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兵庫高校Blog

令和5年12月17日 全国高校生フォーラム

12月17日(日)国立オリンピック記念青少年総合センターにて実施された、全国高校生フォーラムに参加した。当日は、全国から109校293名の高校生が参加し、自分たちの研究についてのポスターセッションや、他校の生徒との交流会をおこなった。

 本校生との参加したディスカッションは、ジェンダー問題について4人で考えを深めながら話し合った。ポスターセッションでは、短い時間で発表を行ったのち、鋭い切り口の質疑応答にこたえる形となった。今回のフォーラムでは、交流会もポスターセッションも英語のみで話すことが求められたため、参加生徒の英語でのコミュニケーションを行う良い経験となったのではないだろうか。

  

第17回全国模擬国連大会(2023年11月11~12日)

 本校創造科学科1年生の2名が、東京の国連大学にて開催された「第17回全国模擬国連大会」に参加しました。

 模擬国連では、実際の国連会議のテーマについて、出場者が各国大使の立場になって参加します。全国大会では、2日間かけて、1つのテーマについて議論を行います。どの国を担当するかについては、事前に割り当てられており、事前準備として、会議までに担当する国の内情や外交状況などを調査し、深く理解しておく必要があります。

 本年度、本校からは、校内選考と地区大会を経て、1チームが全国大会に出場しました。以下は、出場者によるレビューです。

 オンライン・東京で2度の模擬国連の参加を通して、刻々と変わる世界情勢に対する関心が深まりました。自分の知らないところで、知らない大人たちが世界のために話し合っているということを、自分の身で体験でき貴重な経験となりました。協議を行う中で、「プロセスに価値を持たせ、世論に刺激を与える」ことが国連の重要な役割の一つということも分かりました。今回の議論の経験などを今後にも活かしていきたいです。(K.K.)

 この模擬国連を通じて、気候問題や国際状況などを深く考えることができ、とても良い体験になりました。普通に生活をしていると報道などを表面上でしか捉えることができませんが、この会で他国の情勢や外交関係などを調べたことにより、今までよりも報道などについて深く考えることができるようになりました。一高校生としてこれからの社会、世界の在り方について考え、行動に移していきたい思います。(Y.Y.)

 開会式の様子国連大学正面

ベトナム研修:Summary and Reflections

<English> 
The theme for this year’s Vietnam research trip was focused on plastic materials and the various social issues surronding them. Through this research trip, our students were able to explore the complex relationship between Vietnam and plastic materials through a very full schedule of lectures, tours, exhibitions, and experiences. 
 
On Day 1, we got first hand experience with daily life in Hanoi. Experiencing cultural differences in crossing the street and learning about how much water we would need in order to adjust to the weather were unexpected and eye opening. From this very first day, we were able to realize that each person could generate a lot of plastic waste just by staying hydrated. 
 


On Day 2, we visited the Institute of Tropical Technology and the Institute of Environmental Technologies. From this day until the end of the trip, students and teachers from the HUS High School for Gifted Students (HSGS) joined us in the research program and exchanged culture with us. We learned about what challenges are unique to Vietnam’s climate. Then we traveled to Ninh Binh and took a tour of Trang An by boat. The scenery was amazing, and we felt how important it is to preserve the area from plastic waste. The area nearby has started to develop more over the years, so it is clear that careful planning must be conducted to avoid problems with waste from an increase in tourism. 
 


On Day 3, we returned to Hanoi and learned more about Vietnam’s long history in ceramics and about the military events that helped shape the country. We were able to reflect on how making use of the resources available in our surroundings can have both positive and negative effects on the world. In the afternoon, we visited one of the Urban Environmental Company (URENCO) sites responsible for treating hazardous medical waste and making it a little safer for general disposal.


 
On Day 4, we toured another URENCO site. This one was responsible for recycling plastic waste into a fuel source and low cost building materials. It was interesting that after seeing the raw materials being processed, we were then able to recognize where they were being used. We then were fortunate enough to attend a trade show and have questions answered about current and future trends in commercial usage of plastics in the region. We ended this day by visiting a lake affected by the 2016 Vietnam marine life disaster. It was in a better condition after Vietnamese and Japanese joint efforts to clean it up. But as with the other efforts and programs we learned about, maintaining direct involvement from international partners and sustained momentum in projects are still challenges that need to be addressed.

  
 
On Day 5, we had joint presentations and games with the HSGS at their school campus. Sharing our cultural backgrounds, our understanding thus far, and our predictions for the future was a great experience. The staff and students were very thoughtful and accommodating hosts, and we hope to give them all a similar experience in Japan in the future. 

 
 
On Day 6, we visited the Hanoi University of Science and Technology and observed current projects that are focused on plastics. The lab and its members collaborate with Osaka University and conduct research together. They all seemed constantly busy with projects, so we were very grateful for the time they gave to us. We went “through the looking glass” at the facilities supported by BK Holdings. We spent the rest of the day touring museums and the city of Hanoi with our friends at HSGS until our flight back to Japan late at night. 
  


Each place and piece of information helped to add detail to the ongoing story about interconnections of cultural attitudes, material usage, waste management, and the pressure to innovate. Every moment of this research trip was filled with valuable lessons and information that we hope will serve to inspire not only the students that were fortunate enough to have this opportunity, but also those that are able to observe the presentations and research generated by this study tour.


<日本語> 
今年度のベトナム研修は、プラスチック素材とそれを取り巻く様々な社会課題をテーマの中心に据えた。ベトナムでの現地研修では、生徒たちは講義、施設見学、展示会の視察やその他様々な体験通じて、ベトナムとプラスチック素材との複雑な関係を多面的に学ぶことができた。 
 
1日目:私たちは早速、ハノイの日常生活を肌で感じることができた。道路を横断する際の文化の違いや、日本とは異なる体感気温など、日本との大きな違いを体験することとなり、驚きの連続だった。また、初日から、一人一人の水分補給でさえ、多くのプラスチックゴミの排出につながることを実感することができた。


 
2日目:午前中に、熱帯技術研究所環境技術研究所を訪問した。そこで、この後5日間、一緒に研修プログラムに参加するHSGS *1 の生徒と引率の先生方と合流した。研究所では、ベトナムの気候による特有の課題について知ることができた。その後、ニンビンに移動し、ボートで世界遺産に登録されているチャンアンを観光した。ボートからの景色はすばらしく、プラスチックごみからこの地域を守ることがいかに重要かを感じた。近隣の地域は年々開発が進んでおり、観光客の増加による廃棄物の問題を避けるために、慎重な計画が必要であると感じられた。 
 


3日目:私たちはハノイに戻り、ベトナムの陶磁器における長い歴史や、今日のベトナムの形成につながる軍事的な歴史について学んだ。これらを通じて、私たちの身の回りにある資源(知識や技術)を活用することが、世界にとってプラスにもマイナスにもなることを考えることができた。午後は、URENCO *2 の1つを訪問した。この施設は、危険な医療廃棄物を処理し、一般廃棄物として、少しでも安全なものにする役割を担っていた。 
 


4日目:昨日とは別のURENCOを訪問した。この施設は、プラスチック廃棄物を燃料や低コストの建築資材にリサイクルする役割を担っていた。プラスチック廃棄物が処理される工程を見学した後、それらがどのように使われるのかを確認できたのは興味深かった。その後、幸運にも国際展示会に参加することができた。そこでは、出展企業から、プラスチックの商業利用の現状と今後の動向について、実物の見学や質問を通じて理解を深める機会を得た。この日の最後には、2016年に環境汚染による魚の大量死を起こした湖を訪れた。現在では、ベトナムと日本の協働プロジェクトにより、湖の状態は改善されていた。しかし、ここまでで学んだ他の取り組みやプログラムと同様に、国際支援が直接的に関与することやプロジェクトを維持し、持続可能な取り組みとするためには、まだ課題があるように見えた。

  
 
5日目:HSGSとの合同プレゼンテーションと交流会をHSGSのキャンパスで行った。HSGSの先生方や生徒たちからの温かい歓迎を受けた。両校の生徒にとって、お互いの文化的背景、現地研修で得られた知識、そして将来の展望を共有することは、素晴らしい経験となった。 


6日目:Hanoi University of Science and Technologyを訪問し、プラスチックに焦点を当てた、進行中のプロジェクトを見学した。訪問した研究施設は大阪大学やJICAの支援を受け、共同研究を行っていた。研究員の方々は、それぞれの研究にとても忙しそうだったが、私たちのために時間を割いて解説をして下さった。その後、大学敷地内にある、BKホールディングスが支援するIT系の人材育成施設を見学した。「鏡の国のアリス」のような不思議なデザインの建物だった。その後、ハノイ市内観光やタンロン遺跡を見学し、 HSGSの生徒や先生と、夜遅くに日本に戻るフライトまでの時間楽しくを過ごした。 

 

 

ベトナムでの現地研修では、訪れたそれぞれの場所や、得られた情報の断片から、異文化理解・材料工学・廃棄物管理など異なる分野が相互に関連するということや、技術革新の原動力となっているという事を、体験的に理解を深めることができた。 
 
*1 HSGS : HUS High School for Gifted Students 
*2 URENCO: Urban Environmental Company 

ベトナム研修:Day 5

本日5日目は、今回の研修の総まとめとして、これまで共に行動してきた現地の高校生の通っているHSGSを訪れ、交流発表会を行いました。
午前中に、各班でこの研修での活動について1つテーマを決め、それに関しての発表を行いました。また、それぞれの学校での活動などについてお互いに発表し合ったりもしました。
発表会が終わった後、交流会がスタートしました。自分たちは、日本から持っていった折り紙、メンコ、けん玉を現地の高校生たちに紹介し、一緒に楽しみました。また、現地の高校生たちは、日本の歌を歌ってくれたり、伝統的なダンスも披露してくれたりと、お互いに、異文化に触れ、楽しむことができました。
発表資料を作る過程で気づいたのですが、まだ出会って5日ほどしか経っていないのに、現地の高校生たちとは、いつの間にか完全に打ち解けていました。はじめは、英語でコミニュケーションをとることにある種の怖さのようなものを感じ、なかなか話しかけられずにいましたが、今日の資料作成では、完璧な英語ではないですが、自分からどんどんと提案や、疑問を述べたりすることができていました。この研修で得た、最も大切なことの1つだと思います。
研修も、残るところほぼ1日ですが、余すところなく、自らの糧とできるよう気を抜かずに頑張る所存です。

     

ベトナム研修:Day 4

 ベトナム研修4日目は朝8時から約1時間15分かけてプラスチックをリサイクルする工場に見学に行きました。バスを降りた瞬間から刺激臭が充満していて、マスクをしていても鼻で息をするのが困難でした。ここでは、プラスチックを回収しそれを機械にかけ、小さく分解したのちそこに含まれる金属とプラスチックを仕分けし、そのプラスチックをタンクに入れ250℃の熱で溶かしたのち圧縮して燃料へと変える工程が行われていました。この燃料は石炭を燃やすよりもエネルギー効率が良く、CO2の排出が少ないですが、有害物質を出すというデメリットもあります。他にも、セメントの原料にプラスチックを混ぜコンクリートを製造してました。このコンクリートについての説明はあまりされなかったのですが、小さな穴がみられ、普通のコンクリートに比べ脆いものなのではないかという話を聞きました。
 お昼ご飯はイオンモールでいただきました。日本と似たような雰囲気に少しホッとしました。
 国際展示会の見学をさせていただくことができました。この展示会ではプラスチックに関する部品や素材などが取り扱われ、企業の最新の技術を拝見することができました。中でも生分解性プラスチックはコーヒーや米がら、ココナッツなどのゴミをプラスチックと混ぜて新たに生分解性プラスチックを作ることによって、より環境に優しいものになる仕組みが私にとっては印象的でした。
 西湖では2016年に起こった事件で魚の大量死が問題となっていましたが、日本とベトナムの協働によって私たちが訪れた時には2,3匹しか浮いていない状況へと改善されていました。
 明日はメインとも言えるベトナム高校生との交流会です。仲はこの3日間で深まったと思うので、明日は団結しプレゼンテーションに挑もうと思います。

           

ベトナム研修:Day 3

ベトナム研修3日目は、昨日から宿泊していたニンビンを出発し、まず陶芸村を訪れました。陶芸の歴史についての展示を見学し、古くからの高度な技術に驚きました。現在、ベトナムの若い人の中で陶芸体験はブームとなっているそうです。その次にベトナム軍事歴史博物館に行きました。古代からベトナム戦争までの記録が展示されており、特にベトナム戦争で実際に使用されていた戦闘機や爆弾はとても印象に残りました。そして、URENCO13という施設の見学に行きました。そこでは、病院などで出た危険なゴミを乾燥させ、潰して細かくすることにより、家庭ゴミとして出せる程の安全なゴミにする、という機械がありました。ここでは1日で10〜12tのゴミを処理しているそうです。私達が抱いた疑問を交流生に伝え、それを交流生が現地の方にベトナム語で聞き、その答えを交流生が英語で私達に説明してくれたので、より詳しく学ぶことができ、とても良い機会になったと思います。多くの学びを得た後に全員で食べたアイスクリームは格別でした!そして最後に夕食をいただきに訪れたのは、ハノイで定番のベトナム料理「ブンチャー」のお店です。このお店は2016年にオバマ元大統領が訪問したことで有名だそうです。私たちも美味しい料理を楽しみました!

 

       

ベトナム研修:Day 2

朝8時、チェックアウトを済ませ荷物を預けてバスに乗り、「熱帯技術研究所」と「環境技術研究所」が合併した研究所で現地の高校生達と合流しました。研究所では主にベトナムのプラスチックの課題やこれから我々がどのように向き合って行くべきかについて、英語で講義を受け、高校生達と議論をしながら学習しました。
お昼ご飯を食べた後は、バスで2時間半ほどかけてハノイからニンビンへ。グループでボートを漕ぎ、およそ6kmほどの川をグループで共に渡りました。
ボートやバスでの道中で、生徒同士だけでなく、国境と年齢を越えて、先生と生徒お互いに積極的に交流したりして、お互いの文化を共有することで、文化の違いとその面白さを身をもって知ることができました。
1日目に比べてとても濃い1日を過ごした2日目でした。3日目は1日で3つの施設を訪問したり、朝8時15分にニンビンを出てまた2時間半かけてハノイに戻ったりと、かなりハードスケジュールになっているので、体調に気を使って、しっかりと体を休ませて、3日目も頑張りたいです!

      

ベトナム研修:Day 1

本日は朝8時に関西国際空港に集合し、約4時間のフライトを経てベトナムに無事到着しました。
旧市街に移動し、ナイトマーケット前の観光を楽しみました。交通量が多いベトナムですが、道を横断する時には、ゆっくりと歩けば轢かれないそうです。ぜひベトナムに行く際は道を横断する時に道路の真ん中をゆっくりと歩いてみてください。
その後Pho Thinでフォーを食べました。味変などもあり、友達が赤唐辛子で苦しんでいました。
オレンジジュースが種が入るほど果肉たっぷりでびっくりしました。
一夜でとてもベトナムを感じ、到着したことをようやく実感しました。明日からの本格的なfwに向けて今日はしっかりと休みます。

   

【75回生】卒業生講話

3月17日(金) 8:45から、国公立大前期試験で合格した75回生の卒業生のうち、文系5名、理系5名に来てもらい、文系はゆ~かり館で、理系は講堂でそれぞれ76回生に向けて卒業生講話を実施しました。文系は法学、経済、教育、文学、総合人間の各学部から1名ずつ、理系は工学系、農学系から各2名ずつ、看護系から1名にそれぞれ2年生に向けて講話をしてもらいました。具体的には進学先を選んだ理由、春休みや3年生になってからの勉強法、オススメの参考書、受験生としての心構えなどについて話をし、2年生は熱心にメモを取りながら聴いていました。

昨年の3月、同じ場面で74回生の講話を、自信なさげな面持ちで聴いていた生徒が、1年後後輩に一人前の話ができるようなっている様子を見て、彼らの成長を感じずにはいられませんでした。

    

75回生のブログはこれで最後になります。3年間ご覧いただきありがとうございました。

【75回生】第75回卒業証書授与式

 2月に政府は「令和5年3月13日以降、マスクの着用は個人の判断に委ねる」と発表し、これと合わせて各学校の卒業式におけるマスクの扱いについて「生徒及び教職員については、合唱する場面を除いて、式典全体を通じてマスクを外すことを基本とする」また「様々な事情により、感染不安を抱き、マスクの着用を希望する生徒に対してマスクの着脱を強いることのないようにすること」と発表しました。

 これを受け、3年振りに講堂で保護者列席のもと卒業式を実施した本校においても、保護者宛にその主旨に沿った文書を配布するとともに、事前に生徒にも説明を行いました。このような状況の中で、27日 に卒業式の予行並びに同窓会入会式と各クラス幹事の紹介、皆勤賞・島田賞・ゆうかり賞の各表彰式が、そして28日には卒業式がそれぞれ実施されました。

 行政からの通達はあったものの、実際に卒業生がマスクをどのように扱うか社会的関心も高く、卒業式にはNHK、神戸新聞、産経新聞などのマスコミが取材に来ました。実際には2割ほどの生徒や教職員がマスクをつけずに臨んだものの、多くの生徒がマスクをつけていました。

    

    

    

  3年前入学式も行われないまま入学して以来、コロナに翻弄された学年でしたが、卒業式を無事に終えられました。いろいろとお世話になり、ありがとうございました。