2025年6月の記事一覧
【生物班】サイエンスキャッスルジャパン2025で「グローバルパスポート」を獲得
関西大学で開催されたサイエンスキャッスルジャパン2025で、自然科学部生物班が主催者より独別なオファーを受けました。その内容は、フィリピンで開催されるサイエンスキャッスルでの発表の機会「グローバルパスポート」の授与です。
龍野高校自然科学部・課題研究生物多様性班では、高校生による地域の生きものと自然環境の保全をテーマに活動しています。その成果の一つが、サギソウなど地域の絶滅危惧植物を、オートクレーブやクリーンベンチなど高価な設備をつかわず、チャック付きミニポリ袋で培養する技術の開発です。この研究の目的は、小学校など設備のない学校でも地域の絶滅危惧種を教材としてバイオテクノロジーを活用した環境教育を可能にすることです。
フィリピンの高校では、実験観察の予算が不十分なとき教員が自費で生徒実験をおこなっているそうです。そのため、高価な設備を必要としない簡単なバイオテクノロジーの実験手法はフィリピンの高校教員にも貢献できると判断していただきました。
龍野高校で研究開発した成果が世界へ発信できることを大変うれしく思います。
【参考】サイエンス冊子『someone vol.71(2025年夏号)生き物たちのマイホーム』
p.30「特別企画:Dr Mからの特別なオファー」 発行リバネス
【生物班】第10回全国ユース環境活動発表大会 近畿地方大会の動画が公開されました
第10回全国ユース環境活動発表大会近畿地方大会(2024年12月1日開催)の発表動画が公開されています。
発表の内容は、龍野高校生による地域の生きものと自然環境の保全活動「生物多様龍高プラン」です。発表順は1番で動画の3分~13分あたりです。下記のURLから近畿地方大会のHPにつながるので、ぜひご覧ください。
https://www.erca.go.jp/jfge/youth/topics/20250210/05_kinki.html
なお、龍野高校自然科学部生物班は今大会において「先生が選ぶ特別賞」を授賞しました。
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【自然科学部】福泊人工海浜植生調査に参加
例年地域の自然科学系クラブの研修と交流をかねて開催している、姫路市福泊にある人工海浜植生調査に参加しました。
人工的につくられた海浜にどのように植生が遷移していくのかを調査すると共に、地域の高校生が区画法を用いた植生調査方法について学び、交流しています。
今年は、龍野高校の他、県立大附属、相生、姫路西、賢明が参加しました。千種、淳心からは顧問のみでしたが参加がありました。その他兵庫県生物学会の会員も調査に加わり高校生の指導にあたっていただきました。
海浜植物としては、ハマヒルガオ、ハマボウフウ、ハマゴウなどの分布拡大と共に、大きな株も増えてきました。
天気は良かったのですが、風が吹いていたので比較的涼しい環境で調査ができました。
調査後は、各学校の部活動の取り組みなどを紹介しました。
区画法による植生調査 |
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ハマヒルガオ |
ハマボウフウ |
コウボウムギ |
各校の部活動の取り組みを紹介 |