SSH
SSHアメリカ海外研修(国際学会)1日目
令和6年12月9日〜15日、SSHアメリカ海外研修(国際学会)を行い、生徒4名が参加しています。
この研修の最大の目的は、AGU24でのポスター発表です。AGU24は、世界最大級の地球物理学に関する学会で、約27000人の研究者が参加します。
今日は1日目です。羽田空港経由で、飛行機でワシントンDCへ着きました。到着後、AGU24の開催地である「ウォルターE. ワシントンコンベンションセンター」へ行きました。入場パスを発行し、ポスター発表の会場へ行くと、とても多くの発表が行われていました。また通路やベンチでは、いたる所で研究者が議論したり、発表準備をしている姿が見られました。
姫路東高校の発表は13日(金)の予定です。プレッシャーを感じながらも、生徒たちは発表に向けて最終調整を行います。
第2回探究情報交換会を行いました
令和6年12月6日(金)に第2回探究情報交換会を行いました。県内の高校10校から12名が来校し、本校教員含めて計29名が参加しました。「探究活動とプレゼンテーション」をテーマとし、県立姫路飾西高等学校と姫路東高校が実践発表を行いました。姫路飾西高校には、今年度から導入されているSTEAM探究科の活動や普通科での探究活動について発表していただきました。また、姫路東高校はSSH推進部でない教員が、普段の活動や研究発表会を通して感じられる5年間の変化やSSH推進部との連携について発表を行いました。
その後、班別に情報交換を行いました。お互いに探究活動の内容や悩みを共有し、解決策等について議論しました。そして最後に、各班の情報交換の内容を全体で共有しました。他校の教員との交流を通して、どの学校でも似たような悩み、問題を抱えていることがわかりました。今後もさまざまな学校と情報交換を行いながら、探究活動を進めていきたいです。
第47回日本分子生物学会年会MBSJ2024で発表を行いました
令和6年11月29日(金)にマリンメッセ福岡で行われた「第47回日本分子生物学会年会MBSJ2024」の高校生の研究発表で、科学部生物系研究部ニハイチュウ班とサボテン班がそれぞれ口頭発表とポスター発表を行いました。
この学会は、生物系で日本最大規模の学会です。7千名を超える研究者が集う議論の場となっており、分子生物学・生命科学の次世代を担う高校生が研究者の方々と交流できる場でもあります。
ニハイチュウ班は「ニハイチュウの生存に最適なpHの解明-飼育・培養液作成のための基礎研究-」というテーマで、サボテン班は「サボテン、トウモロコシ、ヒメムカシヨモギ、アレチヌスビトハギにみられる規則的な配列の類似性」というテーマで口頭発表およびポスター発表を行いました。
自分たちの研究について説明し、質疑応答でも丁寧に対応していました。専門の研究者の方々と議論を重ね、交流を深めました。
【SSH】「科学倫理」の出張授業に伺います!
本校ではスーパーサイエンスハイスクール事業の柱の一つとして、科学倫理の探究活動を行っています。科学倫理の探究の目的や方法については、本校ホームページに「高等学校における科学倫理教育のロールモデル―その目的と方法―」として紹介しています。興味を持たれる学校(小・中学校、高等学校)や教員のみなさんは、ぜひ以下までご連絡ください。科学倫理教育を担当している川勝和哉主幹教諭が、全国どこでも出張授業や研修会にお伺いします。
【科学倫理とは?】
他人の研究成果を盗用したり、結果を故意に自分の都合の良いように変えたりすることを禁じる「研究倫理」とは違って、「科学倫理」は、社会で課題になっている問いに各人がどのように判断するかを考える時間です。たとえば、原子力発電に賛成か反対か、遺伝子操作に賛成か反対か、といったように、決まった答えがなく、個人によって見解が異なるテーマについて意見を出し合って考えます。一人一人が賛否を判断するために、まず客観的な資料を集めることから始めます。これらのテーマについて対話できるようになる力は社会を構成する市民として必要であり、さらに生きた探究の力を育成することでもあります。
【川勝和哉】
本校主幹教諭(理科)、日本生命倫理学会会員、研究倫理学会法務倫理委員会委員、VR研究倫理審査委員会委員
【メールアドレス】
himehigashi-hs-ssh@hyogo-c.ed.jp
【出張授業実施のようす】
北海道有朋高等学校の遠隔授業配信センターT-baseからの配信授業のようす。
対面での授業のようす
【対話のテーマ例】
令和6年度近畿地区高等学校自然科学部合同発表会で科学部が優秀賞を受賞しました!
令和6年11月24日(日)に京都教育大学で、令和6年度近畿地区高等学校自然科学部合同発表会が行われ、科学部生物系研究部サボテン班がポスター発表を行い、優秀賞を受賞しました。この大会は、近畿高等学校総合文化祭の自然科学部門に代替される大会です。各府県の専門部から推薦された団体が発表を行うことができ、兵庫県からは5校が参加しました。サボテン班の発表テーマは「サボテンに共通な刺座配列方程式と種特異性」でした。発表や質疑応答を通して、高校生や専門の方など多くの人と議論することができました。
第2回「薬学への誘い」に参加しました
令和6年11月16日(土)に神戸薬科大学で第2回「薬学への誘い」が行われ、1、2年次の生徒5名が参加しました。
今回は「疫病予防学研究室」と「微生物化学研究室」の2つの研究室を訪問しました。
疫病予防学研究室では、人の健康や疾病に関するさまざまなデータ分析することで、疾病予防や健康寿命を延ばすための対策などを実際のデータを見ながら分かりやすく教えていただきました。実習では、デモデータを用いてグラフを描いたり、どのように分析できるかを体験しました。また、学生の方とも交流する時間をいただき、生徒の素朴な疑問にも丁寧に答えていただきました。
微生物化学研究室では、生物の栄養状態に関する研究について教えていただきました。実習では低栄養の状態では免疫関連機関も変化することを、実際のデータを見ながら分析することができました。
参加した生徒たちは、薬学というと化学的な内容だけでなく、生物学、数学、物理学などさまざまな分野の融合によって成り立っているということを体感しました。
第49回全国高等学校総合文化祭(研究発表)への出場権を獲得しました!
令和6年11月8日(金)~10日(日)にバンドー神戸青少年科学館で第48回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会が行われ、科学部物理系研究部磁性流体班が物理分野最優秀賞を受賞しました。研究題目は「磁力とスパイクの形の関係を解明する方法」で、来年の夏に香川県で行われる第49回全国高等学校総合文化祭への出場権も獲得しています。
また、科学部生物系研究部ニハイチュウ班と科学部地学系研究部マグマ班も発表を行い、生物分野優良賞、地学分野優良賞を受賞しました。
第15回 東京理科大学 坊っちゃん科学賞研究論文コンテスト(高校部門)で優良入賞を受賞しました
令和6年11月10日(日)に東京理科大学で「坊っちゃん科学賞」研究論文コンテスト発表会が行われました。「坊ちゃん科学賞」は、中高生の科学への興味・関心を高める方策として毎年開催されている、高校生による論文コンテスト発表会です。研究論文審査の結果、科学部地学系研究部マグマ班、物理系研究部磁性流体班、生物系研究部サボテン班が優良入賞(全国3位相当)を受賞し、生物系研究部ニハイチュウ班が佳作を受賞しました。
優良入賞を受賞した3班の論文は、「坊ちゃん科学賞」の作品集に掲載されます。
地学系研究部マグマ班 |
角閃石から発見した波状累帯構造から マグマ分化末期の熱水残液の循環を解明する |
物理系研究部磁性流体班 |
外部磁力によって磁性流体にスパイクが形成される条件(その2) |
生物系研究部サボテン班 |
サボテン種に共通な刺座配列方程式と種固有の変数(その2) |
第68回宇宙科学技術連合講演会でポスター発表を行いました
令和6年11月5日(火)にアクリエひめじ(姫路市)で行われた第68回宇宙科学技術連合講演会ジュニアセッションで科学部物理系研究部磁性流体班がポスター発表を行いました。発表テーマは「磁性流体に加える外部磁力と形成されるスパイク底面の形状の関係を解明する方法の提案-ヘレショウセルを用いる方法」です。自分たちの研究について伝えようと、ひとつひとつの質疑に丁寧に対応していました。また、専門家の方々と議論し意見交換することができました。
「世界津波の日」2024高校生サミットin熊本に参加しました
令和6年10月23日(水)、24日(木)に熊本城ホール(熊本県)で行われた「世界津波の日」2024高校生サミットin熊本に、科学部の生徒3名(寺田悠哉、宮下翔真、岡本莉空)が参加しました。このサミットは、熊本地震や令和2年7月豪雨といった自然災害の経験や教訓を次世代へ継承し、将来の防災・減災のリーダーの育成と世界各国の”きずな”を一層深めることを目的に、11月5日「世界津波の日」に合わせて、2016年から毎年国内各地で開催されています。今年度は「熊本の教訓を世界へ そして未来へ」というテーマで開催され、国内78校と海外43か国・地域の高校生、約520人が参加しました。
1日目(23日)は、開会式および分科会、レセプションが行われました。分科会では、地学をベースとした授業や兵庫県南部地震研修など、姫路東高校が取り組んでいる防災・減災教育について発表しました。その後、各校の発表をもとに班ごとに議論し、複数ある部屋ごとに提言をまとめました。議論はすべて、英語で行われます。最初は、海外の高校生の積極的な姿に戸惑う生徒もいましたが、自分の考えを相手に伝えようと積極的に発言していました。
2日目(24日)は、総会、閉会式が行われました。総会では、1日目の分科会でまとめた提言をもとに提案された今サミットの共同宣言「くまもと”きずな”宣言」を採択しました。
この2日間で、さまざまな国の高校生と交流し、”きずな”を深めることができました。また、防災・減災について闊達な議論を行い、理解を深めることができました。