〕

東京博物館研修① 東京博物館研修②

東京博物館研修③ 東京博物館研修④

 

〔日本科学未来館〕

東京博物館研修⑤ 東京博物館研修⑥

東京博物館研修⑦ 東京博物館研修⑧

 

【SSH】第3回サイエンス・ラボを実施しました

 9月26日(月)の放課後に第3回サイエンス・ラボを実施しました。今回は、近隣の中学校5校から計47名の生徒が参加してくれました。

 今回の講座は、「摩擦係数を測定しよう(物理)」「牛乳からプラスチックをつくろう(化学)」「n進法について(数学)」「トリックアートを楽しもう(生物)」の4講座でした。参加した中学生は、実験に先立って仮説を立てたりパソコンでデータを処理したり、とテーマに関する課題の発見や解決にむけて積極的に取り組んでいました。

 

〔摩擦係数を測定しよう(物理)〕

素材の種類の違いによって、摩擦がどのように違うか実験を行い、そのデータをExcelを使って分析しました。

  

 

〔牛乳からプラスチックをつくろう(化学)〕

牛乳から生分解性プラスチックを作成しました。牛乳の成分の違いによる影響も予想しました。

  

 

〔n進法について(数学)〕

誕生日あてゲームの原理を考えながら、2進法について学びました。

  

 

〔トリックアートを楽しもう(生物)〕

錯視図形を見ながら、錯視の原理や、錯視の効果を高める方法について考えました。

 

【SSH】日本植物学会でポスター発表しました

 9月17日(土)、京都府立大学にて行われた日本植物学会第86回大会に、本校科学部生物系研究部サボテン班が参加し、 ポスター発表を行いました。サボテンのトゲの配列がらせんを描いていることを明らかにし、その方程式を求めるという新しい視点の研究で、多くの研究者から高い評価を得ました。

日本植物学会① 日本植物学会②

日本植物学会③ 日本植物学会④

【SSH】日本動物学会で高校生ポスター賞を受賞しました

 9月10日(日)、早稲田大学にて開催された日本動物学会 第53回早稲田大会で、本校2年次の岸上栞菜さんがポスター発表を行いました。タコやイカの腎臓で生息するニハイチュウという寄生虫の、成長過程の研究を発表しました。なお、この研究は大阪大学SEEDSプログラムを活用し、同大学の古谷秀隆教授の指導を得て、科学部生物系研究部として行っています。

 本研究は、優れた研究におくられる「高校生ポスター賞」を受賞しました。また、今年中に古谷先生と連名で論文を投稿することになっています。

日本動物学会① 日本動物学会②

日本動物学会③ 日本動物学会④

日本動物学会⑤

【SSH】2年次 理数探究・科学倫理 ディベートを行いました 

 夏休み中、2年次理系生徒は探究活動の一環として、ディベートを行いました。

 今後、科学倫理について探究を進めるには、ある立場に立って意見を主張したり、異なる立場から別の意見を聞いたうえで議論したりする必要があります。これらの議論を深める練習として、「救急車の利用は有料にすべきか」、「自動運転自動車を導入すべきか」などのテーマを設定し、賛成または反対の立場のグループをつくってディベートを行いました。

 どのグループのディベートでも、想定される質問にどう答えるか、説得力のある主張をするためにどうすればよいか、といった工夫が見られました。このディベートの経験を生かして、今後の科学倫理の研究では質の高い議論をしてほしいと思います。

ディベートの様子① ディベートの様子②

ディベートの様子③  ディベートの様子④

(ディベートの様子)

【SSH】本校生徒が国際会議で発表をしました

 8月24日(水)、4年に一度開催されるGeoscience Education for Sustainability (GeoSciEd IX 2022・第9回国際地球科学教育会議)が、島根県松江市の島根県立産業交流会館(くにびきメッセ)にて開催されました。その様子はライブで国際配信もされました。この学会に、本校科学部の生徒3名が参加し、英語での発表を行いました。高校生がこの国際学会で専門研究者にまじって発表するのは初めてです。

 発表テーマは”Learning about Disaster Prevention in High School -Scientific Understanding of Natural Disasters and Acquisition of Knowledge of Disaster Prevention Behavior-“(高等学校における自然災害教育―科学的理解と個人や社会の防災行動の理解―)で、生徒は資料作成から発表・質疑応答まで、すべてを英語で行いました。海外の研究者とも活発に議論することができ、参加した生徒にとって大変貴重な経験となりました。

 今後、この発表内容をまとめた論文を、国際学会誌Journal of Modern Education Reviewに投稿予定です。また、この発表にあたっては、兵庫県立大学の川村教一教授に多方面でお世話になりました。心より感謝申し上げます。

GeoSciEd IX 2022① GeoSciEd IX 2022②

GeoSciEd IX 2022③ GeoSciEd IX 2022④

GeoSciEd IX 2022⑤ GeoSciEd IX 2022⑥

 

【SSH】第2回サイエンス・ラボを実施しました

 8月19日(金)の14:00~、第2回サイエンス・ラボを実施しました。県内外から計60名の中学生が参加しました。

 今回の講座は、「折り紙しMath(数学)」、「アルコール発酵を体験しよう(生物)」、「光と色のマジックワールド(物理)」、「科学捜査をしてみよう(化学)」の4講座でした。参加した中学生は試行錯誤しながら手を動かして考えたり、実験結果から何が言えるのかを考えたりと、とても楽しく体験していました。

 

〔折り紙しMath(数学)〕

折り紙を切り貼りして、2つの正方形や立体から、1つの大きな正方形や立体をつくる方法を考えました。

第2回サイエンス・ラボ(数学)① 第2回サイエンス・ラボ(数学)②

 

〔アルコール発酵を体験しよう(生物)〕

イースト菌によるアルコール発酵の様子が温度でどう変わるか、などを実験を通して確かめました。

第2回サイエンス・ラボ(生物)① 第2回サイエンス・ラボ(生物)②

 

〔光と色のマジックワールド(物理)〕

白い光を多くの色に分けたり、赤や青などの光を混ぜたら何色になるか、といった光と色の関係を調べました。

第2回サイエンス・ラボ(物理)① 第2回サイエンス・ラボ(物理)②

 

〔科学捜査をしてみよう(化学)〕

指紋の検出をやってみた後、どういう原理で指紋が検出できたのか、仮説を立てて検証しました。

第2回サイエンス・ラボ(化学)① 第2回サイエンス・ラボ(化学)②

【SSH】科学部福井野外研修を実施しました

 8月16日(火)~8月18日(木)、科学部希望生徒24名(1年次生11名、2年次生13名)による科学部福井野外研修を行いました。

 17日は、福井県立恐竜博物館にて展示見学および化石発掘体験を行いました。展示見学では、本校OBでもある福井県立大学の柴田正輝准教授に、1時間10分にわたって詳しく解説していただきました。また18日は、白山恐竜パーク白峰での展示見学および桑島化石壁での野外調査を行いました。

 恐竜の研究や、実際の化石発掘などから、地球科学に関する多くのことを研修することができました。コロナウイルス禍だけでなく、豪雨被害の影響も残る状況にも関わらず、関係各所に大変ご協力いただき、無事に実施することができました。心より感謝申し上げます。

 〔福井県立恐竜博物館〕

福井県立恐竜博物館① 福井県立恐竜博物館②

福井県立恐竜博物館③ 福井県立恐竜博物館④

 (↑ 福井県立大学の柴田正輝准教授から、恐竜についての解説を伺いました)

 

野外恐竜博物館① 野外恐竜博物館②

(↑ 発掘体験の様子) 

 

〔白山恐竜パーク白峰〕

白山恐竜パーク白峰① 白山恐竜パーク白峰②

 

〔桑島化石壁周辺の露頭調査〕

桑島化石壁周辺の露頭調査①

<生徒の感想(一部抜粋)>

  • 化石は昔の生物や植物の形を見るだけのものだと思っていたが、当時の環境や、その生物に何が起こったかを知る手掛かりになる、とても貴重なものなのだと知った。また、博物館の展示物の実物・レプリカ・模型の違いについて、教えてもらえたのは面白かった。見分け方を知ってから、あらためて展示を見ると、実物の化石の色や歪さがより確認でき、しっかり観察することの大切さを感じた。
  • 専門の方のお話を聞くと、いま展示されているものの中には、既に学説が覆されたりしているものもあると知り、恐竜研究がリアルタイムで進んでいることを実感して、とても興味深いと思った。また、発掘したわずかな化石から恐竜の全体像が見えたり、過去の環境が分かったりするのはとてもおもしろく、恐竜研究は奥が深いな、と感じた。化石も地層も、やはり実物というものには迫力があったし、知識が増えただけでなく、自分の中で新しく視野が広がったと思う。
  • 化石というと、どこか遠い、まるで異国のような感覚、写真で見るものという感覚が強かったが、化石の発掘体験では、そこかしこに化石がごろごろと転がっていたので、とても驚いた。ただ、自分がやってみると石が硬くてなかなか割れなかったり、石が割れても化石がなかなか見つからなかったりと、自分が思っていたよりも化石の発掘は難しかった。
  • 桑島化石壁では、川をまたいでしか見られなかったのは残念だったが、本物の地層が地上に露出しているのを見る機会は今までほとんどなかったので、いい経験になった。発掘が禁止され、保護されている区域で、日本に化石があることの証明となった貴重な場所と聞いたが、自然災害で壊れないか、川の浸食によって段々と変わっていかないのかと心配になった。

【SSH】SSH生徒研究発表会に参加しました

 8月3日(火)~4日(水)、神戸国際展示場にて行われた「SSH生徒研究発表会」に、本校科学部物理系研究部逆ムペンバ班が参加し、ポスター発表を行いました。

 「温度の低い氷の方が、温度の高い氷よりも早く溶ける」という、常識を覆すような研究です。丁寧に実験されており、専門性の高い内容の発表である、と高く評価していただき、多くの専門家や先生方に興味を持って聞いてもらえました。

(発表の様子)

SSH生徒研究発表会① SSH生徒研究発表会②

(発表に使用したポスター(一部抜粋))

 

【SSH】「わくわく実験教室」で科学部が講師を務めました

 7月25日(月)、科学部と生活創造部による「わくわく実験教室」を実施し、姫路市内の小学生13名が参加しました。

 当日は、ビスマス結晶の成長の様子を観察する「虹の結晶を作ろう!」と、発酵の様子を観察する「ピザを焼こう!」の2つの講座を受講してもらいました。どの児童も、普段できない実験を経験し、サイエンスを楽しむことができました。初めて見聞きする物質も、身近な調理方法も、同じ「サイエンス」であることを実感してもらえると嬉しいです。

 

〔科学部による「虹の結晶を作ろう!」〕

 「虹の結晶を作ろう!」の講座では、科学部の生徒が講師・実験サポーターとなり、ビスマスの結晶づくりに挑戦しました。参加児童は試行錯誤しながら、どうすればきれいで大きい結晶を作れるかを考えながら、実験操作を繰り返しました。普段の活動で大切にしている「どうして〇〇なことが起こるのか?」や「どうすれば◇◇できるか?」といった身近な疑問をもつことを、参加児童に伝えることができたと思います。

「虹の結晶を作ろう!」 「虹の結晶を作ろう!」 「虹の結晶を作ろう!」 「虹の結晶を作ろう!」  

 

〔生活創造部による「ピザを焼こう!」〕

 「ピザを焼こう!」の講座では、生活創造部の生徒が講師となってピザづくりを進め、参加児童は材料を混ぜたり、寝かせたピザの生地が膨らむ様子をよく観察したりながら、楽しく調理しました。
 また、発酵を待っている間には、Future Lab EASTにて生徒の解説を聞きながら、イースト菌のはたらきについて考えました。

「ピザを焼こう!」 「ピザを焼こう!」 「ピザを焼こう!」 「ピザを焼こう!」

【SSH】令和4年度 第1回SSH運営指導委員会を開催しました

 7月19日(火)13:30より、令和4年度 第1回SSH運営指導委員会を開催しました。運営指導委員の久田健一郎先生、波田重煕先生、村上忠幸先生、寶田馨先生にご出席いただき、丸山マサ美先生はZoomでのオンライン参加となりました。また、JST理数学習推進部先端学習グループ西地区担当の三ツ井良文主任専門員、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の脇本真行主任指導主事にもご臨席いただきました。本校からは管理職を含め31名の教職員が、密を避けるためFuture Lab EASTとコンピュータルームに分かれて参加しました。

 まず、本校SSHの昨年度の事業についての報告、続いて今年度の事業計画の説明を行いました。また、各年次の活動状況について、年次主任が報告しました。その後、本校SSH事業の推進に関して、運営指導委員の先生方からご指導・ご助言をいただき、探究活動のあり方や評価などについて活発に意見交換しました。

 今回の運営指導委員会でいただいたご助言を、今後の事業展開や生徒の活動にいかしてしていきたいと思います。

第1回 運営指導委員会 第1回 運営指導委員会 第1回 運営指導委員会 第1回 運営指導委員会
(第1回 運営指導委員会の様子)