2024年7月の記事一覧

【自然科学部】総合運動公園でフィールドワーク

7月28日、太子町総合公園柳池周辺でフィールドワークを行いました。太子町まちづくり課の理解と協力により、龍野高校自然科学部や課題研究生物多様性班は、公園内のため池や荒れ地などを利用して西播磨の絶滅危惧植物の保全など生物多様性に関するいろいろな活動を行って言います。

 兵庫県の自生地は1カ所になったヒシモドキの野生絶滅に備えて生息域外保全を柳池でおこなっています。しかし、ヒシが優占種のため池なので、ヒシモドキの保護区に侵入するヒシを除去する必要があります。さいわい、ヒシモドキは年々群落が拡大傾向にあり良好な状態で、開放花も咲いていました。ため池にはコイやアメリカザリガニ、ウシガエルが生息していますが、現在特に悪影響は内容です。

 さらに、今年から重点的に取り組んでいるのは、「簡易防獣柵の検証実験」です。低価で軽量な小型防獣柵によりシカの食害を防止できるのか、校内だけで無く総合公園でも試してみることにしました。

 対象の植物は、秋の七種のオミナエシとキキョウです。フジバカマに比較して、キキョウやオミナエシは食害に合いやすく、なかなか開花できません。公園内や付近では、ススキ、ナデシコ、クズなどが開花しているので、将来的には秋の七種全種類が観察できるようにしたいと思います。

 また、体験学習施設前にはヒシモドキや食虫植物3種類、そしてロータス効果の実験ができるようにハスの生体展示を行っています。多くの小学生に植物に関心をもつきっかけになればと思います。

 最後に、タマゴサンド製作所より、タマゴサンドを差し入れて頂きました。ごちそうさまでした。

ヒシを除去する

ヒシモドキの開放花

 各際するヒシモドキ群落

 ミズカマキリの幼生

 フジバカマや乾燥耐性実験植物周辺の除草作業

簡易防獣柵 筒型(オミナエシ)ドーム型(キキョウ)

簡易防獣柵 ドーム型(ポーチュラカ)

 ヒシモドキや食虫植物の実物展示

【自然科学部】桜山公園まつり「科学の屋台村」に出展しました

7月20日(土)21日(日)姫路科学館で開催された「科学の屋台村」に自然科学部が出展しました。

生物班は「不思議な世界食虫植物」で植物の進化の巧妙さを知っていただきました。また「いろいろなタネをさがそう」では、種子から生物多様性について分類作業を通じて体験してもらいました。種子は10種類以上持ち帰っていただき秋に播種の予定です。

化学班は「イオンがつくるグラデーション」で、電気分解による化学反応を利用して、化学の美しさを体験していただきました。来場者に、どのような現象が起こるのか予想を立ててもらい、実際に予想が正しいのか実験し、紫キャベツの色が変化していく様子を観察していただきました。

子どもたちに解説をしながら、高校生も多くの学びがあったと思います。今回は自然科学部の生徒だけでなく、有志生徒もボランティア指導員として参加していただきました。

次は7月31日龍野高校での「わくわく実験教室」に出展予定です。

いろいろなタネをさがそう

大きさ・形・色の違いをもとに種子を分類します

イオンがつくるグラデーション

食虫植物では展示解説と、苗を配布しました