2022年8月の記事一覧
【SSH】本校生徒が国際会議で発表をしました
8月24日(水)、4年に一度開催されるGeoscience Education for Sustainability (GeoSciEd IX 2022・第9回国際地球科学教育会議)が、島根県松江市の島根県立産業交流会館(くにびきメッセ)にて開催されました。その様子はライブで国際配信もされました。この学会に、本校科学部の生徒3名が参加し、英語での発表を行いました。高校生がこの国際学会で専門研究者にまじって発表するのは初めてです。
発表テーマは”Learning about Disaster Prevention in High School -Scientific Understanding of Natural Disasters and Acquisition of Knowledge of Disaster Prevention Behavior-“(高等学校における自然災害教育―科学的理解と個人や社会の防災行動の理解―)で、生徒は資料作成から発表・質疑応答まで、すべてを英語で行いました。海外の研究者とも活発に議論することができ、参加した生徒にとって大変貴重な経験となりました。
今後、この発表内容をまとめた論文を、国際学会誌Journal of Modern Education Reviewに投稿予定です。また、この発表にあたっては、兵庫県立大学の川村教一教授に多方面でお世話になりました。心より感謝申し上げます。
【SSH】第2回サイエンス・ラボを実施しました
8月19日(金)の14:00~、第2回サイエンス・ラボを実施しました。県内外から計60名の中学生が参加しました。
今回の講座は、「折り紙しMath(数学)」、「アルコール発酵を体験しよう(生物)」、「光と色のマジックワールド(物理)」、「科学捜査をしてみよう(化学)」の4講座でした。参加した中学生は試行錯誤しながら手を動かして考えたり、実験結果から何が言えるのかを考えたりと、とても楽しく体験していました。
〔折り紙しMath(数学)〕
折り紙を切り貼りして、2つの正方形や立体から、1つの大きな正方形や立体をつくる方法を考えました。
〔アルコール発酵を体験しよう(生物)〕
イースト菌によるアルコール発酵の様子が温度でどう変わるか、などを実験を通して確かめました。
〔光と色のマジックワールド(物理)〕
白い光を多くの色に分けたり、赤や青などの光を混ぜたら何色になるか、といった光と色の関係を調べました。
〔科学捜査をしてみよう(化学)〕
指紋の検出をやってみた後、どういう原理で指紋が検出できたのか、仮説を立てて検証しました。
【SSH】科学部福井野外研修を実施しました
8月16日(火)~8月18日(木)、科学部希望生徒24名(1年次生11名、2年次生13名)による科学部福井野外研修を行いました。
17日は、福井県立恐竜博物館にて展示見学および化石発掘体験を行いました。展示見学では、本校OBでもある福井県立大学の柴田正輝准教授に、1時間10分にわたって詳しく解説していただきました。また18日は、白山恐竜パーク白峰での展示見学および桑島化石壁での野外調査を行いました。
恐竜の研究や、実際の化石発掘などから、地球科学に関する多くのことを研修することができました。コロナウイルス禍だけでなく、豪雨被害の影響も残る状況にも関わらず、関係各所に大変ご協力いただき、無事に実施することができました。心より感謝申し上げます。
〔福井県立恐竜博物館〕
(↑ 福井県立大学の柴田正輝准教授から、恐竜についての解説を伺いました)
(↑ 発掘体験の様子)
〔白山恐竜パーク白峰〕
〔桑島化石壁周辺の露頭調査〕
<生徒の感想(一部抜粋)>
- 化石は昔の生物や植物の形を見るだけのものだと思っていたが、当時の環境や、その生物に何が起こったかを知る手掛かりになる、とても貴重なものなのだと知った。また、博物館の展示物の実物・レプリカ・模型の違いについて、教えてもらえたのは面白かった。見分け方を知ってから、あらためて展示を見ると、実物の化石の色や歪さがより確認でき、しっかり観察することの大切さを感じた。
- 専門の方のお話を聞くと、いま展示されているものの中には、既に学説が覆されたりしているものもあると知り、恐竜研究がリアルタイムで進んでいることを実感して、とても興味深いと思った。また、発掘したわずかな化石から恐竜の全体像が見えたり、過去の環境が分かったりするのはとてもおもしろく、恐竜研究は奥が深いな、と感じた。化石も地層も、やはり実物というものには迫力があったし、知識が増えただけでなく、自分の中で新しく視野が広がったと思う。
- 化石というと、どこか遠い、まるで異国のような感覚、写真で見るものという感覚が強かったが、化石の発掘体験では、そこかしこに化石がごろごろと転がっていたので、とても驚いた。ただ、自分がやってみると石が硬くてなかなか割れなかったり、石が割れても化石がなかなか見つからなかったりと、自分が思っていたよりも化石の発掘は難しかった。
- 桑島化石壁では、川をまたいでしか見られなかったのは残念だったが、本物の地層が地上に露出しているのを見る機会は今までほとんどなかったので、いい経験になった。発掘が禁止され、保護されている区域で、日本に化石があることの証明となった貴重な場所と聞いたが、自然災害で壊れないか、川の浸食によって段々と変わっていかないのかと心配になった。
【SSH】SSH生徒研究発表会に参加しました
8月3日(火)~4日(水)、神戸国際展示場にて行われた「SSH生徒研究発表会」に、本校科学部物理系研究部逆ムペンバ班が参加し、ポスター発表を行いました。
「温度の低い氷の方が、温度の高い氷よりも早く溶ける」という、常識を覆すような研究です。丁寧に実験されており、専門性の高い内容の発表である、と高く評価していただき、多くの専門家や先生方に興味を持って聞いてもらえました。
(発表の様子)
(発表に使用したポスター(一部抜粋))