SSH
令和6年度生徒研究後期発表会を行いました
令和7年1月21日(火)に令和6年度生徒研究後期発表会を行いました。この発表会は、1年次生が9月から行ってきた課題研究についての研究成果の発表、2年次理系生徒が4月から行っている課題研究についての中間発表の場となっています。どちらも自然科学をテーマとする研究についての発表で、1年次生や2年次理系生徒の他、2年次文系生徒も聴講参加しました。
生徒たちは、事前に配布されている発表要旨集を参考に、どの班の発表を聴講するか計画を立てて発表会に臨みました。ポスターにはグラフや表を利用するだけでなく、レイアウトや文字の大きさにも工夫が見られました。発表では、ポスターを指しながら自分の言葉で伝えようとする生徒が多くいました。また、聴講者の中には積極的に質問する生徒が多くおり、議論が盛り上がって時間が足りない班もありました。
<発表研究テーマの例>
1年次 |
2年次 |
・キウイの種子の数は胎座・質量によってどう変化するのか |
・オジギソウの葉の閉じる速さ |
・マリモの葉緑体の比較 |
・白いパンケーキをつくるには |
・より明るい自作ランタンを作ろう |
・雲の形だけで天気は予測できるか |
・塩漬けの塩分濃度と抗菌作用の関係 |
・身近なもので曇り止めを作る |
・バナナのシュガースポットの比率と糖度の関係 |
・クッキーの硬さと甘さの関係 |
発表会には運営指導委員の先生方をはじめ、他校の先生方や地元企業の方も参加され、さまざまな視点からご助言をいただくことができました。
また、校外研修参加者の活動報告も行いました。オンラインで行われ、「兵庫県南部研修」「SSH小・中学生・高校生 探究活動合同発表会」「国連津波の日高校生サミット」に参加した生徒が自身が参加したそれぞれの活動について報告し、共有しました。
発表会の結果、優秀だと評価された班は、2月11日(火・祝)にアクリエひめじで行われる「理系女子と科学倫理を考える日~第4回Girl's Expo with Science Ethics」で発表を行う予定です。
令和6年度第2回運営指導委員会を行いました
令和7年1月21日(火)に、令和6年度 第2回運営指導委員会を行い、運営指導委員の先生方、兵庫県教育委員会の主任指導主事、本校教員36名が参加しました。
はじめに、SSH推進部長の川勝和哉主幹教諭が本校におけるSSH事業の概要を説明し、1年次主任と2年次主任が各年次での探究活動の様子等について説明しました。その後、運営指導委員の先生方から、SSH事業に関するご助言をいただきました。また、同日行った生徒研究後期発表会の感想もいただきました。「Ⅰ期目のまとめのような雰囲気で、生徒たちが無理なく楽しめていることが感じられる発表会だった」「生徒のレベルが上がり、成長を感じた」など、嬉しいお言葉をいただいた一方で、「ポスターに伝えたいことが表しきれていない」など、まだ残されている課題についても触れていただき、参加者全員で共有することができました。
SSHⅠ期目最後の運営指導委員会として、有意義な時間となりました。ご助言いただいたことを全教員で共有し、これからも全員で楽しみながら取り組みます。
<運営指導委員の先生方>
文教大学 非常勤講師 | 久田 健一郎 先生 |
神戸大学 名誉教授 | 波田 重煕 先生(書面参加) |
京都教育大学 名誉教授 | 村上 忠幸 先生 |
九州大学大学院医学研究院保健学部門 講師 | 丸山 マサ美 先生(書面参加) |
元公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 参与 |
寶田 馨 先生 |
久田 健一郎 先生 |
村上 忠幸 先生 |
寶田 馨 先生 |
令和6年度科学倫理生徒研究発表会を行いました
令和6年12月23日(月)に令和6年度科学倫理生徒研究発表会を行いました。2年次理系生徒が、それぞれ研究している自然科学のテーマに関連する科学倫理をテーマとした研究の発表です。賛成、反対などさまざまな視点でテーマについて考え、ディベートを行いながら研究を進めてきました。
当日は、2年次理系生徒が発表し、1年次全生徒、2年次文系生徒が聴講しました。
どの班も質疑に対して丁寧に対応し、意見交換を行っていました。
答えのない問いに対する自分たちの考えをお互いに述べ、議論することができました。
プログラミング講座を行いました
令和6年12月20日(金)にプログラミング講座を行い、生徒9名、教員4名が参加しました。講師は株式会社AVADの谷山詩温さんです。はじめに、「スペースブロックを利用した計測×AI×制御とは?」というテーマで講義をしていただき、その後、探究学習・プログラミング教材「スペースブロック」を用いて実際にプログラムを組みました。谷山さんの「こんな社会があったらいいな、こんな世の中になったらいいなを作ろう」という言葉をヒントに、各自、学校生活や普段の生活の困りごとからプログラムを考えました。
その後、各自が考えたプログラムを発表し、共有しました。
実践を通して、AIをどのように活用するかについて考え、プログラミングに対する興味や関心が深まりました。
SSH小・中学生・高校生 探究活動合同発表会を行いました
令和6年12月16日(月)に姫路市立広嶺中学校で、SSH小・中学生・高校生 探究活動合同発表会を行いました。姫路市立城北小学校6年生、姫路市立広峰小学校6年生、姫路市立広嶺中学校2年生が参加し、運営スタッフとして姫路東高校からは生徒57名が参加しました。
当日は、発表会と高校教員による実験講座(6講座)を行いました。
発表会では、各学校の児童生徒が、自分たちが取り組んでいる探究活動について発表しました。小学生の発表に対して高校生が質問する等、合同発表会ならではのやり取りが見られました。
実験講座では、小・中学生が積極的に取り組み、質問している姿が多く見られました。参加した高校生からは「小学生の発表のレベルの高さに驚いた。このような発見があるのは交流会の良さだと思う。」「小学生や中学生とともに実験を行うことを通して、話し合いの大切さを改めて感じた。」などの感想が得られています。
SSHアメリカ海外研修(国際学会)6日目
最終日です。日本への帰国日となりました。
体調不良や飛行機の遅延などのトラブルもなく、無事に帰国することができました。
AGU24は、今まで参加した「高校生ポスター発表」や「ジュニアセッション」とは異なり、専門の研究者の発表会です。事前の論文審査を経て、許可されたものだけが発表できる世界最大級の学会です。高校生で参加しているのは姫路東の生徒4人だけでした。
機内では、今回の研修についての思いを文章で記録に残し、各自ふり返りをしていました。また、搭乗までの待ち時間には、互いに感じたこと、今後の進路希望を共有していました。研修やAGUでの発表経験を今後どのように活かすか、将来を語る生徒の目は輝いていました。
令和6年1月のオーストラリア海外研修から始まった、この研究が終わりを迎えます。
令和7年2月11日(火・祝)にアクリエ姫路で行われる「理系女子と科学倫理を考える日~第4回Girl's Expo with Science Ethics~」で、まとめを発表する予定です。
たくさんご支援をいただき、ありがとうございました。
SSHアメリカ海外研修(国際学会)5日目
研修5日目、AGUでの発表当日となりました。姫路東の発表は12月13日(金)8:30〜12:20(現地時間)です。
AGU24では、令和6年1月のオーストラリアでの調査から始まった研究についての発表を行います。「どのように伝えるといいのか」「想定される質問は?」「それに対する返答は?」など、生徒たちは、アメリカに来てからも直前までずっと議論を重ね、準備してきました。
会場に到着すると、すでに多くの研究者がポスターの準備をしていました。定刻を待たず、いろんなところで研究者の説明が始まります。
生徒たちは自分たちのポスターを見ている研究者たちに「Hi!」と自ら声をかけ、自分たちの研究について理解してもらおうと懸命に説明していました。
さまざまな国の専門の方々に1対1で対応し、議論をする生徒たちの表情は生き生きとしていて「研究についてわかってもらいたい」という気持ちが伝わるプレゼンでした。「君たちのような若い研究者の卵を育てていきたい。応援している。」と言ってくださる方もいらっしゃいました。
発表終了後は、他の研究者の発表を聴講しました。
世界で通用する英語の必要性や、国際学会に参加することの重要性など、たくさんのことを実感した1日となりました。
いよいよ明日、帰国します。
SSHアメリカ海外研修(国際学会)4日目
4日目です。
今日はスミソニアン国立航空宇宙博物館へ行きました。ライト兄弟が初めて飛行した飛行機やアポロ11号、月の石の展示など日本では見られない貴重な展示物の多さに驚きました。リニューアルのための工事中で、通常の半分しか見ることができませんでしたが、一つ一つの展示をじっくりと見ることができました。
また、館内には元NASA職員のボランティアがたくさんおられて、展示物の詳細について説明していただいたり、質問したりして交流することができました。
ここでの交流を明日の発表に活かします。
昼食をとりながら、明日の発表のミーティングも行いました。
ホテル帰着後は、最終ミーティングを行いました。後悔することがないよう、準備し、明日に備えます!
SSHアメリカ海外研修(国際学会)3日目
研修3日目を終えました。
今日はスミソニアン国立自然史博物館へ行きました。国立自然史博物館はとても広く、日本では見ることのできない貴重な展示がたくさんあります。AGU24での発表に関係する岩石の展示もありました。英語でどのように説明すればよいかなど展示の説明からも得られることが多く、とても充実した時間を過ごすことができました。
また、学芸員から展示物の詳細について教えていただくこともできました。英語での会話でしたが、気になることを積極的に聞き、交流することができました。
ホテル帰着後、ミーティングを行い、13日の発表準備を行いました。想定される質問やそれに対する返答など、英語でどのように説明すればよいかを確認しました。
SSHアメリカ海外研修(国際学会)2日目
2日目になりました。昨日の寝不足も解消され、全員元気に朝を迎えることができました。
ワシントンDCには、スミソニアン博物館の他、国会議事堂や連邦捜査局本部、司法省など公的機関がたくさんあります。一つ一つの建物の大きさに驚くとともに制度など日本とアメリカの違いも感じました。
コンベンションセンター外でも、歩いていると、AGU24の入場パスを身につけた人をよく見かけました。改めてAGU24の規模の大きさを実感しました。