活動記録

SSH

【SSH】東京博物館研修を実施しました

 12月10日(金)~12日(日)、科学部希望生徒19名(1年次生13名、2年次生6名)による東京博物館研修を、国立科学博物館および日本科学未来館にて行いました。

 11日は国立科学博物館で理学の基礎に関する展示を見学し、12日は日本科学未来館で工学や科学と社会のつながりに関する研修を行いました。生物の多様性や岩石学といった、科学部の研究の内容だけでなく、宇宙工学や考古学、化学など、個人の関心のある内容についても、許容時間いっぱいまで研修しました。コロナウイルス禍の第6波が心配される中、関係各所にも大いにご協力いただき、実施できたことを、心より感謝申し上げます。

国立科学博物館にて 国立科学博物館にて国立科学博物館にて 国立科学博物館にて

(国立科学博物館にて)

日本科学未来館にて 日本科学未来館にて

日本科学未来館にて 日本科学未来館にて

(日本科学未来館にて)

 

<生徒の声(抜粋)>

  •  国立科学博物館では、時間がギリギリになるくらい見ていましたが、全然見回りきることができませんでした。博物館で何かを理解しようと集中したことはこれまでになく、自分でも驚いています。また、東京の人は、正確でたくさんの情報を得られる場所へ、すぐに行けるなんて非常にうらやましいです。今回の研修では情報を進んで取りに行くことの大切さを学べました。これをいかして、今後の研究や発表もがんばります。
  •  自分の研究テーマのきっかけとなった展示や、それ以外の展示を見て、知識を深められた。そして、知識を身につけるだけでなく、あらゆる物事に対して「なぜ」「なに」と疑問を抱くこと、その疑問をとことん調べて突きつめていくことの大切さを学べた。自分自身にしかできないことは何か、自分たちが優れている点はどこか、ということも意識しながら、これから研究をしていきたい。
  •  現在注目されていることが分かりやすく、展示によっては実際に体験を通して理解できるようになっていて、とても面白かった。普段、あまり興味のない内容であっても、他の展示とのつながりがあって、理解すればするほどより深く知ろうと思えた。

【SSH】「兵庫県南部地震と防災」研修を実施しました

 12月9日(木)、希望生徒21名(1年次生15名、2年次生6名)による「兵庫県南部地震と防災」研修を、淡路市の北淡震災記念公園および神戸市の人と防災未来センターにて行いました。

 

① 北淡震災記念公園および野島断層保存館

 姫路を7時過ぎに出発し、9時に淡路市の北淡記念公園に到着しました。震災を体験された方のお話を伺ったのち、兵庫県南部地震の揺れの体験、野島断層の見学・露頭の調査などを行い、地震を科学的に学びました。

② 人と防災未来センター

 14時に神戸市の人と防災未来センターに到着しました。こちらでは、防災・減災プログラムの受講や、VR体験、ボランティアの方の体験談の聴講などを行い、現在の防災・減災の手法や、震災後に必要な心のケアなど、地震の社会的影響について学びました。

 

 どちらの施設においても生徒は積極的に学習し、時間いっぱいまで充実した研修を行いました。コロナウイルス禍の第6波が心配される中、関係各所にも大いにご協力いただき、実施できたことを、心より感謝申し上げます。

北淡震災記念公園にて 北淡震災記念公園にて

(北淡震災記念公園にて)

 人と防災未来センターにて 人と防災未来センターにて

(人と防災未来センターにて)

 

<生徒の声(抜粋)>

  •  災害への備えとして、地域でのコミュニケーションをとることや必要な準備をしておくことなどがある。地域でコミュニティを形成していくのは、今では減ってきているように思うので、そこを解消していく必要があると思う。地震のメカニズムや直下型地震と海溝型地震の違いなど、今まで深く知らなかったもの、なんとなくの認識だったものを再認識でき、もっとよく知ることが大切だと感じた。
  •  断層というと、一直線になっているものばかりを想像していたが、実際は二本に分かれたり、小さい断層も同時にできていたり、高さが変わったりと複雑であることが分かった。また、家の敷地を走る断層を見て、防ぐことのできない自然の脅威を感じると同時に、適切な対策によって減災が可能であることも分かった。また、復興の際に土地の所有権や人間関係など、多くのことで問題が起こり、地震による災害でその後の生活にも大きな影響が起こることを改めて実感した。2か所で被災者の方々の話を聞き、印象に残っているのは、お二方とも「自然に親しむことが大切だ」とおっしゃっていたことである。防災として、いかに自然災害を食い止めるかが大切だと考えていた自分にとって衝撃的で、これからは自然と共生するための減災の対策をしていこうと思う。
  •  震災記念公園の断層は、元の地面より50 cm高くなり右にずれていたのですが、これがわずか10秒の出来事であって、あらためて自然の脅威を感じました。また、人と防災未来センターでは、災害を減らす、また、災害が起きてしまったときに何をすればよいかなど、これから生きていくうえで大切なことを沢山学びました。いざというときに、適切な行動ができるように、日ごろから考えて過ごしたいと思います。
  •  午前中の野島断層の見学では、被災者のお話を聞いて、とても胸が痛かったです。また、断層の見学や地震体験では、教科書で見たことしかなかったものを実際に見たり、震度7の揺れを体感できたりして、貴重な体験ができたと思います。人と防災未来センターでは、震災当時の資料を見て、さらに防災・減災の意識が高まったと思います。家に帰ったら、今日学んだ事を親と話し、少しでも役に立てたいと思います。
  •  断層の近くのメモリアルハウスは地震の際もほとんどゆがまず、傾いただけで済んだことから、鉄筋コンクリート構造や基礎をしっかりすることで耐震性を高めることは大切だと感じた。また、人と防災未来センターでは、県外に避難した人への公的な支援があまりなく、初期の支援は県内にいる人が対象であるという展示物を見て、行政にも問題があるな、と感じた。

【SSH】「数学・理科甲子園2021」に出場しました

 11月27日に「数学・理科甲子園2021」が、アクリエひめじで行われ、本校の2年次生6名が出場しました。

 参加全58校で行われた予選(個人戦・団体戦の合計)では6位に入る好成績をおさめ、上位5校による決勝進出も期待されました。しかし、続く本選では十分に力を出し切れず、惜しくも決勝進出とはなりませんでした。

 出場生徒からは、「出る前は不安いっぱいだったけど、仲間と協力して、正解できたのは楽しかった!」、「他校の精鋭を見て、勉強をもっと頑張ろうという気持ちになれた。良い刺激になった。」といった感想が聞かれました。

参加生徒

(参加生徒)

【SSH】兵庫県総合文化祭で、科学部が優良賞を受賞しました

 11月5日(金)~7日(日)、兵庫県総合文化祭において自然科学部門の口頭発表が神戸高校、ポスター発表がバンドー神戸青年科学館で行われました。

 審査の結果、本校科学部の物理系研究部『逆ムペンバ効果が存在することの実証』と地学系研究部『火山岩角閃石から熱水残液循環の証拠を発見』が優良賞を受賞しました。地学系研究部はポスター賞も受賞しました。また、生物系研究部『ヤマトシジミの殻の模様の地域ごとの変異』も奨励賞を受賞しました。

 発表では、久々の対面発表で、オンラインではできない経験を積むことができました。

発表の様子① 発表の様子② 

発表の様子③

(発表の様子)