創造科学科について

「創造科学科」(理数に関する学科)

~未来社会を創造するグローバルリーダーの育成~


創造科学科では理数教育を重視しつつ、文理の枠を超えて社会科学と自然科学を主体的に学び、
地域、国家、国際社会、サイバー空間で直面しているさまざまな課題に向き合い、
人類の最前線で要石となる「未来の創造者」を育成します。

◆「未来の創造者」に必要な4つの力

 1.社会創造力 2.科学的思考力 3.複眼的思考力 4.自律的活動力

◆ 創造科学科の特徴

  • 「正解のない問題」に取り組む
  • 最先端に触れ、意欲的に学ぶ
  • きめ細かく、しっかりと学ぶ
  • 文理両方の進路に対応

創造科学科パンフレット2022.PDF 
 

創造科学科のブログへのリンク (兵庫県立兵庫高等学校ブログ) 
 
創造科学科の取組みが、イギリスの教育支援団体ACT(The Association for Citizenship Teaching)のジャーナルに掲載されました。(本校については48号pp.51-54.)
取り組みのハイライト

創造科学科ブログより抜粋

令和7年5月23日 「創造基礎LA⑤ 政策甲子園に向けて」

創造科学科10期生(1年生)を対象に創造基礎LAで政策甲子園に向けて活動を始めました。今年度は日本経済新聞社様のご支援により日経新聞電子版 for Educationを導入することができました。新聞記事に触れ、日本の現状を分析しながら、日本にどのような政策を打ち立てることでよい変化をもたらせるかということで、3~4人のグループで活動しました。自分たちがかかげたテーマに対するニュースがどのようなものがあるのか、関連するテーマはあるのかを検索しながら見つけ、議論も盛り上がりました。

令和7年5月16日 「創造基礎LA④ 地雷除去プロジェクト講演会」

創造科学科10期生(1年生)を対象に創造基礎LAでコマツサステナビリティ推進本部地雷除去プロジェクト室・室長の柳樂篤司氏をお招きし、「地雷除去プロジェクト講演会」を開きました。(株)コマツがCSRとして取り組まれている地雷除去プロジェクトの歴史や現状について聞き、地雷の被害に苦しむ国々の現状への理解を含め、国際社会でできることについて考えることができる貴重な機会になりました。

以下、生徒の感想の一部です。

・地雷除去だけでなく、コミュニティ復興という継続的な解決まで取り組むことで地雷原の住民の生活が安定することを学び、表面的な部分だけでなく問題の根本の解決が重要だと思った。

・地雷除去はだれかがやる、では解決しないと、思います。少しでも、地雷を除去するためには世界中の人々が地雷について学ぶことが大切だと思います。自分には関係ないのではなく、地雷について考えていくことが必要だと感じます。1人でも多くの人々が安全に過ごせるよつになるため、私たち1人1人ができることから取り組んでいく必要があると感じました。

・今回の講演会を受けて、自分が今当たり前に生活しているこの環境も、当たり前ではないのだなと改めて思うことができた。世界には紛争地域がたくさんあって、地雷があるところに住まざるを得ない人もいることに正直驚いたし、常に危険と隣り合わせで生活しなければならないことの恐ろしさも感じた。

・地雷とはあまり縁のない生活をしてきたので、深く考えたことがありませんでした。地雷のサンプルをみて、思ったより小さくて印象に残りました。地中に埋まっていたら、気づかないと思います。一番衝撃だったのは、殺さずに怪我させる兵器だったということです。「銃だとかなりの確率で致命傷になってしまうけれど、足を失うなどの大怪我なら人員と戦力を削げる」だなんて、すごく賢いのにすごく醜い思考だなと感じました。人間が埋めたものを他の人間が命をかけて掘り出しているという事実はとても虚しいものです。負の遺産が残らないよう、自分にできることを全力で考えていきたいです。

・100年以上前の戦争によって生み出された地雷という兵器が現在でも人の命を奪い、とても長い期間被害を出していることに驚きました。100年前から土に埋まった兵器などは錆びたりしていそうなのに現在もしっかり作動していることは人間の技術の進歩を感じるとともに、残虐なところも感じました。あえて火薬の量を減らして破壊力を弱めることで、死亡者ではなく怪我人を増やし、人員と費用を削がせることはすごく賢いけれど、倫理がまったくないと思いました。やはり戦争は人を醜くするなと改めて感じました。地雷の被害を1人でも少なくするために、自分ができることを考えて行動したいです。

令和7年5月2日 「創造基礎LA③ 司法」

創造科学科10期生(1年生)で創造基礎LA第3回目に司法について学びました。検察官の方の講演会に向けて、実際に模擬裁判のシナリオにそって「有罪・無罪」の判決を考える過程を経験しました。グループで証拠の有無や証拠の信頼性を協議しながら、考えを出し、発表しました。

令和7年5月2日 「創造基礎LA② 国際」

創造科学科10期生(1年生)で創造基礎LA第2回目に国際関係について学びました。企業や政府、NGO・NPOなどそれぞれの立場からどのような国際貢献が行われているのかということを学んだあと、「地雷除去プロジェクト講演会」に向けて、自身の思考の整理を行いました。

令和7年4月22日 「創造基礎LB②先輩の事例から学ぶ・テーマ検討」

創造科学科10期生(1年生)で創造基礎LBの第2回が行われました。第1回で学んだ社会科学の視点、調査方法、コンセプト、根拠、問いの立て方などをもう一度復習し、9期生の取り組みに対して気付いたこと、異なるアプローチ方法について考えました。また、その後自分たちのテーマについてどのようなアプローチができるか、フィールドワークでどこに行ってみたいかを班で検討しました。積極的な話し合いができ、これからの活動へのスタートを切りました。

令和7年4月18日 「創造基礎LA①質問力トレーニング」

創造科学科10期生(1年生)で1年間の創造基礎LAのオリエンテーションおよび質問力トレーニングを行いました。これから1年間で10期生はさまざまな専門家の方々との対談の機会があります。そのなかで、より学びを深めるためには質問力の向上が大きな鍵になります。今回は質問力を上げるために、質問の作り方や生み出し方について、グループワークを行いました。積極的に意見を出し合うことができ、これからの授業に向けてのいい準備となりました。

令和7年4月15日 「創造基礎LB①オリエンテーション」

創造科学科10期生(1年生)で1年間の創造基礎LBのオリエンテーションを行いました。

長田区総務部地域協働課の皆さまのご協力の下、1年間で地域のウェルビーイングに向けたプロジェクトに取り組みます。第1回目の本日は「社会科学とは何か」についてワークショップを行いました。これからの活動の中で探究の質を高めるために、どのように考えを深めていくかを学びました。来週は事例研究を行い、実際自分たちの活動に向けて準備していきます。

2月21日 合格者説明会

令和7年2月21日(金)14:00に令和7年度兵庫高校創造科学科推薦入試の合格発表があり、その後15:00から合格した10期生40名とその保護者を対象に、ゆ~かり館(同窓会館)で合格者説明会が行われました。説明会では神戸教頭、波部学科長の挨拶の後、7期生が後輩に向けて熱いメッセージを送りました。先輩の話を、目を輝かせながら聞いていた合格者は、全体会終了後も学科の在校生の作成したポスターを見たり、先輩に入学後の学校生活について質問したりするなど、4月から始まる新しい高校生活に対して期待に胸を膨らませている様子でした。

2月13日創造科学科9期生 創造基礎LB Exchange Meeting

2月13日に本校の創造科学科9期生(1年生・40人)が8ヶ国の11名の神戸大学大学院で学ぶ留学生(バングラデシュ2名、コロンビア2名、パキスタン1名、インドネシア1名、ナイジェリア1名、シエラレオネ1名、スリランカ1名、モザンビーク2名)とExchange Meetingを行いました。生徒たちが創造基礎Lの授業で取り組んでいる地域探究を留学生に説明し、留学生から質問やアドバイスをいただきました。また、留学生からそれぞれの国の文化や教育制度について話を聞き、各グループで聞いた話を2分間のプレゼンテーションとして発表しました。生徒たちにとって、すべて英語でコミュニケーションを取るという経験は、難しさを感じてはいましたが、懸命に挑戦する姿が見れました。

 

以下、生徒の感想です。

I think it was a great opportunity for me to talk with international students today. In addition to learning about the cultures of the students' countries, I also found that conversing only in English was a valuable learning experience. However, this experience made me realize how much I still have to grow. I would like to use this experience to improve in the future.

神戸高校、兵庫高校、明石北高校合同ポスター発表会

2月8日(土)10:00~12:00に県立神戸高校講堂で、神戸高校総合理学科、兵庫高校創造科学科、明石北高校自然科学科の各校1年生による自然科学分野の3校合同ポスター発表会が行われました。当日は神戸高校総合理学科OBの大学生と大学院生合わせて8名と兵庫高校でお世話になった神戸大学の関係者4名に発表の審査をお願いし、各校の保護者にも参加していただき実施しました。発表会後に各校1班ずつ優秀作品を選出、表彰し、最後に神戸大学の佐賀 達也 先生にご講評をしていただき閉会しました。

生徒の感想には「神戸高校、明石北高校と合同発表を行うことで同じ学年の人がどのような研究をしているのか、質問対応はどのようにしているのかが分かり、とても刺激になりました」、「他校と交流することで来年度の創造応用のモチベーションにもつながりました。」などがあり、他校と交流することで今後の探究活動がより充実したものになることが期待できる機会となりました。