取り組みのハイライト

2022年10月の記事一覧

令和4年10月26日 創造応用I(自然科学)「分野別探究活動⑦」

本校において、創造科学科6期生(2年生)の理系生徒(26名)が創造応用Iの授業で、数学/物理/化学/生物/都市工学の5分野での七回目の探究活動を行った。

数学班は前回、神戸大学の稲葉先生からいただいた助言をもとに、実際にデータの収集を開始した。人気漫画を統計学的に研究するなど身近で興味をひく内容でデータを収集、分析を行っていく。

物理班は、プロペラの形状による涼しさの違いを研究しているグループは、様々な扇風機を用いた送風による水の温度変化について実験を行った。液状化現象について研究を行っている研究グループは、液状化現象を再現するための模型の作成に取り組んだ。

化学班は、前回までに作製した消臭機能を持たせたバイオプラスチックの消臭効果を検証するために容器内のアンモニア濃度の測定方法について実験を繰り返した。測定できる濃度範囲が限られているため、容器内の濃度をその範囲に保つ条件を細かく調べた。

生物班は「長田神社」、「神鉄長田駅」、「高速長田駅」、「新湊川周辺」と調査範囲を広げ、ハトの分布調査を行うとともに次回の中間報告会に向けてスライド作成を行った。授業時間内だけでなく登校前にも調査を行うなど、時間や立地によるハトの分布を調べそこから人間生活とハトの分布の関りについても調べていく。

都市工学班は、PCのソフト「Cities」を用いて研究対象都市の作成を開始した。現実に存在する都市をできるだけ忠実に再現し、そこで交通手段の違いが環境負荷にどのような影響を及ぼすのかを検証していく。

   

  

 

令和4年10月25日 理数探究「探究活動②」

創造科学科7期生(1年生)の40名が本校において理数探究の授業で2回目の班別探究活動を行った。前回行った実験内容を大学院生の方に報告し、その結果から次に行う実験を考え実施した。前回の実験結果を受けて実験方法の改善や、検討を行った。

「ストレスと植物の生育の関連」に関する研究を行っている班は、生育が早く育てやすいヨモギを検体に選んで鉢植えを行った。「色水の吸収による花弁の染色」について研究を行っている班は、前回の失敗から染色液がどの段階で吸収が止まっているのかを顕微鏡を用いて観察を行った。また、大学院生2名が来校してくださり、実際に環境DNAを採取するための採水を行った。

  

  

令和4年10月22日 創造基礎B 2班 実践活動「クイズラリー『古の社』」

長田区の活性化をテーマとして活動している創造科学科7期生(1年)の2班7名が、その活動の一環として企画した、長田神社前商店街とコラボしたクイズラリー『古の社』を実施した。主に小学生以下の子供とその保護者を対象とし、長田神社やその地域にまつわるクイズを商店街のあちこちに配置してクイズラリー形式で商店街を回ってもらい、長田神社やその周辺地域のことを知ってもらい、楽しみながら地域に対する愛着心を高めてもらうことを目的とした。

当日は天候にも恵まれ、多くの子供とその保護者の方がクイズラリーの用紙を片手に商店街を回る姿が見られた。参加してくださった方には、生徒がクイズの答えの確認を行い、結果に応じてくじ引きや駄菓子を提供した。5時間の活動の中で約160人もの方が参加してくださった。

  

  

今週末の10/29(土)には、同じく長田神社前商店街の方や地域の方と協力して企画したハロウィンの仮装等を盛り込んだイベントを実施予定である。

令和4年10月20日創造基礎A 「民事裁判」

本校第一STEAM ROOMにおいて、創造科学科7期生(1年)を対象に、「民事裁判」をテーマに生徒自身が講師となってワークショップを実施した。生徒は、本校卒業生に最高裁判所長官を務めた山口繁氏がおり裁判についてもっと身近に感じてほしいこと、教科書には刑事裁判の内容が主に扱われているため、民事裁判の知識もおさえたいという理由から、このテーマを設定した。講師役の生徒は、7月に本校1年生対象に実施された「キャリアサポーターから話を聞く会」において、関西学院大学大学院司法研究科の下村眞美教授の講義に参加し、そこで例示された民事裁判の事例をもとに内容を構成した。当日までに民事裁判の入門書等をもとに理解を深め、当日は財産分与と売買契約が争点になる訴訟のあらましを寸劇で表現し、生徒に所有権が誰にあるのかを考えさせた。担当教員からは、民事裁判に至る前に調停や和解など様々なプロセルがあることや、判決が双方にとって必ずしも納得のいくものではなく、そのために三審制があり審理を深めることも触れた。

  

令和4年10月19日創造基礎B FW「Nagata pen cafe」打ち合わせ

本校第一STEAM ROOMにて、神鉄長田駅魅力向上をテーマに活動している創造科学科7期生(1年)5A班の4名が、実践活動「Nagata pen cafe」についてオンラインでうちあわせを行った。神戸電鉄鉄道事業本部技術部の能崎係長と山田氏、神戸市より都市局駅まち推進課の大澤氏、駅活チャレンジャーの上野氏も参加していただいた。生徒から実践活動の実施内容と駅内倉庫の活用3Dイメージ図を説明し、日程や準備について打ち合せを行った。その結果、12月11日(日)神鉄長田駅にてイベント実施が決まった。また、それに先立ち、11月26日(土)の神鉄主催「神戸電鉄粟生線70周年記念サイクルトレイン(ツアー)」にて、ペン習字のイベントを抱き合わせで実施する方向も決まった。

  

令和4年10月16日創造応用Ⅰ「マイクロ・ライブラリー サミット2022」発表

大阪公立大学I-siteなんばにおいて、創造科学科6期生(2年)2名がまちライブラリー・ブックフェスタ・ジャパン2022実行委員会主催「マイクロ・ライブラリー サミット2022」にて研究発表を行った。生徒は会場に集まった聴衆とオンライン参加者に向けて7分間で口頭発表を行い、モデレーターの青野雄介氏(まちL@TENAMUビル)から質問を受け、回答した。大丸須磨店における自給自足型の本棚を用いて、近隣住民により本が循環する仕組みについて生徒は発表し、マイクロ・ライブラリー・アワードを受賞した。全国で実施されているマイクロ・ライブラリーの事例6件と提唱者の一般社団法人まちライブラリーの礒井統充氏の講演を生徒は聞くことができ、今後の研究に大いに参考になった。午後には車座座談会「マイクロ・ライブラリーサミットの10年をふりかえる」にも参加し、これまでの取組みや意義付けに関する討論に加わり、理解を深めた。

 

発表タイトル:「マイクロライブラリーでつくるまちコミュニティ」

  

  

令和4年10月12日 創造応用I(自然科学)「分野別探究活動⑥」

本校において、創造科学科6期生(2年生)の理系生徒(26名)が創造応用Iの授業で、

数学/物理/化学/生物/都市工学の5分野での六回目の探究活動を行った。

 数学班は前回、神戸大学の稲葉先生からいただいた助言をもとに、研究対象やデータの集め方について検討した。

物理班は大阪大学の下田先生に来校していただき、実験しているなかで様々な指導助言をいただいた。実験方法を検討しながら少しずつ送風による水の温度変化について実験を行った。液状化現象について研究を行っている研究グループは、液状化現象を再現するための模型の作成に取り組んだ。

化学班はこれまでに合成したバイオプラスチックについて、作り方の違いによる形状や硬さにどのような違いがでるのかなど情報を共有し今後の実験計画を立てた並行して容器内にアンモニアを充満させ、アンモニアの濃度がどのように変化するのか、気体検知管を用いた測定方法の検討を行った。

生物班はオンラインで神戸大学の源先生から研究の着地点についてアドバイスをいただきながら今後の研究計画の見直しを行った。今後、観察時間を変えてハトの分部調査を実施し、どのような場所に集まる傾向があるのかを考察していく。

都市工学班はコンパクトシティのメリットを探るために対象地域の路線バスにターゲットを定めた。今後、PCのソフトを活用しながらシミュレーションを行っていく。

  

  

令和4年10月11日 理数探究「探究活動①」

創造科学科7期生(1年生)の40名が本校において理数探究の授業で1回目の班別探究活動を行った。前回の院生ゼミの後、メールで大学院生の方とやり取りを行い、班内で具体的な実験計画をたてた。それをもとに実験,観察を開始した。

「ヒトの音の違いによるストレスを心拍数で評価する」、「プログラミング言語「Python」を用いた行動パターンの分析」、「植物は踏まれて育つは本当なのか?」各班で設定したテーマに基づいて実験を開始した。「環境DNAを用いた生態系の調査」をテーマにしている班は大学院生の方に採水方法を教わり、実際に学校近隣の新湊川で採水練習を行った。

  

  

令和4年9月30日創造基礎A「父親の育休があたりまえの世の中をめざして」

本校同窓会館武陽ゆ~かり館において、創造科学科7期生(1年)を対象に、株式会社ワークライフバランスのコンサルタントである山﨑純平氏による「父親の育休があたりまえの世の中をめざして」というテーマで、オンラインで講義を実施した。事前学習で生徒同士で男性の育休取得について是非やその理由、質問事項についてアンケート調査した。山崎氏には、それを受けて今回は講義を構成していただいた。まず、株式会社ワークライフバランスの紹介が行われた。まず男性の育休取得の現状と課題について述べていただき、制度としては世界的に進んでいる日本の男性育休が実際に取得されていない「壁」について解説をしていただいた。それにもとづいて、「日本の男性育休に対する意識をどうすれば変えられるのか?」というテーマで、実際に企業等で実施されている「カエル会議」という手法でワークショップを行った。ワークと生徒発表のあと、株式会社ワークライフバランスによる男性育休の促進に向けた取組みを紹介していただき、課題解決のプロセスについて理解を深めた。