SSH
令和5年度 生徒前期研究発表会を行いました
7月19日(水)に生徒前期研究発表会を行いました。
1年次、3年次がそれぞれの探究活動の成果を発表し、2年次や発表時間外の1年次、3年次の生徒が、発表を聴きました。
1年次は4月からのミニ探究の活動成果を手書きのポスターにまとめて発表を行いました。どの班も写真やグラフを利用するなどのポスターにも工夫が見られました。
3年次は昨年度から行ってきた研究成果を発表する最後の機会でした。自分たちが続けてきた研究についてわかりやすくまとめ、質疑応答にもしっかりと答えていました。
午後には、運営指導委員会が開かれました。5名の運営指導委員の先生にご参加いただき、本校教職員35名が参加しました。本校におけるSSH事業の取組についての説明後、運営指導委員の先生方から本校SSH事業に関するご助言をいただきました。「今までのSSH事業取組の成果が見えた発表だった」とのお言葉もいただきました。
Science Conference in Hyogoに参加しました
7月16日(日)に神戸大学で開催されたScience Conference in Hyogoに2年次3名が参加しました。
1年次に行った課題研究を英語で発表しました。発表した研究テーマは「The Most Efficient Bicycle Gears ~Riding Efficiency~」で、毎日乗っている自転車のギアを変えたときのエネルギー効率を比較する内容です。質疑応答にもすべて英語で答えていました。
他にもAll Englishの特別講演を聴いたり、他校の生徒の発表にも頑張って英語で質問したりと英語漬けの1日でしたが、とても有意義な時間でした。最後の神戸大学の学生とのサイエンスカフェでは、最後まで残って真剣に研究の話を聞いていました。
令和5年度 第1回探究情報交換会を行いました
7月5日(水)に探究活動に関する情報交換会を行い、32名が参加しました。「課題研究テーマの決定について」というテーマで県立太子高等学校、県立大学附属高等学校、県立姫路東高等学校の3校による実践紹介を聴きました。その後、班別の情報交換を行い、どの学校でも苦労している「研究テーマ」について話し合いました。
最後に各班で話し合った内容を全体で共有しました。高校だけでなく、姫路市内の中学校や兵庫県教育委員会播磨西教育事務所からも参加いただき、さまざまな学校の活動内容や探究活動を進める上での課題を共有することができました。
令和5年度「アラカルト講座」を開講しました!
1年次を対象として大学教員や企業の方から講義を受ける「アラカルト講座」を行いました。
今年度は11名の先生が講座を開いてくださり、生徒たちはその中から希望した2つの講座を受けました。
探究活動の進め方や自分の将来について考えるためのアドバイスをたくさんいただきました。
放課後は、講師の先生方と個別に話ができる「サイエンス・カフェ」も行いました。
柴田 正輝 先生福井県立大学 恐竜学研究所 教授 |
佐賀 達矢 先生神戸大学国際人間科学部 環境共生学科環境自然科学プログラム 助教 |
三田村 宗樹 先生 大阪公立大学大学院 理学研究科 教授 都市化学・防災研究センター 副所長 |
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中林 雅 先生 広島大学大学院 統合生命科学研究所 准教授 |
岸本 直子 先生 関西学院大学 工学部 知能・機械工学課程 教授 |
野地 有子 先生 姫路大学大学院 看護学研究科 特任教授 グローバルヘルス看護学領域長 千葉大学大学院 名誉教授 |
鈴木 美香 先生 大阪大学 研究オフィス 講師 |
山口 育子 先生 認定NPO法人 ささえあい医療人権センター COML 理事長 |
伊藤 美津枝 先生 シスメックス株式会社 臨床戦略・学術本部 市販後調査課 シニアプランナー |
阿部 練 先生 アース製薬株式会社 研究開発本部 研究部 課長補佐 |
三井 貴子 先生 バイオジェン・ジャパン株式会社 広報・CSR本部長 |
令和5年度 第1回 English Lab が行われました
英語を活用する理科実験の授業「English Lab」が行われました。
今回の授業のテーマは「Broccoli DNA Extraction」です。
ブロッコリーの遺伝子を抽出する実験で、板書だけでなく、説明もすべて英語で行われました。
生徒研究前期発表会に向けて準備中!
7月19日(水)に生徒研究前期発表会が行われます。
各年次ともに準備が進められています。
授業だけでなく、休み時間や放課後を利用して検証を進める班も見かけます。
【SSH】第2回 Girl's Expo with Science Ethics を開催しました
2月12日(日)、アクリエひめじにて第2回Girl's Expo with Science Ethicsを開催しました。今年度は、県内外から中学生・高校生、大学教授や企業の方ら専門家、保護者等、約800名の参加がありました。学生の研究発表では、高校生による自然科学に関するポスター発表78件、科学倫理に関するポスター発表59件、中学生によるポスター発表5件を行い、また、大ホールで6件、会議室で11件の口頭発表を行いました。
(1)開会行事・基調講演「大学院、アカデミアを経て製薬企業へ」
学校長挨拶の後、大ホールにて武田薬品工業株式会社ジャパンメディカルオフィス メディカルサイエンスリエゾンの廣瀬理沙様より、基調講演をいただきました。
(2)生徒口頭発表(1)
10:30より大ホールにて、自然科学および科学倫理に関する口頭発表を行いました。発表テーマは以下の通りです。
・ヘレショウセルで現れる図形と厚み(姫路東高校)
・Domestic Ultra-Micro Hydroelectric Power(姫路東高校)
・キメラ胚を利用した臓器移植の是非(姫路東高校)
・インターネット投票への全面切り替え(東海大学付属高輪台高校)
・老化による身体の変化と食(龍野高校)
・Attack against bacteria with extract of plants ~Antibacterial action of plant leaves~(姫路西高校)
(3)ポスター発表、大学・企業ブース展示、サイエンスカフェ(展示場)
12:45~15:45まで、ポスター発表を展示室で行いました。
同時並行で10の大学・企業の研究紹介を展示する「大学・企業ブース」、大学院生や大学生と自由に話せる「サイエンスカフェ」も同会場内で行いました。大学・企業ブースに参加いただいた大学・企業は、以下の通りです。
〔大学〕・京都府立医科大学 ・甲南大学 ・神戸大学 ・姫路大学 ・兵庫教育大学 ・兵庫県立大学
〔企業〕・アース製薬株式会社 ・中谷医工計測技術振興財団 ・理化学研究所 ・認定NPO法人ささえあい医療人権センターCOML
(4)生徒口頭発表(2)
13:45~会議室402および403にて、以下の11グループによる口頭発表を行いました。
〔会議室402〕・1円玉落とし ~コインの密度と描く軌道の関係(姫路東高校)
・ヒット曲の要素とYouTubeのMVの再生回数(姫路西高校)
・ブレインマシーンインターフェースの実用化(姫路東高校)
・薬の安全性の検証における動物の利用に反対する(姫路東高校)
・生物のための光源づくり -プラナリアの負の光走性の実験から考察して-(神戸大学付属中等教育学校)
・カビを防ぐもの(姫路東高校)
〔会議室403〕・じゃんけんであいこになる計算上の確率と現実での確率は同じなのか(姫路東高校)
・埋立地と環境倫理(姫路東高校)
・バイオエタノールで日本を救いたい!!(姫路西高校)
・ダイラタンシー現象と粒子の大きさ(姫路東高校)
・デザイナーベビーの是非を問う(姫路東高校)
(5)保護者のための講演会「工学分野での女性活躍 偏差値だけで進路を考えていませんか」
14:30~会議室407にて、摂南大学の岸本直子教授をお迎えして、保護者のための講演会を実施しました。
【SSH】第2回 Girl's Expo with Science Ethics に向けて(5)
2月12日(日)にアクリエひめじで行われる「第2回Girl's Expo with Science Ethics」まで、あと3日。プログラムは読みましたか?どの発表を聴きに行くか、予定を立てておきましょう!
(プログラムを読んでおきましょう!)
【SSH】第2回 Girl's Expo with Science Ethics に向けて(4)
2月12日(日)にアクリエひめじで行われる「第2回Girl's Expo with Science Ethics」まで、あと4日。科学倫理の発表で使用するポスターの印刷も進んでいます!
(印刷されたポスター)
【SSH】第2回 Girl's Expo with Science Ethics に向けて(3)
2月12日(日)にアクリエひめじで行われる「第2回Girl's Expo with Science Ethics」まで、あと5日。姫路駅北口の掲示板にて、本イベントのポスターも掲示されています。
また、今日はコミュニケーション英語Ⅱの授業で、英語での発表練習を行いました。質疑応答でも、シンプルな表現で工夫しながら答えていました。
(英語での発表練習の様子)
【SSH】第2回 Girl's Expo with Science Ethics に向けて(2)
2月12日(日)にアクリエひめじで行われる「第2回Girl's Expo with Science Ethics」まで、あと6日。口頭発表の発表原稿やスライドを確認しています。
生徒同士でも意見を交換しながら、よりよい発表を目指しましょう!
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(口頭発表練習の様子)
【SSH】第2回 Girl's Expo with Science Ethics に向けて(1)
2月12日(日)にアクリエひめじで行われる「第2回Girl's Expo with Science Ethics」まで、あと9日。発表に向けてのスライドやポスターの制作も大詰めです!
発表原稿や質疑応答への準備もしていきましょう!
(口頭発表の質疑応答への準備をしています)
【SSH】「第15回 サイエンスフェアin兵庫」に参加しました
1月29日(日)、兵庫「咲いテク」運営指導委員会主催の「第15回 サイエンスフェアin兵庫」が、神戸市のポートアイランドの神戸大学・兵庫県立大学・甲南大学の各キャンパスにて行われました。本校からは、発表生徒13名を含む生徒42名が参加しました。
発表生徒はそれぞれ、自分たちの班の探究活動をポスターセッションで発表し、他校の生徒や教員、大学生や大学院生と議論を交わしました。また、発表を行わなかった生徒も、他校の生徒の発表を聴いたり、スーパーコンピューター「富岳」の見学を行ったり、シールラリーで会場を巡回したり、と各自の興味や関心に応じて、積極的に発表会を楽しんでいました。
本校生徒が発表した探究活動のテーマは、以下の通りです。
・ちりとりでホコリを効率的にとる方法
・家庭での超マイクロ水力発電は可能か
・スライムの衝撃吸収率と洗濯のりの割合の関係性
今年度のサイエンスフェアin兵庫は3年ぶりに対面で行われたこともあり、参加生徒全員が今後の探究活動に向けて、いい刺激を受けました。
(活動の様子)
【SSH】五国SSH連携プログラム「第四紀の地層分布と地震災害」を実施しました
1月22日(日)10時30分より、五国SSH連携プログラム「第四紀の地層分布と地震災害」を実施しました。大阪公立大学大学院理学研究科教授の三田村宗樹先生をお招きし、阪神地区の地質構造や、阪神地区の平野部で起こりうる地震災害と地質構造の関係について、14名の参加者が学びました。
午前は「阪神間における第四期の地層分布と地震」および「地震被害と地形・地質」と題した講義を聴きました。大阪平野や河内平野の地下の地質の調査方法や、兵庫県南部地震との関連、地震波の伝わり方への断層の影響など、物理的な側面からの見方も学びました。
午後は、代表的な地震災害である液状化現象についての実習を行い、地下水の有無やその量による地盤の固さの違いや、その硬さの原因は何か、といったことを、グループワークで実践しながら学びました。
(講義の様子)
(実習の様子) (左:砂が水で固まる様子のシミュレーション、右:液状化現象の観察)
<生徒の感想>(一部抜粋)
- 昔の書物から当時の災害状況を知るという方法や、10トンのもの衝撃で地震波を作り、その反射で地質を観測するという最先端の方法など、地震や地層について様々な方法を使って調べているということに驚いた。液状化について、講義だけでは理解できなかった部分を、実習で実際に体験することができた。様々な気づき、学び、発見を得られる講座だった。今後も是非、このような機会に参加したい。
- 地質調査で出てきた試料が、粘土なのか砂礫なのかをみるだけで当時の環境・気候が分かるのがすごく面白いと思いました。粘土を顕微鏡で細かく見て、貝以外の化液状化現象も自分が思っていたものよりも複雑で、1回で理解するのは難しかったですが、何度も丁寧に説明してくださったので理解することができました。実際にやってみることで、理解した後にそれをもとに色々考えるのを楽しめました。石があるかどうか見てみたいと思います。また、物理と数学の話が沢山出てきたので、理解できるように頑張りたいです。
【SSH】令和4年度 第2回SSH運営指導委員会を開催しました
1月19日(木)16:10より、令和4年度 第2回SSH運営指導委員会を開催しました。運営指導委員の久田健一郎先生、波田重煕先生、村上忠幸先生、寶田馨先生にご出席いただき、丸山マサ美先生は書面での参加となりました。また、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の脇本真行主任指導主事にもZoomによるオンラインで参加していただきました。本校の教職員は密を避けるため、Future Lab EASTとコンピュータルームに分かれて参加しました。
まず、本校SSHの12月までの事業全体についての報告を行いました。また、各年次の活動状況や生徒の様子について、年次主任が報告しました。その後、本校SSH事業の推進に関して、運営指導委員の先生方からご指導・ご助言をいただき、これまでの活動を踏まえ、4年目・5年目の活動に向けた助言をいただき、また、学校全体の組織のあり方について、活発に意見交換しました。
今回の運営指導委員会でいただいたご助言を、今後の事業展開や生徒の活動にいかしてしていきたいと思います。
(第2回運営指導委員会の様子)
【SSH】令和4年度 生徒研究後期発表会を実施しました
1月19日(木)、生徒研究後期発表会が行われました。2年次生と1年次生が、いずれもポスターセッションによる形式で、これまでの探究活動の発表を行いました。
初めにこれまでのSSHの取組として、校外研修参加者の活動報告をリモート形式で行いました。活動を報告したのは、
「東京博物館研修」(9月30日~10月2日、国立科学博物館と日本科学未来館にて。希望生徒対象)
「SSH成果報告会」(10月29日(土)、東海大学付属高輪台高校にて実施)
「兵庫県南部地震と防災研修」(12月8日、野島断層保存館と人と防災未来センターにて。1年次生全員対象)
に参加した、それぞれの生徒です。
その後、1年次生・2年次生のポスター発表を行いました。
午前は、1年次生が8月から続けてきた課題研究の発表を体育館で、2年次文系生徒が科学倫理に関する研究の発表を百周年記念館で、それぞれ行いました。午後は、2年次理系生徒が4月から続けてきた課題研究の発表を体育館で行いました。いずれの発表も、活動班をA・Bの2グループに分け、グループごとに3回の発表時間を設定して、8分間の発表+4分間の質疑応答を行いました。発表をしていない生徒は発表の聴講・質疑応答を行いました。
最後に、兵庫県立大学大学院教授の川村教一先生より、ご講評をいただきました。
次の発表機会は2月12日(日)のGirl’s Expo with Science Ethicsです。今回の反省を生かして、次の発表ではよりよい発表をできるようにしましょう!
(校外研修 活動報告)
(ポスター発表)
(文系生徒による科学倫理の研究発表)
<生徒の感想>(一部抜粋)
- 今日の発表は、去年と比べてよくなったと思います。緊張はしましたが、ハキハキと喋るのを意識して発表をしました。また、将来プレゼンする機会のためだと思って、積極的に質疑応答に答えました。この発表に向けてどんな質問にも答えられるようにと詳しく調べましたが、先生方の質問には答えるのに詰まりました。次の発表ではそんな事がないようにもっともっと深く調べていきたいと思います。また、他の班の発表を聞くことで発表を客観的に見る事が出来たので、ここを改善したほうがいいなと思ったことは自分の班でも気をつけたいと思います。他の班に対して質問もたくさんできたので、これから続けようと思います。(2年次理系生徒)
- 知らない人にも調べた内容が伝わるように、最初に専門的用語を説明した工夫が、聞き手にちゃんと伝わっていることが分かり、とっても嬉しかったです。他にも、質問されるだろう内容を考えていたので、しっかり質問に答えられて、良かったです。今回の発表は、1年前の自分より、しっかりして、できたので、良かったと思いました。他の班の発表を聞いていて、実物を見せたり、拡大したグラフを用意したり、動画を見せたりすると分かりやすくなるということがわかりました。いろいろな発見がある発表会になったなと思いました。(2年次理系生徒)
- ディベートの内容を班で意見をまとめてポスターにする、という流れが思ったより大変だったけれど、今までに肯定・否定の両方の面からテーマについて考え、話し合ってきた内容を、今日の発表でしっかり説明することができたと思う。また、初めのリモートでの報告会では、自分たちが得た経験を報告することで、自分の中でも改めて振り返ることが出来たので、良い機会だったと思う。これから、ガールズエキスポに備えてもう一度班の中で意見をまとめ、よりよい発表になるように頑張りたい。(2年次文系生徒)
- まず一番に思ったのは、2年生の探究発表がとても内容が濃くて、難しいことをやっているな、ということです。しかし、発表を聴くと、2年生の発表はとても根拠がしっかりしていて、何をテーマとして、どう実験行ったのか、またそこからどんな結果を得ることができたのか、、、研究内容がとても頭に入ってきやすかったです。理由として考えたのは、多くのデータを用いたり、結果を数値化しているところだと思いました。それに比べて、自分たちは実験の結果は改善点が多く、必ずしも正確とは言えなかったし、データは少なく、数値化はしたものの、まだわかりにくい部分が多かったと感じました。その中でも、8分間という発表時間を有効に最後まで使い切り、自分たちの探究結果を伝えることができたことはとても良かった点だと思いました。来年度はまた違ったメンバー、テーマで探究を進めていくことになると思うので、今回の探究よりももっと内容の濃い探究にするために、今日の他班の発表を参考にして、今回自分が二年生の発表ですごいと感じたのを、逆に感じてもらえるような探究をしていきたいと思いました。(1年次生)
- 今回が二度目の探究活動の発表だったけど、最初のミニ探究は先生が決めたテーマでしたが、テーマから自分たちで決めたのは初めてでとても難しく感じました。また、探究をすすめる中でうまくいかないことがあったり、次に調べることに迷ったりしたけど、みんなで協力して担当の先生にアドバイスをもらったりしながら探究活動するのはとても楽しかったです。今日の発表ではたくさんの生徒の人や先生方に質問していただき、自分たちでは考えに至らなかったところや、これからここはこうしたらいいなど様々な意見をいただいたのでとても有意義な時間を過ごせたなと思います。今回の活動で得た経験を今後の活動にも活かして、より役に立つ探究活動をしていきたいなと思います。(1年次生)
【SSH】「兵庫県南部地震と防災研修」を実施しました
12/8(木)、本校1年次生全員を対象とした兵庫県南部地震と防災研修を行いました。
本研修は、全ての1年次が履修している「自然科学探究基礎Ⅰ」の授業の一環として、北淡記念公園・野島断層保存館、および人と防災未来センターで行いました。
北淡記念公園・野島断層保存館では、地球科学の観点から、野外観察によって地震のメカニズムなどを学びました。野島断層の断層面が現れている場所やトレンチ(断層を調べるための溝)を観察し、特に直下型地震や断層について理解を深めました。また、震災当時の家の中の様子や震災で残された建造物などを見学しました。
人と防災未来センターでは、地震災害の記録に触れながら、防災・減災のための災害発生時の自分自身の行動のあり方について考えました。また、語り部の方から講演を聴いたり、展示資料を見たりして、災害の前後で自分自身だけでなく、家族や地域社会がどうするべきか・どうあるべきかについて考えました。
コロナウイルス禍が広まりつつありますが、関係各所のご協力もあり、無事に研修することができました。ご協力していただいた皆様、ありがとうございました。
(活動の様子)
(生徒の感想(一部抜粋))
- 教科書でしか見たことがなかった断層を自分の目で見ることができた、というのが貴重な体験になったと感じました。見た目では「少しずれているな」と感じたくらいでしたが、その「少し」によって、大きな災害が引き起こされたということに、自然の大きさや怖さを感じました。いつ災害が起こるか、というのは完璧に予測することはできないと学んだので、避難経路の確認など、安全なうちにできることはやっておきたいと感じました。
- 人と防災未来センターで特に印象に残っているのは、「早く逃げることの難しさ」についての映像です。確かに、私たちの家族も、近年の大雨でスマホに警告が流れた時も、そのまま一晩家で過ごしたし、それほど危機感を持っていませんでした。そのような意識こそがとても危険で、良くないのだなと考えさせられました。私は、生まれてからこれまで大きな災害などに巻き込まれたことがなく、この日常を「当たり前」に思い、危機感をまったく持つことなく、「平和慣れ」していると思います。今回の研修を通してこの考えを改め、地震やその他の自然災害についての情報を集め、知識を増やそうと思いました。
【SSH】日本分子生物学会で、本校科学部生徒が発表しました
12/2(金)、千葉市の幕張メッセにて、第46回日本分子生物学会年会が開催され、本校科学部生物系研究部2グループの4名が発表しました。発表テーマは以下の2つです。
・蠕虫型ニハイチュウが片利共生する軟体動物の腎嚢における生育場所に対応する極帽形態の形成過程
(イカやタコの腎臓に寄生している微生物「ニハイチュウ」の、寄生部位とその形態の関係についての研究です。)
・サボテン(ブリンチュウPachycereus pringlei)の刺座の配列方程式の決定
(「ブリンチュウ」というサボテンの、トゲのはえ方を数式で表す研究です。)
口頭発表に引き続きすぐにポスター発表で、大変慌ただしい学会発表でしたが、それぞれの形態に対応して、素晴らしい発表を行いました。多くの専門家と有意義な議論をすることができました。
【SSH】「探究活動教員研修会」を実施しました
12/8(水)、本校Future Lab EASTにて探究活動の校内教員研修会を実施しました。講師に愛知県立明和高等学校のSSH研究開発主任である日高正貴氏をお招きし、本校の職員20名が参加しました。明和高校は平成23年度よりSSH指定を受け、以来3期にわたってグローバル化社会で活躍する科学技術系人材の育成を目指した教育活動に取り組んでいる学校です。
今回の講演では、明和高校での探究活動の授業展開例やそのための工夫、生徒を指導する際の注意点や現状の課題などについて、お話しいただきました。質疑応答でも、理数教科ではない教員がどのように生徒と関わっていくべきか、生徒の探究活動のモチベーションを上げるにはどうすべきか、といった点を深く話していただきました。
本講演を、今後の生徒の探究活動だけでなく、本校の教育活動全体にいかしていきたいと思います。コロナウイルス禍の第8波が懸念される中、講演にお越しくださった日高先生には厚く御礼申し上げます。
(講演会の様子)
【SSH】令和4年度高等学校課題研究情報交換会を開催しました
12月5日(月)、14:00より、本校百周年記念館大ホールにて、「令和4年度 高等学校 課題研究 情報交換会」を開催しました。この会は、各校で行われている課題研究の内容について情報交換を行い、日頃の課題研究の成果や課題を共有する目的で開催しました。本校の教員以外に、近隣の高等学校から11名の先生が参加し、探究活動の指導について話し合いました。
情報交換会では、まず、近隣のSSH指定校である姫路西高校、龍野高校および本校の、探究活動の実践発表を行いました。その後、6名程度のグループ4つに分かれ、各学校での探究活動に関する課題について情報交換を行い、最後に参加者全員で共有しました。情報交換では「テーマ設定での教員の関わり方」、「生徒の考えが深まる助言の工夫」、「専門外の教員の探究活動への関わり方」といったテーマのもと活発な議論が行われ、充実した時間となりました。
参加した教員からは、「他校の現状を知ることができ、刺激になった。」、「各校が抱えている悩みは似ており、それのどのように向き合うかを考えていきたい」、「各校の悩みを共有できることは、大きなメリットだと感じる」、などの感想が聞かれました。
(実践発表の様子)
(情報交換の様子)
【SSH】科学部が第95回日本生化学大会で発表し、高校生発表の銅賞を受賞しました
11/11(金)、第95回日本生化学大会(主催:日本生化学会)が名古屋国際会議場で行われ、本校の科学部から生物系研究部の2グループが以下の発表を行いました。
・蠕虫型ニハイチュウが片利共生する軟体動物の腎嚢における生育場所に対応する極帽形態の形成過程
・歪みを修正してサボテン(ブリンチュウPachycereus pringlei)の刺座の配列方程式を決定する
口頭発表ののちポスター発表を行いました。ポスター発表の1時間15分の間、入れ替わり立ち代わり、高校生、大学生・大学院生、大学教員の方々と積極的に討議し、多くの視点からのアドバイスをいただくことができました。また、ニハイチュウ班が高校生発表の銅賞を受賞しました。
(発表の様子)
【SSH】「数学に関する研究発表会」に参加しました
11/5(土)、「数学に関する研究発表会」が、主催である龍野高校で行われ、本校の科学部生物系研究部サボテン班の生徒2名が参加しました。
発表会ではまず、神戸大学理学研究科の渋川元樹助教による動画を視聴し、課題研究と高校数学の位置づけや、高校数学の学習法などについて学びました。また、折り紙を用いた多面体の作成を通じて、幾何に関する知見を深めることができました。
午後からは参加生徒12名による口頭発表が行われ、本校生徒はサボテンの刺座に関する数学的研究について発表しました。他校の発表でも積極的に討議し、有意義な一日となりました。
(当日の様子)
【SSH】第46回兵庫県総合文化祭で、科学部物理系研究部が最優秀賞を、生物系研究部・地学系研究部が優良賞を受賞しました
11月4日(金)~6日(日)、第46回兵庫県総合文化祭において自然科学部門の発表がバンドー神戸青少年科学館で行われました。5日(土)は口頭発表とポスター発表、6日(日)はポスター発表のみの審査が行われました。本校からは3グループが、以下のテーマで発表しました。
・外部磁力の強度と磁性流体のスパイクの形状(科学部物理系研究部)
・腎臓でのニハイチュウの極帽形態の形成過程(科学部生物系研究部)
・揖保川花崗閃緑岩の角閃石の微細構造(科学部地学系研究部)
審査の結果、本校科学部の物理系研究部が物理分野の最優秀賞を受賞し、来年度の全国総合文化祭への出場が決まりました。また、生物系研究部も優良賞とパネル発表賞、地学系研究部も優良賞を受賞し、発表した全てのグループが結果を残すことができました。
(発表の様子)
【SSH】「令和4年度 高大連携課題研究合同発表会 at 京都大学」に参加しました
11/3(木・祝)、「令和4年度 高大連携課題研究合同発表会 at 京都大学」が開催され、本校の1年次生2グループ、計8名が参加し、探究活動の成果を発表しました。
発表会では、まず京都大学大学院人間・環境学研究科の酒井敏教授より、記念講演が行われました。ノーベル賞受賞者や有名な科学者の名言から、研究者としてのあるべき態度や、常識にとらわれないことの重要さを学びました。その後、15分(発表時間8分、質疑応答5分、アドバイスシート記入2分)のポスター発表を2回、行いました。発表した内容は、
・プロペラの質量と発生する電圧との関連性について
・より遠くへ飛ぶ紙飛行機とは
の研究でした。他校の生徒や大学院生、大学の教員の方々からアドバイスをいただいたり、他校の生徒の探究活動の発表を聴いたりと、充実した時間となりました。
(発表の様子)
【SSH】東海大学付属高輪台高校「SSH成果報告会」に参加しました
10月29日(土)、東海大学付属高輪台高校で行われた「SSH成果報告会」に、本校の1年次生3名、2年次生3名の計6名が参加し、科学倫理に関するディベート、英語での学校紹介や研究発表を行いました。
◇ ディベート
〇 9:35~10:25 「高校現代文明論」公開授業に参加
東海大学付属高輪台高校の1年生と、科学倫理に関するディベートとして「日本は、技術流出を防止するために、外国との共同事業・研究を禁止すべきである」というテーマで討論を行いました。本校生徒は否定側での主張を行いました。結果としては引き分けで、「異なる立場どうしで議論を深めようという態度が見られ、素晴らしい」と、評価していただきました。
◇ 英語での発表
〇10:35~12:45 英語口頭発表
〇13:30~14:50 英語でのSSH活動ポスター発表:
(Title:The Relationship between Blade Dimensions and Voltagefor Wind Turbines)
(題名:プロペラから得られる電圧と羽根の長さまたは幅との関係)
本校紹介、および探究活動の研究成果を、英語でプレゼンテーションしました。東海大学付属高輪台高校の生徒と、他のSSH指定校の生徒約20名およびタイ王国の2つの学校の生徒約100名が聴衆でした。口頭発表のあと、ポスター発表も英語で行いました。質疑応答も英語で行い、苦労しながらも、質問者との議論を交わしました。
(生徒の感想)
- ディベートに向けてしっかり準備をしてきたつもりでしたが、いざ始まるととても緊張しました。もっと整理してしたり、優先順位を考えることができれば、もっと良かったな、いう後悔と、討論することの難しさ・楽しさを知ることができ、自分の世界が広がったと思います。また、遠く離れた学校の方々と同じテーマで議論する、ということだけでも、大きな刺激になりました。
- 他校の発表を聴き、仮説や根拠、実験手法など、すべてに説得力があり、私たちも見習わないといけないな、と思いました。ポスター発表では、私たちとは着眼点の異なる意見をいただいたり、外国の先生からお褒めの言葉をいただいたりと、とてもいい経験をすることができました。
- 英語で他国の方にも通じるようにプレゼンする難しさ、メンバーと協力することの大切さなど、この発表会だけでなく発表会に向けての準備も含めて、非常に多くの気づきを、身をもって感じることができた。特に、英語を話せるようになると、見える世界がもっと広がることが分かったので、これからの学習にも積極的に取り組んでいきたい。
コロナウイルス禍の中ですが、発表する経験の機会をくださった東海大学付属高輪台高校の関係者の方々に、深く御礼申し上げます。
【SSH】TAMAサイエンスフェスティバルに参加しました
10月30日(日)、東京都立多摩科学技術高校主催「TAMAサイエンスフェスティバル」がリモートで実施され、本校から科学部生物系研究部サボテン班、生物系研究部ニハイチュウ班、物理系研究部コンペイトウ班の3グループがオンラインで、それぞれの発表を行いました。
この発表は東京薬科大学と連携しており、大学の教員や大学院生が多く質問に訪れます。また、発表はoViceというバーチャル空間内で、各生徒がパソコンからアクセスし、ライブで行いました。プレゼンテーションとともに、盛んな議論を行うことができました。現地に行かなくとも、プログラムの中に自分も入り込み、発表している気分になったようでした。
(サボテン班)
(ニハイチュウ班)
(コンペイトウ班)
【SSH】「数学・理科甲子園2022」に参加しました
10月29日に「数学・理科甲子園2022」が、甲南大学で行われ、本校の2年次生6名が出場しました。
参加全55校で行われた予選(個人戦・チーム戦)では全員が奮闘しましたが、上位13校による本選に残ることはできず、予選敗退となってしまいました。
出場生徒からは、「見たことのない問題と接したとき、どうすれば答えにたどりつけるのかを考える力の必要性を感じた」、「チームで正解したときの嬉しさは、いつものテストでマルをもらうのとは別の嬉しさだった!」、「チームのみんなと知恵や知識を出し合って考える中で、学んだり考えたりすることは、改めて面白いと感じた」などの感想が聞かれ、全員が良い経験を積むことができました。
【SSH】東京博物館研修を実施しました
9月30日(金)~10月2日(日)、本校希望生徒25名(1年次生16名、2年次生9名)による東京博物館研修を、国立科学博物館および日本科学未来館にて実施しました。
10月1日は国立科学博物館で理学の基礎に関する展示を主に見学しました。日本最大の展示数を誇るだけあって、生徒は各自の興味のある展示の豊富さに驚いていました。2日は日本科学未来館で工学や科学と社会のつながりに関する研修を行いました。ここでは科学倫理に関するビデオ展示もあり、時間を惜しんで見入っていました。2日間の研修において、研究者との対話を通じて、課題研究の新しい視点を得ることができました。
〔東京科学博物館〕
〔日本科学未来館〕
【SSH】第3回サイエンス・ラボを実施しました
9月26日(月)の放課後に第3回サイエンス・ラボを実施しました。今回は、近隣の中学校5校から計47名の生徒が参加してくれました。
今回の講座は、「摩擦係数を測定しよう(物理)」「牛乳からプラスチックをつくろう(化学)」「n進法について(数学)」「トリックアートを楽しもう(生物)」の4講座でした。参加した中学生は、実験に先立って仮説を立てたりパソコンでデータを処理したり、とテーマに関する課題の発見や解決にむけて積極的に取り組んでいました。
〔摩擦係数を測定しよう(物理)〕
素材の種類の違いによって、摩擦がどのように違うか実験を行い、そのデータをExcelを使って分析しました。
〔牛乳からプラスチックをつくろう(化学)〕
牛乳から生分解性プラスチックを作成しました。牛乳の成分の違いによる影響も予想しました。
〔n進法について(数学)〕
誕生日あてゲームの原理を考えながら、2進法について学びました。
〔トリックアートを楽しもう(生物)〕
錯視図形を見ながら、錯視の原理や、錯視の効果を高める方法について考えました。
【SSH】日本植物学会でポスター発表しました
9月17日(土)、京都府立大学にて行われた日本植物学会第86回大会に、本校科学部生物系研究部サボテン班が参加し、 ポスター発表を行いました。サボテンのトゲの配列がらせんを描いていることを明らかにし、その方程式を求めるという新しい視点の研究で、多くの研究者から高い評価を得ました。
【SSH】日本動物学会で高校生ポスター賞を受賞しました
9月10日(日)、早稲田大学にて開催された日本動物学会 第53回早稲田大会で、本校2年次の岸上栞菜さんがポスター発表を行いました。タコやイカの腎臓で生息するニハイチュウという寄生虫の、成長過程の研究を発表しました。なお、この研究は大阪大学SEEDSプログラムを活用し、同大学の古谷秀隆教授の指導を得て、科学部生物系研究部として行っています。
本研究は、優れた研究におくられる「高校生ポスター賞」を受賞しました。また、今年中に古谷先生と連名で論文を投稿することになっています。
【SSH】2年次 理数探究・科学倫理 ディベートを行いました
夏休み中、2年次理系生徒は探究活動の一環として、ディベートを行いました。
今後、科学倫理について探究を進めるには、ある立場に立って意見を主張したり、異なる立場から別の意見を聞いたうえで議論したりする必要があります。これらの議論を深める練習として、「救急車の利用は有料にすべきか」、「自動運転自動車を導入すべきか」などのテーマを設定し、賛成または反対の立場のグループをつくってディベートを行いました。
どのグループのディベートでも、想定される質問にどう答えるか、説得力のある主張をするためにどうすればよいか、といった工夫が見られました。このディベートの経験を生かして、今後の科学倫理の研究では質の高い議論をしてほしいと思います。
(ディベートの様子)
【SSH】本校生徒が国際会議で発表をしました
8月24日(水)、4年に一度開催されるGeoscience Education for Sustainability (GeoSciEd IX 2022・第9回国際地球科学教育会議)が、島根県松江市の島根県立産業交流会館(くにびきメッセ)にて開催されました。その様子はライブで国際配信もされました。この学会に、本校科学部の生徒3名が参加し、英語での発表を行いました。高校生がこの国際学会で専門研究者にまじって発表するのは初めてです。
発表テーマは”Learning about Disaster Prevention in High School -Scientific Understanding of Natural Disasters and Acquisition of Knowledge of Disaster Prevention Behavior-“(高等学校における自然災害教育―科学的理解と個人や社会の防災行動の理解―)で、生徒は資料作成から発表・質疑応答まで、すべてを英語で行いました。海外の研究者とも活発に議論することができ、参加した生徒にとって大変貴重な経験となりました。
今後、この発表内容をまとめた論文を、国際学会誌Journal of Modern Education Reviewに投稿予定です。また、この発表にあたっては、兵庫県立大学の川村教一教授に多方面でお世話になりました。心より感謝申し上げます。
【SSH】第2回サイエンス・ラボを実施しました
8月19日(金)の14:00~、第2回サイエンス・ラボを実施しました。県内外から計60名の中学生が参加しました。
今回の講座は、「折り紙しMath(数学)」、「アルコール発酵を体験しよう(生物)」、「光と色のマジックワールド(物理)」、「科学捜査をしてみよう(化学)」の4講座でした。参加した中学生は試行錯誤しながら手を動かして考えたり、実験結果から何が言えるのかを考えたりと、とても楽しく体験していました。
〔折り紙しMath(数学)〕
折り紙を切り貼りして、2つの正方形や立体から、1つの大きな正方形や立体をつくる方法を考えました。
〔アルコール発酵を体験しよう(生物)〕
イースト菌によるアルコール発酵の様子が温度でどう変わるか、などを実験を通して確かめました。
〔光と色のマジックワールド(物理)〕
白い光を多くの色に分けたり、赤や青などの光を混ぜたら何色になるか、といった光と色の関係を調べました。
〔科学捜査をしてみよう(化学)〕
指紋の検出をやってみた後、どういう原理で指紋が検出できたのか、仮説を立てて検証しました。
【SSH】科学部福井野外研修を実施しました
8月16日(火)~8月18日(木)、科学部希望生徒24名(1年次生11名、2年次生13名)による科学部福井野外研修を行いました。
17日は、福井県立恐竜博物館にて展示見学および化石発掘体験を行いました。展示見学では、本校OBでもある福井県立大学の柴田正輝准教授に、1時間10分にわたって詳しく解説していただきました。また18日は、白山恐竜パーク白峰での展示見学および桑島化石壁での野外調査を行いました。
恐竜の研究や、実際の化石発掘などから、地球科学に関する多くのことを研修することができました。コロナウイルス禍だけでなく、豪雨被害の影響も残る状況にも関わらず、関係各所に大変ご協力いただき、無事に実施することができました。心より感謝申し上げます。
〔福井県立恐竜博物館〕
(↑ 福井県立大学の柴田正輝准教授から、恐竜についての解説を伺いました)
(↑ 発掘体験の様子)
〔白山恐竜パーク白峰〕
〔桑島化石壁周辺の露頭調査〕
<生徒の感想(一部抜粋)>
- 化石は昔の生物や植物の形を見るだけのものだと思っていたが、当時の環境や、その生物に何が起こったかを知る手掛かりになる、とても貴重なものなのだと知った。また、博物館の展示物の実物・レプリカ・模型の違いについて、教えてもらえたのは面白かった。見分け方を知ってから、あらためて展示を見ると、実物の化石の色や歪さがより確認でき、しっかり観察することの大切さを感じた。
- 専門の方のお話を聞くと、いま展示されているものの中には、既に学説が覆されたりしているものもあると知り、恐竜研究がリアルタイムで進んでいることを実感して、とても興味深いと思った。また、発掘したわずかな化石から恐竜の全体像が見えたり、過去の環境が分かったりするのはとてもおもしろく、恐竜研究は奥が深いな、と感じた。化石も地層も、やはり実物というものには迫力があったし、知識が増えただけでなく、自分の中で新しく視野が広がったと思う。
- 化石というと、どこか遠い、まるで異国のような感覚、写真で見るものという感覚が強かったが、化石の発掘体験では、そこかしこに化石がごろごろと転がっていたので、とても驚いた。ただ、自分がやってみると石が硬くてなかなか割れなかったり、石が割れても化石がなかなか見つからなかったりと、自分が思っていたよりも化石の発掘は難しかった。
- 桑島化石壁では、川をまたいでしか見られなかったのは残念だったが、本物の地層が地上に露出しているのを見る機会は今までほとんどなかったので、いい経験になった。発掘が禁止され、保護されている区域で、日本に化石があることの証明となった貴重な場所と聞いたが、自然災害で壊れないか、川の浸食によって段々と変わっていかないのかと心配になった。
【SSH】SSH生徒研究発表会に参加しました
8月3日(火)~4日(水)、神戸国際展示場にて行われた「SSH生徒研究発表会」に、本校科学部物理系研究部逆ムペンバ班が参加し、ポスター発表を行いました。
「温度の低い氷の方が、温度の高い氷よりも早く溶ける」という、常識を覆すような研究です。丁寧に実験されており、専門性の高い内容の発表である、と高く評価していただき、多くの専門家や先生方に興味を持って聞いてもらえました。
(発表の様子)
(発表に使用したポスター(一部抜粋))
【SSH】「わくわく実験教室」で科学部が講師を務めました
7月25日(月)、科学部と生活創造部による「わくわく実験教室」を実施し、姫路市内の小学生13名が参加しました。
当日は、ビスマス結晶の成長の様子を観察する「虹の結晶を作ろう!」と、発酵の様子を観察する「ピザを焼こう!」の2つの講座を受講してもらいました。どの児童も、普段できない実験を経験し、サイエンスを楽しむことができました。初めて見聞きする物質も、身近な調理方法も、同じ「サイエンス」であることを実感してもらえると嬉しいです。
〔科学部による「虹の結晶を作ろう!」〕
「虹の結晶を作ろう!」の講座では、科学部の生徒が講師・実験サポーターとなり、ビスマスの結晶づくりに挑戦しました。参加児童は試行錯誤しながら、どうすればきれいで大きい結晶を作れるかを考えながら、実験操作を繰り返しました。普段の活動で大切にしている「どうして〇〇なことが起こるのか?」や「どうすれば◇◇できるか?」といった身近な疑問をもつことを、参加児童に伝えることができたと思います。
〔生活創造部による「ピザを焼こう!」〕
「ピザを焼こう!」の講座では、生活創造部の生徒が講師となってピザづくりを進め、参加児童は材料を混ぜたり、寝かせたピザの生地が膨らむ様子をよく観察したりながら、楽しく調理しました。
また、発酵を待っている間には、Future Lab EASTにて生徒の解説を聞きながら、イースト菌のはたらきについて考えました。
【SSH】令和4年度 第1回SSH運営指導委員会を開催しました
7月19日(火)13:30より、令和4年度 第1回SSH運営指導委員会を開催しました。運営指導委員の久田健一郎先生、波田重煕先生、村上忠幸先生、寶田馨先生にご出席いただき、丸山マサ美先生はZoomでのオンライン参加となりました。また、JST理数学習推進部先端学習グループ西地区担当の三ツ井良文主任専門員、兵庫県教育委員会事務局高校教育課の脇本真行主任指導主事にもご臨席いただきました。本校からは管理職を含め31名の教職員が、密を避けるためFuture Lab EASTとコンピュータルームに分かれて参加しました。
まず、本校SSHの昨年度の事業についての報告、続いて今年度の事業計画の説明を行いました。また、各年次の活動状況について、年次主任が報告しました。その後、本校SSH事業の推進に関して、運営指導委員の先生方からご指導・ご助言をいただき、探究活動のあり方や評価などについて活発に意見交換しました。
今回の運営指導委員会でいただいたご助言を、今後の事業展開や生徒の活動にいかしてしていきたいと思います。
(第1回 運営指導委員会の様子)
【SSH】令和4年度 生徒研究前期発表会を実施しました
7月19日(火)、今年度の生徒研究前期発表会が行われました。3年次生と1年次生が、いずれもポスターセッションによる形式で、これまでの探究活動の発表を行いました。
3年次生にとっては、昨年から続けてきた探究活動の最終発表という位置づけの発表でした。本校体育館にて、各班が2時間で計6回の発表(8分間の発表+6分間の質疑応答)を行いました。
1年次生も4月から取り組んできたミニ探究の発表を行いました。1年1~7組の各教室で、各班が1時間で計2回の発表(8分間の発表+3分間の質疑応答)を行いました。
また、2年次生、3年次文系の生徒も、発表の聴講・質疑応答で参加しました。
最後に、神戸大学名誉教授の蛯名邦禎先生より、ご講評をいただきました。
3年次生の探究活動は、あとは論文執筆を残すのみとなります。いい論文を執筆して、探究活動をしっかりと締めてください。
また、1・2年次生の次の発表は1月19日(木)の生徒研究後期発表会となります。このときは、1年次生は、自分たちでテーマを設定した探究活動の成果発表、および2年次生の探究活動の中間発表が中心となります。あと半年、やることは多いですが、3年次の発表を目標に、計画的に活動していきましょう。
〔3年次生の発表風景〕
〔1年次生の発表風景〕
〔蛯名先生からの講評〕
<ご助言いただいた先生方>
久田健一郎先生(文教大学 非常勤講師)
波田重煕先生(神戸大学 名誉教授)
寶田馨先生(公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団 参与)
蛯名邦禎先生(神戸大学 名誉教授)
川村教一先生(兵庫県立大学大学院 教授)
竹村厚司先生(兵庫教育大学 非常勤講師)
伊藤美津枝先生(シスメックス株式会社 課長)
小和田善之先生(兵庫教育大学大学院 教授)
山下靖先生(奈良女子大学 教授)
三ツ井良文先生(国立研究開発法人 科学技術振興機構 西地区担当 主任専門員)
脇本真行先生(兵庫県教育委員会 高校教育課 主任指導主事)
<生徒の声(一部抜粋)>
- たくさんの準備をして挑みましたが、やはり班員以外の人に聞いてもらって初めて気づくことがたくさんありました。でも、想定外の質問では、班員と相談して回答を紡ぎ出す過程で、新たな気づきを得られ、考えを深めることができました。最後の講評で「質問者が主役」という言葉があったように、発表者と聴講者とのコールアンドレスポンスやコミュニケーションが、研究をより良い方向に進めるにあたって不可欠であると強く感じました。自分の世界観を構築し、それと実験で現れた事象との矛盾が、疑問を生み出し、その疑問が研究を進めるための糧となるという講評も、これから先の研究活動をする際に、役に立つ言葉だなと思いました。今回の発表会で得られた経験は、私たちの研究を次の段階へ進めてくれるものだったと感じています。(3年次生)
- 約1年半班のみんなと実験し、考え続けるという探究活動を、いい発表で終えられてよかったなと思いました。中間発表では原稿を見ながら発表していましたが、今回は聞いている人にもっと伝わるように原稿を見ずに挑戦しました。また、たくさん質問をしていただいて嬉しかったし、その質問にも臨機応変に応えることができてよかったです。去年の発表より少しは成長できたんじゃないかなと思います。(3年次生)
- 中間発表から今日まで思うような結果が出なかったり、時間がなかったり、ととても大変でした。しかし、いろいろな先生から助言をもらい、班員で話し合い協力してすごく良い実験ができたなと感じました。1年生の時とは比べ物にならないくらい、より深く、より丁寧に探究活動をすることができました。今日私たちが1年半頑張ってきた成果を大きな声で分かりやすく皆に届けられたかなと思います。この1年半は私にとって、とても有意義な時間となりました。この経験をこれからの学校生活にいかしていきたいです。(3年次生)
- ここ考えないとな…と思っていたのに考えきることができなかったことが質疑応答の際に指摘されたので用意できなかったことが悔しかったです。また、一年生のほかの班を聞いていたら面白い発表や論理的な発表はやっぱり印象に残るなと感じました。三年生の発表は声の大きさやポスターから、レベルが高くて感動しました。理解が難しいと感じられるようなところでは身近な例を取り上げてわかりやすく説明していたし、質疑応答も迷いが見られなくてすごかったです。今回の反省や参考点を次回の研究発表にいかせられたらなと思いました。(1年次生)
- ポスター制作では、班員全員で集まれず、必要最低限の文章しか書けていなかったことが残念でした。他の班の発表を見て、グラフに色を付けることや、もっとわかりやすいイラストを入れることができていればもっといい発表になったのではないか、と反省しています。しかし、発表ではハキハキと話すことができ、わかりやすく論理的な説明ができたと思います。また、質問にすぐに答えることができた点もよかったと思います。次は、文章のクオリティはそのままに、ポスターを工夫したいです。また、今回は全く質問ができませんでした。発表を聞きながら、疑問点は浮かんだものの、それが間違っているのではないか、見当違いなことを言っているのではないか、先輩に指摘するのは失礼ではないかなどと、余計なことを考えてしまったせいです。質問がない質疑応答の時間ほどつらいことはないと身をもって体感したので、発表を聞きながら質問を考えることはこれからも続け、さらに声に出して質問できるようにしたいです。(1年次生)
【SSH】8th Science Conference in Hyogoに参加しました
7月18日(月・祝)、兵庫「咲いテク」運営指導委員会主催の"8th Science Conference in Hyogo"に、本校の7名の生徒が参加しました。
午前中に神戸大学大学院 Erkki Tapio Lassila助教による英語講演"Science, education and science education: a cross-cultural examination"を聴きました。講演の中で、理科学習や好奇心を持つことの大切さを学び、"Young People, Be Curious!" のメッセージをいただきました。
昼食後のポスター発表では、本校から以下の2班が参加し、英語でのポスター発表および質疑応答に挑戦しました。
Title | 和文題名 | |
The Discovery of Oscillatory Zoning Showing the Circulation of Hydrothermal Fluid in Amphiboles of Daicite |
デイサイトの角閃石から熱水残液の循環を記録する波状累帯構造を新発見 |
科学部 |
Regional Variations in the Shell Patterns of Corbicula Japonica | ヤマトシジミの産地による殻表面模様の種内変異 | 科学部 シジミ班 |
ネイティブの英語の発音の聴き取りや、細かいニュアンスを英語で表現することの難しさに苦労しながらも、言い方を工夫したり、ジェスチャーを交えたりして、コミュニケーションを取ろうと頑張り続けました。
また、他校の生徒が流暢に英語を話すのを見聞きし、「英語の勉強も頑張らないと」と生徒には良い刺激になりました。
(科学部マグマ班の発表)
(科学部シジミ班の発表)
(参加生徒と本校のHarry先生 集合写真)
【SSH】第1回サイエンス・ラボを実施しました
7月15日(金)の放課後の時間に、近隣の中学校2校の希望生徒(計17名)を対象に、第1回サイエンス・ラボを実施しました。
今回の講座は、「化学反応の時間を操ろう(化学)」「The Science of a Candle~英語で、ロウソクの科学実験をしよう!~(物理・化学)」の2講座でした。参加生徒は実験方法を相談したり、それに従って実験をしてみたり、また、単語カードをみながら英語で実験に取り組んだりと、とても楽しそうに体験していました。
第2回サイエンス・ラボは、8月19日(金)14:00より実施します。中学生なら誰でも参加できます。申込締切は7月21日(木)です。興味のある中学生は、ぜひ参加して下さい!(申込については、本校ホームページのトップページをご覧ください。)
(化学反応の時間を操ろう」)
(The Science of a Candle)
【SSH】SSH通信 第22号・第23号を発行しました
【SSH】「保護者のための講演会」を開催しました
6月15日14時25分より、本校保護者を対象とした「保護者のための講演会」を開催しました。
当初は、本年2月に実施した「Girl's Expo with Science Ethics」にあわせて開催する予定でした。コロナウイルス禍の影響もあり、延期となっていましたが、アラカルト講座にあわせて開催することができました。
講師には、京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門 特定研究員の鈴木美香先生を招き、「『いい人生ってなんだろう』を一緒に考えてみませんか?」というテーマでご講演いただきました。41名の保護者の方々が参加し、講師の先生と対話をしながら、自分の強みや人生の目的、今後大切にしたい価値観などについて共に考える貴重な機会となりました。
【SSH】アラカルト講座を実施しました。
6月15日の5~6時間目、1年次生全員を対象に「アラカルト講座」を実施し、各分野の専門家の先生方13名から講演をいただきました。生徒は前半・後半で異なる2講座を選び、研究の面白さや勉強することの意味、科学倫理などについて学びました。
<アラカルト講座>
① 田結庄良昭先生(神戸大学 名誉教授)
「南海トラフ地震-そのメカニズムと播磨地方への影響」
② 竹村厚司先生(兵庫教育大学 非常勤講師)
「微化石研究と地球環境について」
③ 柴田正輝先生(福井県立大学 恐竜学研究所 准教授)
「なぜ日本に恐竜はいるのか?」
④ 砂川玄志郎先生(理化学研究所生命機能科学研究センター 上級研究員)
「人類は冬眠できるのか?」
⑤ 森崎直子先生(姫路大学 看護学部 教授)
「難病患者さんの苦しみを減らす方法を探る」
⑥ 伊藤美津枝先生(シスメックス株式会社技術戦略本部 R&D戦略部 課長)
「免疫反応と医療機器 ~感染を見つける、見分ける技術~」
⑦ 増田弘治先生(読売新聞大阪本社京都総局 専任次長)
「私が「生命倫理」に興味をもったわけ。学び、考える必要があるのはなぜか」
⑧ 野村美治先生(アース製薬株式会社 開発部 アドバイザー)
「ちょっと気になる虫と虫ケア用品の話」
⑨ 小和田善之先生(兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 理数系教科マネジメントコース 教授)
「身近な機能性ガラス」
⑩ 濵中裕明先生(兵庫教育大学大学院 学校教育研究科 理数系教科マネジメントコース 教授)
「射影幾何学への入り口」
⑪ 鈴木美香先生(京都大学iPS細胞研究所 上廣倫理研究部門 特定研究員)
「良い研究の条件って何だろう」
⑫ 森下直貴先生(一般社団法人老成学研究所 代表理事・所長)
「四分割の思考法について」
⑬ 岸本直子先生(摂南大学 理工学部機械工学科 教授)
「チームで研究を進めるとは」(リモート講演)
<アラカルト講座 生徒の感想(一部抜粋)>
- はじめは難しい話ばかりなのかなと思ったけど、自分の生活に関係する話だけでなく、普段生活しているだけではなかなか知ることのできない話もたくさんあって、とても有意義な時間になったなと思いました。大学で行う研究がどういうものなのか、実験ではどんなことをしているのか、などすごく興味を持てるものばかりでした。また、実際に企業で作られている機器などの仕組みも教えていただいたりして面白かったです。今日の話を、進路を考える際に役立てたり、日常の生活にもいかしたりしていきたいです。
- データから疑問を見つけ、さらにその疑問を解決するためにデータを集め、また疑問を見つける、・・・と繰り返し取り組むことでテーマについてより深く考えることができるな、と感じた。また難しいと思える問題に出会ったときにも、いろいろな知識を組み合わせたり、チームの皆で協力したりしながら、目的と原因をしっかり考えて取り組むことで解決につながるんだと思った。これからの探究活動に活かしていきたい。
- これまで生物に興味を持っていたけれど、今日の講座で生物分野だけでなく、ガラスなどの違う分野にも新たに興味を持つことができました。今日の講座で興味を持ったことを、これから調べていきたいです。
<サイエンスカフェ>
アラカルト講座終了後、「サイエンスカフェ」を実施し、来校された講師の先生方11名と希望生徒40名が交流しました。自由な雰囲気の中で、生徒が日ごろから疑問に思っていることに答えてもらったり、先生方からより専門的な話をしていただいたり、と普段の授業では学べない貴重なお話を伺いました。
<サイエンスカフェ 生徒の感想(一部抜粋)>
- 今日のアラカルト講座に関する質問や日ごろの疑問などを自由に質問でき、とても貴重な経験になったなぁと思います。大学の話や、今後につながるような話をたくさん聞けたので、進路などにも役立てていきたいと思いました。
- 先生方の話には様々な視点があり興味深かったです。その中で発展した技術の扱い方として善と悪の境界線を見つけるべきだと仰っていてなるほどと思いました。何が正しくて何がフェイクなのか、情報が溢れかえった現代を生き抜く鍵を教わったような気がします。
【SSH】1年次「ミニ探究」検証
1年次の理数探究基礎では、現在、ミニ探究を行っています。
ミニ探究では、探究活動の基本を学ぶために「仮説の検討→検証実験→結果と考察→ポスター発表」という、探究活動の一連の流れを経験します。
課題は「よく飛ぶ紙飛行機を作る」「効率の良い風車をつくる」「よく動くセイリングカーを作る」の3つについて、クラスごとに同じ課題に取り組みます。同じ課題であっても、仮説の立て方で検証内容が変わってきます。
5/31(水)の理数探究基礎では、各班が前の授業で立てた仮説に合わせた検証実験を行いました。検証に必要な道具を揃えてきている班もありました。
(よく飛ぶ紙飛行機を作る)
(効率の良い風車をつくる)
(よく動くセイリングカーを作る)
【SSH】図書室に「科学道100冊」のコーナーが新設されました
図書室にSSH関連の本をまとめた「科学道100冊」のコーナーが新設されました。
詳しくはこちらから、図書だより5月号をご覧ください。
「科学道100冊」は、書籍を通じて科学者の生き方・考え方、科学のおもしろさ・素晴らしさを届ける事業です。
日本で唯一の自然科学の総合研究所である理化学研究所(理研)と、本の可能性を追求する編集工学研究所(編工研)が手をとり、2017年に展開を開始。2019年秋からは、毎年恒例の企画としてリスタートしました。
「科学」と「本」という両研究所の強みを生かし、中学生・高校生を中心とした幅広い層に科学の魅力を多様な視点から継続的に伝えるべく、活動を続けています。
(公式サイト「科学道100冊 『知りたい!』が未来をつくる」 https://kagakudo100.jp/ より)
【SSH】東高祭で探究活動の口頭発表をしました
4月27~28日、文化祭が開催されました。その2日目、アクリエひめじでのステージ発表で、76回生の4班が昨年度の課題研究の口頭発表を行いました。
発表したのは、いずれも今年1月のサイエンスフェアin兵庫で発表予定だった班です。(サイエンスフェアin兵庫はコロナ禍のため誌面開催となり、口頭発表はできませんでした。)
発表のテーマは、
「pHの数値とシャボン玉の持続時間の関係性を調べる」
「人の気配は体のどこで感じるのか」
「三拍子の速さと心拍数の変化について」
「自転車で重い荷物を楽に運ぶ方法」
でした。どの班も研究の方法・結果が分かりやすくまとめられており、課題研究の面白さが伝わってくる良い発表でした。1年次生はこの発表を参考にして、探究活動の進め方・考え方をイメージしてほしいと思います。また、発表生徒も、発表の経験を今後の探究活動だけでなく、学校生活に活かしてほしいと思います。
(発表①「pHの数値とシャボン玉の持続時間の関係性を調べる」)
(発表②「人の気配は体のどこで感じるのか」)
(発表③「三拍子の速さと心拍数の変化について」)
(発表④「自転車で重い荷物を楽に運ぶ方法」)
【SSH】各年次の探究活動が始まりました
令和4年度の授業が始まりました。今年度からは全年次で探究活動を進めていきます。
・ 3年次は、昨年度の研究を引き続き行い、ポスターや論文を作成していきます。
・ 2年次は、自然科学分野の研究だけでなく、その研究に関連した科学倫理の研究も行います。
・ 1年次は、まずは探究活動のノウハウを学ぶ「ミニ探究」を経験します。
各年次で実施内容は異なりますが、自分たちで疑問をもち、解決方法を考え、実験を行い、結果を分析して、…、といった流れは同じです。
新入生はまずは探究活動の進め方の習得、上級生はさらなるレベルアップを期待します!
(1年次 理数探究基礎の授業(ガイダンス)の様子)
【SSH】11月以降の科学部の活躍
11月以降、科学部の研究発表が5つの大会で表彰を受けました。
① 第4回グローバルサイエンティストアワード“夢の翼” 一般社団法人メディポリス医学研究所賞(生物系研究部・シジミ班)
事前審査で選ばれた69件の研究について口頭発表審査が行われ、シジミ班が一般社団法人メディポリス医学研究所賞(全国6位)を受賞しました。
② 第19回高校生科学技術チャレンジ2021(JSEC) 敢闘賞(物理系研究部・逆ムペンバ班)
220件の応募論文に対する予備審査によって、本校を含む85研究が1次審査に進出しました。残念ながら、最終審査の32研究には選ばれませんでしたが、それらと大差ない内容である、と高く評価された研究に贈られる敢闘賞を受賞しました。
③ 第16回筑波大学「科学の芽」賞 奨励賞(地学系研究部・マグマ班)
286件の応募のうち、全国3位にあたる努力賞を、マグマ班が受賞しました。
④ 第20回神奈川大学全国高校生理科・科学論文大賞 努力賞(地学系研究部・マグマ班)
応募総数148件の研究から、予備審査と本審査を経て、マグマ班の研究が全国3位の努力賞を受賞しました。
⑤ プラズマ・核融合学会第19回高校生シンポジウム 優秀賞(物理系研究部・プラズマ班)
コロナウイルスの感染拡大にともない、東北大学での発表予定が急遽、オンライン発表に変更となりました。本校科学部の生徒の発見が高く評価されました。
(終業式後の表彰伝達の様子)
【SSH】SSH通信 第20号を発行しました
SSH通信 第20号を発行しました。