自然科学
【生物班】サイエンスキャッスル ジャパンに2025に参加しました
3月22日関西大学千里山キャンパスで開催された「サイエンスキャッスルジャパン2025」に参加しました。
全国大会ですが、海外からもフィリピンの高校生や先生約30名が参加しました。
生物班からは2つの研究テーマ「簡易防獣柵の効果についての検証」と「高価な設備をつかわない無菌培養実験の開発」でエントリーし、口頭発表の12演題には選ばれませんでしたが、ともにポスター発表80演題に選ばれました。
全国大会では、SSH指定校だけでなく個人で大学に通いながら研究をおこなっている生徒の参加も多く、内容的に卒論をこえた成果をあげている研究テーマもあります。龍野高校の研究にも活用できそうな「マミズクラゲのライフスタイル」などのテーマもありました。
表彰式では、ポスター発表では12演題が入賞できますが、残念ながらここで私たちの研究が紹介されることはありませんでした。予選通過団体に与えらる奨励賞どまりと思われました。
しかし表彰式の最後に「無菌培養実験」の発表番号がコールされました。サイエンスキャッスルは国内だけでなくアジアでも開催されています。マレーシア大会にサンゴの研究をおこなっている学校が、フィリピン大会では龍野高校の「高価な設備をつかわない無菌培養技術の開発」が大会主催者の推薦により出場権を獲得しました。
今回フィリピンから参加された先生方は、限られた教育資源でも工夫することでより良い教育を提供できるように日頃から努力されてます。「高価な設備をつかわない無菌培養技術の開発」は、十分な実験設備のないフィリピンの教育現場にも貢献できると評価していただきました。
グローバルな観点から、私たちの研究がどのように世界貢献できるのか再検討し、実験内容を組み立て直し海外の発表に向けて準備したいと思います。
【参考】サイエンスキャッスルジャパンHP https://s-castle.com/schedule/japan2025/
開会式 |
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「高価な設備を必要としない無菌培養技術の開発」 |
「簡易防獣柵の効果についての検証」 |
【生物班】西播磨地域ビジョンフォーラムに参加
3月1日に西播磨総合庁舎で開催された西播磨地域ビジョンフォーラムに自然科学部生物班が参加した。
このフォーラムは、各学校や団体による地域づくり活動実践報告会をかねている。
生物班では、地域の自然環境やいきもの保全活動「生物多様性龍高プラン」について、今年重点的に取り組んでいる簡易防獣柵による絶滅危惧植物の保全方法など模型やポスターをつかい発表を行った。
ポスター発表の後、参加団体が6つグループにわかれて、「地域の強みを活かした賑わいと活力のあるまち、住み続けたい選んでもらえる西播磨 ~連携の輪を広げる、つながりから新たな可能性を~」をテーマに地域課題の解決について世代をこえて議論した。その内容については各グループ代表者が発表し意見を共有し合った。
多種多様な取り組みを行う地域団体の活動の様子を知ることができ、また日頃議論することがない大人と意見を交わす貴重な機会となった。
例年「生物多様性龍高プラン」にたいして助成していただき、このような交流会の開催を設けていただいた西播磨県民局担当者の方々に感謝したい。
光都周辺地域でも「生物多様性龍高プラン」として、絶滅危惧種ササユリの保全やセツブンソウの調査を行っている。県立大理学部の協力のもと調査研究している「簡易防獣柵を活用したササユリの保全」の活動場所で柵に異常がないか点検したところ特に問題はなかった。一方セツブンソウ群落は例年であれば100輪以上の開花や数多くの実生苗が確認できていたが、数年前よりシカの往来が激しくなっているようで、開けた場所ではほとんど消滅し、ササなどの間にシカの食害や踏み荒らしを逃れた株が少数開花するにとどまった。ここ数年のシカの影響が顕著になっている。
「生物多様性龍高プラン」 |
「簡易防獣柵」の模型をつかった説明 |
Bグループを代表して発表 |
生物班の代表生徒 |
従来の防獣柵 高い・重い・丈夫 |
簡易防獣柵による各個体別ササユリの保全 |
シカの影響により著しく減少したセツブンソウ |
新鮮なフンがあちらこちらに散在していた |
【生物班】人と自然の博物館「共生のひろば」に参加
2月11日兵庫県立人と自然の博物館で開催された「共生のひろば」に生物班が参加しました。「共生のひろば」は主に兵庫県内で研究活動を行う老若男女が集い、研究成果や活動内容を報告しあうことで研究の深化だけでなく、他の研究者とつながる機会となっています。
生物班は、地域の生物多様性保全活動「生物多様性龍高プラン」について「簡易防獣柵の効果の検証」とオートクレーブやクリーンベンチなど高価な設備を使用しない「簡単無菌培養技術の開発」についてポスター発表しました。
博物館の名誉館長で「滅びゆく植物を救う科学」や「日本絶滅危惧植物」などの著者である岩槻邦男先生にも私たちの研究について聞いていただき、アドバイスをいただきました。
人と自然の博物館のみなさん、毎年県内で活動するアマチュア研究家が一堂に集まる機会をつくっていただき、ありがとうございます。
開会行事 |
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「簡易防獣柵の効果の検証」 |
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研究員トーク 田中研究員(地球科学) |
ツキノワグマとニホンジカと発表者 |
【生物班】「はりまユース研究発表交流会」に参加
12月22日(日)姫路科学館主催の「はりまユース研究発表交流会」に自然科学部生物班が参加しました。
この発表会は、「所属校の所在地」か「研究・開発の拠点または対象地域」のどちらかが播磨圏域連携中枢都市圏であり、播磨広域交流地域においての学校や地域内の課題についての研究発表会です。
生物は班では3つの生物多様性の保全に関する研究発表を行いました。はじめに、1枚のスライドで1分程度の研究紹介を行いました。その後はポスターを使い対面で研究内容を発表しました。
発表者は高校生だけでなく県立森林大学校や京都大学の学生の発表もありました。
他校の発表者や先生だけでなく博物館の学芸員など職員の方々にも発表を聞いていただきアドバイスいただきました。
比較的小規模な研究発表会ですが地域の高校生だけでなく科学館の方々とも交流を深めることができました。
このような機会をつくっていただき、科学館の職員の方々に感謝します。
【参考】姫路科学館ホームページ(発表要旨あり) https://www.city.himeji.lg.jp/atom/research/event/index.html
生物多様性龍高プラン |
生物多様性龍高プラン |
簡単な無菌培養技術の開発 |
簡単な無菌培養技術の開発 |
簡易防獣柵の効果の検証 |
簡易防獣柵の効果の検証 |
【生物班】サイエンスキャッスル2024 大阪・関西大会に出場
12月21日、大和大学 大阪吹田キャンパスで開催された「サイエンスキャッスル2024 大阪・関西大会」に、生物班2名が出場しました。
この大会は口頭発表12演題、ポスター80演題と数多くの研究発表が行われました。会場は熱気にあふれ、高校生だけでなく小学生・中学生も参加する大会です。発表内容を聴くと、発表者がどれほど研究対象に対して、情熱や愛情をもって研究に取り組んでいるのか伝わってきます。
生物班は「防獣柵の効果について」というテーマでポスター発表を行い、若手の研究者や、他の発表者の方々に質問やアドバイスを頂きました。結果は上位入賞はできませんでしたが、他の発表を聞き意見交換を行い、様々な研究内容について知れるとても良い機会となりました。
今大会ではとても充実した時間を過ごすことが出来ました。今後の発表をより良いものにするために、この経験を生かしてさらなる研究発展を目指していきたいです。
開会式 |
会場風景 広い会場でした |
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口頭発表で入賞した中学生研究者に説明
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「心が動くグローバルな研究キャリア」 |
来場証明書前でパチリ |