活動記録

SSH

SSHアメリカ海外研修(国際学会)6日目

最終日です。日本への帰国日となりました。

体調不良や飛行機の遅延などのトラブルもなく、無事に帰国することができました。

AGU24は、今まで参加した「高校生ポスター発表」や「ジュニアセッション」とは異なり、専門の研究者の発表会です。事前の論文審査を経て、許可されたものだけが発表できる世界最大級の学会です。高校生で参加しているのは姫路東の生徒4人だけでした。

機内では、今回の研修についての思いを文章で記録に残し、各自ふり返りをしていました。また、搭乗までの待ち時間には、互いに感じたこと、今後の進路希望を共有していました。研修やAGUでの発表経験を今後どのように活かすか、将来を語る生徒の目は輝いていました。

令和6年1月のオーストラリア海外研修から始まった、この研究が終わりを迎えます。

令和7年2月11日(火・祝)にアクリエ姫路で行われる「理系女子と科学倫理を考える日~第4回Girl's Expo with Science Ethics~」で、まとめを発表する予定です。

たくさんご支援をいただき、ありがとうございました。

SSHアメリカ海外研修(国際学会)5日目

研修5日目、AGUでの発表当日となりました。姫路東の発表は12月13日(金)8:30〜12:20(現地時間)です。

AGU24では、令和6年1月のオーストラリアでの調査から始まった研究についての発表を行います。「どのように伝えるといいのか」「想定される質問は?」「それに対する返答は?」など、生徒たちは、アメリカに来てからも直前までずっと議論を重ね、準備してきました。

会場に到着すると、すでに多くの研究者がポスターの準備をしていました。定刻を待たず、いろんなところで研究者の説明が始まります。

生徒たちは自分たちのポスターを見ている研究者たちに「Hi!」と自ら声をかけ、自分たちの研究について理解してもらおうと懸命に説明していました。

 さまざまな国の専門の方々に1対1で対応し、議論をする生徒たちの表情は生き生きとしていて「研究についてわかってもらいたい」という気持ちが伝わるプレゼンでした。「君たちのような若い研究者の卵を育てていきたい。応援している。」と言ってくださる方もいらっしゃいました。

発表終了後は、他の研究者の発表を聴講しました。

世界で通用する英語の必要性や、国際学会に参加することの重要性など、たくさんのことを実感した1日となりました。

いよいよ明日、帰国します。

SSHアメリカ海外研修(国際学会)4日目

4日目です。

今日はスミソニアン国立航空宇宙博物館へ行きました。ライト兄弟が初めて飛行した飛行機やアポロ11号、月の石の展示など日本では見られない貴重な展示物の多さに驚きました。リニューアルのための工事中で、通常の半分しか見ることができませんでしたが、一つ一つの展示をじっくりと見ることができました。

また、館内には元NASA職員のボランティアがたくさんおられて、展示物の詳細について説明していただいたり、質問したりして交流することができました。

ここでの交流を明日の発表に活かします。

昼食をとりながら、明日の発表のミーティングも行いました。

ホテル帰着後は、最終ミーティングを行いました。後悔することがないよう、準備し、明日に備えます!

SSHアメリカ海外研修(国際学会)3日目

研修3日目を終えました。

今日はスミソニアン国立自然史博物館へ行きました。国立自然史博物館はとても広く、日本では見ることのできない貴重な展示がたくさんあります。AGU24での発表に関係する岩石の展示もありました。英語でどのように説明すればよいかなど展示の説明からも得られることが多く、とても充実した時間を過ごすことができました。

また、学芸員から展示物の詳細について教えていただくこともできました。英語での会話でしたが、気になることを積極的に聞き、交流することができました。

 

ホテル帰着後、ミーティングを行い、13日の発表準備を行いました。想定される質問やそれに対する返答など、英語でどのように説明すればよいかを確認しました。

SSHアメリカ海外研修(国際学会)2日目

2日目になりました。昨日の寝不足も解消され、全員元気に朝を迎えることができました。

ワシントンDCには、スミソニアン博物館の他、国会議事堂や連邦捜査局本部、司法省など公的機関がたくさんあります。一つ一つの建物の大きさに驚くとともに制度など日本とアメリカの違いも感じました。

コンベンションセンター外でも、歩いていると、AGU24の入場パスを身につけた人をよく見かけました。改めてAGU24の規模の大きさを実感しました。

SSHアメリカ海外研修(国際学会)1日目

令和6年12月9日〜15日、SSHアメリカ海外研修(国際学会)を行い、生徒4名が参加しています。

この研修の最大の目的は、AGU24でのポスター発表です。AGU24は、世界最大級の地球物理学に関する学会で、約27000人の研究者が参加します。

今日は1日目です。羽田空港経由で、飛行機でワシントンDCへ着きました。到着後、AGU24の開催地である「ウォルターE. ワシントンコンベンションセンター」へ行きました。入場パスを発行し、ポスター発表の会場へ行くと、とても多くの発表が行われていました。また通路やベンチでは、いたる所で研究者が議論したり、発表準備をしている姿が見られました。

姫路東高校の発表は13日(金)の予定です。プレッシャーを感じながらも、生徒たちは発表に向けて最終調整を行います。

第2回探究情報交換会を行いました

令和6年12月6日(金)に第2回探究情報交換会を行いました。県内の高校10校から12名が来校し、本校教員含めて計29名が参加しました。「探究活動とプレゼンテーション」をテーマとし、県立姫路飾西高等学校と姫路東高校が実践発表を行いました。姫路飾西高校には、今年度から導入されているSTEAM探究科の活動や普通科での探究活動について発表していただきました。また、姫路東高校はSSH推進部でない教員が、普段の活動や研究発表会を通して感じられる5年間の変化やSSH推進部との連携について発表を行いました。

   

その後、班別に情報交換を行いました。お互いに探究活動の内容や悩みを共有し、解決策等について議論しました。そして最後に、各班の情報交換の内容を全体で共有しました。他校の教員との交流を通して、どの学校でも似たような悩み、問題を抱えていることがわかりました。今後もさまざまな学校と情報交換を行いながら、探究活動を進めていきたいです。

第47回日本分子生物学会年会MBSJ2024で発表を行いました

令和6年11月29日(金)にマリンメッセ福岡で行われた「第47回日本分子生物学会年会MBSJ2024」の高校生の研究発表で、科学部生物系研究部ニハイチュウ班とサボテン班がそれぞれ口頭発表とポスター発表を行いました。

この学会は、生物系で日本最大規模の学会です。7千名を超える研究者が集う議論の場となっており、分子生物学・生命科学の次世代を担う高校生が研究者の方々と交流できる場でもあります。

 ニハイチュウ班は「ニハイチュウの生存に最適なpHの解明-飼育・培養液作成のための基礎研究-」というテーマで、サボテン班は「サボテン、トウモロコシ、ヒメムカシヨモギ、アレチヌスビトハギにみられる規則的な配列の類似性」というテーマで口頭発表およびポスター発表を行いました。

自分たちの研究について説明し、質疑応答でも丁寧に対応していました。専門の研究者の方々と議論を重ね、交流を深めました。

【SSH】「科学倫理」の出張授業に伺います!

 本校ではスーパーサイエンスハイスクール事業の柱の一つとして、科学倫理の探究活動を行っています。科学倫理の探究の目的や方法については、本校ホームページに「高等学校における科学倫理教育のロールモデル―その目的と方法―」として紹介しています。興味を持たれる学校(小・中学校、高等学校)や教員のみなさんは、ぜひ以下までご連絡ください。科学倫理教育を担当している川勝和哉主幹教諭が、全国どこでも出張授業や研修会にお伺いします。

【科学倫理とは?】
 他人の研究成果を盗用したり、結果を故意に自分の都合の良いように変えたりすることを禁じる「研究倫理」とは違って、「科学倫理」は、社会で課題になっている問いに各人がどのように判断するかを考える時間です。たとえば、原子力発電に賛成か反対か、遺伝子操作に賛成か反対か、といったように、決まった答えがなく、個人によって見解が異なるテーマについて意見を出し合って考えます。一人一人が賛否を判断するために、まず客観的な資料を集めることから始めます。これらのテーマについて対話できるようになる力は社会を構成する市民として必要であり、さらに生きた探究の力を育成することでもあります。
  
 

【川勝和哉】
 本校主幹教諭(理科)、日本生命倫理学会会員、研究倫理学会法務倫理委員会委員、VR研究倫理審査委員会委員

【メールアドレス】
 himehigashi-hs-ssh@hyogo-c.ed.jp

【出張授業実施のようす】

 

北海道有朋高等学校の遠隔授業配信センターT-baseからの配信授業のようす。

 


   対面での授業のようす

【対話のテーマ例】


 

令和6年度近畿地区高等学校自然科学部合同発表会で科学部が優秀賞を受賞しました!

令和6年11月24日(日)に京都教育大学で、令和6年度近畿地区高等学校自然科学部合同発表会が行われ、科学部生物系研究部サボテン班がポスター発表を行い、優秀賞を受賞しました。この大会は、近畿高等学校総合文化祭の自然科学部門に代替される大会です。各府県の専門部から推薦された団体が発表を行うことができ、兵庫県からは5校が参加しました。サボテン班の発表テーマは「サボテンに共通な刺座配列方程式と種特異性」でした。発表や質疑応答を通して、高校生や専門の方など多くの人と議論することができました。

 

第2回「薬学への誘い」に参加しました

令和6年11月16日(土)に神戸薬科大学で第2回「薬学への誘い」が行われ、1、2年次の生徒5名が参加しました。

今回は「疫病予防学研究室」と「微生物化学研究室」の2つの研究室を訪問しました。

疫病予防学研究室では、人の健康や疾病に関するさまざまなデータ分析することで、疾病予防や健康寿命を延ばすための対策などを実際のデータを見ながら分かりやすく教えていただきました。実習では、デモデータを用いてグラフを描いたり、どのように分析できるかを体験しました。また、学生の方とも交流する時間をいただき、生徒の素朴な疑問にも丁寧に答えていただきました。

微生物化学研究室では、生物の栄養状態に関する研究について教えていただきました。実習では低栄養の状態では免疫関連機関も変化することを、実際のデータを見ながら分析することができました。

参加した生徒たちは、薬学というと化学的な内容だけでなく、生物学、数学、物理学などさまざまな分野の融合によって成り立っているということを体感しました。

第49回全国高等学校総合文化祭(研究発表)への出場権を獲得しました!

令和6年11月8日(金)~10日(日)にバンドー神戸青少年科学館で第48回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会が行われ、科学部物理系研究部磁性流体班が物理分野最優秀賞を受賞しました。研究題目は「磁力とスパイクの形の関係を解明する方法」で、来年の夏に香川県で行われる第49回全国高等学校総合文化祭への出場権も獲得しています。

また、科学部生物系研究部ニハイチュウ班と科学部地学系研究部マグマ班も発表を行い、生物分野優良賞、地学分野優良賞を受賞しました。

第15回 東京理科大学 坊っちゃん科学賞研究論文コンテスト(高校部門)で優良入賞を受賞しました

令和6年11月10日(日)に東京理科大学で「坊っちゃん科学賞」研究論文コンテスト発表会が行われました。「坊ちゃん科学賞」は、中高生の科学への興味・関心を高める方策として毎年開催されている、高校生による論文コンテスト発表会です。研究論文審査の結果、科学部地学系研究部マグマ班、物理系研究部磁性流体班、生物系研究部サボテン班が優良入賞(全国3位相当)を受賞し、生物系研究部ニハイチュウ班が佳作を受賞しました。

優良入賞を受賞した3班の論文は、「坊ちゃん科学賞」の作品集に掲載されます。

地学系研究部マグマ班

角閃石から発見した波状累帯構造から

マグマ分化末期の熱水残液の循環を解明する

物理系研究部磁性流体班

外部磁力によって磁性流体にスパイクが形成される条件(その2)
生物系研究部サボテン班

サボテン種に共通な刺座配列方程式と種固有の変数(その2)

 

 

第68回宇宙科学技術連合講演会でポスター発表を行いました

令和6年11月5日(火)にアクリエひめじ(姫路市)で行われた第68回宇宙科学技術連合講演会ジュニアセッションで科学部物理系研究部磁性流体班がポスター発表を行いました。発表テーマは「磁性流体に加える外部磁力と形成されるスパイク底面の形状の関係を解明する方法の提案-ヘレショウセルを用いる方法」です。自分たちの研究について伝えようと、ひとつひとつの質疑に丁寧に対応していました。また、専門家の方々と議論し意見交換することができました。

「世界津波の日」2024高校生サミットin熊本に参加しました

令和6年10月23日(水)、24日(木)に熊本城ホール(熊本県)で行われた「世界津波の日」2024高校生サミットin熊本に、科学部の生徒3名(寺田悠哉、宮下翔真、岡本莉空)が参加しました。このサミットは、熊本地震や令和2年7月豪雨といった自然災害の経験や教訓を次世代へ継承し、将来の防災・減災のリーダーの育成と世界各国の”きずな”を一層深めることを目的に、11月5日「世界津波の日」に合わせて、2016年から毎年国内各地で開催されています。今年度は「熊本の教訓を世界へ そして未来へ」というテーマで開催され、国内78校と海外43か国・地域の高校生、約520人が参加しました。

1日目(23日)は、開会式および分科会、レセプションが行われました。分科会では、地学をベースとした授業や兵庫県南部地震研修など、姫路東高校が取り組んでいる防災・減災教育について発表しました。その後、各校の発表をもとに班ごとに議論し、複数ある部屋ごとに提言をまとめました。議論はすべて、英語で行われます。最初は、海外の高校生の積極的な姿に戸惑う生徒もいましたが、自分の考えを相手に伝えようと積極的に発言していました。

2日目(24日)は、総会、閉会式が行われました。総会では、1日目の分科会でまとめた提言をもとに提案された今サミットの共同宣言「くまもと”きずな”宣言」を採択しました。

この2日間で、さまざまな国の高校生と交流し、”きずな”を深めることができました。また、防災・減災について闊達な議論を行い、理解を深めることができました。

 

「兵庫県南部地震と防災研修」を行いました(1年次)

令和6年10月3日(木)に「兵庫県南部地震と防災研修」を行い、1年次生全員が参加しました。この研修は、地球科学をベースとした学校設定科目「自然科学探究基礎Ⅰ」の学習の一環として行われています。

10月1日(火)に事前学習として、研修の意義や目的、兵庫県南部地震について学びました。

当日は、北淡震災記念公園内の野島断層保存館と人と防災未来センターを訪問しました。

<野島断層保存館での様子>

<人と防災未来センターでの様子>

震災についての講義を受けたり、野島断層や震災時の模型、写真などの資料を実際に見ることによって、自然災害の科学的理解を深めました。また、地震災害の記録から、防災の社会行動的側面の知識の重要性も学びました。

日本地質学会で最優秀賞を受賞しました

令和6年9月8日(日)に山形大学で行われた日本地質学会第131年学術大会Jrセッションで、科学部地学系研究部マグマ班がポスター発表を行い、最優秀賞を受賞しました!

 

 日本地質学会での発表の詳細は、先日掲載した活動記録をご覧ください。

https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/himehigashi-hs/NC3/blogs/blog_entries/view/121/b8864598309bb461734e16305c102470?frame_id=218

五国SSH連携プログラム「地学オリンピック講座」を行いました

令和6年9月29日(日)に姫路東高校で、五国SSH連携プログラム「地学オリンピック講座」を行いました。地学オリンピックの問題を解いたり、それに関係する実験や実習を通して、地学に対する興味・関心を深めるとともに、地学オリンピックに挑戦しようとする意欲を養うことを目的とした講座です。7校29名(本校含む)の高校生が参加し、川勝和哉主幹教諭から地学についての講義を受け、地学オリンピック過去問題を用いて、問題の意図や考え方について話し合いました。また、グループごとに地質図の作図演習も行いました。終始、議論が途切れることはなく、あっという間の時間でした。議論の中で、「そうやったんや!」「中学校で学んだ知識がつながっている!」という声が多数聞こえ、気づきの多い有意義な時間となりました。

 ←本校にある偏光顕微鏡を用いた岩石薄片の観察

「理系女子と科学倫理を考える日 ~Girl’s Expo with Science Ethics~」の募集要項をUPしました

「理系女子と科学倫理を考える日 ~Girl’s Expo with Science Ethics~」の募集要項をUPしました。

発表、見学ともに事前申し込みが必要です。

奮ってお申込みください。アクリエひめじでお待ちしています!

https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/himehigashi-hs/NC3/SSH/page_20211208102937

日本植物学会第88回大会でポスター発表を行いました

令和6年9月16日(月)に、ライトキューブ宇都宮で行われた日本植物学会第88回大会 高校生ポスター発表で、科学部生物系研究部のサボテン班がポスター発表を行いました。タイトルは「サボテンの刺座とトウモロコシの穎果・葉、ヒメムカシヨモギ、アレチヌスビトハギの葉の規則的な配列の類似性」です。昨年度、研究を進めていたサボテンの刺座配列の螺旋方程式を用いて、今年度はサボテン以外の植物についても同じように螺旋方程式を用いることができるかを研究しています。今回の発表では、トウモロコシやヒメムカシヨモギ、アレチヌスビトハギについて研究した内容について発表を行いました。たくさんの助言や質問をいただき議論することができました。生徒たちは有意義な時間を過ごしました。