自然科学
【自然科学部】「ひとはく地域連携セミナー」を開催
10月19日(土)、「ひとはく地域連携セミナー」を開催しました。三田市にある人と自然の博物館でのセミナーには、遠方のため来館できない県民の方々にも、ひとはくの研究員の話をきく機会を設けるために、県内各地の機関と連携してこのセミナーは開催されます。
今回は「鳥型恐竜をめぐる冒険」のテーマで田中公教主任研究員が、「生き物の多様なコミュニケーション」のテーマで太田菜央研究員が話をしていただきました。田中研究員は、モンゴルでの恐竜発掘調査の苦労話や裏話だけでなく、現存する鳥は「鳥型恐竜」であること、その他の恐竜は絶滅したが、最も近縁な動物はワニであることなど恐竜の進化についても話していただきました。太田研究員からは、ルリガシラセイキチョウの求愛コミュニケーションなど、複数の感覚をつかったマルチモーダルコミュニケーションを中心に、他の鳥だけでなく、コウモリや昆虫などのコミュニケーションについても多くの動画を見せていただきながら、興味深い話をしていただきました。
セミナー後の質疑応答も高校生からも一般の方々からも多くの質問があり、楽しい時間を過ごすことができました。
受付・案内など運営には自然科学部の部員が活躍してくれました。
「鳥型恐竜をめぐる冒険」 田中主任研究員 |
「生き物の多様なコミュニケーション」太田研究員 |
活発な質疑応答がありました |
セミナー後もいろいろ教えていただきました |
自然科学部と課題研究のポスター展示 |
田中研究員と太田研究員と自然科学部 |
【生物班】中学生からできる課題研究チャレンジ
未来のサイエンスリーダー育成講座「中学生からできる課題研究チャレンジ」に龍野東中学から3名の生徒が生物班の活動に参加しました。
はじめにパワーポイントを使用して、生物多様性が急速に衰退していること、龍野高校生による地域の生物多様性保全活動「生物多様性龍高プラン」について説明しました。実験は、参加者が龍野東中学生だったので、校区にあるサギソウ群落の保全方法を説明したのち、サギソウの実生繁殖技術である無菌は種の実験を行いました。サギソウの結実期にはまだはやかったので、代替として同じラン科植物のシランの種子を使いました。
次回は11月にサギソウ群落で湿地の植物の観察と調査活動(人工交配の効果について)を予定しています。
高校生による生物多様性の現状と高校生の活動の説明 |
高性能光学顕微鏡で、シランの種子の胚を確認 |
チャック付きミニポリ袋に培地を分注
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クリーンベンチなしで無菌は種
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【自然科学部】マミズクラゲがスイレン池で発生
マミズクラゲは淡水生のクラゲです。龍野高校の中庭のスイレン池では過去にも発生しています。ここ数年間は見られなかったのですが、今年10月になり少し気温が下がったことがきっかけとなったのかマミズクラゲが確認できました。
ゆったりと泳ぐ姿は室内インテリアにも利用できそうですが、飼育が困難です。しばらくの間職員前で成体展示をおこなう予定です。
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中庭のスイレン池 |
生体展示
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【自然科学部】サギソウ保全地での観察と整備
9月8日、例年おこなっているサギソウ保全地でのサギソウの人工交配と通路の除草作業をおこないました。この生育地は、地元の方々の尽力により観察用の木道が整備されており、この日は人と自然の博物館セミナーの一行も観察に来られていました。
サギソウ以外にもサワヒヨドリやタヌキマメ、ヌマトラノオ、ヒメシロネ、食虫植物のミミカキグサやホザキノミミカキグサなどが開花していました。
サギソウ群落 イトイヌノハナヒゲやミミカキグサ類 |
サギソウの花 |
湿地に立ち入らないように人工交配 |
湿地周辺通路の、ササ刈と集草 |
サワヒヨドリ |
タヌキママメ |
ヌマトラノオ |
にわか雨がやむまで雨宿り |
【自然科学部】「青少年のための科学の祭典 姫路大会」に出展しました。
8月17日・18日、兵庫県立大学工学部(姫路市書写)で開催された、科学の祭典に自然科学部が出展しました。出展内容は以下の通りです。
生物班 押花工房 押し花でしおりをつくろう
不思議な世界 食虫植物
絶滅の危機にある生きものたち
物理班 こぼれない水!? 表面張力の不思議
化学班 イオンがつくるグラデーション
情報班 プログラミングで迷路を抜け出せ!
2日間、自然や科学に対する興味関心にみちあふれた子どもたちの笑顔に出会うことができました。
押花工房 |
不思議な世界 食虫植物 |
絶滅の危機にある生きものたち |
こぼれない水 表面張力 |
イオンがつくるグラデーション
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プログラミングで迷路を抜け出せ |