自然科学

【自然科学部】「第1回ひょうご科学塾」に出展しました

 4月13日にアクリエ姫路で開催された、「第1回ひょうご科学塾」に自然科学部が出展しました。

 この科学イベントは兵庫県主催で理系人材の確保や育成を推進することを目的としています。主に県立大学や企業が中心に出展する、小中学生を対象とした科学イベントです。自然科学部も兵庫県立大学工学部の先生から誘われて出展しました。

 例年、県立大工学部での「科学の祭典」や姫路科学館での「科学の屋台村」などには出展してきました。しかし今回は「第1回」の科学イベントであり、新年度そうそうの開催ということもあり十分な準備期間がとれませんでした。

 朝は雨が強く降る天候で、来場者が少ないのではないかと心配したのですが、午後からは雨も小降りとなり、大勢の家族が訪れてくれました。自然科学部からは、網膜残像を利用した「イリュージョンサイエンスマジック」と「押花工房」を出展し、多くの子どもたちやお父さん・お母さんたちに参加していただきました。16:00の閉会前はへとへとになるくらいの盛況でした。

 県立大学工学部の研究室の出展には、自然科学部の卒部生も参加しており大学でも頑張っているようすがうかがえました。

 今年度初の科学イベントでしたが、多くの笑顔に出会えて充実した一日でした。

 

自然科学部の参加者

 

龍野高校の卒業生も家族で来場

 押花工房 押し花でしおりをつくろう

サイエンスマジック(網膜残像を体験)

 

【生物班・課題研究/生物多様性班】「生物多様性ひょうご戦略」で紹介されました

 

大規模な開発行為、里山など自然に対する人の働きかけの縮小、侵略的外来種の侵入、シカやイノシシの増加、地球温暖化などにより、生物多様性がこれまでにない危機にさらされています。

兵庫県では、こうした環境課題に対応するとともに、生物多様性を守り取り組むべき行動指針として「生物多様性ひょうご戦略」をとりまとめました。

「生物多様性ひょうご戦略」の制定にともない、龍野高校では児童・生徒による生物多様性保全活動のモデル事業をめざして「生物多様性龍高プラン」を生物班、課題研究生物多様性班の生徒が中心となって実施しています。

2025年3月の「生物多様性ひょうご戦略」の改訂では、「生物多様性龍高プラン」が紹介されました。

豊かな兵庫の自然環境と生きものたちを未来に引き継ぐため、県民の一人ひとりが生物多様性について正しく理解し行動できるように、これからも「生物多様性龍高プラン」にとりくみたいと思います。

【参考】生物多様性ひょうご戦略:基本戦略Ⅲ 豊かな自然を未来へつなぐ仕組みづく

https://www.kankyo.pref.hyogo.lg.jp/application/files/1017/4219/7267/Ji_Ben_Zhan_Lue_3.

 

【生物班】ホソバナコバイモの保全

ホソバナコバイモは西日本の限られた場所に生育する多年生草本です。早春に開花、落葉樹が展葉することには結実し、長い休眠期にはいります。カタクリのような早春植物(スプリングエフェメラル)の一種です。生育期間が短く、未開花株は1枚葉で開花まで5年以上かかります。

兵庫県の生育地は分布の東限で国内で重要な自生地といえます。生育地内にササやモウソウチクが侵入しており早春の日光が必要なコバイモの生育環境を守るために伐採します。生育地内のササは休眠期に伐採除去していたので今回は周辺部のモウソウチクを伐採し、枝を落とし柵の修理をする竹杭などをつくりました。

イノシシやシカの侵入を少しでも防止できるように4月には柵を修繕し、自生地内の個体数増加をめざして、日当たりのよい場所に播種を試みたいと思います。

なお、私有地のため立ち入りや作業については土地所有者の許可のもと活動しています。

ホソバナコバイモ(開花株)草丈10㎝

一枚葉の未開花株

進入するモウソウチク

竹杭の製作

ユキワリイチゲ

オオマルバコンロンソウ Bランク

【生物班】サギソウ自生地での枯葉の除去

サギソウの発芽期を前に、自生地で事前に草刈り機で刈り取っておいた枯葉を除去しました。

サギソウの葉は高さが10㎝程度と低く、近くに大型草本のカモノハシなどが生育していると個体数が減少し、開花数も少なくなります。地表に日光があたるようにすることで、サギソウだけでなく地表植物のモウセンゴケやミミカキグサなどの食虫植物も生育が良くなります。

 その後、トウカイコモウセンゴケ群落で、被う落ち葉を取り除きました。落ち葉は冬季には霜から植物を守ってくれますが、生育期に入ると日光をさえぎり生育が悪化したり、発芽・成長が悪くなります。

 余った時間は周辺の自然観察を行いました。イノシシの個体密度が高いのか、体表につくダニを駆除するための「ぬたば」が多くみられました。湿生植物群落にとっては過度な攪乱がおこると植生が破壊されます。しかしアカガエル類にとってはよい産卵場となっていいるようで、孵化直前の尾芽胚期の卵塊も観察できました。

 ため池の堤体やその付近は野焼きがされており枯葉がきれいになくなっていました。このように地表面に日光があたることで、タヌキマメやツリガネニンジン、ワレモコウなどの草原植生が維持されます。

 

生物班 参加者

刈り取った草を湿地内から除去

イノシシの泥浴び場「ぬたば」

孵化直前のアカガエル類の卵塊

トウカイコモウセンゴケの日照を回復

葉の痛みがあるトウカイコモウセンゴケ

 

 

【生物班】柳池で生きもの調査

3月22日に太子町総合公園の柳池で行われた「いきもの調査」に自然科学部の4名が参加しました。

このイベントは、太子町役場まちづくり課主催のもと、総合公園で活動をしているNPO法人や企業、ボランティア団体が協力して例年開催しています。

 減水した池に入り、池の中の生きものを採集し、もちよりました。採集した生きものについては、兵庫県立大学自然研究会の学生や県立大学客員研究員の津田先生から解説をしていただきました。

  採集した生物の中には、コイのほか冬眠から覚めたカメやメダカなどが確認されました。 

 大変楽しい時間を提供していただいた、太子町まちづくり課のみなさんや生きものについて教えていただいた県立大学のみなさん、ありがとうございました。