自然科学

【生物班】西播磨ビジョンフォーラム(実践交流会)に参加しました

 生物班や課題研究生物多様性班が中心になって取り組む、龍高生による地域の自然や生きもの保全活動「生物多様性龍高プラン」は、西播磨県民局より「地域づくり活動応援事業」に採択されています。同時に、龍野高校生物班は「西播磨地域ビジョン推進チーム」のメンバーです。

3月22日西播磨総合庁舎で「西播磨地域ビジョンフォーラム」が開催され、龍野高校から生物班2名が参加しました。

 ポスターセッションでは、「生物多様性龍高プラン」の具体的な内容や、今年成果のあった「湧水湿地の保全管理方法の検証」「たつの市の絶滅危惧植物ヒシモドキの龍野西中学での生息域外保全」について説明しました。グループワークでは、西播磨の11校の高校生や、一般枠の社会人が各班にわかれて話し合いました。テーマは「地域の強みを生かした賑わいと活力のあるまちづくり、地域に住み続けたい・選んでもらえる西播磨~次世代につなぐ、元気西播磨~」です。様々な活動を取り組む、幅広い年代のメンバーによりさまざまな意見がかわされました。このグループセッションでは龍野高校から参加した、二名が司会者とグループを代表した発表者を務めました。

 高校生だけでなく、世代をこえて地域で活動している多くの人と交流でき有意義な会でした。

 

 

 

 

【生物班】いきもの調査に参加

3月14日太子町まちづくり課主催の、太子町総合公園柳池でいきもの調査を行いました。年に一度、池の水を抜いてどのような生きものがいるのか、県立大学自然研究会や環境カウンセラーの指導のもと生きものを実際に採集しながら調査しています。

 今回の調査では、ウシガエルのオタマジャクシが大量に採取できました。ウシガエルは生態系に大きな影響をあたえるために、特定外来生物に指定されており、飼育はもちろん成体の移動も法律で禁止されています。

 この池では兵庫県ではたつの市のため池一か所にしか自生地のない絶滅危惧種ヒシモドキの生息域外保全をおこなっています。自生地のヒシモドキはため池の水抜きの後、ウシガエルやブラックバスの駆除によりアメリカザリガニが大量増殖し絶滅寸前になりました。その後ウシガエルが近隣のため池より移動、繁殖したことでヒシモドキは絶滅を回避することができました。

 アメリカザリガニは、食用ガエルとして輸入されたウシガエルのエサとして同時に日本にやってきました。野生のウシガエルの解剖をするとじっさいにアメリカザリガニが捕食しているのをみることができます。

 外来種とはいえ生態系の保全に重要なキーストーン種であることが分かります。

 水抜きをした柳池の全景

 生きもの採集 

ウシガエルのオタマジャクシ 成体まで2年かかる

 

コイと稚ゴイ

 

イシガメ 在来種

イラストにすると…

 

【化学班】化学工学会で口頭発表を行いました。

令和8年3月7日(土)に、第28回化学工学会学生発表会がオンラインで開催され、化学班5名が口頭発表を行いました。

2名が「冷凍時のフェノールフタレイン無色化の解明」、3名が「処理後における岩石の吸湿特性変化」というテーマで、日頃の研究の成果を発表しました。

緊張した様子でしたが、はきはきと発表することができました。大学の先生からアドバイスをいただけたので、今後の研究に生かしていきたいです。

 

【生物班】サギソウ自生地で除草作業

 例年行っている、サギソウやモウセンゴケなどの生育地で、除草作業を行いました。保全活動を行っている、湧水湿地は以前は大型草本のカモノハシの優占面積が拡大し、サギソウやモウセンゴケ、ミミカキグサ類などが減少していました。現在は、湿地の25~30%程度の面積を草刈り機で刈り払い、土壌に直射日光があたるように刈り払った草を除去しています。先輩たちの研究から、サギソウの発芽を促す共生菌はカモノハシなどの枯れ草を分解する菌類であることが判明しています。

 昨年の植生調査の結果から、人工交配により結実率を向上させ種子散布量を増やしても、大型草本が高密度で生育する場所では開花数(個体数)は増えていませんでした。 地表に日光が当たる環境をつくる「中規模の攪乱」がサギソウや食虫植物など小型の湿性植物の保全に効果があることがわかりました。

 周辺からのササの湿地内への侵入も問題でした。一昨年より刈り取った草をササの上にかぶせることで、日照条件を悪化させ生育を抑制できないか試行していますが、まずまずの効果があるようです。ササは刈り取るだけでは小型化して、シバのような生育形態になるので、刈り取りよりも「枯れ草マルチ」の方が保全には適していると考えます。

 サギソウ群落の作業の後は、トウカイコモウセンゴケ群落、イシモチソウ群落の除草を行いました。南方系のトウカイコモウセンゴケはモウセンゴケのような越冬芽をつくらないので、霜がおりると葉が傷んでしまいます。落ち葉の下になっている株は傷みが少ないのですが、生育期になっていも落ち葉をかぶっていると弱ってしまいます。そこで、落ち葉かきをして、ササやコシダなどの刈り取り除去をすることで群落を保全しています。イシモチソウはまだ発芽には早かったのですが、GW頃には元気な姿を見ることができると思います。

地表に光があたるように刈り取った草を除去

参加者

越冬芽から成長を開始したモウセンゴケ

南方系のトウカイコモウセンゴケは耐寒性が低い

【生物班】人と自然の博物館「共生のひろば」に参加

例年2月11日に人と自然の博物館で開催されている「共生のひろば」でポスター発表をおこないました。この発表会では、中学生から社会人まで多くの研究発表をみるだけでなく、人博の多くの研究者から指導助言を受けることができるので生物班の活動にも大変役立っています。

今年の研究タイトルは「湧水湿地の保全管理方法の検証」です。生物班では、これまでたつの市内の湧水湿地でサギソウを中心とした、湿生植物群落の保全活動に取り組んできました。具体的には開花期の人工交配と休眠期のカモノハシやススキなど大型草本の刈り取りです。これまでは、人工交配により結実率が向上することは確認していました。しかし、できた種子が発芽成長して個体数が増加しているかは調査していませんでした。調査の結果は、カモノハシなどの大型草本が近くにあると、種子の数が増えてもあまり開花株まで育っていないことが分かりました。またサギソウを保全することを目的にしたカモノハシの刈り取りが、他のモウセンゴケやミミカキグサなどの小型湿生植物の保全にも役立っていることを植生調査の結果から確認できました。

 この調査研究をもとに湿生植物群落の新たな技術として「植物群落絶滅リスク評価法」を考案して発表したところ、研究者や他の湿地の保全活動をおこなっている人からも評価していただき、改善点など指導していただきました。

 

 

 

 

 

【生物班】西播磨ビジネスプランコンテストで優秀賞

光都の先端科学技術支援センターで開催された「第3回西播磨ビジネスプランコンテスト決勝大会」に生物班および化学班一名が参加しました。部門は【学生アイデア部門】・【西播磨元気づくり部門】・【ローカルベンチャー部門】があります。私たちは一次審査・二次審査を通過し、【学生アイデア部門】の中学・高校等の部に出場しました。

2040年には理工系人材が100万人不足するといわれています。夏休みに「わくわく実験教室」をしていますが、小学生がひとりで龍野高校に来ることは困難です。教育の地域格差を縮めたい。そのような観点から「発展的・自立循環型」の実験イベント「ワクワク実験教室 宅配便」を企画しました。これは、初年度龍野高校生が、小学校に出向き5~6年生に実験指導を行い、その後5~6年生が1~4年生に実験を行います。次年度以降は新6年生が、探究的な学習で実験方法や実験解説の改良を行い、新5年生と協力して1~4年生に実験を行う科学イベントです。

多くの子どもたちは姫路市内で開催される科学イベントに足を運ぶことは困難です。しかし多くの小学校で児童会活動等を利用した「●●小学校 科学まつり」が普及すれば、理系人材の育成の一助になるのではないでしょうか?

 オープニングのサイエンスマジックショー

 表彰式

 

 

 

 

 

【生物班】環境教育・ESD実践動画100選に認定

龍野高校生による地域の自然環境や生きもの保全活動「生物多様性龍高プラン」を3分で紹介した動画が、「令和7年度環境教育・ESD教育実践動画100選」に認定されました。

持続可能な社会の実現には、様々な問題を自らの問題として主体的に捉え取り組むことが必要です。 そのような問題の解決につながる教育が、「環境教育・ESD」です。環境教育・ESD の実践の優良事例の動画を「環境教育・ESD 実践動画100 選」として環境省が選定しています。

審査委員会の審査を経て、26件(学校教育部門11件)が選定されました。今回は2023年に選定された「赤トンボ復活プロジェクト」に続き2度目の認定となります。

【参考】「環境教育・ESD 実践動画100 選」https://policies.env.go.jp/policy/eco/jissendoga/kokai/

【生物班】第11回全国環境活動発表大会近畿地方大会で第3位入賞

第11回全国環境活動発表大会近畿地方大会が大阪国際会議場で開催されました。

発表内容は高校生による地域の自然環境や生きもの保全活動「生物多様性龍高プラン」です。

生物班は2年連続で予選を通過し、昨年は4位相当の「先生が選ぶ特別賞」を授賞しており、今年は上位2校に与えられる全国大会出場権をかけて原稿やスライドを準備しました。

結果は、あと一歩およばず3位相当の「審査員が選ぶ特別賞」を授賞しました。

残念ながら東京で開催される全国大会には出場できませんでしたが、これからも播磨の自然や生きものを守るためにがんばります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【化学班・生物班】はりまユース研究発表交流会に参加しました。

12月20日(土)、姫路科学館で開催されている、はりまユース研究発表交流会に、自然科学部化学班、生物班が参加しました。

最初にスライドで発表内容を簡単に紹介しました。

その後、ポスター発表を行いました。高校生や姫路科学館の研究員の方、来館されたお客さん(親子連れが多かったです)が発表を聞いてくださりました。

研究をされている方からは研究の助言をいただきました。また、親子連れのお客さんに対しては、分かりやすく説明をすることを意識して発表を行いました。

   

【物理班】第45回近畿高等学校総合文化祭鳥取大会自然科学部門で優秀賞を受賞しました

令和7年11月22日(土)・23日(日)に鳥取県米子市淀江文化センター(さなめホール)にて開催された「第45回近畿高等学校総合文化祭鳥取大会自然科学部門」において、物理班が物理部門の口頭発表で優秀賞を受賞しました。

物理部門は龍野高校を含め6校が参加し、本校は「ばねの塑性変化についての研究~のび方と縮み方の違い~」というタイトルで発表を行いました。

研究を進めていた2年生の春山くんは、1年生の頃からこつこつと実験データを積み重ねてきました。また、外部発表でもらったアドバイスを元に実験方法や解析方法を考え試行錯誤をしながら研究に取り組んでいました。今までの地道な努力で勝ち取った優秀賞だと思います。

【生物班】水生外来生物の野外採集

 ため池の水生植物群落の増減には外来生物の在不在が大きな影響を受けていることが、先輩たちの研究からわかりました。そこで今年は、龍野高校で実習をおこなっている兵庫教育大学の院生の指導を受けながら、環境DNAをつかってため池の生物調査を行うことにしました。

 まず、外来生物のDNAを採集するために、 公園管理者より採集の許可をいただき、教育大近くのため池で外来種の採集を行いました。アメリカザリガニ、ウシガエル(成体・オタマジャクシ)、ブルーギルの幼魚などを採集できました。組織の必要な種類は、その場で保存液に浸しました。

 そのほかにも、ミズカマキリやギンヤンマ?のヤゴを観察できました。また、食虫植物のタヌキモ類(イヌタヌキモ、ノタヌキ、イトタヌキモ、オオバナイトタヌキモ(外来))が観察できました。公園内のため池のため、自生か移入か判断はできませんが、近年多くのため池で水生植物群落が消滅しているので、貴重な観察の場だと思います。

 採集後は、兵庫教育大学に移動して実験機器の説明や実験に使用するマイクロピペットの使用方法について実習を行いました。どのような研究成果がえられるのか、1年後が楽しみです。

水生生物の採集

組織の採取

実験機器の説明

 

マイクロピペットの使用方法の講習

 

 

 ウシガエルは成体まで2年必要

ウシガエルの成体1年生

 

アメリカザリガニ

 ブルーギルの幼魚とヌマエビ?類

 

 

ミズカマキリ

 

食虫植物タヌキモ類

 

 

 

【生物班】サイエンスキャッスルアジア大会(マレーシア)に出場

 

 中高生のための学会「サイエンスキャッスルアジア大会」で國武明日香さんが研究発表をおこないました。内容は「高価な設備を必要としない無菌培養技術の開発」です。従来であればオートクレーブやクリーンベンチが必要な無菌培養を、設備のない小学校でもサギソウなどの地域の絶滅危惧種の増殖を可能とする無菌培養技術の改良について英語で発表しました。

 この研究は3月に大阪で開催された「サイエンスキャッスルジャパン」で、主催者よりアジアの国々での理科教育や農業分野での活用が期待できると評価していただき、推薦(日本から3名)によりアジア大会に出場しましました。

 以下は、アジア大会で発表した。國武さんの感想です。

「 サイエンスキャッスルアジア(マレーシア大会)には、マレーシアを始め、フィリピンやインドネシアなどさまざまな国の学生が参加していました。

 1日目には口頭発表を聞き、自由に名刺交換をしました。彼らが話す英語は速く、会話のなかで何度も聞き返したりしながらも、なんとかコミュニケーションをとることができました。英会話には文法の勉強とはまた違う能力と、慣れが必要であると実感しました。

 2日目も口頭発表を聞いた後、ポスター発表がありました。私も発表しましたが、とても緊張しました。発表では、ちゃんと話すことができていたか分かりませんが、質疑応答ではそこまで難しいことは聞かれず、審査員もそれほど多くは来なかったので、落ち着いて受け答えをすることができました。

 アジア大会は全体を通して、とても楽しい雰囲気でした。口頭発表ではこちらを盛り上げるような呼びかけが多く聞く人たちも声を出して盛り上がっていて、日本とのギャップを感じました。

 口頭発表の質疑の内容も、データや方法についてよりも、その研究の画期的な点はどこか、今後に期待されることは何かと言ったものが多かったように思われます。研究を行う学生を応援しようという気持ちが感じられ、とても楽しかったです。

 海外での発表経験は、今後の大きな糧になると思います。この経験を活かし、これからもさまざまな場所で私たちの研究を広めたいです。 」

 

 龍野高校生による播磨地方の絶滅危惧種の保全活動が、生物多様性のホットスポットである東南アジア地域の高校生の活動へと広がることを期待したいと思います。

【参考】サイエンスキャッスルアジア https://castle.lne.st/schedule/scasia2025/

    someone vol.72 2025 秋号 p.13 https://lne.st/project/publishing/someone/

 注 次年度の予告

表彰式

 

 英語で研究発表

 

 

 

 

【生物班】アジア大会出場を前にたつの市長表敬訪問・激励会

 サイエンスキャッスル  アジア大会に出場する國武明日香さんが、たつの市長を表敬訪問し、激励会をしていただきました。サイエンスキャッスルアジア大会は、主にマレーシア、フィリピン、インドネシア、ベトナムなどの生徒が参加する学会です。國武さんは、3月に開催されたサイエンスキャッスル ジャパンにおいて「グローバルパスポート」を獲得しました。主催者推薦により日本から出場する3名のうちの1人として、マレーシアで開催されるアジア大会にて研究発表をおこないます。

 激励会には、山本市長の他、田中副市長、古本市民生活部長にもご参加いただきました。市長から激励の言葉をいただいたのち、参加者から研究内容に関するさまざまな質問をいただきました。

 激励会のあとには、神戸新聞社の取材も受けました。

 國武さんの研究内容「簡単無菌培養技術の開発」が、このアジア大会をきっかけに、他の国でも絶滅危惧種の保全・増殖などに活用され、共同研究などにつながっていくことを期待したいと思います。

市長・副市長に研究内容の説明

神戸新聞社より取材をうけました

【生物班・課題研究ヌマエビ班】「ひょうご里山・里海国際フォーラム」で発表しました

令和7年9月28日(日)、兵庫県立兵庫津ミュージアムで開催された「ひょうご里山・里海国際フォーラム」において、本校自然科学部生物班と課題研究ヌマエビ班の生徒がポスター発表を行いました。

最優秀賞は逃しましたが生物班の「簡単無菌培養技術開発チーム」が優秀賞を受賞しました。
「ひょうご里山・里海国際フォーラム」は、関西万博の「地球の未来と生物多様性」テーマウィークに連動して開催された国際イベントです。本フォーラムは、里山・里海の重要性やその保全・再生に向けた取り組みを国内外に発信することを目的としています。

高校生によるポスターセッションは、県内の高校から19チームが参加しました。龍野高校からは、生物班(生物多様性の保全に関して3チーム)、課題研究ヌマエビ班が参加し、他校の高校生やフォーラム聴講者、研究者に対してポスターを使用して研究発表しました。

国際フォーラムということで、英文の原稿も準備していた生徒たちですが、多くが日本人の聴衆ですこし残念な一方でほっとしたのではないでしょうか。ぜひ、英語でもコミュニケーションができるようにしっかりと日ごろの学習にも励んでほしいと思います。機会があれば英語での研究発表に挑戦したいと思います。

「生物多様性龍高プラン」 生物班

「簡易防獣柵の効果の検証」 生物班

「簡単無菌培養技術の開発」 生物班

「ミナミヌマエビの生態に関する研究」課題研究

表彰式

参加者

 

 

【生物班】龍野西中学でヒシモドキの生息域外保全を開始

「第2回中学生にもできる課題研究チャレンジ」で生物班と活動している中学生3名のうち2名が龍野西中学生徒ということもあり、龍野西中学校区に生育する絶滅危惧種ヒシモドキの生息域外保全を西中学で行うことにした。

 ヒシモドキはため池などに生育する1年生の水草であるが、国内の生育地は10か所程度。兵庫県も揖西町にしか自生していない希少植物である。

 はじめに龍野高校生物実験室で、これまで何度も絶滅の危機を乗り越えてきた経緯や、地元住民や龍野高校の保全活動、研究内容と成果について学んだ。

 その後、龍野高校スイレン池で生息域外保全をしているヒシモドキを西中学に移植した。ヒシモドキは1年草なので、寒くなると枯れてしまう。しかし、すでに多くの果実(種子)をつくっていた。

 4月には発芽して、龍野西中学でもヒシモドキがすくすく育ってくれることと思う。

また、校区内にある絶滅危惧種オニバスの種子をまいた。発芽率が大変低い植物なので発芽するかどうかは不明だが、裂果していない未熟種子なので発芽率が良いことを期待している。

龍野高校実験室でヒシモドキについて学習

龍野高校での生息域外保全

龍野高校でヒシモドキの抜き取り

龍野西中学ビオトープでの移植作業

ヒシモドキの果実 流出防止の突起が発達

移植されたヒシモドキ

   

【生物班】サギソウ保全地での調査

 生物班は、地元自治会の理解と協力のもと、たつの市内のサギソウ群落の保全活動をおこなっています。冬季の草刈りや開花期の人工授粉などによってサギソウの個体数は増加していますが、今夏はその効果を数値化するために調査を行いました。

 観察道下の湿地周辺部のサギソウに対して、例年人工交配をおこなっており、人工交配をした場合しなかった花に対して結実率が高いことが昨年までの調査からわかっています。さらに、実際に開花個体の増加についても数値化するのが今回の目的です。

 開花期の最盛期をすでに過ぎていましたが、人工交配を行った湿地の周辺50㎝の開花数は、湿地内側よりも多いことがわかりました。また、大型草本のカモノハシを刈り取らない場合は、サギソウだけでなく他の小型草本も激減することが分かりました。

 湿地の周辺部には完全寄生植物のナンバンギセルなど秋の花が咲いていました。ススキやササに寄生しているようでした。

シラサギに似た、サギソウの花

サギソウの人工交配

木道下のようす

木道下 湿地に入らないで

手前から50㎝×100㎝で区画調査

ナンバンギセル

トウカイコモウセンゴケ

【自然科学部】Chemical-Energy-Car Competition 2025に出場しました

8月31日(日)に、Chemical-Energy-Car Competition 2025が開催されました。

これは日本化学会が主催する大会で、大学部門と高校部門があります。一定のルールの基で化学反応で駆動する小さな模型車を制作し、直前に指示された量の水を積み、直前に決められる目標距離までの走行距離の精度を競います。

自然科学部は、化学班を中心に物理班や生物班にも協力してもらって準備を進めてきました。

駆動原理はダニエル電池、停止原理は過酸化水素の分解による酸素の発生を利用して風船を膨らませ、銅線を切るというアイデアを出し、作製してきました。

車を動かすだけの電圧・電流を出すことが難しく、当日は残念ながら車を動かすことができませんでした。しかし、試行錯誤して必死に取り組んだ経験は今後に生きてくると思います。

       

 

【生物班】令和7年度SSH生徒研究発表会に見学にいきました

 8月6日・7日に神戸国際展示場で開催されているSSH生徒研究発表会に見学に行きました。例年、龍野高校からは総合自然科学科課題研究班の最優秀チームが龍野高校を代表して発表会に参加しています。今年は「『国産ヒノキの香りの追求』~タイワンヒノキとの比較~」で発表をおこないました。斎藤兵庫県知事にも研究の成果を聞いていただきました。

 生物班の生徒たちは1年生のみだったのですが、生物分野の発表を中心にポスター発表を見学しました。理解困難なレベルの高い研究発表も多くありましたが、質問すれば生徒の知識レベルの応じて丁寧に説明してくれました。

 特に大阪府立園芸高等学校の「イナワラのダイレクトアルコール発酵によるバイオエタノール生産技術の開発」発表は、直接生物班がとりくむ生物多様性の保全活動に無関係に思いましたが、サギソウ共生菌を活用した自生地の保全活動に多くのヒントを与えてくれました。

 兵庫県に全国の高校生があつまり、いろいろな研究テーマで実験方法や結果を公開してくれることは、兵庫県だけでなく近隣の府県の科学研究にとりくむ高校生にとって大変有益な機会であり、ありがたいことだと思います。

 見学にきた1年生4人のうち3名は総合自然科学科に所属しており、2年後の発表会では発表者として参加してほしいと思います。

ポスター発表会場

龍野高校発表ブースに知事がきてくれました

先輩と記念撮影

審査結果の発表と講評

 

 

【生物班】生息域外保全野外実験場での除草活動

 太子町総合公園で太子町まちづくり課の理解と協力のもと、生物多様性に関する野外実験を行っています。

 公園内の柳池では、兵庫県ではたつの市に1か所しか自生していないヒシモドキの生息域外保全を行っています。ヒシモドキは普通種のヒシとよく似た環境に生育し、葉の形も似ています。ヒシの葉が輪生するのに対してヒシモドキは対生するので見分けるのは簡単です。ヒシは繁殖力が非常に強く、放置しておくとヒシモドキの生息空間がなくなってしまうので、例年夏季にヒシの除草を行っています。その効果もあり、毎年ヒシモドキの生育面積も拡大し、開放花も咲いています。

 体験館前の空き地では、課題研究瀬戸内まちかど花壇班と自然科学部生物班が野外実験をしています。

 実験目的は、自然降雨のみでも花壇の維持ができる植物の選定と簡易防獣柵の効果の検証です。

 ロシアンブルーセージやキャットミント カラドンナ、バーベナだけでなく、湿地のセージであるホッグセージも乾燥や強光に耐えて開花していました。

 絶滅危惧種では、キスゲが開花結実し、簡易防獣柵で囲ったオミナエシも開花していました。オミナエシは昨年はシカにかじられて、開花できませんでしたが、簡易防獣柵により根生葉が守られると一部の花茎は齧られても側芽から開花するなど、保全効果があることが分かりました。

 ハーブ類の植栽のためか、昨年よりもシカの食害が減少しているように感じました。

ヒシが優占種となる柳池

ヒシモドキ周辺のヒシを駆除

ヒシモドキの開放花 水深50㎝以上で開花することが多い

参加生徒

ロシアンブルーセージ

キャットミント カラドンナ

オミナエシ 食害・貧栄養・水不足のためか草丈は低い

エノコログサなど、種子散布まえに除草

 

 

 

 

【生物班】サギソウ保全地で植生調査

7月27日に地元自治会と龍野高校で保全活動を行っていいるサギソウ群落保全地で植生調査を行いました。

今回の植生調査の目的は、カモノハシやススキなど大型草本を駆除した場合、サギソウやモウセンゴケ、ミミカキグサ類など小型草本がどれくらい生育可能になるのか調べることです。

調査の結果、カモノハシが優占的に生育すると日照条件が悪化するだけでなく、土壌が乾燥化しやすいようです。このことも遷移が進行する要因だと思いました。

これからのサギソウ開花期にそなえて、見学者のために湿地に向かう通路のササなどの刈り取りもおこないました。

 

 植生の構成種を覚える

 カモノハシ群落

 未処理区 大型草本が優占種となる

 処理区 イヌノハナヒゲ類が優占する

 食虫植物 ホザキノミミカキグサ

トウカイコモウセンゴケとミミカキグサ

 

 除草前

 

 除草後