自然科学
【生物班】龍野東中学生と合同調査
龍野東中学校区にあるサギソウ群落の調査・トウカイコモウセンゴケ群落の保全活動について龍野東中学校の生徒と一緒に取り組みました。
サギソウ群落の調査については9月1日に人工交配をおこない、その効果について検証を行いました。サギソウの受粉はイチモンジセセリなどがおこなっていることはこれまでの観察からわかりました。結実率についてはこれまでの交配実験からも効果があることがわかっています。今年の人工交配でも未交配の株に比較して高い結実率を確認できました。
食虫植物のトウカイコモウセンゴケ群落の保全については、ため池周辺部からコシダ・ネザサの分布の拡大にともないトウカイコモウセンゴケ群落(イトイヌノハナヒゲ群落)が水際にしか生育できなくなっていました。そこで、日当たりを回復するためにコシダ・ネザサを刈り取りました。来年の3月の成長期前にはトウカイコモウセンゴケに被る落ち葉などを除去したいと思います。
最後に迎えがくるまでの時間を利用して、生物班の野外活動恒例の「10種おぼえるまで帰れま10」を行いました。播磨地方南部によくみられる、ウラジロやコシダ、サカキやヒサカキなどの植物の名前をみんなで覚えました。
地域住民の尽力により木道や解説板が整備されている |
白い点は交配実験中のサギソウ |
サギソウの果実の回収 |
果実の評価と記録 |
トウカイコモウセンゴケ群落にせまるコシダ・ネザザ |
食虫植物のトウカイモウセンゴケ |
コシダ・ネザサの刈り取りと除去 |
生物班恒例の「10種覚えるまで帰れま10」に挑戦 |
【自然科学部】第47回県総文自然科学部門に参加
神戸市ポートアイランドのバンドー神戸青少年科学館であった第47回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門に物理班、化学班、生物班が参加しました。9日は物理部門、化学部門、生物部門、地学部門に分かれて口頭発表が行われました。10日は全登録団体がポスター発表を行いました。
物理班は「ばね定数とばねが壊れる力の関係」の研究テーマで発表し口頭発表の部で優良賞を受賞しました。生物班は「高価な設備をつかわない無菌培養技術の開発」の研究テーマで発表し口頭発表の部で奨励賞を受賞しました。化学班は「電気分解の可視化と反応速度について」の研究テーマでポスター発表を行いました。
物理班は来年度鳥取県で開催される近畿総合文化祭の出場権を獲得しました。まだまだ実験研究する時間がありますので今後の実験成果に期待をしたいと思います。
来年度の県総文はすべての班が口頭発表ができるように頑張りたいと思います。
口頭発表 物理班 |
口頭発表 生物班
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ポスター発表 物理班 |
ポスター発表 化学班 |
ポスター発表 生物班 |
自然科学部参加者 |
【生物班】たつの市民祭りに出展しました
第17回たつの市民祭に自然科学部生物班が出展しました
たつの市の自然環境保全団体で構成する自然環境会議のテントに龍野高校の「生物多様性龍高プラン」の活動内容をポスター展示しました。今年は高等学校総合文化祭開会行事参加のために総合文化祭自然科学部門の研究発表の準備が遅れており、市民まつりに実験や観察等の出展はできませんでした。来年度以降子どもたちに楽しんでもらえる内容を検討したいと思います。
たつの市民まつり |
ご当地アイドル? 野見宿禰 |
たつの自然環境会議のテント |
自然科学部の展示 |
【自然科学部】「ひとはく地域連携セミナー」を開催
10月19日(土)、「ひとはく地域連携セミナー」を開催しました。三田市にある人と自然の博物館でのセミナーには、遠方のため来館できない県民の方々にも、ひとはくの研究員の話をきく機会を設けるために、県内各地の機関と連携してこのセミナーは開催されます。
今回は「鳥型恐竜をめぐる冒険」のテーマで田中公教主任研究員が、「生き物の多様なコミュニケーション」のテーマで太田菜央研究員が話をしていただきました。田中研究員は、モンゴルでの恐竜発掘調査の苦労話や裏話だけでなく、現存する鳥は「鳥型恐竜」であること、その他の恐竜は絶滅したが、最も近縁な動物はワニであることなど恐竜の進化についても話していただきました。太田研究員からは、ルリガシラセイキチョウの求愛コミュニケーションなど、複数の感覚をつかったマルチモーダルコミュニケーションを中心に、他の鳥だけでなく、コウモリや昆虫などのコミュニケーションについても多くの動画を見せていただきながら、興味深い話をしていただきました。
セミナー後の質疑応答も高校生からも一般の方々からも多くの質問があり、楽しい時間を過ごすことができました。
受付・案内など運営には自然科学部の部員が活躍してくれました。
「鳥型恐竜をめぐる冒険」 田中主任研究員 |
「生き物の多様なコミュニケーション」太田研究員 |
活発な質疑応答がありました |
セミナー後もいろいろ教えていただきました |
自然科学部と課題研究のポスター展示 |
田中研究員と太田研究員と自然科学部 |
【生物班】中学生からできる課題研究チャレンジ
未来のサイエンスリーダー育成講座「中学生からできる課題研究チャレンジ」に龍野東中学から3名の生徒が生物班の活動に参加しました。
はじめにパワーポイントを使用して、生物多様性が急速に衰退していること、龍野高校生による地域の生物多様性保全活動「生物多様性龍高プラン」について説明しました。実験は、参加者が龍野東中学生だったので、校区にあるサギソウ群落の保全方法を説明したのち、サギソウの実生繁殖技術である無菌は種の実験を行いました。サギソウの結実期にはまだはやかったので、代替として同じラン科植物のシランの種子を使いました。
次回は11月にサギソウ群落で湿地の植物の観察と調査活動(人工交配の効果について)を予定しています。
高校生による生物多様性の現状と高校生の活動の説明 |
高性能光学顕微鏡で、シランの種子の胚を確認 |
チャック付きミニポリ袋に培地を分注
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クリーンベンチなしで無菌は種
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【自然科学部】マミズクラゲがスイレン池で発生
マミズクラゲは淡水生のクラゲです。龍野高校の中庭のスイレン池では過去にも発生しています。ここ数年間は見られなかったのですが、今年10月になり少し気温が下がったことがきっかけとなったのかマミズクラゲが確認できました。
ゆったりと泳ぐ姿は室内インテリアにも利用できそうですが、飼育が困難です。しばらくの間職員前で成体展示をおこなう予定です。
中庭のスイレン池 |
生体展示
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【自然科学部】サギソウ保全地での観察と整備
9月8日、例年おこなっているサギソウ保全地でのサギソウの人工交配と通路の除草作業をおこないました。この生育地は、地元の方々の尽力により観察用の木道が整備されており、この日は人と自然の博物館セミナーの一行も観察に来られていました。
サギソウ以外にもサワヒヨドリやタヌキマメ、ヌマトラノオ、ヒメシロネ、食虫植物のミミカキグサやホザキノミミカキグサなどが開花していました。
サギソウ群落 イトイヌノハナヒゲやミミカキグサ類 |
サギソウの花 |
湿地に立ち入らないように人工交配 |
湿地周辺通路の、ササ刈と集草 |
サワヒヨドリ |
タヌキママメ |
ヌマトラノオ |
にわか雨がやむまで雨宿り |
【自然科学部】「青少年のための科学の祭典 姫路大会」に出展しました。
8月17日・18日、兵庫県立大学工学部(姫路市書写)で開催された、科学の祭典に自然科学部が出展しました。出展内容は以下の通りです。
生物班 押花工房 押し花でしおりをつくろう
不思議な世界 食虫植物
絶滅の危機にある生きものたち
物理班 こぼれない水!? 表面張力の不思議
化学班 イオンがつくるグラデーション
情報班 プログラミングで迷路を抜け出せ!
2日間、自然や科学に対する興味関心にみちあふれた子どもたちの笑顔に出会うことができました。
押花工房 |
不思議な世界 食虫植物 |
絶滅の危機にある生きものたち |
こぼれない水 表面張力 |
イオンがつくるグラデーション
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プログラミングで迷路を抜け出せ |
【自然科学部】総合運動公園でフィールドワーク
7月28日、太子町総合公園柳池周辺でフィールドワークを行いました。太子町まちづくり課の理解と協力により、龍野高校自然科学部や課題研究生物多様性班は、公園内のため池や荒れ地などを利用して西播磨の絶滅危惧植物の保全など生物多様性に関するいろいろな活動を行って言います。
兵庫県の自生地は1カ所になったヒシモドキの野生絶滅に備えて生息域外保全を柳池でおこなっています。しかし、ヒシが優占種のため池なので、ヒシモドキの保護区に侵入するヒシを除去する必要があります。さいわい、ヒシモドキは年々群落が拡大傾向にあり良好な状態で、開放花も咲いていました。ため池にはコイやアメリカザリガニ、ウシガエルが生息していますが、現在特に悪影響は内容です。
さらに、今年から重点的に取り組んでいるのは、「簡易防獣柵の検証実験」です。低価で軽量な小型防獣柵によりシカの食害を防止できるのか、校内だけで無く総合公園でも試してみることにしました。
対象の植物は、秋の七種のオミナエシとキキョウです。フジバカマに比較して、キキョウやオミナエシは食害に合いやすく、なかなか開花できません。公園内や付近では、ススキ、ナデシコ、クズなどが開花しているので、将来的には秋の七種全種類が観察できるようにしたいと思います。
また、体験学習施設前にはヒシモドキや食虫植物3種類、そしてロータス効果の実験ができるようにハスの生体展示を行っています。多くの小学生に植物に関心をもつきっかけになればと思います。
最後に、タマゴサンド製作所より、タマゴサンドを差し入れて頂きました。ごちそうさまでした。
ヒシを除去する |
ヒシモドキの開放花 |
各際するヒシモドキ群落 |
ミズカマキリの幼生 |
フジバカマや乾燥耐性実験植物周辺の除草作業 |
簡易防獣柵 筒型(オミナエシ)ドーム型(キキョウ) |
簡易防獣柵 ドーム型(ポーチュラカ) |
ヒシモドキや食虫植物の実物展示 |
【自然科学部】桜山公園まつり「科学の屋台村」に出展しました
7月20日(土)21日(日)姫路科学館で開催された「科学の屋台村」に自然科学部が出展しました。
生物班は「不思議な世界食虫植物」で植物の進化の巧妙さを知っていただきました。また「いろいろなタネをさがそう」では、種子から生物多様性について分類作業を通じて体験してもらいました。種子は10種類以上持ち帰っていただき秋に播種の予定です。
化学班は「イオンがつくるグラデーション」で、電気分解による化学反応を利用して、化学の美しさを体験していただきました。来場者に、どのような現象が起こるのか予想を立ててもらい、実際に予想が正しいのか実験し、紫キャベツの色が変化していく様子を観察していただきました。
子どもたちに解説をしながら、高校生も多くの学びがあったと思います。今回は自然科学部の生徒だけでなく、有志生徒もボランティア指導員として参加していただきました。
次は7月31日龍野高校での「わくわく実験教室」に出展予定です。
いろいろなタネをさがそう |
大きさ・形・色の違いをもとに種子を分類します |
イオンがつくるグラデーション |
食虫植物では展示解説と、苗を配布しました |