自然科学部

部員の人数(令和6年度4月時点)

 物理班  3

 化学班  6人

 生物班 12人

 情報班 28人

 

目標・スローガン

「地域に貢献する自然科学部」

紹介・特徴

自然科学部は、生物班・物理班・化学班・PC(コンピューター)班にわかれて活動しています。

※令和4年より、理科班を生物班・物理班・化学班に分離独立し、高等学校総合文化祭自然科学部門に複数分野の発表が可能になりました。

 

平成30年より「生物多様性龍高プラン」を実施し、地域の生物多様性の保全活動を開始しました。令和元年度兵庫県農政環境部より「ひょうごの生物多様性保全プロジェクト」にも認定していただきました。

【参考】
ひょうごの環境 :: 令和2年度自然保護指導員研修会及びひょうごの生物多様性保全プロジェクト団体等活動発表会 (hyogo.lg.jp) https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/jp/environment/leg_240/leg_292/2

 

PC班は、毎年開催される「昇龍祭」に、自作のゲームや動画などを展示しています。また、普段の活動は、タイピング練習等スキルアップを目指して、日々努力しています。

 

令和5年度の主な成績

   環境省 環境教育・ESD実践動画100選 学校教育部門にて選出

   「生物多様性龍高プラン 赤トンボ復活プロジェクト」

       自然科学部・課題研究生物多様性班・放送部合作

 第13回高校生バイオサミットin 鶴岡 成果発表部門 

   審査員特別賞 壷阪廉太朗「バイオ生徒実験の実用化に向けた手法の確立」

  第47回兵庫県高等学校総合文化祭 自然科学部門 生物分野

   生物班 「バイオ生徒実験の実用化に向けた手法の確立」 

     口頭発表 奨励賞  ポスター発表 優秀賞

  西播磨県民局第1回ビジネスプランコンテスト決勝大会 学生アイデア部門

   生物班「生物多様性龍高プラン バイオ商品の開発」 努力賞

  HYOGO高校生eスポーツ大会 

   情報班 第4位

 

令和4年度の主な成績

 第20回高校生・高専生科学技術チャレンジ(JSEC2022) 植物科学

   生物班 佳作 「ペットボトルで簡単組織培養」

 第46回兵庫県高等学校総合文化祭 自然科学部門 生物分野  

   生物班 口頭発表 奨励賞 「ペットボトルで簡単組織培養」 

 

 令和3年度の主な活動

 第45回兵庫県高等学校総合文化祭 自然科学部門 生物分野  

 生物班 口頭発表 奨励賞     ポスター(パネル)発表 優秀賞

 「サギソウ共生菌の採集方法と培養方法の開発」

      

令和2年度の主な成績

 第44回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門  口頭発表 奨励賞

  「微酸性電解水を活用したサギソウ人工種子の開発」

令和元年度の主な成績

第43回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門 口頭発表 奨励賞
 「食虫植物モウセンゴケは菜食家だった!?」

平成30年度の主な成績

第42回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門 ポスター発表 奨励賞
 「龍野高校自然科学部 活動報告」

  

自然科学

【生物班】中学生からできる課題研究チャレンジ 

 未来のサイエンスリーダー育成講座「中学生からできる課題研究チャレンジ」に龍野東中学から3名の生徒が生物班の活動に参加しました。

 はじめにパワーポイントを使用して、生物多様性が急速に衰退していること、龍野高校生による地域の生物多様性保全活動「生物多様性龍高プラン」について説明しました。実験は、参加者が龍野東中学生だったので、校区にあるサギソウ群落の保全方法を説明したのち、サギソウの実生繁殖技術である無菌は種の実験を行いました。サギソウの結実期にはまだはやかったので、代替として同じラン科植物のシランの種子を使いました。

 次回は11月にサギソウ群落で湿地の植物の観察と調査活動(人工交配の効果について)を予定しています。

 

高校生による生物多様性の現状と高校生の活動の説明

高性能光学顕微鏡で、シランの種子の胚を確認

チャック付きミニポリ袋に培地を分注

 

クリーンベンチなしで無菌は種

 

【自然科学部】マミズクラゲがスイレン池で発生

 マミズクラゲは淡水生のクラゲです。龍野高校の中庭のスイレン池では過去にも発生しています。ここ数年間は見られなかったのですが、今年10月になり少し気温が下がったことがきっかけとなったのかマミズクラゲが確認できました。

 ゆったりと泳ぐ姿は室内インテリアにも利用できそうですが、飼育が困難です。しばらくの間職員前で成体展示をおこなう予定です。

 

中庭のスイレン池

 生体展示

 

【自然科学部】サギソウ保全地での観察と整備

9月8日、例年おこなっているサギソウ保全地でのサギソウの人工交配と通路の除草作業をおこないました。この生育地は、地元の方々の尽力により観察用の木道が整備されており、この日は人と自然の博物館セミナーの一行も観察に来られていました。

 サギソウ以外にもサワヒヨドリやタヌキマメ、ヌマトラノオ、ヒメシロネ、食虫植物のミミカキグサやホザキノミミカキグサなどが開花していました。

 サギソウ群落 イトイヌノハナヒゲやミミカキグサ類

 サギソウの花

湿地に立ち入らないように人工交配

湿地周辺通路の、ササ刈と集草

サワヒヨドリ

タヌキママメ

ヌマトラノオ

にわか雨がやむまで雨宿り

 

【自然科学部】「青少年のための科学の祭典 姫路大会」に出展しました。

8月17日・18日、兵庫県立大学工学部(姫路市書写)で開催された、科学の祭典に自然科学部が出展しました。出展内容は以下の通りです。

 生物班 押花工房 押し花でしおりをつくろう

     不思議な世界 食虫植物

     絶滅の危機にある生きものたち

 物理班 こぼれない水!? 表面張力の不思議

 化学班 イオンがつくるグラデーション

 情報班 プログラミングで迷路を抜け出せ!

2日間、自然や科学に対する興味関心にみちあふれた子どもたちの笑顔に出会うことができました。

 押花工房

 不思議な世界 食虫植物

 

絶滅の危機にある生きものたち

 

こぼれない水 表面張力

 

イオンがつくるグラデーション

 

 

プログラミングで迷路を抜け出せ

 

 

 

 

【自然科学部】総合運動公園でフィールドワーク

7月28日、太子町総合公園柳池周辺でフィールドワークを行いました。太子町まちづくり課の理解と協力により、龍野高校自然科学部や課題研究生物多様性班は、公園内のため池や荒れ地などを利用して西播磨の絶滅危惧植物の保全など生物多様性に関するいろいろな活動を行って言います。

 兵庫県の自生地は1カ所になったヒシモドキの野生絶滅に備えて生息域外保全を柳池でおこなっています。しかし、ヒシが優占種のため池なので、ヒシモドキの保護区に侵入するヒシを除去する必要があります。さいわい、ヒシモドキは年々群落が拡大傾向にあり良好な状態で、開放花も咲いていました。ため池にはコイやアメリカザリガニ、ウシガエルが生息していますが、現在特に悪影響は内容です。

 さらに、今年から重点的に取り組んでいるのは、「簡易防獣柵の検証実験」です。低価で軽量な小型防獣柵によりシカの食害を防止できるのか、校内だけで無く総合公園でも試してみることにしました。

 対象の植物は、秋の七種のオミナエシとキキョウです。フジバカマに比較して、キキョウやオミナエシは食害に合いやすく、なかなか開花できません。公園内や付近では、ススキ、ナデシコ、クズなどが開花しているので、将来的には秋の七種全種類が観察できるようにしたいと思います。

 また、体験学習施設前にはヒシモドキや食虫植物3種類、そしてロータス効果の実験ができるようにハスの生体展示を行っています。多くの小学生に植物に関心をもつきっかけになればと思います。

 最後に、タマゴサンド製作所より、タマゴサンドを差し入れて頂きました。ごちそうさまでした。

ヒシを除去する

ヒシモドキの開放花

 各際するヒシモドキ群落

 ミズカマキリの幼生

 フジバカマや乾燥耐性実験植物周辺の除草作業

簡易防獣柵 筒型(オミナエシ)ドーム型(キキョウ)

簡易防獣柵 ドーム型(ポーチュラカ)

 ヒシモドキや食虫植物の実物展示