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科学部が県総文で最優秀賞を受賞し、全国総文出場へ
11月7日(金)~9日(日)に開催された、第49回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会において、本校科学部の物理系研究部、生物系研究部、地学系研究部がそれぞれ口頭発表、ポスター発表に出場しました。
その結果、口頭発表の物理分野、生物分野、地学分野の各分野すべての発表で最優秀賞を受賞しました!
受賞した3件の研究は来年の7月に秋田県で開催される、全国総合文化祭あきた総文2026に出場します。
発表した研究テーマ
物理分野「ラビリンスパターンと磁束密度、粘度の関係」
生物分野「ニハイチュウの生活環の解明に向けて」
地学分野「角閃石の波状累帯構造の温度・圧力」
城乾小学校と探究交流会を行いました
城乾中学校での小中学生・高校生探究合同発表会を行った翌日の10月24日(金)の午後、姫路市立城乾小学校6年生が本校を訪れ、2年次の生徒と交流しました。
小学6年生が総合的な学習の時間で制作した、姫路のさまざまな魅力を題材にしたボードゲームを高校生と一緒に体験しました。姫路城のクイズが入ったすごろくや、姫路の名産品や観光地のカードゲームなど工夫をこらしたゲームがあり、どのグループも盛り上がっていました。最後には高校生からコメントやアドバイスを行いました。さらに完成度の高いゲームになるのが楽しみですね。
第1回小中学生・高校生探究活動合同発表会を行いました
10月23日(木)の午前中に姫路市立城乾中学校の体育館をお借りして、城乾中学校2年生、市立城乾小学校6年生、本校生徒が集まり、第1回探究活動合同発表会を行いました。昨年度から実施している探究活動合同発表会ですが、今年度は2回に分けて実施する予定です。その第1回目は、小中学生との探究活動を通した交流をメインテーマとして、本校からは33名の生徒が参加しました。
アイスブレイクでは、小中学生、高校生が同じグループになり、グループ内で誕生日の順番に並び替えたり、伝言ゲームをしました。伝言ゲームは少し難しかったけど、緊張の糸も少しほどけたようすでした。
メインの探究活動のお題は「ストロータワー」です。ストロー30本、セロハンテープだけでより高いタワーを作ったグループが勝ちです。最初に作戦タイムを10分間とり、その後35分間でタワーを作りました。小学生、中学生、高校生が意見を出し合って、どうすれば高いストロータワーが作れるか、試行錯誤をしながら進めていきました。
セロハンテープで床に固定したり、ストローで作った三角柱を積み上げたり、らせん状にストローをつないだり、どのグループも時間いっぱいまでチャレンジして、工夫を凝らしたタワーができあがりました。
計測の結果、第1位は「2m35cm」のタワーを作ったグループでした。優勝グループのインタビューでは、小学生が「土台を広くすると安定することが分かりました」としっかり答えていました。
異年齢で同じテーマについて探究することで、普段とは違う発想にチャレンジすることができたようです。その方法が成功しなくても、もう1回考え直して、何度でも挑戦することができました。どのグループも笑顔で楽しんで取り組んでいたのがとても印象的でした。
第2回は各校での探究活動の発表会を予定しています。お楽しみに!
「兵庫県南部地震と防災研修」を実施しました
10月2日(木)に1年次(80回生)が学校設定科目である「自然科学探究基礎Ⅰ」の一環として、「兵庫県南部地震と防災研修」を行いました。北淡震災記念公園(淡路市)と人と防災未来センター(神戸市)を訪れ、兵庫県南部地震について自然科学的側面と防災的側面の両面から校外研修を行いました。
北淡震災記念公園の野島断層保存館の見学では、実際に保存された活断層や、メモリアルハウスでの地震直後の家のようすから、兵庫県南部地震の規模の大きさを目の当たりにしました。また、語り部の方のお話を聞き、震災を経験していない生徒でも、震災の恐ろしさを実感し、日ごろから備えておくことの重要性を再認識しました。
人と防災未来センターでは、大迫力の映像やジオラマでの追体験、震災の様々な記録などで、震災が起こった瞬間から30年経った現在までの道のりを、実感することができました。恐ろしいという体験だけでなく、そこで生きた人々の支え合いや、つながりの大切さを痛感することができました。今後、どこにいても自然災害が起こる可能性があります。生徒は自分自身が被災者になることも想定し、防災意識を高めるよい機会となりました。
日本動物学会で発表しました
9月6日(土)にポートメッセなごやで開催された日本動物学会第96回名古屋大会の高校生ポスター発表で、本校科学部のニハイチュウ班が発表をしました。「二胚動物門ニハイチュウの生活環の解明に向けて―どのようにして蠕虫型ニハイチュウから滴虫型ニハイチュウが生まれるのか―」というテーマで発表し、動物学会に参加している大学の先生方、研究者、全国から集まっている高校生など多くの方とディスカッションすることができました。研究について多くのご指摘やご助言をいただくことができ、とても有意義な発表会となりました。
科学部の生徒3名が教育長を表敬訪問して、文部科学大臣賞受賞を報告しました!
本校の科学部物理系研究部が、7月28日に行われた第49回全国高等学校総合文化祭で自然科学部門において、最優秀賞の文部科学大臣賞を受賞しました。
受賞生徒3名は8月26日に兵庫県の藤原俊平教育長を表敬訪問し、受賞について報告しました。
教育長、次長の先生方に、受賞した研究の内容をプレゼンテーションしたほか、研究中や発表時の様子や今後の活動についてもお話をしました。
川勝先生が日本理化学協会教育功労賞を受賞しました!
岩手県盛岡市で開催された、「令和7年度全国理科教育大会・第96回日本理化学協会総会岩手大会」で本校SSH推進部部長の川勝和哉先生が表彰されました。
川勝先生は平成元年に兵庫県立高等学校の理科教諭になられてから、35年間教育現場で、科目横断的な理科教育と、時代を先取りした探究活動や科学倫理教育に努められてこられました。指導する科学部の生徒を文部科学大臣賞受賞に導いたほか、自身も優秀教職員表彰(文部科学大臣)、2度の野依科学奨励賞(国立科学博物館)、物理教育功労賞(日本物理学会)、2度の武田科学振興財団研究賞、15年連続の優秀指導者表彰(神奈川大学)、優秀指導者表彰(東京理科大学)、優秀部活動指導者表彰(兵庫県教育長)等を受賞され、また生徒にAGU等多くの国際学会発表の機会を与えるなど、理科教育に対する活躍には顕著なものがあると認められ、多大なご功績により教育功労者として推薦されました。
東京博物館研修に行ってきました!
8月28日(木)~29日(金)に1、2年次の希望者19名が東京博物館研修に行ってきました!
1日目は国立科学博物館、2日目は日本科学未来館を訪問し、特別展と常設展の観覧や、博物館の方とのディスカッションを行いました。
国立科学博物館では、午前中から閉館時間までいましたが、参加した生徒はすべての展示を見ることはできないくらいの規模の大きさに驚いていました。それでも充実した展示をしっかり見ることができて満足したようすでした。
日本科学未来館では、見て学ぶだけではなく、実際に体験しながら学ぶ展示もあり、画面を見て操作したり、触ってみたりのぞき込んだりしながら充実した時間を過ごしていました。
科学部がつくば研修に行ってきました
8月15日~16日に、本校科学部がサイエンスツアーバスでつくば研修に行ってきました。
1日目の研修で『AIST-Cube』を訪れました。新事業創出をめざす企業、研究を志す学生をはじめ、産総研グループに関心をもつ方たちと、研究成果を体感しながらコミュニケーションを深め、互いに刺激しあうことで、新たな価値の創出につなげていくための施設で、最新の研究成果にとどまらず、その成果が社会に実装されたらどうなるのかなど"ちょっと先の未来”と出会える空間の中で、研究の最前線を体験してきました。午後からは『地質標本館』、『サイバーダインスタジオ』にて人・ロボット・AI・情報系の融合複合技術を駆使したロボット/IT産業についての見学研修を行いました。『地質標本館』では、本校運営指導委員長で、筑波大学で長く教授をされてきた久田健一郎先生に急遽来ていただき、地球の姿とその歴史、さらに個々の地質現象の紹介とともに、これらの本質に関わる情報を分かりやすく説明をしていただきました。
2日目は、午前中に『地図と測量の科学』にて、地図や測量に関する歴史、原理や仕組み、新しい技術などを総合的に展示を見て、私たちの生活にかかせない地図や測量の役割を、楽しみながら見学できました。『つくば実験植物園』では日本に生育する代表的な植物をはじめ、世界の熱帯や乾燥地に生育する植物、私たちの生命(いのち)を支える植物、筑波山で見られる植物など、3000種類を見学しました。つくばセンターで昼食後、『物質材料研究機構』に移動し、社会ニーズに応える研究をはじめとした様々な物質・材料研究についての実際を学ばせていただきました。その後『JAXA』にて研修を行いました。宇宙開発の重要拠点となっている筑波宇宙センターにて、宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用に至るまで一貫して行う機関の中で行われている研究についての見学をさせていただきました。
この2日間、普段は経験することが出来ない貴重な経験と学びを得ることができ、充実したつくば研修となりました。
(株)トモノカイ、文科省の自由すぎる研究EXPO2025に科学部が入選しました!
(株)トモノカイ、文科省の自由すぎる研究EXPO2025に本校科学部の4つの班が出場しました。
30企業と大学が審査員として、1次審査は論文、2次審査は発表動画で審査され、出場したすべての班が審査を通過し、すべて入選しました!
| 班名 | テーマ |
| マグマ班 | 「豪州NSW州南東部Bingi Bingi Point複合深成岩体のマグマ分化末期の環境」 |
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ニハイチュウ班 |
「ニハイチュウの生存に最適なpHの解明」 |
| サボテン班 | 「サボテン、トウモロコシ、ヒメムカシヨモギ、アレチヌビトハギにみられる規則的な配列の類似性」 |
| 磁性流体班 | 「磁性流体に加えたさまざまな大きさの外部磁力の影響を知る方法の提案」 |
荒川公民館移動実験教室を実施しました!
8月9日に荒川公民館にて、本校の科学部の主催で毎年開催している、荒川公民館移動実験教室を行いました。
小学校4~6年生を対象に、科学部が取り組んでいる研究に関連したテーマで、科学や自然に親しんでもらう企画です。
今年度は児童9名、保護者6名が参加してくださいました。
「磁石のふしぎ」をテーマにして、磁石の+・-の性質を活用したキツツキのおもちゃを作製し、大いに盛り上がりました。
〈参加児童・保護者の方の感想〉
・とても楽しく、さらに自然が面白くなった。
・高校生になると、こんなにしっかり説明や対応が出来るようになるんですね!
お話もたいへん楽しかったです。