活動記録

SSH

日本地質学会でポスター発表を行いました

令和6年9月8日(日)に山形大学で行われた日本地質学会第131年学術大会 Jrセッションで、科学部地学系マグマ班がポスター発表を行いました。タイトルは、「オーストラリア南東部ニュー・サウス・ウエールズ州南東部沿岸Bingi Bingi Pointの複合深成岩体のマグマ分化末期の環境 ―角閃石の波状累帯構造に基づいて―」で、昨年度行ったオーストラリア海外研修で採取した試料から発見した波状累帯構造について発表しました。聴講のために多くの方が集まり、与えられた時間を超えても議論が続きました。審査結果は後日発表される予定です。

   

また、同日に行われたポスターコアタイムで、SSH推進部長の川勝和哉主幹教諭がポスター発表を行いました。タイトルは、「高校生の海外での露頭調査と岩石鉱物学的研究-「高校生らしさ」とは何か-」で、今までの多くの高校生の発表に対する反応に対しての違和感や思いを述べられました。多くの方が共感し、自由闊達な意見交換が行われました。

SKYSEF2024で最優秀賞(口頭発表の部)を受賞しました!

令和6年8月20日(火)~23日(金)に静岡県で「21世紀の中高生による国際科学技術フォーラム(SKYSEF)」が清水テルサ(静岡県)で開催されました。これは国内だけでなく、イタリア、台湾、タイ、グアムからも高校生が来日し、参加する国際的なフォーラムです。今年度は、国内12校、海外11校から高校生が集まりました。

 
 

 姫路東高校からは科学部地学系マグマ班の生徒4名が参加し、「Late Magma Differentiation of Bingi Bingi complex, Southeast NSW, Australia-Based on Oscillatory Zoned Structure of Amphiboles of Granitoids-」というタイトルでポスター発表と口頭発表を行いました。この発表は、今年1月にオーストラリアで調査した岩石についての内容で、口頭発表の部で最優秀賞(1位相当)を受賞しました。

 

発表の他に、基調講演や班ごとのワークショップなどのプログラムもありました。発表や説明等、すべて英語で行われます。生徒たちは、さまざまな国の高校生と積極的にコミュニケーションをとり、意見交換を行いました。

 

 

 

 

SSH生徒研究発表会でポスター発表を行いました

令和6年8月6日(水)~8日(金)に神戸国際会議場で「SSH生徒研究発表会」が行われ、全国のSSH指定校の生徒がポスター発表(全231件)を行いました。姫路東高校は、科学部地学系マグマ班が「西南日本山陽帯と山陰帯のマグマ分化末期の熱水残液循環の比較-深成岩の角閃石から発見した波状累帯構造を指標とする提案-」というタイトルでポスター発表を行いました。この研究は、科学部が先輩から後輩へと受け継がれており、専門的で非常に高度な内容です。そのため多くの難しい質問をいただきましたが、生徒はすばらしい対応をみせていました。「高校生で本当にここまでできたのか?」という疑いの目が向けられるほどの内容でしたが、生徒たちは自分たちが進めている研究について堂々と発表しました。残念ながら最終選考には選ばれませんでしたが、多くの人と議論したり、他校の発表を聴講することができ、有意義な時間を過ごすことができました。

女性研究者と学ぶ実験講習会に参加しました

令和6年7月30日(火)に県立龍野高等学校で「女性研究者と学ぶ実験講習会」が開かれ、1年次生2名が参加しました。講師は、神戸女学院大学人間科学部環境・バイオサイエンス学科教授の高岡素子先生で、「高分子化合物に対する酵素反応」というテーマで実験を交えた講義をしてくださいました。

はじめに酵素の歴史や、体内でのアルコール分解、たんぱく質の分解などの身近な酵素について教えていただきました。その後、パイナップルとゼリーを用いた実験を行いました。缶詰と生の2種類のパイナップルをそれぞれ寒天ゼリーとゼラチンゼリーの上に乗せ、ゼリーの変化を観察して気づいたことを班ごとに共有し、ポスターを作成して発表を行いました。

また、神戸女学院大学大学院生から「大学での生活、大学院での研究」について教えていただき、講師の先生や大学院生との座談会も行われました。志望する学部や大学でやりたいこと、今気になっていることなどについて意見交換し、有意義な時間を過ごしました。

科学部が出前授業を行いました

令和6年7月24日(水)に荒川公民館で、科学部が出前授業を行いました。「光の正体を見てみよう」というテーマで行い、近隣の小中学生18名が参加しました。

はじめに科学部生徒が、光を拡大したときの光の形についてクイズを用いながら説明し、その後、参加者はそれぞれ、厚紙とCD片から分光器を作製しました。分光器を覗くと虹が見えることから、なぜ虹が見えるのかについても科学部生徒が説明しました。参加した小中学生は、実際に見て感じたことや気づいたことについて楽しそうに話し合っていました。また、出前授業を行った科学部生徒は、「なぜ虹色になるのかを理解してもらえてよかった。理系かどうかに関わらず、自然科学というものに興味を持ってもらいたい。」と話していました。

第1回「薬学への誘い」に参加しました

令和6年7月20日(土)に神戸薬科大学で第1回「薬学への誘い」が行われ、生徒7名が参加しました。

これは、大学の施設を使った少人数での体験講座で、薬学に通じる応用化学や細胞学など幅広い分野の講座があります。年間3回開催され、今回は「医薬細胞生物学研究室」「薬理学研究室」の2つの研究室を訪問しました。

医薬細胞生物学研究室では、薬用植物や培養細胞を観察し、薬用植物のバイオテクノロジー研究について教えていただきました。

また、薬理学研究室では、酸化ストレスが引き起こす細胞死をどのように評価しているのかについて体験し、理解を深めました。

参加した生徒たちは、実際に研究を進めている研究室の雰囲気を肌で感じ、自分の目で見たり体験することで興味関心が広がりました。

令和6年度 第1回運営指導委員会を行いました

令和6年7月18日(木)の午後に第1回運営指導委員会を行いました。運営指導委員として5名の先生がご参加くださり、兵庫県教育委員会主任指導主事と本校教職員あわせて37名が参加しました。

<運営指導委員の先生方>

文教大学 非常勤講師 久田 健一郎  先生
神戸大学 名誉教授 波田 重煕   先生
京都教育大学 名誉教授 村上 忠幸   先生
九州大学大学院医学研究院保健学部門 講師 丸山 マサ美  先生(書面参加)
元公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 参与 寶田 馨    先生

はじめに、本校SSH推進部長の川勝和哉主幹教諭が、本校のSSH事業の概要や今年度の事業計画について説明し、年次主任が各年次の探究活動の様子について説明しました。

その後、運営指導委員の先生方から本校SSH事業に関するご助言や、午前に行った生徒研究前期発表会の感想をいただきました。どの先生からも「生徒たちのプレゼンテーションが上手になった」と褒めていただき、「生徒たちの生活に密着した疑問が増え、日常生活の中で感じた科学を楽しんでいて、教員全員で取り組んでいる成果だ。」とのお言葉もいただきました。「第Ⅰ期としてはこれ以上ないぐらいの成果」とも言っていただきました。しかし、一度に多くの生徒が発表するため、「会場の広さに対して、発表数が多すぎる。そのため、聞き取れないところがあって残念だ」という感想もいただきました。

先生方からいただいたアドバイスを次回の発表会や今年度のSSH事業に活かします。

運営指導委員の先生方、ありがとうございました。

生徒研究前期発表会からご参加くださった運営指導委員の先生方

令和6年度 生徒研究前期発表会を行いました

令和6年7月18日(木)に「令和6年度生徒研究前期発表会」を行いました。1年次生はHR教室で、3年次理系生徒は体育館で発表を行い、2年次生と3年次文系生徒が聴講しました。

1年次生は、4月から約3か月間行ってきたミニ探究の発表を行いました。手書きでポスターを作成して初めての発表に臨みました。写真やグラフを用いたり、強調したいところは色を変えるなど、どの班のポスターにも工夫が見られました。また発表では、原稿に頼らず自分たちの言葉で伝えようとする生徒が多く見られました。質疑応答では上級生からの質問に、自分たちの研究について理解してもらおうと丁寧に対応していました。

3年次生は2年次から継続してきた研究の最終発表を行いました。昨年度4月から研究をスタートし、昨年度1月の生徒研究後期発表会での反省や助言をふまえて、必要な箇所は修正しながら研究を進めてきました。当日は、発表だけでなく質疑応答にもしっかりと対応していました。また、聴講時には積極的に質問し、活発な意見交換を行っていました。ともに聴講していた下級生は、これからの自分たちの探究活動について考える機会になったと思います。

   
   

 

令和6年度 第5回データサイエンスコンテストが始まりました

令和6年7月14日(日)に第5回データサイエンスコンテストのキックオフイベントがオンラインで開催され、2年次6名が参加しました。

このコンテストは日本・オーストラリア・台湾の3か国の高校生が共同で行うトラベルプランコンテストです。各国2名ずつ計6名で構成されるチームごとに、各種オープンデータに基づいて、魅力的な日本のトラベルプランを創造し、英語でプレゼンテーションします。また、最優秀賞を獲得したチームには、自分たちが提案したプランに基づく実地研修の機会が与えられます。

キックオフイベントでは、チーム分けの発表や課題の提示、審査基準の発表が行われました。参加した生徒はチームのメンバーとZoomを用いて英語で会話し、プレゼンテーションに向けての打合せを行いました。

これから約2か月かけて、チーム内で連絡を取り合いながら、トラベルプランを考え、レポート資料を作成します。書類審査の結果は、10月初旬に発表される予定です。

10th Science Conference in Hyogo で発表を行いました

令和6年7月14日(日)に「10th  Science Conference in Hyogo」が神戸大学で行われ、2年次生2名が発表を行いました。発表タイトルは「The Effects of Pen Grip Design(ボールペンのグリップの形状と滑りやすさの関係)」で、発表および質疑応答をすべて英語で行いました。

本校の発表だけでなく、他校の発表や神戸大学大学院の助教による講演もすべて英語で行われました。参加した生徒は、質問に丁寧に対応し、他校の発表に対しても質問する等、英語でのコミュニケーションを積極的に行っていました。