学年・専門部
体育大会予行
ほんの少し涼しくなった9月25日(水)、令和6年度体育大会予行が行われました。
グラウンドに張られた学年カラーのテントの下、高校生活最後の体育大会となる3年生、3年生に負けじと意気込む2年生、高校生になって初めての体育大会を経験する1年生と、それぞれの思いを抱き、予行に臨みました。
広々としたグラウンドに集った全校生徒。
開会式から始まり、演技の手順を確認しながら進めていきました。
団体競技の障害物競走、台風の目、綱引き、大縄跳びは呼吸を合わせて。
100m走やリレーは決勝進出をかけて真剣に、力強く走り切って。
勝負に勝っても負けても全力で応援し、健闘をたたえ合う姿が眩しく映りました。
9月27日(金)の体育大会本番も怪我無く力が出せるように、クラスで団結して取り組みましょう!
人と自然科 3年野菜班の実習風景
野菜班の13名、残暑にも負けず実習に取り組んでいます。
その1コマを紹介します。
夏に引き続き、それぞれ担当野菜を決めて管理しています。
手際も良くチームで協力して植え付けやかん水などを行っていきます。
さすが3年生、人と自然科のリーダーです。
今回、管理している野菜は11月の農業祭で販売予定です。皆さん、お楽しみに!
また、別の日には全員でイモ掘りです。雨が降らず、固い土と暑さに苦戦しましたが、
大きなイモを収穫することができました。
本当にいい笑顔です。これからも1,2年生の良い手本となって実習に
取り組んでくださいね。
人と自然科「クラインガルテン」2学期その3~サツマイモ収穫~
前回に植え付けたハクサイや種まきしたダイコンの生育は順調です。
今回は、ダイコンの間引きとミズナやタアサイ、シロナなどの植え付けを行いました。
まずは、間引きの目的や方法について事前説明です。
十分なスペースが残っておらず、植え付けに苦労した人もいましたが、なんとか
植え付けは終了です。
次の5月に全員で植えたサツマイモの収穫です。この夏はほとんど雨が降らず、
イモの肥大を心配しながらの収穫でした・・・。
観光農園などで実施しているイモ掘りは前段階の準備を終えているものを掘っていきますが、
学校では前段階の準備からスタートです。
まず、しっかりと成長したツルを切り、ビニールマルチを外していきます。
その後に掘りやすくするためにスコップでおおまかに掘っていきます。
イモの一部が見えたら傷つけずに慎重に掘っていきます。
前段階の準備では、土が硬く、時間はかかりましたが、
太りも上々のイモを収穫することができました。
今度、イモ掘り体験をするときには前段階の準備に多くの時間と労力が
必要だと感じることができる実習でした。本日もお疲れさまでした。
人と自然科 2024ひょうごまちなみガーデンショーin明石に出展しています
9月22日(日) ~ 9月29日(日)の期間、兵庫県立明石公園にて、2024ひょうごまちなみガーデンショーin明石が開催されています。今年で32回目を迎えるこのイベントは、花と緑に関する県民の意識の向上や、花と緑あふれるまちづくりや暮らしづくりを後押しするためのイベントです。
2024ひょうごまちなみガーデンショーin明石開催要項.pdf
そしてイベントの展示の一つとして、県下の農業高校の生徒が自分たちでデザイン・施工した自慢の庭を展示する、アグリハイスクールガーデンが開催されており、有馬高校人と自然科も、3年生『果樹と緑コース』で学んでいる生徒が、『課題研究』の授業の中で、作庭に取り組みました。
人と自然科教育課程表(課題研究・果樹と緑コースは3年生の欄をご覧ください)はこちら.pdf
担当した生徒は夏休み中にも学校に登校し、竹林から竹を切り出し、加工を施し、準備を進めてきました。
今週に入ってからは早朝の時間にも登校して試作を行い、毎日下校時間ぎりぎりまで先生と一緒に頑張っていた姿が印象的でした。
そしていよいよ開催期間直前の9月20日(金)に明石公園を訪れ、作庭を行いました。 作庭は1.5m×2.3mの木枠の中に作成していきます。
今回はダイアンサス・コリウス・ミントリーフ・トレニアなど季節の草花やリュウノヒゲなどの緑化材料6種類の植物を木枠にちりばめながら植栽していき、約4時間かけて作品を完成させました。
最後に今回の作品でもっともこだわった、竹で作った竹灯籠の生垣を後方に設置し完成です。
完成した作品はこちら。
テーマは『有馬富士と花火』です。竹灯籠に花火を描き、三田の夏をイメージした作品です。竹灯籠は電動ドリルで一個一個穴をあけたそうです。
また、流木で有馬高校が位置する三田の象徴『有馬富士』を、そしてその麓にある『福島大池』を寒水石で表現しています。手作りのししおどしがかわいらしいですね。色とりどりの草花苗ともマッチしています。
作庭した生徒からのコメント、『見てくださった方が心を落ち着かせるような庭に仕上げました。よかったら見に来てくださいね。』とのこと。今回作庭した作品は、9月29日(日)10:00~16:00(最終日は15: 00まで)明石公園に展示しています。(明石城公園入口の橋を渡ったときうち太鼓のあたりにあります。)
期間中明石公園を訪れた際は、是非有馬高校人と自然科の生徒が作庭した庭を探してみて下さい。
第59回「高校生のための文化講演会」
9月19日(木)の1,2限目に「高校生のための文化講演会」を体育館で行いました。
講師としてフリーランスライターの畠山理仁(はたけやま みちよし)先生をお招きして「NO選挙,NO LIFE~選挙を100倍楽しむ方法と真の民主主義」という演目で1時間ほどお話していただきました。
講演の初めに「政治に詳しい人?」という畠山先生からの問いがありました。これに対して手を上げる生徒は誰もおらず、選挙、または政治に対して興味がある生徒は少ない様子でした。
しかしながら先生の軽快な語り口や映像に生徒はみるみる引き込まれ、暑い中でしたがよく集中して話を聞いたり、メモをとる姿が見られました。
現在の選挙に関する問題点として、現場で本物の、生の候補者を見たことないまま投票先を決める人が非常に多いという指摘がありました。実際に演説の場所に行くなどして候補者に会いに行き、有権者から候補者に積極的に質問すべきだとしました。特に選挙期間中は候補者は何でも答えてくれるので、壁を作らないで要求を伝えるようにしてほしいとのことでした。
次に、畠山氏が取材をされる際の心掛けとして「候補者全員に必ず1度は接触する」ことが挙げられました。
そうすると、①誰がいいのかがわかる ②だれに投票しないようにした方が良いの、がわかるからだそうです。
そして、政治に無関心な若者が多いという現状に対して、「政治に無関心ではいられても、政治に無関係ではいられない」という言葉を述べ、政治が遠くかけ離れたものではなく、身近なものであることを強調されました。
さらには選挙にかかる具体的なお金の話も登場し、2年前に行われた参議院選挙で604億円、この夏に行われた都知事選に59億円がかかったとのことでした。
つまり、投票に行かないということは、これだけの額を無駄にしていることになります。
また、[予算 × 任期 ÷ 有権者数] という計算式から一票の価値を具体的に計算したスライドが登場すると、生徒たちも驚いているように見えました。
(ちなみに2年前の参議院選挙では一票で611万3,168円の行方を決める価値があったそうです。)
これらの話を受け、近々行われる三田市議会選挙において投票権を持つ生徒は、ぜひその権利を行使してほしいと思います。また、現在はその権利を持たない生徒も、将来投票という行動を通して、自分の意思を表明していきましょう。
最後に、生徒会長からの謝辞と一ツ橋文芸教育振興会より図書の寄贈があり、生徒を代表して図書委員長が受け取りました。今回いただいた集英社文庫100冊と畠山氏の書籍は、図書室に置いています。ぜひ読みに来てください。
人と自然科 ブドウ販売会終了 ご購入ありがとうございました
9月11日(水)、13日(金)、18日(水)の3日間、人と自然科の生徒が授業で栽培したブドウ(ベリーA、ピオーネ、マスカットオブアレキサンドリア)の即売会(本校保護者、生徒限定)が各学年ごとに開催され、無事終了しました。
有馬高校にブドウの季節がやってきました(収穫調査)・・・に関する記事はこちら
さて、販売前の収穫です。ブドウは気温が上昇してから収穫すると日持ちが悪くなる(脱粒しやすくなる)と言われています。そこで今年は新たな取り組みとして、放課後(7時間目)に実施する『総合実習B』の当番実習授業を、収穫日に限り早朝の時間(0時間目)に実施してみました。
朝7時20分点呼に欠席者もなく全員集合完了。何よりもブドウの品質第一です。
各日約800~900房を収穫します。
『朝の実習、農業高校生って感じで最高ですね』『早朝の農業実習・・・これこそ農業高校生の青春ですね』収穫を担当した生徒から前向きのコメントが多く聞かれ、担当者もとてもうれしく感じました。
生徒自ら収穫したブドウは販売に向けて、調整、包装、袋詰めを行いました。栽培を担当した2年生、3年生「果樹と緑」の授業だけでなく、「総合実習」や他の農業科目でも少し助けてもらいながら、1年生から3年生まで手分けをして行いました。
しわしわになったり、中で傷んでいたりしでいる粒がないかどうか確認し、ハサミで一粒一粒調整していきます。今年は特に夏の雨不足で、粒がしおれてしまっているものが出ていたので大変でした。商品を販売しお金をいただくということで、真剣に調整していきます。
そして調整したブドウをランク付けしていきます。有馬高校人と自然科に脈々と引き継がれる伝統として、房のつまり具合で3つにランク付けし、上と中のランクのブドウをセロファンの包装紙に丁寧に包みます。(一番下のランクのブドウはご自宅用として、そのままレジ袋に詰めます。)そして1袋に2~3房で重さをはかり、レジ袋に入れ価格を決定します。
このように調整、袋詰め、確認作業は販売直前まで行われ、ダンプに積み込み、販売会場となる体育館前の販売準備です。机を並べ、のぼりを立て、準備万端です。
いよいよ販売開始。販売前から整理券を求め、たくさんの方が集まってくれました。ほんとうにありがとうございました。
販売は放課後の農場当番(「総合実習B」)の授業で、1年生から3年生が一緒になって行いました。放課後の農場当番は行います。3年生の先輩のリーダーシップのもと、学年を超えて連携し、販売を行います。
今年度からコンピュータを使ったレジシステムを導入しました。(少しお時間いただきました。待っていただいてありがとうございました)記入していただいた注文票を受け取り、会計を行っている間に後ろで待機している生徒が商品を準備します。そして売り切れた品種、ランクを一覧表に線を引いていきます。(最終日は売り切れシールを貼りました。)どんどん無くなっていきましたね。
今年はジベレリン処理や、整房作業もうまくいき、9月初旬にはなかなかの出来栄えとなりました。一方で台風などの直撃は免れたものの、過去例がない高温が続きました。特に9月に入ってからも高温が続いたためブドウが熟しすぎてしまい、特に3連休を挟んだ最終18日(水)の販売では、少し味が落ちてしまったことが悔やまれます。来年は収穫時期(販売日含む)を前倒しすることも今後検討します。
さらにもう一つ脅威だったのがアライグマによる害獣被害です。電柵は張ったものの、ちょっとした隙間(電線と地表の微妙な高さ)から侵入し、何度も食害を受けましたが、その都度生徒は考えて対策を行い、大切なブドウを守ることができましたね。
そして畑の面積が限られているため、今年度も予告通り数量制限をさせていただきました。ご理解ご協力ありがとうございました。
このように大盛況であったブドウ販売は3日間で合計375名(昨年比46名増)の方に来場いただきました。栽培・販売を担当した生徒は、喜んで買ってくださるたくさんの生徒、保護者の姿を見て、やりがいを感じられたとのことでした。暑い中、ご来校いただいた保護者の皆さま、総合学科の生徒の皆様も、本当にありがとうございました。人と自然科の学びについて少しでも理解してもらえたらうれしいです。
次回の販売イベントは秋の農業祭です。頑張って準備していきましょう。
家庭科「子どもの表現活動」~湊川短期大学特別授業~
9月13日(金)家庭科「子どもの表現活動」の授業では、湊川短期大学より講師の先生をお招きして、「ペープサート」作りを通して造形表現技術についてご指導いただきました。
「ペープサート」とは、「PAPER PUPPET THEATER」とか「うちわ型人形劇」として紹介されることもありますが、幼稚園や保育園ではお馴染みの人形劇です。
最初の45分は座学です。3つの芸術分野「音学、文学、美術学」についてのお話から始まり、ペープサートに使う画材の違いやキャラクターの表現方法などについて、教えていただきました。
次の45分は実技です。自分自身をキャラクター化し、画用紙に描き、皆の前でペープサートとして自己紹介を行うというハードルの高い内容でしたが、皆んな上手にできていたと思います。幼児教育分野の奥深さを知る事ができました。
湊川短期大学 安井先生、松尾先生、ありがとうございました。
人と自然科 秋の農業祭に向けダイコンの栽培もスタートしました
9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続いています。今年の夏は全く終わりが見えませんね。そのような中、9月9日(月)に人と自然科1年生『農業と環境』の授業では、ダイコンの栽培がスタートしました。
『農業と環境』の授業では、2学期にダイコン・ハクサイの栽培を行い、作物栽培の基礎基本を学びます。夏季休業中にはハクサイも播種(たねまき)しましたね。
夏休みの実習 ハクサイの播種 秋野菜の栽培がスタートしました・・・に関する記事はこちら
まずはダイコンを栽培する圃場の準備です。前週の『総合実習』の授業で、トラクタで耕した圃場の畝端を切る実習(作物の成長を促すために、排水をよくする作業です)をしてダイコンの播種(たねまき)の準備をしました。
さて、いよいよ播種(たねまき)当日です。実習を前に、一連の作業内容を実演してもらいます。しっかり先生の説明を聞きましょう。
まずは万能クワを使って畝の床を平らに整地します。次にクワの側面や手を使って、深さ約3cm2条(2列)でにさく条(溝を切ること)します。クワを上手く使うことは農業の基本ですね。
そして、ダイコンの種子を1カ所3粒ずつ、株間30cm千鳥播き(互い違いにずらして播く方法)で落としていきます。後から間引きをするため、種子が隣とくっつかないように三角形に、それぞれ約1センチ離して置いていきます。ちなみに今年度は『YRくらま』という品種のダイコン栽培します。青首総太りで病気に強く、甘みがある品種特性を持っています。
その後、土が乾燥しにくくなるように稲わらを数本置き、覆土(稲わらが飛ばないための重しも兼ねて)します。覆土が厚すぎないようにするのがポイントです。
そして最後に潅水します。農業の基本、発芽の3要素は『温度・水・酸素』ということで、水かないと発芽しません。たっぷり潅水しましょう。
そして観察を続けると・・・・二日後の水曜日には播種したダイコンは発芽していましたね。
「農業と環境」の授業では自分の担当区域が設けられ、1人1人が責任を持って管理を行い、技術を習得していきます。今回播種(たねまき)したダイコンは11月中旬に収穫適期を迎え、秋の農業祭で販売されます。
今年度の秋の農業祭は11月9日(土)を予定しています。販売はもちろん、例年一番自信のあるダイコンを一堂に展示し、品評会も行います。立派なダイコンが収穫できるように楽しく管理を頑張りましょう。
人と自然科「クラインガルテン」2学期その2~植え付け~
残暑とは程遠い暑くて雨が降らない毎日です。
そんな天気ですが、先週、種まきしたダイコンは無事、発芽しました。
ハート型の子葉はアブラナ科の野菜の特徴の1つです。
今週は、ハクサイ・カリフラワー・ブロッコリーの植え付けです。
ハクサイの栽培について説明してから実習のスタートです。
今回は植え付ける苗数が多いため、まず配置を決めていきます。今回の苗は
生徒が夏休みの間に種まき・鉢上げをして水やり・ずらし(苗の間隔を広げること)
をして管理したものです。間隔に注意して配置して植え付けのスタートです。
今回は、水の管理がしやすいようにウォータースペースを設けることを意識
して植え付けていきます。
順調に生育するといいですね。来週は、ミズナやキクナの植え付け、
ダイコンの間引きをする予定です。暑い中の実習、お疲れさまでした。
壮行会・生徒会選挙
真夏を思い出させるような9月11日午後、体育館に全校生徒が集まりました。
水泳部の2年生が近畿大会出場を決め、激励の壮行会が行われました。
紆余曲折を経て手にした近畿大会出場権。
その喜びと重みを心に刻んだ決意表明は立派でした。有馬高校の代表として、また兵庫県の代表として力を発揮してくれることでしょう。
校長先生、生徒会長からも有高生の思いを乗せて、代表して激励の言葉をいただきました。
近畿大会出場おめでとうございます!そして、頑張ってきてください。
壮行会の後は生徒会選挙が行われました。
生徒会の一員となって生徒の皆さんを支え、学校をより良くしていこうと意気込んでいる11人が壇上に立ち、決意表明演説をしました。
皆さんが承認すれば、新たな生徒会役員の誕生です。
校庭の木々も少し秋色に色づき始めました。
時は少しずつ、前に進んでいます。
人と自然科 地域自然保護 ありまふじ公開セミナー 中間発表会を行いました
人と自然科3年生学校設定科目『地域自然保護』の授業では、県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
授業は4月からスタートし、今日まで公園を管理しているパークセンター職員から説明を受けたり、実際に公園で活躍されている夢プロ団体の皆さんから里山を活かした体験プログラムを受けたり、昆虫採集をしたり、自分たちで公園内を調査したり・・・とにかく公園について知る活動を続けてきました。
『地域自然保護』今年もスタートしました・・に関する記事はこちら
『地域自然保護』 現地フィールドワーク 有馬富士公園について知る・・に関する記事はこちら
『地域自然保護』 現地フィールドワーク 里山を存分に楽しむ・・・に関する記事はこちら
『地域自然保護』 現地フィールドワーク 里山管理を体験する・・・に関する記事はこちら
『地域自然保護』 現地フィールドワーク 有馬富士公園の昆虫を調査する・・・に関する記事はこちら
そして9月10日(火)には1学期に公園で体験し、学んだことを1枚の有馬富士公園巨大地図にまとめ、 アドバイザーとしてお世話になっている、人と自然の博物館研究員の先生方、管理者であるパークセンター職員、行政からは宝塚土木事務所の職員をお招きし中間発表を行いました。
この日に向けて生徒は同じ班の生徒同士でディスカッションを重ね、一生懸命準備してきました。
そして発表当日も、直前まで役割分担など最終をしていました。
いよいよ発表スタートです。1班10分から15分の持ち時間で発表を行います。
まず自分たちで考えた班名について紹介した後、夢プログラム体験や公園を散策しながら調査して感じたことについて発表します。
そして公園で3か月間活動したからこそ気づいた、有馬富士公園の魅力、そして改善点について行政や管理者であるパークセンターの方に直接伝えました。
そして最後は自分たちがホストとして提供したい夢プログラムの企画案を紹介しました。有馬富士公園の見どころをめぐるクイズラリーや謎解き、園内の植物や絶景を説明する看板やQRコードの設置など、高校生らしいアイデアが多く提案されました。
発表後の質疑応答でも、職員だけでなく生徒からもたくさん質問や意見の発言があり、時間が足りないほど活発な意見交換が繰り広げられました。
ちなみに各班が作成した模造紙はこちら。
生徒が自分たちで描いたイラストや、有馬富士公園の見どころの写真が多く紹介されているこれらの模造紙は、有馬富士公園内にある三田市自然学習センターに一定期間展示させていただきます。公園を訪れた際はぜひご覧ください。
さて中間発表も終わり来週からは、実際に来園者に提供する夢プログラムを高校生が企画していきます。そして12月には実際に高校2年生の後輩を有馬富士公園に招待し、自分たちが企画した夢プログラムを実践します。
大変ですが楽しみながら頑張っていきましょう。最後に中間発表を聞きに来てくださいました皆様、忙しい中お越しいただきありがとうございました。
タイ王国より教育視察訪問団が来校!
本日(9月10日)、タイ王国の教育省の方、校長先生や教頭先生で構成される教育視察訪問団が来校されました。
本校校長による歓迎あいさつの後、本校の教育目標や学校の概要について説明しました。
タイ王国にはない定時制高校の仕組みや、本校の特色である選択科目や農業の専門科目について興味を持ってくださり、様々な意見交換をすることができました。
その後、人と自然科の「地域自然保護(有馬富士公園の活用について)の発表会や大温室の見学、ブドウの収穫体験などを行いました。
最後に訪問団より本校へ記念品の贈呈がありました。
国際交流を通して、世界の教育がより良いものになることを願っています。
人と自然科 有馬高校にブドウの季節がやってきました(一般販売はしておりません)
いよいよ新学期を迎えました。様々な作物を栽培している人と自然科では、大型台風の接近にやきもきしましたが、被害もほとんどなくほっと胸をなでおろしています。そして在校生、保護者の皆様に心待ちにしていただいているブドウもいよいよ収穫となりました。
ブドウ栽培 ジベレリン処理を行いました・・に関する記事はこちら
収穫までもう一息 ブドウの袋掛けを行いました・・・に関する記事はこちら
今年の夏休みは後半までほとんど雨が降らず、かん水作業が大変でした。そしてもう一つ頭を悩ませたのがアライグマによる食害です。電気柵を張るなど対応しましたが、少しの隙間から潜り抜け、何度か被害にあってしまいました。
夏休み中のかん水作業や草刈り作業も少し紹介している、フラワー装飾技能士に挑戦しました・・・に関する記事はこちら
そして校内販売を前に、ブドウの栽培を主に担当した3年生、2年生の生徒が品質を確認するため、お試しで収穫し、調査をしました。さあ、ブドウ畑に入っていきましょう。
まずは3年生。果樹と緑コースを選択している14名の生徒が高級ブドウのピオーネを担当しました。たくさんある房の中から調査用の1房(一番立派な房)を選びます。窓から色づきを確認し・・・
どきどきしながら袋から取り出してみると・・・立派なピオーネが顔を出しました。
早速収穫しましょう。ゆっくり丁寧にハサミを入れていきます。
屈折糖度計で糖度を、上皿ばかりで重さを測定し、データを記録します。大きさも700g前後にそろっていました。目標一房600gなので、なかなかの出来栄えです。糖度は目標17度をほぼすべての房がクリアしていました。
そして2年生の生徒も、学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)『果樹と緑』の授業で栽培したベリーAの収穫、調査を行いました。
全員初めての収穫ということで、担当の先生から収穫方法について説明を受けます。ブドウは粒に『ブルーム』という粉のような油脂成分をまとっており、これをとらずに収穫、調整することがポイントです。
3年生同様丁寧にはさみを入れ、ゆっくりと袋から取り出してみると・・・
濃紫色のブドウが顔を出しました。房も詰まっており、摘粒作業がうまくいっていますね。
早速収穫。丁寧にはさみを入れていきましょう。自慢の一品です。
収穫後持ち帰り重さを量ってみると・・・ベリーAの糖度の目安の17度をほぼ全てが超えており、20度近くある房もありました。また重さは600g~900gと言うことで少しばらつきがあり、大きく作りすぎた房もありましたね。来年果樹と緑コースを選択し、ピオーネを栽培する生徒は再チャレンジしましょうね。
さて、有馬高校ではピオーネ、ベリーAの他に、マスカットオブアレキサンドリアの栽培をおこなっています。そして収穫したブドウは有馬高校保護者、生徒限定で販売します。(以前は一般の方にも販売していましたが、販売数が限られているため、地域の方にご迷惑をおかけしてしまったことが理由で、現在一般販売はしておりません。本当に申し訳ありません。)
販売日時は学校行事等を考慮し
第3学年保護者・生徒 9月18日(水)15:40~
第2学年保護者・生徒 9月11日(水)15:10~
第1学年保護者・生徒 9月13日(金)15:10~
です。詳しくは生徒が持ち帰った『有高産ブドウ販売会について』のプリントをご覧ください。(保護者の方が来校していただく際、当日このプリントが保護者である証明になりますので必ずご持参ください。)
整理券の配布についてですが、今年度は6時間目の授業で販売会場準備を行う予定にしており、目安として準備が終了した14時15前後から整理券を配布する予定です。(あくまでも目安です。)
また、ピオーネ、マスカットは数が少ないため、例年一人1セットの数量制限をお願いしています。(特に今年は樹の更新を行っているため、ピオーネが例年よりも少なめとなっています。)授業の一環と言うことでご理解ご協力をよろしくお願いします。
みなさまのお越しをお待ちしております。
人と自然科「クラインガルテン」2学期その1
9月になり、朝晩は少しは涼しくなりましたが、日中はまだまだ暑い日々が続きます。
2学期の「クラインガルテン」もスタートしました。2学期は、ハクサイ・ダイコン・
カリフラワー・ブロッコリーなどを栽培していきます。
本日は、ダイコンの播種を行いました。今回は、「YRくらま」・「源助大根」・
「紅心大根」の3品種を栽培していきます。
播種する前にダイコンの根が真っすぐに伸びるようにしっかりと耕します。
耕した畑に1穴に3粒ずつ播種していきます。
来週はハクサイなどの定植を行う予定です。
2学期始業式
校庭に響くセミの声が残暑を感じさせる9月2日、無事に全校生徒が登校し、2学期始業式が体育館で行われました。
校長先生より講話をいただきました。
一昨日の9月1日は創立記念日でした。本校は令和8年度に創立130周年を迎えます。校長先生よりそれに伴った学校の歴史をうかがい、有馬高校は卒業生3万6千人の歴史と伝統のある学校であることを再認識しました。
そして、農業クラブ大会での優秀な成績やオーストラリア短期研修での学び、甲子園球場での友情応援など、現役生の夏休みの活躍を紹介されました。
2学期は勝負の秋。気分を切り替えて受験や学校を担う役割を果たしてくれることを期待されていました。
有高生の皆さん、2学期も自分の目標や夢を追い、生き生きと生活していきましょう。
続いて表彰伝達が行われました。
各方面での活躍は大変立派ですね。
手にしたものは校長先生より手渡された賞状や盾などの他にも、かけがえのないものを得たことでしょう。有高生に伝承しつつ、これからの生活に生かしてください。
その他の大会での入賞者の紹介もありました。皆さん、おめでとうございます。
そして、オーストラリア研修団の報告会がありました。
国際交流で学んだことや経験を話し、映像でその様子を見せてくれました。
世界は近くなりました。学びたい意欲があれば、皆さんはまだまだどんな事にでも挑戦することができます。
有高での高校生活の中で、何かに挑戦してみたい、挑戦してみる人が増えることを願っています。
夏を越えて実りの秋の到来。
皆さんは、どのように過ごしていきますか。
職員研修を実施しました
本校は、今年度より3年間、ひょうご学力向上実践研究事業の研究指定校として、日々の授業改善に取り組んでおります。
今回は京都大学の奥村好美先生をお招きし、日々の授業で実践できる評価方法についてグループワークに取り組みました。
定期テストだけでなく、授業における様々な取り組みを通して、生徒一人ひとりの成長を捉え、より効果的な授業実践ができるような手法を教えていただきました。
人と自然科 県庁緑化活動に伺いました(9月は有馬高校の作品が展示されています)
夏休みも残り1週間を切りました。人と自然科の生徒は変わらず当番で『総合実習』(別名:農場当番)という授業に取り組んでいます。今は9月に入ってすぐに始まる、秋野菜(ダイコン・ハクサイなど)の栽培準備を頑張っています。
さて、8月28日(水)人と自然科のフラワーアレンジメント班の生徒4名が兵庫県庁を訪れ、緑化活動を行いました。兵庫県には農水産高校が12校あり、1年を通して各校が輪番で県庁2号館ロビーに草花苗や観葉植物などの各校の特色を活かした実習作品を展示し、庁舎の緑化ならびに環境整備に貢献しています。
昨年度(令和5年度)県庁緑化活動に対し教育長より感謝状をいただきました・・・に関する記事はこちら
今年度有馬高校は9月を担当します。本来ならば8月の終わりに作品を設置予定でしたが、台風10号の接近により前倒しで伺いました。
令和6年度も人と自然科農業クラブフラワーアレンジメント班が担うことになりました。展示に向け5月からデザインを考え、6月から作品の制作に取り掛かり、夏休み中も毎週登校し作品を完成させてきました。
ちなみに有馬高校人と自然科といえばフラワーアレンジメント。フラワーアレンジメントに関する知識や技術を集中して学習できる学校設定科目『フローラルアート』があり、集中的に技術を習得することができます。
さらに技術を向上させたい生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し、国家資格のフラワー装飾技能士の資格取得やコンテストへの参加などで大活躍しています。
夏季休業中資格取得第4弾 国家資格フラワー装飾技能士に挑戦しました・・に関する記事はこちら
第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました・・に関する記事はこちら
第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞・・・に関する記事はこちら
話を戻し設置当日、公用車に作品を慎重に積み込み・・・県庁に到着。作品を壊さないように慎重に降ろしていきます。
そして学校で練習したとおり作品を組み立てていきます。
最後に全体を見て微調整。納得のいく作品を展示できたようです。
完成した作品はこちら。タイトルは『季節のアルバム~守りたい自然と伝統~』です。
作品コンセプト
日本の四季折々の自然や伝統的な行事を大切にし、これらの美しい景色を残していきたい、という想いを込めて制作しました。カラフルな花を使用し、多様な生き物たちが生き生きと活動する様子や、私たちの季節ごとの思い出を表現しています。
人と自然科で農業とそれを取り巻く環境を学んでいるからこその作品ですね。ポイントは後方の4つの作品。それぞれ春夏秋冬を表しています。
作品にはあちこちに個性あふれる多様な生き物たちが隠れていますので是非探してみてください。最後に記念写真です。
私たちの力作は、9月いっぱい、県庁2号館ロビーにて展示しています。県庁を訪れる際はぜひご覧ください。
人と自然科 夏季休業中 農業インターンシップに5名の生徒が頑張りました
いよいよ夏休み最終週となりました。これまでもブログで紹介してきましたが、人と自然科の生徒は資格取得や農業クラブの各種競技会などなど充実した時間を過ごした生徒が多かったですね。そして夏休み中は当番で『総合実習』(別名:農場当番)という授業があり、作物の管理実習を学んできました。
1年生の夏休み当番実習の一コマ ハクサイの播種 秋野菜の栽培スタートしました・・・に関する記事はこちら
夏休み中の『総合実習』と並行して行われたのが、農業インターンシップです。ひょうご農林機構、そして阪神農業改良普及センターのご支援で将来本気で農業をやりたい、将来農業関連の大学や大学校に進学し就農したい、農業関連産業への就職を目指したい、目標実現のため実践的な農業を学びたいという生徒を対象に農業インターンシップを企画・実施しています。今年は5名の生徒が兵庫県内、そして有馬高校がある三田市で活躍されている4軒の先輩農家様にお世話になり、栽培・管理方法や流通、販売、さらには心構えなどを直接ご指導いただきました。
それでは今年お世話になった農家さんでの研修を報告します。
まずはたつの市にある『株式会社博農』です。ニンジンやキャベツ、ブロッコリー、ダイコンなどの野菜類を中心に大規模に栽培されている農業法人です。中でもお客様のニーズに合わせた、野菜のオーダーメード栽培が特徴です。そして代表取締役の八木さんは後継者育成にも力を入れておられ、多くの研修生を受け入れ、就農に導いておられます。
今回は5月に開催された、第1回農業法人仕事説明会に参加し、八木さんから直接農業に対する熱いお話を伺い、ぜひ株式会社博農で夏休みに農業インターンシップを行いたい、と申し出た生徒2名が研修を行いました。
5月に開催された、第1回農業法人仕事説明会に参加しました・・に関する記事はこちら
2名の生徒は3泊4日で農業インターンシップを行いました。終了後に話を聞くと、基礎的な技術を学ぶ学校とは少し異なり、大規模経営だからこその発展的な技術が体験できたとのこと。さらに技術習得はもちろん、作業中や一緒に食事をとったりする時間に、八木社長や他の研修生と農業に関する様々な話をしたことが、一番ためになったとのことでした。 そして、将来農業に関する仕事に就きたいという気持ちが強くなったそうです。
次は『おおにし農園』です。おおにし農園では、多品種の作物を、農薬をできる限り使わない農法で栽培し、直接消費者に新鮮な野菜を届けておられます。そして将来三田市で農業をやりたいという研修生も積極的に受け入れている農家さんです。おおにし農園さんには、農業系の大学進学後、就農、もしくは関連産業への就職を希望している1年生の生徒が6日間お世話になりました。
研修中は早朝よりスイートコーンの出荷準備や、学校では栽培していないバターナッツやプッチーニ、コリンキーなど野菜の収穫、調整作業、圃場での谷上げ作業や除草作業、そして直売所であるパスカルさんだへの出荷作業も経験させていただいたようです。終了後感想を聞くと、実際に農家さんの下で農業を体験し大変さが分かったが、それと同じくらいたくさんの学びを得ることができた。ここで学んだことは今後あらゆる場面で活かしていきたい・・・とのこと。充実した実習となったようです。
3軒目は『今西農園』です。本校のOBでもある今西さんは、高校時代の学びを礎に、洋ランの切り花農家として経営をスタートさせました。現在は阪神間唯一のカトレアに特化した経営をしておられ、年間約3万輪を生産。国内にとどまらず海外にも出荷しておられる三田市の認定農業者です。今西農園では、どうしても花卉農家で研修をしたいと強い希望を持っていた2年生の生徒が6日間実習を行いました。
研修中は、カトレアの切り花の出荷補助はもちろん、親株の移動や害虫防除に関する作業など、現在は洋ランの栽培を行っていない有馬高校では学べないことをたくさん経験できました。そして、実際に今西さんが栽培しているカトレアを使ったフラワーアレンジメントも教えていただきました。有馬高校でも授業でフラワーアレンジメントを学んでいるため、今後の学びに活かせる体験だったようです。実習中には草花苗や切り花などで経営を成立させる難しさなど、実践的なお話も聞くことができ、充実した研修となったとのことでした。
最後は三田市にある『中上農場』です。中上さんも本校の卒業生で、トマトやキュウリ、軟弱野菜などの施設野菜を複合的に栽培し経営されており、親方農家として多くの研修生を受け入れ、新規就農者を輩出されている兵庫県農業経営士の農家です。中上農園では農業関連学科への進学、そして将来は農業関連産業への就職を目指している、2年生の生徒が6日間研修を行いました。
実習ではキュウリの収穫や、ツルの管理、トマトの管理作業、そして最終日に巡回に行かせていただいたときには、キュウリ栽培に向けた支柱の組み立ても学んでいました。研修後に話を聞くと、学校の実習よりもさらに大変で、農業を営むことの厳しさを感じたとのこと。でもそれと同じくらい農業のやりがいも感じられたと笑顔で話してくれました。そして、研修中に中上さんの御婆様からいただいた『農業は栽培過程が一番重要だよ』という言葉がとても印象的で、農業への思いがさらに強くなったとのことでした。
5人とも農家で実践的な管理や収穫、調整などの技術を学ぶことはもちろん、農家の方々から実際に農業経営していく上での厳しさや楽しさなど、現実的なお話をたくさん聞かせていただいたこと、そして同じ研修生と思いを分かち合ったことが印象に残った、とのことでした。これこそが農業インターンシップの意義だと思ってます。今回の経験を活かし、将来の進路につなげてください。
今年度お世話なりました農家の皆様、そしてこのような機会をつくっていただいたひょうご農林機構、阪神農業改良普及センターの皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
人と自然科 第72回近畿学校農業クラブ連盟大会意見発表会 最優秀賞受賞 全国大会出場決定しました
夏休みも残り10日程となり、高校野球夏の甲子園も決勝を残すのみ。今年は私たち人と自然科の生徒と同じく農業を学ぶ仲間である、秋田県立金足農業高校が甲子園に出場し、本校の人と自然科の生徒も応援団を結成し、吹奏楽部とともに甲子園に応援に行きましたね。
高校野球甲子園 秋田県立金足農業高校応援に関する記事はこちら
そんな中、有馬高校の実験室をのぞいてみると、必死に発表練習を頑張っている生徒が・・・
農業高校生の甲子園に向け頑張っている生徒でした。農業高校生にとっての甲子園といえばもちろん、農業クラブ連盟大会ですね。8月21日(火)~22日(水)兵庫県加西市民会館に、近畿6府県から農業高校生が集結し「農業高校の甲子園(地区最終予選)」第72回近畿学校農業クラブ連盟大会が開催されました。
この大会には近畿各府県大会を勝ち抜いた選手が出場。有馬高校からも7月の兵庫県学校農業クラブ連盟大会意見発表会にて最優秀賞を受賞した生徒が、兵庫県の代表選手として出場しました。
第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (競技会当日)に関する記事はこちら
第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典・結果発表)に関する記事はこちら
この大会で最優秀賞(1位)を獲得した生徒のみが、近畿ブロックの代表選手として、全国の農業高校生8万人の頂点を目指し、10月に岩手県で開催される全国大会に出場する権利を得ることができます。まさに甲子園ですね。
お昼ご飯には、京都府連盟の生徒と一緒にお昼ご飯を食べました。全国の農業高校生と交流できるのが農業高校・農業クラブ活動の魅力ですね。
ちなみに話を聞くと、一人の生徒は京都府連盟会長で、開会式で旗手をもって入場する生徒で、そして二人は同じ意見発表会に出場する選手とのこと。お互いの健闘を誓い合いました。
そして開会式。
近畿ブロックに所属している2府4県の連盟旗入場です。今年は兵庫県が近畿ブロックの事務局を担当しているため、兵庫県連盟旗が最後に入場です。
開会式の後、いよいよ競技が始まります。発表を前に誰もいない会場の隣の公園で最後の練習です。タイムもばっちりで準備万端です。
そしていよいよ競技開始。この日は日頃の研究成果を10分以内で発表するプロジェクト発表会
そして学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する意見発表会が行われ、近畿ブロックただ一つの代表枠を争います。本校から兵庫県代表として出場したN.Sさんは分野Ⅱ類(国土保全・環境創造)に出場。
背中から緊張感が伝わってきますね。発表順位は3番です。
発表のタイムは6分54秒(7分を越えると減点となります)で、発表内容もノーミス。発表後本人に尋ねると、少し力んでしまった。もっと気持ちを込めて発表できた・・・とのこと。本当に意識が高いですね。
日は変わり、8月22日(木)大会2日目です。舞台上には最優秀賞受賞者に授与される盾とトロフィーが並べられていました。
いよいよ結果の発表です。最優秀賞の名前が呼ばれその場で立ちます。
なんと本校から出場したN.Sさんが意見発表会分野Ⅱ類で見事最優秀賞を獲得。10月22日(火)~24日(木)に開催される第75回日本学校農業クラブ全国大会令和6年度岩手大会に、近畿ブロックの代表として出場が決まりました。有馬高校人と自然科としては意見発表会3年連続の出場となります。
表彰式では、近畿学校農業クラブ連盟より賞状とトロフィーを、そして毎日新聞社様より賞状と盾を頂きました。
表彰後はプロジェクト発表会・意見発表会で最優秀賞を獲得した生徒による代表者模範発表です。本校のN.Sくんも前日の競技会よりもさらに完成度の高い素晴らしい発表で、発表後会場からは大きな拍手が沸き上がりました。
そして来年度近畿ブロック連盟の事務局校(近畿大会の運営を担当)である、奈良県立磯城野高校の代表生徒からのあいさつ、そして全員で農業クラブイメージソング『美しい未来へ』を熱唱しました。(歌手のさだまさしさんが作詞・作曲された曲です)
そして会場全体で手拍子が起こる中、2府4県の連盟旗が退場し、大会は成功裏に終了しました。運営を担当された兵庫県立播磨農業高校の皆さま、本当にありがとうございました。
大会も無事終了。そんな時、昨日一緒に昼食をとり、意見発表会Ⅱ類でライバルとして戦い、優秀賞(2位)を受賞した京都府連盟の選手が『全国大会に行けなかった僕の分まで頑張ってほしい』と激励に来てくれました。二人は握手をしてお互いを称え合い、そして『全国大会で最高の発表ができるように頑張る。ありがとう。』と応えていました。
最後に記念写真です。今回は意見発表会の校内代表に選ばれてから約4ヶ月間、指導を担当された先生と一緒に写真を撮りました。
県大会・近畿大会で有馬高校農業クラブを応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。すでに農業鑑定競技会で全国大会出場を決めている2名の選手とともに、全国大会岩手大会での全国制覇を目指し残りの2か月間頑張ります。1.2年生の皆さんも大活躍の先輩を目標に、日々の授業や実習を頑張っていきましょう。
人と自然科 ハクサイの播種 秋野菜の栽培がスタートしました
お盆も終わり、いといよ夏休みも後半戦に突入しました。(生徒の皆さん、宿題は計画的に進んでいますか。)そのような中、人と自然科の生徒は『総合実習B』の授業として、当番制で実習を行っており、野菜の播種や鉢上げ、ブドウの収穫の準備、剪定枝や竹林の間伐材のチップ化・・・などの実習をとおして知識や技術を学んでいます。
そして8月19日(月)の実習では、1年生の生徒が『農業と環境』の授業で栽培を学ぶハクサイの播種を行いました。
『農業と環境』の授業では2学期にハクサイとダイコンの栽培を学びます。ちなみに1学期にはスイートコーンの栽培を学び、7月には北摂第一幼稚園の園児と一緒に収穫会を行いました。とっても楽しかったですね。
農業と環境 園児の皆さんと一緒にスイートコーンの収穫を楽しみました・・・に関する記事はこちら
話を戻し、早速ホワイトボードで本日の実習内容について説明を受け、さらにたねまきの方法について実演を通して学びました。ちなみに今年度栽培するハクサイは『黄づつみ73』という品種で、半分に切ったら中央が鮮やかな黄色で、なにより根こぶ病や黄化病などの耐病性があるのが特徴です。
説明を受けた後、早速実習開始です。 まずは3号ポリポットをトレイに並べ、培養土を入れます。水がたまる約1センチのスペースを確保するのがポイントです。
そして、指で植え穴を開け、種子を落としていきます。ハクサイの種子は非常に細かいため、今回はコーティング種子(小さな種を機械などで播種しやすいように加工されている種子)を使います。
種子を落とした後は、両側の土を寄せ覆土します。ハクサイは好光性種子なので、深くなりすぎないように(もちろん種子が浮き出ないように)するのがポイントです。
播種したポットを並べ、かん水をしたら播種は終了です。培養土の量もほぼ一定ですね。入学して約5か月が経ち、少しずつ技術が身についていますね。
『農業と環境』の授業では、2学期に入るとすぐにダイコンの播種を行う予定です。そして自分の担当区が設けられ、生徒が責任を持って管理を行います。11月上旬には収穫を迎え、秋の農業祭(今年は11月9日(土)を予定しています)で販売、品評会を行う予定です。
秋の農業祭に来られる地域の方に喜んでもらえるように、立派なハクサイを栽培しましょうね。
ちなみに・・・ハクサイの播種が終わった後も、ハクサイ・ダイコンの栽培を行う圃場の土壌消毒に関する実習や・・・
5月に田植えをしたもち米の除草
などなど様々な実習を通して技術を学び、充実した時間となりましたね。暑い中の実習お疲れさまでした。
人と自然科 夏季休業中資格取得第4弾 国家資格フラワー装飾技能士に挑戦しました
夏季休業もあっという間に後半戦に突入しました。相変わらず人と自然科の生徒は「総合実習B」の実習授業(別名農場当番)で当番で生徒が登校し、作物の管理を頑張っています。今年は雨がほとんど降っていないので、かん水作業が本当に大変です。
さて、人と自然科の生徒は夏季休業中も、それぞれの興味関心、将来の進路実現を目指し、様々な資格取得に励んでいます。先日も3つ目の建機系資格として、伐木等業務(チェンソー)特別教育に関する記事を紹介しました。
夏季休業中資格取得第3弾 伐木等業務(チェンソー)特別教育を実施しました・・に関する記事はこちら
そしてチェンソーの資格取得を頑張っているちょうどその頃、学校の造園材料実験室(別名フラワーのお部屋)をのぞいてみると・・・
こちらも真剣な表情で頑張っている”人と自然科”の生徒の姿がありました。8月10日(土)に実技試験が行われたのが、フラワーアレンジメントに関する国家資格、フラワー装飾技能士です。今年度は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属している2年生の生徒4名が3級に挑戦しています。実技の試験合格に向け4月から基礎的な練習を開始。実技試験前には特別非常勤講師の先生を招いてより一層力を入れて練習を行ってきました。(ちなみに昨年は2級にも3名の生徒が合格しています。)
3級の実技試験の内容は、花束(リボン含む)、ラウンドアレンジメント、そしてブートニアの制作です。すべての作品を時間内に規定通りの形に制作しなければ合格できません。そのため、繰り返し練習を行いました。
一つ目は花束(リボン含む)の制作です。制限時間は35分。まずはリボンは約3分を目安に垂を10センチになるように測り、ねじりながら形を整えていきます。そして花束本体を制作していきます。カーネーションの花を30cmにカットし、アセビやレザーリーフをスパイラル状に重ねていきます。そして最終的にアーチ状になるように微調整して完成です。
スタンダードカーネーションが正三角形と正六角形になるように、そして花よりアセビが出ないように調整するのがポイントです。
次はラウンドアレンジメント。制限時間は30分です。まずは専用のかごに吸水性フォームをセットし、底辺のスタンダードカーネーションを6本、正六角形に配置します。次にレザーリーフを間に刺していき、その上にスプレーカーネーションを配置していきます。そして中心に18cmのスタンダードカーネーションをまっすぐ配置し、ドーム状になるように高さと角度を調整し、最後にアセビでスポンジを隠すように埋めていき完成です。
ポイントはアセビが花よりも出ないこと、あとは円錐状になってしまわないように角度を調整することがポイントです。
最後はブートニア。制限時間は25分です。まずはリボンの準備です。7cmにリボンを切りファイブループを作りワイヤーで固定します。そしてレザーリーフファンとアセビ、デンファレをそれぞれ既定の長さにカットし、ワイヤリングとテーピングの技術を用いて軸を曲げながら組み立てていきます。
最後にリボンで巻き上げ、事前につくっておいたリボンをつけ完成です。
実技試験では制限時間内に正確に制作する必要があり、ストップウォッチを片手に何度も繰り返し練習をしていました。そして来る8月10日(土)の実技試験に挑戦しました。生徒に聞くと、練習の成果が十分に発揮でき、全員手応えがあったとのことです。
ちなみに7月14日(日)には筆記試験がすでに終わっており、あとは8月下旬の結果発表を待つばかりとのことです。全員合格できていることを祈りましょう。
ちなみに・・・今年は農業クラブフラワーアレンジメント班に3名の1年生が入部しました。人と自然科の卒業生の中には、取得した資格を活かし、フラワーアレンジに関係する仕事に就いている先輩もたくさんいらっしゃいます。夢の実現に向け、頑張りましょう。応援しています。
ウィンマリー高校最終日!⑧
最終日8/7(水)はプログラム終了の式典が午前中に開かれ、
午後は最後に皆でビスケット・お好み焼きを作りました。
1時間目の授業を受けた後体育館に集まり、今回のプログラム終了のための式典が開かれました。
ウィンマリー高校の校長先生から記念品をいただき、有馬高校の校長先生のスピーチ後
有馬高校代表生徒1名が挨拶をさせていただきました。
午後は最後に皆で料理をしました!
オーストラリアのANZAC(アンザック)ビスケットと日本のお好み焼きを作り、
皆で美味しくいただきました。
最後のお別れの時には、ホストファミリーの方々も学校に来ていただき
ウィンマリー高校の保護者の方・先生方・生徒の全員でお見送りしていただきました。
別れ際、有馬高校の生徒の中には泣いている生徒もおり、ウィンマリー高校の皆さんが
本当に温かく受け入れてくださり関わってくださったことを改めて実感しました。
ありがとうございました。
ウィンマリー高校を15時に出発し、シドニー空港でオーストラリア最後の食事を取った後、
21時前に出発予定です。
人と自然科 夏季休業中資格取得第3弾 伐木等業務(チェンソー)特別教育を実施しました
8月に入っても暑い日が続いていますね。そんな中でも人と自然科の生徒は総合実習Bの実習授業(別名農場当番)に毎日当番で生徒が登校し、作物の管理を頑張っています。
そして夏季休業中多くの生徒が頑張っているのが資格取得です。人と自然科の生徒は在学中、漢字検定やビジネス文書実務検定などの一般的な検定はもちろん、日本農業技術検定やフラワー装飾技能士、生物分類技能検定など農業学科で学んでいるからこそ取得可能な資格取得にも挑戦することができます。先日も夏季休業中の実施する資格取得第2弾として、フォークリフト技能講習を実施しました。
夏季休業中資格取得第2弾 フォークリフト技能講習を実施しました・・・に関する記事はこちら
そしてこの夏最後の建機系最後の資格として、8月3日(土)~8月5日(月)の3日間、1年生から3年生の希望者26名を対象に、伐木等業務(チェンソー)特別教育を実施しました。(私有地の木を切るなど、個人でチェンソーを利用する場合は資格は必要ありませんが、将来企業や自治体活動で使用する場合は資格(特別教育の受講)が必要となります。)
まずは有馬高校にて2日間、学科講習と簡単な実技講習です。座学では伐木等作業に関する知識、チェーンソーに関する知識、振動障害及びその予防に関する知識、関係法令の4項目を学びます。
スライドや映像を用いて、伐木する際の刃の入れ方や、木の倒し方などの伐木技術、チェンソーに使用するの燃料や潤滑油、機械の握り方や姿勢、振動障害やその予防、災害事例、関係法令など、安全にチェンソーを操作する知識についてしっかり教えていただきました。
2日目の後半からは実習服に着替えて実技に入っていきます。実技前、最後の座学は関係法令についてです。安全に関する様々な決まりについて学びました。
そしていよいよ実技スタート。安全装具の着脱を学んだあと、翌日実際に使用するチェンソーを使ってエンジンのかけ方を学びました。 翌日の伐木実習にむけ準備は万端ですね。ちなみに2・3年生の生徒で農業機械の授業を選択(以下の教育課程表参照)している生徒は、エンジンのかけ方や構造についてスムーズに理解できましたね。
3日目は会場をキャタピラー講習センターに移し、いよいよ伐木実習です。
まずは伐木の準備。昨日までの座学で学んだ内容を活かし、燃料である混合油とチェンソーオイルを充填しエンジンのかかり具合を確認します。
そして安全用具を着用しエンジンをかけて・・・
まずは基本の切り方である丸太の玉切りを想定した鋸断(きょだん)です。最初は教習所の講師の先生方の手助けを頂きながら進めていきましたがすぐに慣れ、一人で切断できるようになりました。農業機械はとにかく使うことで上達します。
待ち時間は小屋の中で目立ての練習です。作業中の事故原因のほとんどが目立てが不十分で刃の切れ味が悪く、余計な力を加えてしまうことだそうです。丸棒やすりを使って、やすりの角度を約30度で研いでいきます。
現場に戻ります。次に突っ込み切り。刃の先端を丸太にさして四角形、もしくは三角形に抜く切り方です。刃が丸太の中に入ったら見えないので難易度が高くなります。上手く抜けましたね。
そしていよいよ立木の伐倒です。
学科講習で学んだ通り、まず倒したい方向に受け口を作ります。水平に下切りし、角度30~45度で斜め切りします。
そしてチェンソーの刃を丸太の中心に入れ、切れ込みを作る芯切りを行った後、追い口切りです。反対側に受け口の高さ2/3程度に刃を入れます。その際切り込みすぎず『つる』と呼ばれる切り残される部分を残しておくことがポイントです。
そしてくさびを打ち込み、倒していきます。
切り口を見てみると・・今回は少し短いですが『つる』と呼ばれる部分が残っていますね。この『つる』があることによって安全に意図した方向に倒すことができます
予定していた実技講習も無事終了し、最後はメンテナンスです。
講習を受けた26名全員がライセンスを取得することができました。受講した皆さん。3日間の講習お疲れさまでした。今年度夏の建機系資格はこれで終了。来年度はアーク溶接・刈払い機・小型車両建設機械の3つの資格取得講習を予定しています。(1年おきに交互に実施しています。)人と自然科の皆さん。自身のスキルアップのために在学中様々なことにチャレンジしましょう。
サッカー観戦と文化交流を行いました!⑦
本日8/6(火)は1日ウィンマリー高校で過ごしました。
1時間目はバディと一緒に授業を受け、2時間目はクリケットやインドアサッカー、ドッジボールを行いました。
クリケットはウィンマリー高校生の皆さんから見本を見せていただいた後、
実際にゲームを行いました!
3時間目はサッカー観戦!ウィンマリー高校vs他校の試合を観戦しました。
数多くのチームが出場しているトーナメントを勝ち抜き、その準決勝が今日行われ、
学校の生徒・先生方、そして有高生の全員で応援しました!
結果は負けてしまいましたが、とても盛り上がり、熱戦となりました。
最後の4時間目は有高生がウィンマリー高校生の皆さんに
「折り紙」「けん玉」「だるまさんがころんだ」など、日本の遊びの紹介・体験を行いました。
明日がウィンマリー高校生の皆さんと過ごせる最後の日です!
共に過ごす貴重な時間を大切に、そして楽しんで欲しいと思います。
Let’s go to TARONGA ZOO!
本日8/5(月)はシドニーへ再び訪れ、TARONGA ZOO(タロンガ動物園)に行きました。
朝電車を待っているときに、休日はどのように過ごしたのか生徒たちに聞いてみると、
「ブルーマウンテンに登った!」「ボンダイビーチへ行った!」「コアラと写真を撮った!」といった返事が返ってきました。
週末はホストファミリーと充実した時間を過ごせたようです。
最寄駅に到着すると、そこからはフェリーで動物園へ!
タロンガ動物園では14時までバディの生徒と自由行動の時間をとりました。
コアラ、カンガルー、ラクダ、ゾウ、キリンなどの動物に加えて、
オーストラリアでしか見ることのできない爬虫類・両生類を見ることができ、楽しむことができました。
最後はぬいぐるみやTシャツなどのお土産を買いました。
明日は当初の予定と変わって、1日ウィンマリー高校で過ごす予定です。
人と自然科 夏季休業中資格取得第2弾 フォークリフト技能講習を実施しました
夏季休業に入り、あっという間に7月が終わりましたね。夏季休業中も人と自然科の生徒は総合実習Bの実習(別名農場当番)や・・・
オーストラリア短期研修(現在絶賛アップ中のブログ参照 人と自然科の生徒も2名参加しています)や農業クラブ県大会・・・
第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (大会1日目)に関する記事はこちら
続 人と自然科 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会2日目)に関する記事はこちら
農業インターンシップ(後日ブログにて紹介予定です)など、各々の生徒が目標を持ち、自身のスキルアップに励んでいます。スキルアップの一つとして行われているのが、建機系の資格取得。先日も第1弾として、ガス溶接技能講習を実施し、17名の生徒がライセンスを取得しました。
夏季休業中資格取得第1弾 ガス溶接技能講習を実施しました・・に関する記事はこちら
そして建機系資格第2弾として、7月27日~31日の5日間、希望した人と自然科の生徒19名を対象に、フォークリフト技能講習を実施しました。(募集をかけたところ希望者が多く、想定人数を定超えたため、今回は3年生優先で実施。受講できなかった1年生と2年生の一部生徒は、春休みに改めて実施予定です。)5日間という長い時間をかけて取得するこの資格は、日本で一番大きなフォークリフトも含め、1t以上の大型フォークリフトも運転できる価値ある資格です。
まずは27日(土)・28日(日)の2日間、有馬高校にキャタピラー講習所兵庫教育センターの講師の方に来校いただき、学科講習が行われました。 法令で定められた座学の時間は11時間。技能講習のため、学科試験が不合格の場合、別途居残りして補習&追試を受け、そこで合格しないと実技講習に進めません。
スライドを用いてフォークリフトの種類、走行に関する装置や構造及び取り扱いの方法に関する知識、荷役に関する装置の構造・機能・取り扱いに関する知識、運転に必要な力学の知識、フォークリフトの点検・整備、安全運転の心得、災害事例、関係法令などについて講義を受けました。 講師の先生も教本やスライド、模型や動画などを使って丁寧に指導してくださいます。
生徒も筆記テスト合格に向け、大切な語句に教本にマーカーで線を引きながら、必死に学んでいました。
2日目の最後、いよいよ筆記試験です。直前の休憩時間には全員が団結して復習を行っていました。
採点の結果全員合格。無事実技試験に進むことができました。今年は全員優秀とのコメントもいただき、先生もホッとしました。
3日目の29日(月)から小野市にあるキャタピラー教習センターに移動し、実技講習スタートです。
ゼッケンを受け取り、再度安全と熱中症についての指導を受けた後、2班に分かれ早速講習会場に移動します。
座学で学んだフォークリフトの機体各部の名称、エンジンの構造を復習し、まずは前後の走行からスタートです。安全確認の方法、エンジンのかけ方、ハンドルの回し方、アクセル・ブレーキの踏み方など基本的な走行操作について学びます。
フォークリフトは狭い倉庫内での作業を可能にするため、普通車と異なり後輪が左右に動き、小回りが利く仕組みになっており、少しハンドルを回しただけで車体が回転します。加えて高校生なのでもちろん車の運転をしたことがありません。生徒は最初感覚をつかむのが難しかったようで、最初は車体を三角コーンにぶつけたり、車線から脱輪したりと、苦労していました。
2日目は、いよいよコースに入って、荷役作業をしながらの運転です。 フォークを操作しパレットに載った0.5tの荷物を運搬します。フォークを操作するレバーは、上昇・下降を操作する『リフトレバー』と前傾・後傾を操作する『チルトレバー』の2本を操作します。特にリフトが地面と水平になっているのかの判断は難しく、経験が重要です。
さらにコース上には直角に曲がる場所が多く、常に左右の間隔を気にする必要があります。
気が付いたら夕日が・・・2日目の実技も体調不良者はなく終了。夕日を背に練習コースから戻ってきました。毎日8:30~18:30。気温が35度を超える中、全員で教え合いながら頑張っている姿が印象的でした。
そしていよいよ最終日。講習の最後に行われる実技試験にむけ、一連の作業、走行を繰り返し練習します。そして他の人の運転もしっかり見ながら、自分が運転していることをイメージしながら講習を受けることが上達するポイントです。実技試験が不合格の場合は別途補講&再試験があるため全員真剣です。
いよいよ実技試験。指さし安全確認からスタートです。引率した先生はもちろん、5日間一緒に練習をやり抜いたメンバーも、心の中で合格を祈りながら見守ります。
結果は全員合格。発表後は自然に拍手が起こりましたね。本当に良かったです。
受講し学校に戻ってきた生徒に話を聞くと、大変だったけど充実した5日間だった、そしてなによりフォークリフトを運転することがとても楽しかったとのこと。このライセンスは卒業後に効力を発揮し一生モノです。将来資格を活用する際は安全第一を心がけてください。
ちなみに夏季休業中には、第3弾 チェンソー特別教育も実施予定です。頑張りましょう。
シドニー散策!⑤
本日8/2(金)はシドニー散策へ行きました!
朝8時半に最寄駅に集合しました。
電車を待っている間、ウィンマリー高校の生徒にけん玉を教える有高生の姿が、、、!
少しずつ仲が深まっているようです。
シドニーに到着後、ハーバーブリッジを渡り、オペラハウスに行きました!
圧巻の街並みに大興奮の生徒たちでした。
昼食をとったり、大聖堂を訪れたり、お土産を買ったりと充実した時間を過ごせました。
週末はホストファミリーと過ごし休暇を楽しむ予定です。
月曜日は再びシドニーを訪れ、動物園に行きます!
産業社会と人間 「起業家教育ワークショップ」
7月31日(水)に、1年生総合学科の希望者を対象に起業家教育ワークショップが開催されました。
今回ご講演いただいた株式会社エス・プロモーションの代表取締役である山本佳典さんは、ご自身で実際に起業され、またこれから起業していく人をサポートするお仕事をされています。
個人的には「起業」という言葉を聞くと、カッコいいな、というイメージと、失敗のリスクが高そう、というイメージもあります。皆さんはどうですか?今回参加できなかった生徒にも、講演の内容を簡単にまとめて以下に示そうと思います。
まず、起業する際に覚えておかなければならない原則として「自分の苦手なこと、経験したことのないことを仕事にしようとすると失敗する」というお話がありました。当たり前のことですが、起業という夢を抱くと「今までやったことのない新しい分野でチャレンジしよう」という考えになりがちです。しかしそれは多くの場合うまくいかないとのことでした。
昨今よく言われるように、AIの台頭により様々な仕事がロボットに取って代わられる時代がすでに始まりつつあります。そんな時代をこれから生きていくこれからの高校生が持っておくべき考え方として「自分の身は自分で守る」や「常に時代の変化をとらえる」、そして「社会に出てから成功する人とは、どんな時代になっても一人で生きていける力がある人」というお話がありました。今後の生き方として大変参考になる言葉でした。
また、起業して実際に思われたことを3点ずつ述べておられました。
<やりがい・よかったこと>
①学んだことが自分の成果・お客様のために直結する。
②自分の裁量で時間やお金をコントロールできる。
③会社員の立場ではできない社会への影響を与えられる。
<大変だったこと・ピンチだったこと>
①当初、周りから理解してもらえなかった。
②自由の裏には責任が伴うこと。
③自分で仕事を生み出していく必要があること。
最後に、高校生が知っておくべき考え方として以下の3点が紹介されました。
①自分の得意を知り、生かすこと。
②当たり前を疑うこと。
③常に学び続けること。
これらのことは、すでに社会人である我々の心にも深く刺さる言葉でした。現状維持に甘んじず、常に向上心を持って生きていかなけらばならないという気持ちになった1時間でした。
ウィンマリー高校2日目④
本日8/1(木)は普段の授業に加えて、
文化交流、そしてオーストラリア現地の動物・虫に触れる機会がありました。
まず、2時間目に文化交流を行いました。
有馬高校の生徒たちが準備してきた「書道」の授業を行い、
ウィンマリー高校の生徒たちに実際に書道を体験していただきました!
「笑」という漢字で書く練習をした後、
ウィンマリー高校の生徒たちは彼らの名前を漢字で書きました!
4時間目は動物園の方に学校に来ていただき、動物・虫を実際に見せていただきながら
オーストラリアの生物の実態について学びました。
最初は怖くて触ることができない人もいましたが、徐々に動物や虫に慣れていき
最後には大きな蛇と一緒に写真を撮ることができました!
明日8/2(金)はシドニーの街を散策予定です。
ウィンマリー高校1日目③
本日7/31(水)からウィンマリー高校を訪問し、授業に参加しました!
空港を降りてから学校に到着するまで、冬のオーストラリアの寒さに驚き、
「さむっ!」と言いながら上着を着込む生徒の姿が見受けられました。
学校に着いてからホストをしてくださる家族の生徒と出会い、少しホッとした様子でした。
ウィンマリー高校の先生方・生徒の皆さんは手作りのかわいいぬいぐるみやミートパイ、
サンドイッチを準備し私たちを出迎えてくれました。
午後からは数学・体育・ヨガなどの授業に参加し、
慣れない英語の中でもなんとか授業についていこうとする生徒の姿が印象的でした。
明日もウィンマリー高校で1日授業を受ける予定です。
オーストラリアに到着!②
現地時間9時前に無事にオーストラリアに着きました!
機内で朝食も済ませ、現在バスでウィンマリー高校に向かっています。
バスの中でガイドさんからオーストラリアの歴史・生活についてお話を伺い、オーストラリアに到着したことを実感しています。
2024年度オーストラリア研修スタート!①
本日より、2024年度オーストラリア研修がスタートしました。
本校から1年生4名、2年生8名、3年生2名の計14名が
オーストラリアの姉妹校「ウィンマリー高校」を訪れます!
伊丹空港に15時に集合し、17時過ぎに出発しました。
18時半頃に羽田空港に到着し、夕食も済ませ、次のフライトに備えています。
出発が30分程度遅れるという連絡が入っているため、22時半過ぎに出発予定です。
現地には明日の朝9時前(日本時間では8時前)に到着予定です。
到着次第、お知らせします!
続 人と自然科 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会2日目)
さて、今年の農業クラブ県大会も最終日を迎えました。
第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編(大会1日目) に関する記事はこちら
加西市民会館に県下11校の農業高校生が集合。昨夜は発表の疲れでみんなぐっすり寝られたようです。
農業クラブ県連盟副会長の開会宣言の後、成人代表より結果発表があり、表彰者が壇上に呼ばれました。
今年の有馬高校人と自然科の結果は以下の通りです。
プロジェクト発表会 (学校でのプロジェクト研究を10分以内で発表する競技)
分野Ⅲ類(資源活用・地域振興)優秀賞 3-1 Y.K O.K 1-1 U.Y H.Y
意見発表会(学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技)
分野Ⅰ類(農業生産・農業経営)優秀賞 2-1 I.K
分野Ⅱ類(国土保全・環境創造)最優秀賞 3-1 N.S
分野Ⅲ類(資源活用・地域振興)優秀賞 3-1 N.N
農業鑑定競技会(農具や機械、植物の病気害虫など、農業に関する知識を競い合う競技)
分野果樹 最優秀賞 3-1 T.M
分野草花 優秀賞 3-1 Y.Y
1学科1クラスしかない少数ながら精鋭ぞろいの人と自然科。他の大規模農業高校に負けず劣らずの素晴らしい戦いを行い、出場したすべての競技で上位3賞に入賞という前代未聞??の大活躍という結果でした。
まずは優秀賞を獲得したプロジェクト発表会。あと一歩及ばず最優秀賞・近畿大会出場は逃しましたが、優秀賞の獲得は人と自然科としては4年連続5回目の受賞という快挙です。
そして意見発表会ではⅡ類の生徒が最優秀賞を獲得。4年連続優勝カップを有馬高校にもって帰ることができました。N.Sさんは8月21日~22日兵庫県で開催される、近畿学校農業クラブ連盟大会に兵庫県の代表として出場する権利を得ました。(近畿大会で最優秀賞を受賞した場合、全国大会に出場となります。まさに農業高校の甲子園・インターハイです。)そしてⅠ類・Ⅲ類に出場した2名の選手も3位と2位の優秀賞という結果。惜しくも近畿大会にコマを進めることはできませんでしたが、発表競技での3賞入賞は本当にすごいことなんです。
農業鑑定競技会では、2分野で最優秀賞を含む入賞。入賞した2名とも全体2位以内の成績であったため、10月に岩手県で開催される日本学校農業クラブ全国大会への出場を決めました。
表彰後は模範発表。最優秀賞を受賞し、近畿大会に兵庫県代表として出場する選手が全参加者の前で発表します。意見発表会分野Ⅱ類で最優秀賞を獲得した本校の生徒も、会場が静まり返るほどの素晴らしい発表をしてくれました。
そして式典の後半では参加者全員でFFJの歌斉唱。全国の農業高校生が歌える農業クラブ連盟歌です。大きな声でみんなで歌い、最後は拍手が沸き起こりました。感動です。
最後は県連盟クラブ旗引継ぎ。今年度事務局である播磨農業高校から次年度事務局校の山崎高校に県連盟旗が引き継がれました。そして引き継がれた県連盟旗を先頭に、有馬高校を含む11校の農業高校のクラブ旗が退場し、大会は終了となりました。
最後に獲得した賞状やカップ・盾を手に、校長先生を囲んでみんなで記念撮影です。兵庫県のマスコットキャラクター「ハバタン」と播磨農業高校のマスコットキャラクター「播農ぴよ吉」も駆けつけてくれました。
これまで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。意見発表会で兵庫県代表として近畿大会に出場する選手は、全国大会出場を目指し頑張りましょう。そして農業鑑定競技会で10月に岩手県で開催される全国大会に出場する選手は全国制覇を目指しさらに学習を深めましょう。後輩の皆さんも先輩を目標に、日々の授業や実習を頑張り、来年につなげていきましょう。これからも人と自然科生徒の活躍にご期待下さい。
人と自然科 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 前編 (大会1日目)
夏休みに入った講義棟をのぞいてみると・・・暑い中毎日、一生懸命発表練習をしている姿が
人と自然科の生徒にとって夏といえば・・・もちろん農業高校の甲子園・インターハイとも呼ばれる、農業クラブ連盟大会各種競技会です。農業高校の生徒が日頃の授業や実習で身につけた知識や技術、そして農業クラブ活動等をとおして経験したことをまとめ、発表し、兵庫県さらには近畿・全国の農業高校生と競い合う大会です。有馬高校は昨年も県大会、近畿大会を突破し全国大会にコマを進めています。
今年の第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会は事務局校の播磨農業高校がある加西市で開催。出発前には早朝からクラスの仲間や農場の先生に加え、校長先生・教頭先生、事務長先生も激励に来てくださいました。
7月23日(火)には農業鑑定競技会(農具や機械、植物の病気害虫など、農業に関する知識を競い合う競技)が開催され、野菜・草花・果樹の3部門に1年生から3年生まで校内大会を突破した16名の生徒が出場しました。(競技会場は一切撮影NGのため、入口のみの紹介です。参考までに校内大会の記事をご覧ください)
そして7月24日(水)・25日(木)には大会の花形競技である、プロジェクト発表会と意見発表会が開催され、加西市民会館に県下11校の農業高校生が集結しました。
県連盟副会長の開会宣言により、いよいよスタートです。まずはクラブ旗入場。
県連盟旗を先頭に県下11校の農業クラブ会長が旗を持ち入場します。まるで甲子園の入場のような光景です。有馬高校も人と自然科110名の代表として、農業クラブ会長が歴史ある有馬高校農業クラブ旗を持ち、堂々と入場しました。県下11校の農業クラブ旗が並ぶ光景は圧巻です。
県連盟会長や多くの来賓の方から歓迎や激励の言葉をいただき、開会式は滞りなくすすみ無事終了。
いよいよ午後からは競技会に入ります。これまでの準備、練習の成果を十二分に発揮できるように、発表直前まで先生との打ち合わせ、そして炎天下の中屋外で最後の調整です。
そして競技会直前、プロジェクト発表会の選手代表の一声で円陣を組み、お互いハイタッチして士気は最高潮。いよいよ発表競技のスタートです。
プロジェクト発表会 (学校でのプロジェクト研究を10分以内で発表する競技)
分野Ⅲ類(資源活用・地域振興) 3-1 Y.K O.K 1-1 U.Y H.Y
そして意見発表会(学校での学びや様々な体験を通して感じた意見を7分以内で発表する競技)には、3つの分野に学校代表がそれぞれ出場しました。
分野Ⅰ類(農業生産・農業経営)2-1 I.K
分野Ⅱ類(国土保全・環境創造)3-1 N.S
分野Ⅲ類(資源活用・地域振興)3-1 N.N
発表会は一発勝負。プロジェクト発表会は10分以内、意見発表会は7分以内で発表します。緊張の中、今まで積み重ねた準備と数えきれない練習を糧に自信に満ち溢れた、そして有馬高校人と自然科の代表としての誇りを持ったすばらしい発表でした。本当に頑張りましたね。100点満点です。
ちなみにこの日発表競技に出場した生徒は、近くの施設に宿泊。県内の農業高校生とボッチャや花火などを行い交流したとのこと。
全国の農業高校生とつながりができるのが農業クラブ活動の魅力ですね。
さて、競技の結果は翌日の大会式典で発表です。結果は続 人と自然科 第72回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 今年も人と自然科生徒が大活躍 後編 (大会式典)で紹介します。
人と自然科 夏季休業中資格取得第1弾 ガス溶接技能講習を実施しました
いよいよ夏休みがスタートしました。人と自然科では在学中、様々な資格取得講習を独自に実施、斡旋しています。先日も有馬高校を会場として行われた日本農業技術検定試験に11名の生徒が挑戦。さらに9月に行われる危険物取扱者試験にも10名の生徒が申し込むなど、各々が自身の興味関心のある資格に挑戦しています。そして夏休みは自由に活用できる時間が確保しやすいため、多くの生徒が様々な資格・検定に挑戦しています。
中でも人と自然科の生徒に人気があるのは建機系資格。今年度第1弾として7月21日(日)と22日(月)に、ガス溶接技能講習が行われ、1~3年生の希望生徒17名が挑戦しました。
1日目はキャタピラー教習所講師の先生を有馬高校にお招きし、学科講習です。この資格は技能講習のため、翌日に学科試験があり、不合格の場合は補習をして再試験を受ける必要があります。全員合格できるようにしっかり学びましょう。
教本やスライド、実物の機材や映像などを用いてしっかり学習します。ガス溶接等に用いる可燃性ガスのアセチレンや、支燃性ガスの酸素を中心としたガスの種類、それぞれの性質や発火温度、比重、発熱量・・・
ガス溶接に欠かせないガス容器の取り扱い方法や圧力調整期(ゲージ)、ゴムホース、吹管、点火用ライターの構造や取り扱い方法、火災や粉じん爆発の災害事例やその防止方法などを学んでいきます。大切な部分は教本にマーカーでラインを引いていきます。この資格は技能講習のため翌日には学科試験があり、不合格の場合お金を払って補習と再試験を受ける必要があります。お金と時間を無駄にしないように、講師の先生の言葉を聞き逃さないよう真剣に話を聞いていました。
2日目はキャタピラー教習所に場所を移し、学科講習&学科試験&実技講習です。このあと実施される学科試験に向け、講義が始まる前から自主学習している姿も見られました。
まずは1日目に学んでいなかった労働安全衛生法や高圧ガス保安法などの関係法令について学びました。事業者は作業中の危険を防止するため必要な措置を講じなければならないこと、そして労働者も事業者が講じている安全に必要な措置を守らなければならないことなどが法令で定められているとのこと。普段の農業実習にもつながりますね。
そしていよいよ学科試験。結果は・・・全員合格で一安心。発表時には拍手が沸き起こりました。
そしていよいよ実技講習に移ります。
ボンベとガス溶接機をつなぎ圧力計を装着します。
そして安全具を装着。目を傷めないためのサングラスとヒューム(鉄が混ざった煙)を吸わないためのマスクもしっかり装着します。
準備ができたらまずは鉄の切断技術を習得します。点火用ライターで着火。酸素の量を手元で調節します。火の色が青白く変わりましたね。
一定のスピードで、炎と母材の距離も一定にしながら進めていくのがポイントです。上達するためには待ち時間もほかの人がやっている姿を見ることが大切です。あっという間にみんな技術を習得し、一人で作業を行うことができるようになりました。
切断技術を身に付けた後は、2枚の板を接合する溶接を学びます。
両端を仮止めし、一定のスピード、幅で進めていきます。
早速つなぎ目を確認。上手く溶接できましたか?
このように2日間かけて実施したガス溶接技能教習も、全員資格を取得することができ無事終了。みんな笑顔で手を振りながら学校に戻っていきました。
ちなみに今年の夏休み中にはガス溶接以外にもチェンソーとフォークリフトの資格取得講習が希望者を対象に行われます。また、国家資格であるフラワー装飾技能士の筆記、実技試験に挑戦する生徒もいます。自身の将来の進路目標実現のため、頑張りましょう。
第2回オープンハイスクールを実施しました
7月20日(土)第2回オープンハイスクールを行いました。
朝早くから、中学生や保護者の方々が本校を訪れてくださりました。
高校生スタッフも事前に打ち合わせを行い、訪れた方に有高の魅力を伝えようと、準備を重ねて当日を迎えました。
担当分けをした持ち場に分かれて来校者をお迎えしました。
受付、誘導、教室での出迎えなど、初めての経験をする高校生スタッフも多い中、中学生に楽しんでもらいたい思いで、応対にあたっていました。
今回のオープンハイスクールでは、各クラスに分かれて有高の紹介動画を視聴いただいた後、体験授業を受けていただきました。
中学校では体験できない授業もあり、高校での学びに興味を持ってもらえたでしょうか。
体験授業後は高校生スタッフとの座談会。
中学生からの質問に有高生が答えます。
始めはお互いに緊張していましたが、中学生に話しかけていくうちにだんだんと打ち解けていき、笑顔で話をすることができました。
高校生スタッフを中心としたオープンハイスクールはいかがでしたでしょうか。
不慣れでご迷惑をおかけした点もあったと思いますが、有高のことや雰囲気、生徒の様子が少しでも伝わっていれば嬉しいです。
高校生スタッフは、「中学生と話ができて楽しかった」「やってみてよかった」「ぜひ有高に来てほしい!」などの感想を述べていました。高校生スタッフにとっても良い経験になったようです。
ご参加くださった皆さま、暑い中、ありがとうございました。
また、有高でお会いできるのを楽しみにしております。
第2回NIE「私の推し記事コンクール」優秀賞受賞
兵庫県NIE推進協議会が主催した「私の推し記事コンクール」で3年のNさんが優秀賞を受賞しました。
NIEとはNewspaper In Educationの略で、教育現場に新聞を取り入れていこう、という取り組みのことです。本校は研究指定を受けて2年目になります。
春休み課題として現2,3年生総合学科の全員が課題としてそれぞれの「推し記事」を探し、それに対する意見や感想等をまとめ、NIE推進協議会に提出していたものの中から今回特に優秀だったということで表彰を受けました。
1,2年生は夏休みの課題として「新聞コンクール」が出されています。自分の興味がある分野に関する記事を探し、意見をまとめてください。皆さんの素晴らしい作品を楽しみにしています!
1学期終業式
暑さが増した7月19日。1学期の終業式が体育館で行われ、校長先生に講和をいただきました。
春からの有高生の活躍で、新聞に取り上げられた記事を紹介されました。有高生の新聞記事インタビューに答えた「言葉」には意義があることを唱えられました。
また、過ぎ去った日には戻れない、やり直しができないこともある。だからこそ、一生懸命に生きていくことの重要性を話され、やり直しはできずとも、『見直し』はできると。目の前にやってきた夏休みも、後悔ない青春の日々を過ごしてください、と締めくくられました。
有意義な夏休みを過ごしましょう。
続いて、夏休み中、オーストラリアに短期研修に行く14名の生徒団の挨拶がありました。
異国文化に触れ、価値観や異文化生活を体感し、学びを深めたい思いを語ってくれました。現地で学びんだことを、有高に持ち帰って報告会で共有くださいね。
そして、卓球部女子ダブルスが近畿大会出場にあたり、壮行会が開かれました。
継続は力なり、努力の賜物で勝ち取った近畿大会への出場権を手にした以上、精一杯の闘いをしてくれることと思います。
全校生が応援しています!
その他、各方面の部活動で活躍した生徒の皆さんの表彰伝達も行われました。
皆さんの頑張り、努力が、周囲の人の力にもなっています。
入賞おめでとうございます。
いよいよ夏休み。どんな風に過ごすかは自分自身。
9月2日、生き生きと美しい表情の皆さんに会えることを期待しています!
産業社会と人間 「大学訪問」
総合学科の1年生は、7月12日(金)に大学訪問を行いました。
訪問先の大学は
1コース・・・兵庫医科大学→関西学院大学三田キャンパス
2コース・・・神戸親和大学→関西学院大学上ヶ原キャンパス
3コース・・・神戸女学院大学→武庫川女子大学
4コース・・・大阪工業大学→関西学院大学三田キャンパス
の4つの中から、事前に自分の興味関心と進路希望に合わせて選択しました。
朝まで雨が降っていましたが、日中は曇り空でこの時期らしい蒸し暑さもありましたが、生徒たちは大学の職員や学生の説明に熱心に耳を傾け、進んで質問をする様子も見られました。また、実際にキャンパス内を歩き、様々な施設を見させていただくことで、大学の雰囲気を感じ取ることができました。
夏休み中に各大学でオープンキャンパスが行われます。今回訪れた大学を再び訪れても良いでしょうし、また違う大学を訪れてみても良いと思います。1年生は卒業後の進路に対してまだまだ実感が湧かない人もいると思いますが、情報収集は進路決定をしていくうえでまず初めにすべきことです。ぜひ自分から積極的に動いて、進路についての知識を深めていきましょう。
三田小学校 自由研究応援プロジェクト
7月16日午後。ここは三田小学校ビオトープ前。
三田小学校6年生の夏休みの宿題に『自由研究』がある、と聞きつけた有高生7名(総合学科3年生、1年生)は、お困りごと、ご相談ごとはお任せあれ!とばかりに三田小学校を訪問させていただきました。
7名の中には卒業生もいます。探究活動を行っている総合学科の生徒は、自分たちが探究したことやその方法、アイデアが少しでも小学生の役に立てば、という思いでした。
小学校を懐かしく感じながら打ち合わせをし、緊張しつつ、6年生が待つ体育館へ。
拍手で迎えられてほっとしたのか、自己紹介では笑顔が見られました。
そもそも『自由研究』とは何でしょう。一緒に考えます。6年生は一生懸命に聞いてくれました。
クラスごとに分かれてのアドバイスも真剣なまなざしで、高校生の話を聞き入ってくれ、やる気がみなぎります。
小学生は屈託なく質問をしたり、話しかけたりしてくれました。
グループを回りながら話をしているうちに、自分たちが役に立っている、という実感が湧いてきたようです。
時間終了時には、6年生から感謝の拍手をいただきました。
高校生の学びや達成感も大きく、「小学生の柔軟な意見に驚いた」「行こうかどうか迷ったけど、行って良かった」「楽しかった」と、校長室で感想を述べていました。
三田小学校の6年生のみなさん、校長先生をはじめ、職員のみなさま、温かく迎えてくださり、また貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
自由研究、がんばって取り組んでください。そしてまた、いつでも話しかけてくださいね。
有高生もいつでも質問に応えられるように、勉学に励んでいきたいと思います。
探究活動や自由研究で、実りある夏休みにしましょう!
人と自然科 収穫までもう一息 ブドウの袋掛けを行いました
人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の『果樹と緑』の授業で、ピオーネは3年生で『果樹と緑』コース(科目)を選択した生徒を中心に、そしてマスカットは全学年の生徒が『総合実習B』(別名放課後の農場当番)の授業で栽培を学んでいます。
1学期期末考査前には、一粒一粒丁寧に粒を抜き、房の形を整える摘粒作業を行いましたね。
ブドウの栽培 現在摘粒作業中です・・・・に関する記事はこちら
1学期期末考査に全力を出し切った生徒たちは、翌日からすぐに気持ちを切り替えてブドウ畑に向かいます。あっという間に粒が大きくなり、しっかり育っていますね。
そして夏休み前最後の作業となる袋がけの実習を行いました。袋がけは、鳥害や虫害、裂果、日焼けなどを防いだり、ブドウ表面に付着するブルームと呼ばれる白い粉(乾燥などから身を守るため、ブドウ自身が出す油脂成分。)が取れるのを防ぐことを目的に行う作業です。有馬高校で栽培する3種類のブドウ合わせて約1600房すべてに袋掛けを行います。
まずは最後となる房の確認、『修正摘粒』です。摘粒ができているか、裂果がないか最終確認する大切な作業です。今回袋がけをしたら次房を触れるのは収穫後となり、房を整える最後のチャンスです。
今年も考査中にしっかり梅雨の雨が降ったため、特にピオーネで粒が大きくなり詰まってしまい、結構時間がかかってしましました。
そしていよいよ袋がけです。紙袋を受け取り、各自の担当区に入っていきます。
袋の口に隙間がないように、袋の上部で丁寧に止めていきます。
ひと房残らず袋掛けすることはもちろん。口の綴じ方も注意が必要で、広がっているとそこから雨が入ってきてカビ(病気)が発生したり、害虫が入ってくるのでしっかり止めます。しっかりできましたか?
袋掛けは約1時間で完了しました。白い袋がぶら下がっている光景は爽快ですね。
そして袋掛け終了後はブドウ畑を電気柵で囲みます。アライグマによる食害を防ぐためです。
近年有馬高校で一番悩まされている害獣はアライグマです。(今年は特に害獣被害が目立ちます。アライグマに加えてカラスも大暴れしています。)先日収穫交流会を行った、1年生が「農業と環境」の授業で大切に栽培していたスイートコーンもかなりやられてしまいました。
園児の皆さんと一緒にスイートコーンの収穫を楽しみました・・に関する記事はこちら
アライグマの鼻の高さをイメージしながら、電気線を張っていきます。これで大丈夫・・・と信じたいですね。定期的に見回りに行きましょうね。
さて、夏休みに入ると、「総合実習B」(別名夏休みの農場当番)がスタートし、実習でかん水(水やり)や副梢などの枝管理を定期的に行う予定です。収穫までもう一息です。頑張りましょう。
ちなみに有馬高校のブドウは、在校生ならびにその保護者限定での販売となります。(過去、ブドウが足りないなど地域の方にご迷惑をおかけした経験から、現在は一般販売を行っておりません。)2学期始業式でブドウ販売に関するお知らせを生徒に配布し、販売日(学年ごとに設定しています)をお知らせます。ご確認ください。
人と自然科「クラインガルテン⑥」スイートコーンの収穫
連日、酷暑の毎日ですがクラインガルテンの野菜は元気です!
5月に定植して2ケ月、アライグマやカラスなどの被害もありましたが、
スイートコーンを収穫する日がやってきました。
まずは収穫の方法の説明です。
収穫の目安は絹糸(ひげ)の色が茶色になった頃が目安になります。
畑に行き、収穫のスタートです。次々と収穫を終えて満面の笑顔です。
それが終われば担当圃場で誘引や収穫などの管理実習です。
最後に今回の収穫物をもって記念写真です。
1学期の授業形式のクラインガルテンは本日で終了です。1学期お疲れさまでした。
次回は8月、夏野菜の片づけと秋冬野菜の種まきをおこないます。2学期からも授業の様子を発信していきます。
各学年 進路行事
7/9(火)に各学年で進路行事が開催されました。
1年「進路講演会」
1学年対象に進路講演会を行いました。講演会では、1年生からの準備の重要性、自分が学びたい学部学科選びのポイント、進路実現のために今から何をすべきかなどについての話がありました。放課後には早速進路指導室を訪ね、オープンキャンパスの案内や大学のパンフレットを手に取る生徒の姿が見られました。
2年「分野別説明会」
1時間目は、講義棟で進学希望者を対象に、進学や受験全般についての講演会を行いました。2時間目、3時間目は分野別に各教室に分かれ、自分の興味がある分野について大学・専門学校の方の話を聞きました。大学や専門学校ではどのようなことを学ぶのか、そのためにはどのような準備をしたらいいのかなど、より具体的な内容について知ることができました。自分の学びたい分野について理解を深めるとともに、進路希望をより明確にするためのよい機会になりました。
また、就職希望者には、就職講座を行いました。講座では、高卒就職のメリットや求人票の見方、有馬高校の就職指導・支援などについて、卒業生のエピソードやアドバイスをまじえながら詳細な説明がありました。年々人数が減ってきている就職希望者ですが、この機会に高卒就職について理解を深めてほしいと思います。
3年「難関大学対策講座・学校別入試対策講座」
大学進学希望者対象に、入試対策講座を開催しました。外部から専門の講師の先生に来ていただき、現在の大学の入試実態について詳しく説明を受けました。近年の入試の傾向や受験準備としてすべきことなど具体的な内容を聞き、生徒たちは改めて受験に対する意欲が高まったようでした。
その後各教室に分かれ、学校別説明会を行いました。各学校の特色や入試についてなど、大学の方から直接話を聞くことができ、非常に有益な情報を得ることができました。大学入試を目前にひかえ、講師の先生方の話に真剣に耳を傾ける生徒たちの姿が見られました。
また、7/10(水)には3年対象「看護医療講座」、「専門学校講座」を行い、出願時の注意事項や入試に向けてなど、受験に向けての具体的な内容について説明を受けました。7/19(金)には、「4年制大学・短大講座」も実施する予定です。
まもなく夏休みを迎えます。自分の将来や進路について考えを深め、進路実現のために今自分がすべきことに取り組んでほしいです。また、3年生にとっては進路実現に向けて本格的に動き出す時期です。有意義な夏休みになるように願っています。
人と自然科 園児の皆さんと一緒にスイートコーンの収穫を楽しみました。
人と自然科1年生農業と環境の授業では、4月からスイートコーンの栽培をとおして農業に関する基礎的な知識や技術を学んできました。
授業では担当区を任され、たねまきから収穫まで、責任を持って各自が管理してきました。
スイートコーン収穫にむけラストスパート・・・に関する記事はこちら
そして1学期期末考査が終わり、いよいよ7月9日(火)、北摂第一幼稚園の園児46名を農場に招き、スイートコーンを一緒に収穫する交流会を行いました。スイートコーンの絹糸(ひげ)も茶色に変わってきて、収穫適期を迎えていますね。
ちなみに交流会前日には、園児の皆さんが段差や雑草でつまずかないように、みんなで環境整備をしました。
まずは高校生代表のお兄さんから「いまからスイートコーンを収穫に行きます。楽しく収穫しましょうね。そして優しく取ってあげてください。」と歓迎のあいさつを行いました。そして園長先生から「園児のみんなこの日を楽しみにしていました。本当にありがとうございます」とお礼の言葉をいただいた後、園児からも一斉に「よろしくおねがいします」と元気いっぱいのあいさつをもらいました。
あいさつの後はお兄さん、お姉さんと手を繋いでペアを作り、楽しくいろんな話をしながら早速スイートコーンが栽培されている畑に向かいます。
そしてお兄さん、お姉さんの手をひっぱり、自分よりも背の高いスイートコーンのジャングルの中に突撃です。みんな見えなくなりましたね。
どんどん前に進んでいくとペアの高校生が担当した区域に到着。たくさんあるスイートコーンの中から、大きいものを選び、一緒に力を合わせてもぎ取ります。
立派なスイートコーンが収穫できましたか?おいしそうなスイートコーンをGETです。やったね!!
楽しくなって次々収穫。どんどん袋の中がいっぱいになっていきます。
自慢のスイートコーンをもって仲良くなったお兄さん・お姉さんと一緒に記念写真です。
収穫が終わった後も、幼稚園での生活や、人と自然科での楽しい毎日について、お互いいっぱいお話ししましたね。
そしてあっという間に終わりの時間に・・・もうすぐお別れです。最後に代表のお兄さんから「今日は楽しかったですか。楽しかった人は手を挙げてください。」という質問に、園児から一斉に手が上がりました。交流会は大成功です。
バスまでみんなでお見送りです。何度もハイタッチを繰り返しているシーンがあちこちで見られ、なんだか切ない気持ちになりましたね。短かい時間でしたが、本当に充実した交流会でした。
私たちが一生懸命栽培したスイートコーンを、おうちの人と一緒においしく食べてくださいね。北摂第一幼稚園のみなさん楽しい時間を本当にありがとうございました。
人と自然科 1年生「農業と環境」 スイートコーン収穫にむけラストスパート
人と自然科1年生「農業と環境」の授業では、現在はイネとスイートコーンの栽培を行いながら農業に関する基礎的な知識や技術を実践的に学んでいます。
先日も教育実習生指導の下、田植え実習を行い、イネ(モチ米)は順調に生育しています。
農業と環境の授業で田植え実習を行いました・・に関する記事はこちら
そして5月に圃場に定植したスイートコーンも順調に生育しており、収穫間近となっています。
5月の定植後も授業では「土寄せ」(倒伏を防ぐために土を株元に寄せる作業)や「捕植」(生育が悪い株を新しい苗に植え替える作業)
別名命のオーディションともいわれる「間引き」(1か所に2本育ててきたスイートコーンの芽を1本に絞る作業)
「追肥」(植物の生育を見ながら追加で肥料を与える作業)を3回(だんだんスイートコーンが大きく成長しているのが写真で分かると思います)
【1回目】 【2回目】 【3回目】
生育が順調かどうか判断するための「葉齢計算」(葉の枚数を計算する)や害虫が発生していないかの「観察」
「除草」(雑草をとる作業)や「中耕」(土を耕し、土の中に空気を入れる作業)
「受粉」(株ごと揺らして花粉を周囲に飛ばし、受精を促し、実の詰まったスイートコーンにする作業)
「穂切り」(スイートコーン最大の敵である害虫の「アワノメイガ」の被害を少なくし、農薬の使用を少なくするために、雄穂を切り落とす作業)
などなど1年1組の生徒は授業内だけでなく、昼休みや放課後も自主的に畑に足を運び、管理・観察を行う姿も多くみられます。本当に素晴らしいですね。
そして6月最終週現在は以下のような状態。絹糸(スイートコーンのひげ)の部分が少し茶色くなってきました。
この調子で順調に生育したら7月第2週には収穫を迎える予定です。しかし収穫までに心配なことが2つ。これから梅雨終盤を迎える天候と、最近有馬高校の農場をうろついているアライグマやカラスなどの動物(害獣)です。このような困難を乗り越え、収穫を迎えることができたスイートコーンは、北摂第一幼稚園の年中さんと一緒に収穫を楽しんだり、市道横の販売所にて地域の方にも販売予定です。
おいしいスイートコーンが収穫できるように、みんなで祈りましょう。
人と自然科 ひとはく連携セミナー3回目 アフリカの古代湖の魚から進化について学ぶ
6月21日(金)人と自然科1年生学校設定科目「人と自然」の授業で、今年度第3回目となる「ひとはく連携セミナー」を行いました。
有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。前回第2回目も太田 英利研究員から「生物の「種」について」をテーマに講義をいただきました。
前回のひとはく連携セミナー2回目 生物の「種」について学ぶ に関する記事はこちら
そして第3回目となるこの日は人と自然の博物館内にあるホロンピアホールにて、高橋 鉄美研究員より、『タンガニイカ湖での調査』をテーマに古代湖に住む魚の生態やそれを通した進化について講義を頂きました。
まずはタンガニイカ湖について・・・世界には約20ほどの古代湖が存在していますが、タンガニイカ湖は1000万年前にできた湖だといわれています。アフリカのザンビアにある大きな湖で、全長650km。その距離は三田市から仙台市と同じ距離になり、地球上の18%の水を占めるといわれている巨大な湖です。
そんなタンガニイカ湖は水深も約1400mあり、この湖には多くの魚が生息しているそうで、そのほとんどが固有種なのだそうです。その中でも特にシクリッド科(カワスズメ科)と呼ばれる魚が特徴的で、例えば歯に注目したらコケを食べる種が歯がブラシのように進化したり、うろこを食べる種は毛抜きのように進化したり・・・など多様な進化を遂げている個体が多く存在しているとのことでした。
講義中盤では、実際に高橋先生が現地調査した現地の生活や動物の生態についても教えていただきました。アフリカでよく食されているホロホロチョウやチニョンゲ、チャンゴンゴなどの熱帯魚の食べ方、ウルウルと呼ばれる小さなハチやサバンナモンキー、カメレオンなどの現地では身近な動物についても、特性や危険性などについて紹介していただきました。
そして最後に調査から見えた生物の進化について説明いただきました。一つの祖種から多くの種に急速に分化し、分化した種が異なる環境に適応する力を持つことを適応放散といいます。そしてタンガニイカ湖のシグリット科の魚においては、口内保育という独特の育児方法と岩住みという特徴から異所的種分化を行いやすいということが分かってきたとのことでした。さらに性選択と自然選択との連動をもたらす形質「マジックトレイト」の一例として、オスとメスでサイズが異なる例やpHの耐性などについての影響も教えていただきました。
専門的な内容はまるで大学の講義のようで難しい部分もあったようですが、振り返りのレポートを見ると「興味深い内容で面白かった」「生物の進化について理解できた」など前向きな感想も多く充実した時間となったようです。
さて、次回の人博連携セミナーは、夏休みを挟んだ9月20日(金)『鳥たちの多彩なコミュニケーション』と題して太田菜央研究員より、鳥たちの鳴き声や行動の意味について学ぶ予定です。楽しみですね。
人と自然科 スマート&大型農業機械ふれあい体験会にお邪魔させていただきました
人と自然科の生徒が学ぶ『農業』において、生産性を高めるために活躍してきたのが農業機械です。2年生の選択科目にも『農業機械』の授業があり、エンジンの仕組みや燃料の種類、性質を学ぶだけでなく、実際に刈払機やトラクタなどの操作方法も、座学と実習をとおして学んでいます。
しかし有馬高校の農場は、大規模な農家さんに比べると小さく、農業機械も小型のものを使用しています。さらに近年、農業者の⾼齢化や労働⼒不⾜を補うために、デジタル技術を活⽤し農業の⽣産性向上を図る技術が搭載されたスマート農業機械が開発され、活躍していますが、残念ながら有馬高校にはまだ導入されていません。
田植えに向けトラクタ耕うん実習を行いました・・に関する記事はこちら
そのような状況の中、6月21日(金)有馬高校のすぐ目の前にある三田小学校で、5年生を対象とした『農業機械に触れる体験学習会』が企画され、最新のロボットトラクタや、日本最大級の耕うん用トラクタが間近に見ることができるとのこと。そこで農業を学んでいる人と自然科の生徒もぜひご参加どうですか?とお誘いいただき、3年生の生徒が喜んで参加させていただきました。
小学校到着後、まず目の前に現れたのが、横幅5.5mのロータリ&ハロー(畑を耕し、土を砕く作業機)を装着した巨大なトラクタです。
実際に三田市内の大規模農家さんで活躍しているとのことです。農機具メーカーの方によると日本最大級の大きさなのだそうです。後ろの作業機が折りたたむ姿はまるで巨大ロボットのようでしたね。
次はラジコン草刈り機です。
1台は斜面の草を刈るのに適した草刈り機で、エンジンオイルが偏らないように、斜面の角度に応じてエンジンも傾く構造をしていましたね。そしてもう一台はまるでクモのような姿をしており、前後左右縦横無尽に移動する姿に魅了されましたね。
次は田植機とコンバインです。
田植機は6条植え(一度に6列イネの苗を植えることができる)で、GPSがついており直行アシスト機能がついています。そしてコンバインは4条刈(一度に4列のイネを刈ることができる)で、機体についているセンサが作業情報をタブレット端末に伝え、日々の作業情報を蓄積し、作業管理・機械情報管理を分析することができるとのことです。(ちなみにこのコンバインが今回登場した農業機械の中で一番高額とのことでした。)
そして最後はロボットトラクタです。
事前にタブレットPCで耕うんなどを行うコースを設定しておくと、運転席に誰もいない状態で、リモコン操作でトラクタが作業を行います。今回は実際に30m×30mの枠を水田に見立て、無人運転を見せていただきました。
畑の端に近づくとスピードを落とし旋回。そして直進に入るとスピードを上げる姿は感動でしたね。そしてタブレットにはトラクタの前方に付けられたカメラから送られていた映像も観ることができましたね。
約1時間、農機具メーカーの方に丁寧に説明していただきました。今回の体験会は小学5年生の子供たちに、最新&大型の農業機械の姿を見せてときめきを与え、農業への興味、関心を高めることが目的と伺っていましたが、私たち農業を学ぶ高校生も十分ときめきましたね。
今回お誘いいただいた三田小学校の先生方、そして農機具メーカー『株式会社ヰセキ』の皆様、このような貴重な経験をさせていただきありがとうございました。
人と自然科 ブドウの栽培 現在摘粒作業中です
6月も後半となり、近畿地方もいよいよ梅雨に突入しました。そんな中でも人と自然科の生徒は『総合実習』の授業を中心に実習を頑張っており、例えば野菜苗の土づくりや・・・
学校樹を使った樹木の剪定・・・
大温室の熱帯果樹の管理(今年もバナナに花が咲き、たわわに実がついています。)など、楽しく技術を身に付けています。
そして人と自然科の人気の一品、ブドウ栽培も順調に進んでいます。ちなみに有馬高校ではベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、ベリーAは2年生の生徒が必修(全員)で『果樹と緑』の授業で、ピオーネとマスカットは3年生の『果樹と緑』の授業で選択した技術を学んでいます。
4月から栽培をスタートさせ、栽培は順調に進んでおり、5月下旬~6月上旬にかけて種なしや果実の肥大を目的としたジベレリン処理も実施しました。
その後も生徒はブドウの栽培技術を毎週のように学んでおり、茎と葉の間からでた「副梢」を摘んだり、まきひげを除去したり、伸ばしたつるが地面に付かないように、そして果実に栄養が行きわたるように先端を止める「摘芯」という技術を学びました。
そして6月下旬に入り生徒が頑張っているのが、「摘粒」という技術です。ベリーAの場合は1房75粒。ピオーネの場合は45粒を目標に一粒一粒抜いていきます。まずはピオーネ栽培中の3年生の様子です。
梅雨に入ったということでこれから雨の日が増えてきます。今はまだ小粒ですが、ブドウの粒は雨が降るたびに肥大するので、ブドウ畑に行くたびに房が詰まっています。そこで房の内側にある上向き、下向きの粒や変形の粒、割れた粒を抜いていきます。ピオーネは房をゆすってみて、支梗(粒の塊)が独立して動いたら完成です。
続いてベリーA栽培中の2年生の様子です。抜きすぎると房がすかすかになり、残しすぎたら粒が割れてしまいます。完成形を予想しながら行うので、もっとも技術と経験が必要な作業といえます。時には玉直しといい、粒の位置を変えながら円筒型に整えていきます。
ベリーAは最終的に房を釣り針上に曲げられるようになったらOKです。この作業が7月上旬まで続き、いよいよ袋がけに入っていきます。9月の収穫に向けあと一踏ん張りです。
みんな真剣な表情ですね。
さて、収穫したブドウは有馬高校の生徒、保護者限定に販売します。現時点では9月第2週を予定していますが、今後の天候によって変わってくるので2学期に始業式に配布予定の『ブドウ販売について』のお知らせを楽しみに待っていてください。
美味しいブドウを皆さんに購入していただけるように頑張りましょう。(もちろん一週間を切った1学期期末考査も全力で頑張りましょう。)
人と自然科「クラインガルテン」⑤害虫防除と鳥除け
今年は少し梅雨入りが遅いようです。クラインガルテンの実習は晴れに恵まれて順調です。
12日はトウモロコシ栽培の難敵であるアワノメイガの防除を行いました。
アワノメイガは成虫が雄穂に卵を産み付け、実を食害する害虫です。これを防除するためには
薬剤散布が効果的です。
生徒が教室と圃場で説明を行い、1株ずつ粉状の薬を散布していきます。
約1時間かけて共有のトウモロコシ圃場の散布を終了しました。担当区域では、
つるなしインゲンの収穫もスタートです。
収穫を終えていい笑顔です!
19日は鳥除けのための紐張りです。
鳥は羽根に障害物が当たると嫌がります。この性質を利用して紐を張る
鳥除けを行いました。
今回は前回のアワノメイガについての生態や薬剤に頼らない防除方法について
説明を行い実習のスタートです。
紐を張るコツは「張る高さ」「緩まずピンと張る」ことです。
協力してしっかり張ることはできましたか?
いよいよ来週からナスやピーマン、トマトなどの収穫できそうです。
これで安心ですね。
有高祭レポート⑤最終
楽しかった有高祭の最終時間。
全校生が体育館に集い、校長先生のお話を伺ったり、各部門での最優秀賞・優秀賞を称え合ったりしました。
スローガン通りの『笑顔満祭』の有高祭だったと思います。
有高生はもちろん、ご来校くださった皆さまも楽しんでいただけたのではないでしょうか。
校長先生のお話にもあったように、『終わった後が肝心』です。最高のパフォーマンスを披露できたのですから、その力を良い方向に活かしていきましょう。
また、準備や運営で大変なこともあったかと思います。でも、生徒の皆さんと有高祭の感想を話していると「楽しかった」「たくさん売れて良かった」「3年生の劇がすごかった」など、前向きな意見を聞くことができました。
大変を乗り越えた証ですね。皆さんの心に、心地良い感覚が芽生えていることを願います。
今後の生活につなげていってください。
そして、ご来場くださった皆さま、ご協力いただきました方々に感謝いたします。ありがとうございました。
それでは有高祭レポート、これにて終了です!
有高祭レポート④
有高祭レポートもいよいよ佳境に入って参りました!
2日目の舞台発表の様子です。
3年生のクラス劇、有志発表、吹奏楽部の演奏にと盛りだくさんでした。1日目には演劇部の発表もありましたね。
体育館は終始熱気に包まれ、笑顔満祭に来場者が楽しんでいました。
いろいろな場所で、笑顔満祭な有高祭でした。
有高祭レポート③
有高祭レポート3回目です。
今回は、体育館に飾られていたクラス旗のご紹介です。
放課後、残ってコツコツと締め切り日までに仕上げた各クラスの力作をご覧ください。
学年ごとに最優秀賞・優秀賞が投票により選ばれました。
3年生。
2年生。
1年生。
皆さんは、どの旗に心揺さぶられますか
有高祭レポート、もう少し続きます。
人と自然科 農業機械の授業で刈払機の操作方法について学びました
6月も中旬を過ぎ、いよいよ梅雨が近づいてきました。人と自然科の農場でこの時期に大変なことは、もち米を栽培している水田のあぜやブドウを栽培している果樹園のに繁茂する雑草です。雨上がりに一気に成長してしまい、病気の原因や害虫のすみかになってしまいます。
1年生「農業と環境」の授業で田植え実習を行いました・・・に関する記事はこちら
ブドウ栽培 ジベレリン処理を行いました・・に関する記事はこちら
梅雨を前に、実習でいつでも草刈りができる技術を習得するため、2年生農業機械の授業で、刈払機の操作について学びました。
運転実習の前に、まずはエンジンの仕組みや安全に実習を行うための知識を習得しました。ちなみに刈払機に搭載されているエンジンは2サイクルエンジンです。点火プラグやキャブレターなどガソリンエンジン特有の部品の役割や仕組み、エアークリーナーやマフラーの役割、燃料となる混合油の作り方などについて実物を交えながら学びました。
さらに刈払機を使用する際に最も重要な安全について。保護エプロンや保護面の装着やベルトの調整など実演を交えて学びまた。そして刃に当たった石が飛ばないための刃の動かし方、刃の交換方法、エンジンのかけ方などについてしっかり学びました。
しっかり知識を身につけ、翌週は早速果樹園に向かい、実習を通して技術を習得します。今回は安全に配慮しながら同時に10台の機械を動かし、草刈りを行いました。
保護面や保護エプロンを着用、ベルトの長さを調節し、エンジンをかけまます。刃の周囲に人や物がないかしっかり確認しましょう。
エンジンが始動したところで、草刈りの開始です。ポイントは・・・刃を水平にし、地面に近い位置で、右から左に動かし、一歩前に出て再び右から左に刃を動かします。
刃の角度が上向きになってしまうと、刃に当たった石が顔の付近に飛んできてしまうので危険です。また、刃を反対の左から右に動かすと、刈った草が前に飛んでしまい、刈りにくくなります。
合計2時間の実習を行いましたが、きれいになりましたか?初めて機械を使用するということで、少し刈った草丈が長めに残っている部分も見られましたね。農業機械はとにかく使い続けることで上達します。これから何度も実習で操作し、技術を習得しましょう。
人と自然科では夏季休業中、農業や造園業、建設業などに就業した際、刈払機を運転するときに必要な「刈払機取扱作業者」の資格を取得することができます。
昨年夏季休業中に実施した「刈払機取扱作業者」資格取得講習の様子はこちら
ちなみに今年はフォークリフト、チェンソー、ガス溶接の資格取得講習を予定しており、延べ60名以上の生徒が申し込みを終えています。卒業後の進路実現に向け、様々な機会を生かし、スキルアップしていきましょう。
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその3 有馬富士公園の昆虫を調査する
人と自然科3年生の学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
前回は「緑の環境クラブ」の皆様に、里山管理に関する夢プログラムを体験させていただきました。(5月28日に予定されていた、元キッピーフレンズ、公園の植物を活用した夢プログラムは警報による休校のため、10月に延期となりました)
前回のフィールドワーク 里山管理を体験する に関する記事はこちら
現地フィールドワーク3回目となる6月11日(火)は、三田市自然学習センターの吉田コミュニケーターにお世話になり、公園内の昆虫を捕獲・調査するプログラムを体験しました。
緑豊かな有馬富士公園には多様な種類の昆虫が生息しており、とにかく捕まえまくる(危険な蜂やヘビはNG)という、楽しそうなプログラムです。世界には約100万種、日本には約3万種の昆虫が確認されていますが、そのうち1000種類を越える昆虫が公園に生息しているとのこと。今日の目標はみんなで力を合わせて50種類以上の昆虫を捕獲することです。(特別な許可を得て捕獲しております。)
捕獲するコツを教えていただいた後、早速網と虫かごを持って出発です。公園に出た瞬間全員スイッチが入りましたね。里山の中にも入り、全力で追いかけます。
早速チョウを捕獲したようですね。捕獲した昆虫は虫かご、もしくはジップロックに入れます。一見かわいそうに見えるかもしれませんが、トンボや蝶などは羽を傷めない優しい方法なのだそうです。
公園内にある、狐の巣穴を再現した洞窟内も捜索。洞窟内に生息するカマドウマが発見されました。そして葉の上にケムシ発見。タケカレハの幼虫です。どうやら毒を持っているようで慎重にジップロックにいれます。
地面や樹木もじっくり観察します。いつもは気になりませんが、アリがあちらこちらに歩きまわっていました。よくよく見てみると、種類の異なるアリが。最終的には3種類確認できました。
そして木の幹には擬態している昆虫が結構いました。どこに隠れているのか分かりますか?(2種類います)
さらに樹液が出ている樹木も観察。甲虫が集まっており、枝などでほじくってみるとクワガタムシが出てきました。(これまでの地域自然保護の活動でクワガタムシが捕獲できたのは初めてですね)
こんな感じであっというまに約1時間、みんな小学生に戻ったかのように全力で公園内を走り回り、様々な昆虫を捕獲・観察することができました。
学習センターに戻り、捕獲した昆虫の名前を図鑑で調べ、仲間分けをしていきます。
名前がわかったら付箋を貼って、「チョウの仲間」「カメムシの仲間」「コウチュウの仲間」「トンボの仲間」・・・など仲間分けします。分からない名前は吉田さんに同定してもらいました。
調査の結果、「チョウの仲間」は、ベニシジミやヒョウモンエダシャク、テングアツバなど8種類、「コウチュウの仲間」は、ノコギリクワガタやスジクワガタ、シロテンハナムグリなど15種類、その他二ホンミツバチやハナアブ、マダニなどなど・・・全部で56種類の昆虫を捕獲することができました。目標達成ですね。
プログラムを通して、楽しみながら有馬富士公園の生物多様性が感じることができました。コミュニケーターの吉田さん楽しいプログラムをありがとうございました。
今回の夢プロ体験で前半の公園でのフィールドワークは終了です。ここからは、これまでの活動を通して取材した、あ有馬富士公園の魅力と改善点を有馬富士公園の巨大な白地図にまとめていきます。そして9月には人と自然の博物館の研究員や公園関係者、県職員の皆様の前で発表し、自分たちが実際に企画、実施する夢プログラムへとつなげていきます。頑張りましょう。
有高祭レポート②
6月14日、有高祭2日目のスタートです!
2日目は約300名の保護者の方やご家族の方々が、朝早くからお越しくださいました。今日も真夏を思わせるような暑い中でしたが、多くの方々がお時間を取って有高生の活躍を見に来てくださいました。本当にありがとうございました。
本日もステージ発表や露店、展示がそれぞれのブースで繰り広げられました。
こちらは清陵会館。マンガアニメーション部、書道部、ESS部、写真部、美術工芸部の日頃の活動の成果が展示されていました。
書道部は中庭で迫力あるパフォーマンスを披露してくれました。
日々の鍛錬の現れ。観客を魅了する、滅多に見ることのできない風景でした。
こちらは本館3階で行われていた茶華道部と図書委員会、「生涯スポーツ」の研究発表掲示。
茶華道部のお手前は、毎年恒例、人気です。時間になると多くの人が、しばしの静寂を求めて訪れていました。部員の所作も板について、手慣れた手付き、手慣れた接待をしていました。
図書委員会は委員会活動ながら、一人一人が役割分担を担い、『クイズ本トレ』を展示していました。クイズ形式で本を身近に感じて、読書の魅力を伝えようと委員が準備をしました。
今日も各場所で、「笑顔満祭」の模様でした。
有高祭レポートはまだまだ続きます!
有高祭レポート①
真夏日を思わせるような快晴の下、1日目に当たる6月13日、令和6年度有高祭がスタートしました。
今年度の有高祭テーマは『笑顔満祭~最高の瞬間を共に~』です。
1年生は初めての、3年生は最後の有高祭です。全クラスがそれぞれの立場で、協力しながら最高のパフォーマンスを見せてください。そして、笑顔満祭で取り組み、表現し、笑顔満祭の2日間にしてください。
有高祭の模様を数回に分けてお届けしますので、こちらのブログを見て、ご家庭でも『笑顔満祭』になっていただけると嬉しいです。
では初めに、校長先生、生徒会長からの挨拶の後、オープニング生宣伝がありました。生だけに臨場感があり、ノリに乗っての宣伝は、会場を巻き込む興味深いものでした。
舞台発表の最初を飾ったのは筝曲部です。琴の雅な音色に現世をしばし忘れてしまうかのようでした。古典音楽は滅多に聞くことができませんので、生徒にとっても良い刺激となったことでしょう。
3年生の本日発表された3クラスの劇も、各クラスで音響や道具、衣装に趣向を凝らし、脚本を練りに練り、監督の指導の下での練習の成果を遺憾なく発揮していました。笑いあり、感嘆あり、苦笑あり。そして、堂々とした3年生の姿は、眩しく映りました。
こちらは体育館前。2年生の露店が立ち並び、風に乗ってお腹を刺激する良い香りが漂う場所でした。美味しそうな物を手に持って嬉しそうに移動する生徒の表情は、普段見られないものでした。人は美味しいもの、楽しい雰囲気には弱いですね。
そして教室棟では1年生が展示を披露してくれています。
アトラクションあり、ゲームあり、力作ありです。
笑顔満祭。いろいろな場所で笑顔が満開でした。
ご来校いただきました約180名の保護者やご家族の皆さま、バザーを担ってくださいました育友会役員の方々、暑い中ありがとうございました。
明日もそれぞれの心と表情が笑顔満祭の1日となることを願いつつ、有高祭レポートは続きます!
人と自然科でトライやるウィークの中学生頑張りました
6月3日(月)~7日(金)の5日間、狭間中学校の2年生の生徒2名が有馬高校人と自然科の農場、学校園庭で「トライやるウィーク」を頑張りました。
兵庫県では中学2年生を対象に、職場体験、福祉体験、勤労生産活動など、地域での様々な体験活動を通じて、働くことの意義、楽しさを実感したり、社会の一員としての自覚を高める事を目的に「トライやるウィーク」が展開されています。そして有馬高校でも毎年、農業や植物管理の仕事を実際に現場で体験したいという中学生を人と自然科の農場で受け入れています。
まずは事前訪問の様子から。校長室を訪ね、先生方の前で決意文を読んでくれました。
「野菜の育て方を学びたい」「継続力や集中力を身に付けたい」「健康に優しいい野菜の栽培方法を体験したい」と意気込みを発表してくれました。そして校長先生からも「熱中症に気を付けて、そして指導を担当する先生方の話をしっかり聞いて、体験からいろいろなことを学んでください。がんばってください。」と励ましの言葉を頂きました。
そしていよいよ「トライやるウィーク」開始です。
人と自然科は野菜・草花・果樹と緑の3つのコースがあり、それぞれのコースで様々な農業体験を行いました。
例えば野菜コースではトマト苗の定植やキュウリの収穫・袋詰め作業、タマネギやニンニクの調整
果樹と緑コースでは、ブドウの整枝作業や樹木の剪定作業
そして草花コースでは花壇や花苗の管理作業を行い、最終日には販売所で花苗の販売実習も行い、来校された地域のお客様に人と自然科の生徒が栽培した草花苗を実際に販売しました。
そして校務員さんと一緒に行った学校樹の剪定作業でトリマーを、芝生の管理として芝刈機を実際に操作して管理作業を体験しました。
5日間のトライやるウィークはあっという間に終了。最後にお礼と報告のため、教頭先生を訪ねました。二人ともトライやるウィーク前の比べて自信に満ちた表情のように感じました。
5日間慣れない作業でとても疲れたけど、全ての体験が楽しく充実していたとのこと。一番印象に残ったのは二人ともキュウリの収穫・袋詰め作業だったようです。教頭先生からも、「体験中大変だったこと、困ったことをどのようにしたら解決できるのか。それを考えるのが君たちの役目です。将来農業をしなかったとしても今回の体験が二人のこれからに生きてきます。残りの中学校生活も楽しんでくださいね」と励ましの言葉をいただきました。
最後は恒例 農場長との記念撮影です。
5日間体を動かす作業ばかりで大変だったと思います。まずはゆっくり休んで下さい。そして残りの中学校生活、充実した時間にして下さい。有馬高校の先生方も二人を応援しています。
人と自然科 1年生農業と環境の授業で田植え実習を行いました
6月6日(水)1年生「農業と環境」の授業で、手植えによる田植え実習を行いました。この日に向け、有馬高校の水田でも事前に2年生「農業機械」の授業で耕うん実習を行い準備を進めてきました。
さて、2時間目が終わり、いよいよ田植え実習ということで、みんなサンダル姿で集合してきました。
まずは実習前の事前学習です。田植えの手順や苗の植え方、水分補給や着帽、タオルを首に巻く・・・など熱中症予防についての注意点などについて重点的に説明を受けました。
この日実習を仕切るのは、摂南大学に在籍し、農業の教師を目指している2名の教育実習生です。一人は人と自然科を、もう一人は総合学科を卒業された先輩です。人と自然科には農業の学びを活かし、国公立大学や難関私立大学に進学し、毎年のように卒業生が、教育実習生として戻ってきています。
また有馬高校では総合学科の生徒も2,3年生の選択科目で農業の授業を受講することができ、今回教育実習で戻ってきてくれた生徒のように、授業で農業に興味を持った生徒が農学部に進学し、関連産業に就職している生徒もいます。
ホワイトボードを使った説明も終わり、いよいよ水田に向かいます。そして水田でも実演を交えて最後の説明を受けます。
イネの苗を受け取り、一列に並びます。 そして早速田んぼに入りましょう。畦を踏んではいけません。裸足で水田に入るということで、最初は躊躇している生徒もいましたが、すぐにやる気モードに突入です。
そしていよいよ田植え開始。苗を3本取り分けます。このとき、根のかたまりの部分を持ってちぎらないと、根が切れて活着しにくくなります。そして教育実習生の合図で一斉にイネの苗を植えていきます。ちなみに有馬高校で今年栽培するイネは「ヤマフクモチ」という品種のもち米です。
イネの苗は玉ヒモ(20cmおきにイネの苗を植える場所の印がついたロープ)に沿って、1カ所に3本ずつ、中指の第1関節の深さまで植えていきます。ロープを持つ生徒も真剣です。
そして一歩下がって自分の足跡を消します。ここで重要ポイント。一連の作業が終わったら全員で腰を上げること。これが全体を教育実習の先生が玉ヒモを持つ生徒に次に進める合図を出すきっかけになります。
膝下まで沈む水田に足を取られてしまう生徒もいましたが、楽しく真剣に実習を行うことができました。
そして開始1時間30分が過ぎたころ、1枚の田んぼにイネの苗ををまっすぐ等間隔に植えることができました。
足を洗って振り返り。教育実習生からも、一生懸命頑張ったということでほめてもらえましたね。みんな達成感と充実感に満ちた表情でした。
今回手植えをしたもち米は、10月下旬に収穫を迎える予定です。有馬高校では毎年手刈りで収穫しています。
そして今年は11月9日(土)に予定されている秋の農業祭にて、もち米、そしてこのもち米を使って加工した「焼餅入りおしるこ」として販売予定です。楽しみですね。
収穫まで皆様しばらくお待ち下さい。
人と自然科「クラインガルテン」④トマトのえき芽取り
今回の授業ではトマトのえき芽取りを行いました。えき芽とは主茎と本葉の間から発生する芽のことです。
通常のトマト栽培では主茎を1本にする仕立て方にします。そのため、発生するえき芽は除去
する必要があります。今回も生徒の説明からスタートです。
えき芽の発生する位置や実際のトマトを使って再確認です。受講生の方も
生徒の説明を真剣に聞いてくれています。下調べした成果がありましたね。
ただ、えき芽が大きくなりすぎている株もあり、なかなか難しい管理となりました。
ちなみに、えき芽を取ることで、①主茎に養分が集中する ②日当たりや風通しがよくなる
などの効果があります。
陽射しも強くなってきましたが、和気あいあいと会話をして楽しく実習を終える
ことができました。来週のクjラインガルテンもお楽しみに!
人と自然科 農業クラブ三田警察署の花壇装飾活動&感謝状をいただきました
6月4日(火)農業クラブ本部役員ならびに有志の生徒7名が三田警察署を訪れ、花壇装飾活動を行いました。人と自然科では、日ごろの授業や実習で学んだ技術を活かして、公共施設の花壇装飾やイベントでの作庭などを行っています。今回は先週の三田市消防本部に続いての公共施設植栽活動です。
三田警察署でも事前に代表生徒が、冬のお花であるパンジーやビオラの片付けを行い、基肥(お花を定植する前に施す肥料)を施し、耕うんを行い定植できるように準備を行っていました。
今回は自分たちで栽培したサルビアやペチュニア、マリーゴールド約300鉢を持参し装飾開始です。
まずは花苗を並べてデザインを決めていきます。早速ベゴニアの苗を中央に配置していますね。
そして後方に背の高いサルビアを配置し、左右はオレンジと黄色のマリーゴールドで何かをデザインしているようです。
ペチュニアで隙間を埋めてデザイン完成。一斉に定植していきましょう。
潅水をたっぷり行い周囲の土や花がらを掃除して・・・
約1時間半かけて完成した花壇はこちらです。
真ん中にはベゴニアで110の数字を、そして右側には警察署の地図記号、右側には兵庫県のマークをマリーゴールドでデザインしました。
花壇完成後、三田署長が見に来てくださり、その後署長室に案内され、直接感謝状をいただきました。
そして署長との懇談会も行い、お花の管理方法を伝えるとともに、生活安全課の署員の方からも近年高校生の間で広がっている闇バイト、裏バイトに関する情報提供や兵庫県警が運用している犯罪発生マップの紹介などをしていただきました。
最後に署長と一緒に記念撮影です。このたびは感謝状をいただき本当にありがとうございました。
なお今回装飾に使用した、マリーゴールドやペチュニアなどの花苗は現在有馬高校ガラス温室にて絶賛販売中です。平日の9:00~17:00、6月いっぱいをめどに販売しています。場所は有馬高校西門(6角形の大温室が目印です)から入っていただき、左手の温室です。
無くなり次第終了となります。詳細は以下のとおりです。
生徒が実習で丹精込めて栽培した草花苗です。ぜひご購入ください。
人と自然科 ひとはく連携セミナー2回目 生物の「種」について学ぶ
5月31日(金)人と自然科1年生学校設定科目「人と自然」の授業で、今年度第2回目となる「ひとはく連携セミナー」を行いました。
有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。第2回目の講義は太田 英利研究員から「生物の「種」について」をテーマに講義をいただきました。
まずは「種類」と「種」の違いについて皆さんはわかりますか?英語で言うと「種類」は「kind」、「種」は「species」となり、地球上に生きている個体の集合体を「種」といっています。種の定義としてよく使われるのが「生物学的概念」と「類型学的概念」で、簡単に言うと「生物学的概念」は生殖の可否で分類し、集合体を作る考え方で、「類型学的概念」は姿・形で分類し集合体を作る考え方です。
しかし姿・形は生き物が住んでいる環境によって異なってくる可能性も高く、確実性に疑問がもたれることもあります。そこで新しい考え方として出てきたのが「遺伝子に基づく類縁関係」で分類する方法です。実際にDNAの配列を参考に分類していきます。「遺伝子に基づく類縁関係」が発揮された一つの例として、アオカナヘビの例を教えていただきました。
沖縄県の宮古諸島と沖縄諸島に生息しているアオカナヘビ。見た目がほぼ同じことから1990年代まで同じ種と考えられていました。しかし詳しくDNAの解析をしてみると姿かたちがよく似た全く別の「種」ということが分かり、1996年に宮古諸島に生息していたアオカナヘビがミヤコカナヘビに改名されたのだそうです。面白い事例ですね。
同じようにワニ・カメ・ムカシトカゲ・トカゲ・ヘビは爬虫類の仲間ですが、DNA解析を行ったところ、ワニとカメは鳥に近い、特にワニは極めて鳥に近いということが分かったとのことです。生き物の世界もまだまだ新しい発見がたくさんありますね。生徒は一所懸命にメモをとりながら聞いていました。太田先生、興味深いお話をありがとうございました。
次回の「ひとはく連携セミナー」は高橋 鉄美研究員より『タガニイカ湖での調査』というテーマで、世界に生息する固有種について学びます。楽しみですね。
人と自然科 農業クラブ活動として三田市消防本部の花壇装飾活動実施
人と自然科のように高校で農業を学ぶ生徒は全員、生徒会に加え農業クラブという組織に所属します。そして日ごろ授業や実習で学んだ知識や技術を自分のものにするため、様々なボランティア活動に取り組んだり、全国の農業高校生と知識や技術を競い合う競技会に挑戦したりしています。
最近のボランティア活動 でんスポアドベンチャーフェスタにて苗販売&アレンジ体験実施しましたに関する記事はこちら
最近行われた知識を競い合う競技会 農業クラブ農業鑑定競技会校内予選会に関する記事はこちら
そして5月30日(木)農業クラブ本部役員ならびに有志の生徒9名が三田市消防本部を訪れ、花壇装飾活動を行いました。この日に向けて代表の生徒が事前に、冬に植栽したパンジーやビオラの片付けを行い、基肥(お花を定植する前に施す肥料)を混ぜ込み、耕うんを行うなど準備を行っていました。
植え付け当日、マリーゴールド、ペチュニア、ベゴニア、サルビアなどの花苗約400鉢を持参し、自分たちでデザインを考え植栽します。ちなみに有馬高校農業クラブが植栽を担当しているスペースは、道路に面した花壇と、庁舎の入り口右側にある2か所の花壇です。
今回は男子チームと女子チームに分かれてデザインしました。相談しながら花壇の配植を検討し、苗をおいていきます。
まずは男子チーム。中央にマリーゴールドとペチュニアでラインを作り、淡い色のベゴニアで挟むデザインのようです。
一方の女子チーム。中央に背の高いサルビアを配置し、周囲を背の低い花苗で囲むという高低差を活かしたデザインのようです。
そしてデザインが完成したらみんなで一斉に植えています。途中署員の方がたくさん覗いてくださり、「いつもありがとうございます」「とてもきれいですね」とうれしい声をたくさん掛けていただきました。
最後にたっぷり潅水(かんすい)して約1時間で終了です。
完成した花壇はこちら。
最後にみんなで記念写真。
完成を知った署員の皆さんが見に来てくださり、一緒に写真を撮りました。かっこいい消防士の皆さんに囲まれて緊張しましたね。
三田市消防本部前を通る際は、是非ご覧下さい。
人と自然科 令和6年度第1回先輩農業者特別授業を行いました
5月29日(水)人と自然科3年生の生徒を対象に、先輩農業者特別授業が開催されました。先輩農業者特別授業は阪神農業改良普及センター様にサポートいただき、実際に地域で活躍されておられる農業者の方を招いて生の声を聴くことで、就農、進学への意識を高めることを目標に行われています。
人と自然科を卒業していく生徒は、保育や芸術、経済など様々な分野に進学、そして製造業やサービス業など幅広い職種に就職していきますが、もちろん農業を学ぶ学科ということで、就農や関連産業への就職を目標としている生徒が一定数います。そのような生徒は農学系の国公立大学、私立大学、県立農業大学校、専門学校へ進学した後、就農や関連産業への就職を果たす生徒が多いようです。
それ以前の人と自然科卒業生の進路実績をご覧になりたい方はこちらページ(学科概要)内のリンクをご覧ください
この先輩農業者特別授業は、就農や関連産業への就職を目指す生徒を後押しすることはもちろん、経営者でもある先輩農業者の話は他の分野へ進む生徒にとっても有益な情報をたくさん得ることができる絶好の機会となっています。
今回お話をいただいた小仲さんは、県内の農業高校を卒業後、東京にあった農業者大学校へ進学。卒業後平成8年に、ウメとクリを栽培する『湖梅園』の4代目として就農されました。現在はクリ7.5ha、ウメ1.6haを栽培されており、特に小仲さんが栽培されるクリは日本中の料理人から高い評価を得ており、『令和天皇即位の礼』の晩餐会デザートでも使用され、世界中の国賓が小仲さんのクリを口にされたそうです。世界中の有名人に自分が栽培したクリを食べてもらいたいという夢の一つが叶った瞬間だったと誇らしげに話しておられました。
小仲さんのこだわりは土づくり。『畑で出たものは畑に帰す』という思いから自作の堆肥舎を建て、三田牛の牛糞を近隣の牧場から分けていただき、クリのイガや剪定枝など通常廃棄の対象となるものも、混ぜ合わせ自家製完熟堆肥を作り、畑に戻しているとのことでした。 さらに持続可能な農業経営を目指し、樹高を低くする低樹高栽培や果樹栽培ではなかなか取り組みにくい機械化を積極的に進めており、乗用草刈機や乗用防除機(スピードスプレーヤー)、ウッドチッパーなど積極的に導入されているとのことでした。
後半は自身の高校時代、大学校時代、就農直後、そして後継者が戻ってきて一緒に経営している現在を振り返り
『大学校時代で得たものは人とのつながり。今でもそのつながりを経営に生かしている』
『農業経営で大切なことの一つが情報を得ること。天候や社会情勢が原因で経営が予定通りいかないことがあるがそれが農業。情報を得て早く対応することが大切』
など日々感じることを直球で伝えていただき、最後に高校生へのメッセージとして
『私も含め今の農業者が皆さんにかなわないもの。それは若さ、価値観、感性の3つ。新しい価値観、感性とパワーで、今の農業を変えていってください。応援しています。』と激励いただきました。
小仲さんの言葉の一つ一つに、仕事に対するプライドやこだわりが感じられましたね。質問も積極的にでてきたところからも、たくさんのヒントを得ることができたのではないでしょうか。この特別授業を糧に、いよいよ進路実現に向け頑張っていきましょう。
小仲さん、熱い話を本当にありがとうございました。そしてご支援いただきました阪神農業改良普及センター様、このような機会をいただきありがとうございました。
人と自然科「クラインガルテン」③スイートコーンの追肥、トマトの誘引
前日までの大雨から一転、気持ちのいい晴れの天気です。
2週間前に植え付けしたスイートコーンも大きくなってきました。
今日は「追肥」・「中耕」・「土寄せ」をしました。
「追肥」は生育に合わせて途中で施す肥料のことです。
「中耕」は土の表面を軽く耕すことで、通気性や水の通りが良くなり除草もできます。
「土寄せ」は株元に土を寄せることで風などで倒れるのを防ぐ効果があります。
まずは肥料についての説明です。窒素・リン・カリウムが三大要素で植物の
生育には欠かすことができない要素です。
受講生の方と生徒が協力して実習を進めていきます。
次は担当区域の誘引です。前回の追肥の効果が現れて成長スピードも早く
なってきました。誘引する道具(テープナー)を使い誘引をしていきます。
生徒たちは慣れた手つきで受講生の方と誘引実習を進めていきました。
足元の悪い中での実習でしたが、皆さんお疲れ様でした。
人と自然科 野菜班 収穫の春です
3年野菜班の実習も軌道にのってきました。
トマトのえき芽取り、ナス・キュウリの誘引、キュウリの収穫とすることは
たくさんあります。野菜の成長に合わせて生徒の技術力も成長しています。
次にジャガイモの収穫です。有馬高校では、「キタアカリ」・
「メークイン」・「ポロシリ」を栽培しています。
本当はジャガイモ自体を大きくするためには花を摘み取ります。学校では
授業で「科」の分類で使用するために少し残しています。
ジャガイモと同じ「科」はトマトやナスです。色は違いますが
花の形は同じです。
皆さん、いい笑顔です。たくさん収穫することができました。
人と自然科 ブドウ栽培 ジベレリン処理を行いました
人と自然科では、ベリーA、ピオーネ、マスカット3種類のブドウを栽培しており、2年生の果樹と緑の授業でベリーA、3年生果樹と緑で高級ブドウのピオーネを、そして「総合実習」の授業を中心に全学年でマスカット・オブ・アレキサンドリアの栽培技術を学んでいます。
4月の芽かき作業から栽培はスタート、生徒は毎週ブドウ畑に足を運び技術を習得しています。
そして5月に入るとブドウは一気に成長し、様々な管理作業に追われています。たとえば上に伸び、屋根に突き当たろうとしている枝を折らないように、ねじりながら下に向ける「捻枝」、テープナーという道具を使って針金にとめていく「誘引」作業や1本の枝に2つ~3つついている花穂(つぼみの塊)を1つにしぼる「摘穂」、房の形を整える「整房」などなど、毎回実習は充実していますね。
そして5月下旬に入り、いよいよジベレリン処理を学びました。ジベレリンは植物ホルモンの一種。主に無核化(種なしにすること)を目的に行い栽培期間中2回実施します。
まずは2年生によるベリーAのジベレリン処理です。
ベリーAの場合、ジベレリンの濃度は100ppm。実施時期は開花前約2週間です。判断方法の一つとして、蕾の幅が約1.8mmを超えてきたた頃。タイミングを逃すと果実にに種が残ってしまうため、中間考査終了後、短時間残って実習を行いました。カップに入れ、花穂(つぼみの状態の房)を一つ一つ丁寧に液に浸していきます。
しっかり処理できましたね。2回目は開花後訳15日後が適期です。しっかり取り組みましょう。
その一週間後・・・今度は3年生の生徒ピオーネのジベレリン処理を行いました。
ピオーネの1回目の処理適期は満開から約5日後。濃度は12.5ppmです。さすが3年生。昨年ベリーAの栽培を学んだだけあって、慣れた手つきです。
ちなみにピオーネの2回目ジベレリン処理時期は1回目の10~15 日後です。
3年生がジベレリン処理を行った翌日には、2年生総合実習で、着粒促進のためにマスカット・オブ・アレキサンドリア のフルメット処理も行いました。
これからブドウ栽培は最大の難関「摘粒」(粒を一粒一粒落として房の形を整える作業)へと移っていきます。ブドウを待っている皆様(有馬高校の生徒・保護者限定販売です)のために頑張りましょう。
3学年 就職・進学 面接講座
5月27日(月)山口学園ECC国際外国語専門学校より講師の高橋先生をお招きして、面接講座を開催しました。
就職・公務員希望の生徒は勿論、早期に総合型選抜等で面接指導が必要な生徒も参加して、第一印象の大切さや挨拶・お辞儀など、ロールプレイングをしながら学ぶことができました。
アシスタント3名がとても良い見本を示してくれたおかげで、参加者はイメージを掴みやすかったのではないでしょうか。進路実現に向けて、面接で良い印象を残せるように頑張っていきましょう!
ARIMA 探究Ⅰ 「キーワード発表会」
27日(月)の5,6限に行われた2年生の「ARIMA探究Ⅰ」では、探究活動の第一歩として、キーワード発表会とキーワードマッピングを行いました。
5限目に行われたキーワード発表会では、クラスを3つのグループに分け、その中で各自が現在興味・関心を持っている事柄とその理由についてそれぞれ説明しました。また、その説明を聞いたグループのメンバーは、質問したり意見を述べたりするなど、活発に交流していました。
6限はその続きとしてキーワードマッピングを行いました。思いついたキーワードに関連する語句をどんどん書き出し、イメージを膨らませました。今後の探究が楽しみです。
人と自然科 令和6年度農業クラブ前期総会を開催しました
中間考査が無事終了し、先日有馬高校では前期生徒総会が開催されました。
生徒総会に続き、5月24日金曜日には講義棟に 人と自然科の1年生から3年生の生徒全員が集まり、令和6年度農業クラブ前期総会が開催されました。
人と自然科のように、全国の農業に関連する学科で学ぶ生徒は全員『生徒会』に加えて『農業クラブ』という組織に所属しています。(そのため生徒総会と農業クラブ総会の両方に出席します。)農業クラブが生徒会と異なるのは、農業や環境などに関する知識や技術を習得する日頃の授業や実習も農業クラブ活動であり、習得した知識や技術を活かした地域貢献活動も農業クラブ活動です。
直近の地域貢献活動 でんスポアドベンチャーフェスタ出店に関する記事はこちら
また全国の農業高校生と交流したり、農業について学んだことを全国約9万人の農業高校生と競い合う各種競技会に挑戦したりするのも農業クラブ活動の特徴です。
先日全国の農業高校生とフラワーアレンジメント技術を競い合った第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストに関する記事はこちら
昨年全国の農業高校生と競い合った農業クラブ全国大会熊本大会に関する記事はこちら
総会の進行はもちろん農業クラブ本部役員の生徒が全て行います。そして今年度初めてBYOD端末(一人一台端末)のタブレットコンピュータに総会資料を配信しペーパーレスで行うことにしました。
前期副会長による開会の言葉の後、まずは人と自然科のリーダーである前期会長より挨拶です。『競技会や郊外活動などで活躍された、昨年卒業された先輩方に負けないように人と自然科の生徒が一丸となって頑張りましょう』とクラブ員一人一人を鼓舞する素晴らしい挨拶でした。
そして議長が選出された後、総会に入ります。執行部事業から令和5年度事業報告と令和6年度事業計画案
執行部会計から令和5年度会計決算報告と令和6年度会計予算案、さらには監査委員から会計監査報告があり、異議もなく承認されました。
議長解任後は昨年度の活動成績報告。昨年度は前文で紹介した農業クラブ全国大会やフラワーアレンジメントに加え、全国産業教育フェアフラワーアレンジメントコンテストでも銅賞に入賞するなど様々なコンテストで優秀な成績を収めることができたことが報告され、『今年度も先輩に負けない活躍ができるように頑張りましょう。』と言葉がありました。
第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら
県庁緑化活動に対し教育長より感謝状をいただきました に関する記事はこちら
農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒がゆずりは賞(教育長表彰)受賞 に関する記事はこちら
農業クラブフラワーアレンジメント班 さんだチャレンジャーズアワードを受賞 に関する記事はこちら
次は令和6年度前期有馬高校農業クラブ執行役員の紹介です。2.3年生を中心とした11名の執行部役員に加え、新たに7名の1年生を加えた27名の執行委員が紹介されました。このメンバーが人と自然科の核となり、農業祭などの行事やオープンハイスクールの運営、農業を通したボランティア活動など、人と自然科を盛り上げてくれます。役員のみなさんよろしくお願いします。
最後はもちろんFFJの歌斉唱です。FFJの歌は全国の農業高校生が県大会や全国大会、農業高校生が集う会議や交流会で必ず斉唱する歌です。
(日本学校農業クラブ連盟HP内に、FFJの歌が聞けるリンクがあります)
農業クラブ本部役員の生徒の大声に多くの生徒が応え、会場は大合唱でした。人と自然科生徒の勢いを感じました。
閉会のことばで前期総会も無事終了。
農業クラブ活動はいよいよ本格的にスタートします。6月には兵庫県下11校の農業高校生が集まるイベント『リーダー講習会』そして7月には農業高校生の甲子園、インターハイとも呼ばれる『各種競技会』の予選会である県大会です。人と自然科のみなさん、日々の農業学習を楽しみながら全国制覇を目指し、頑張りましょう。
人と自然科 令和6年度 第1回農業法人仕事説明会に参加しました
5月23日(木)加古川総合文化センターにて、農業法人仕事説明会が開催され、将来農業関係の仕事に就く可能性がある、人と自然科の生徒6名が参加しました。
ひょうご農林機構(ひょうご就農支援センター)が主催で開催されているこの事業は、県内の農業高校、農業大学校に所属している生徒を対象に毎年2回開催されます。近年増えている農業法人と農業を学んでいるが、家が農業をしていない生徒をマッチングさせることを目的に6年前から実施されています。今回は県下の農業法人17社の経営者、そして社員の方がブースを設け、生徒・学生は県内8校から74名の生徒・学生が参加しました。
人と自然科生徒の近年の進路状況を見てみると、128年の歴史を持つ有馬高校において、多くの先輩方とのつながりを活かた幅広い企業への就職はもちろん、農業系の4年制農学系大学や農業大学校などへ多数の生徒が進学し、大学、農業大学校卒業後に就農する生徒が毎年のように出てきています。
(参考)今年3月に卒業した人と自然科進路実績はこちら.pdf
今回参加した6人の生徒は、国公立大学・私立大学農学部や農業大学校に進学した後に就農、もしくは農業関連産業を希望する2年生です。開会式の後早速ブースを回ります。
この日出展いただいた農業法人は、有馬高校の通学域でもある神戸市だけでなく、たつの市や上郡町、新温泉町や淡路市など県内全域から、そして、野菜・畜産・水稲など多様な経営体の法人のからの参加がありました。スライドや資料、動画などを準備いただき、分かりやすく説明していただきました。
本校から参加した6人は、一人6社~7社の農業法人ブースを訪れ、経営内容やこだわり、勤務体系、休日などの話を熱心に聞き、メモを取っていました。そして時には農業に対する自分たちの考えも経営者の方に伝えていました。
そして会場を見回っていると見覚えのある学生が・・・1年前に人と自然科を卒業し、現在県立農業大学校2年生として農業を学んでいる先輩でした。すでに就職活動がスタートし、関連産業への就職か農業法人への就農か迷っている中での参加なのだそうです。農業大学校でも様々なことにチャレンジし、毎日充実されているとのこと。とてもうれしいです。活躍している先輩の姿に励まされますね。
3時間の説明会はあっという間に終了。終了後のアンケートを覗いてみると、「熱い思いを持っている経営者の方が多く、農業に対するプライドを感じた」「進路選択を考えるきっかけになった」・・・などなど充実した時間となったです。
次回の開催は12月です。このような機会をいただきましたひょうご農林機構のみなさま、本当にありがとうございました。
人と自然科 農業クラブ農業鑑定競技会校内予選会実施しました
5日間にわたる1学期中間考査がついに終わりました。生徒の皆さん手ごたえはいかがですか?これからは有高祭(文化祭)にむけ、忙しくなりますね。
さて1学期中間考査中、人と自然科では農業クラブ農業鑑定競技会の校内予選会が密かに開催されていました。
人と自然科の生徒も含め、全国の高校で農業を主に学ぶ生徒は全員『農業クラブ』という組織に所属しています。そして日頃の学習の成果や活動の成果を全国の農業高校生と競い合うのが各種競技会で、別名『農業高校の甲子園』『農業高校のインターハイ』と呼ばれており、8万人の頂点を目指す、農業高校生あこがれの場です。
昨年度の農業高校の甲子園 農業クラブ全国大会熊本大会に出場 に関する記事はこちら
そして各種競技の中で有馬高校が得意としているのが「農業鑑定競技会」です。農業鑑定競技会は、実習や座学など、農業に関する学習で得た知識を活かし、鑑定・判定を通して問題を解いていく競技です。出題数は40問で、農業に関わる生物やその病気、種子、肥料、機械機具、・・・等々を20秒または40秒というわずかな時間で鑑定・判定します。
この農業鑑定を人と自然科では、科目「総合実習」の考査として実施しており、特に1学期中間考査は7月の県大会出場をかけた校内予選会として実施しました。学年関係なくガチンコ勝負。今年から新設された野菜・草花・果樹の3つの部門の代表権を争います。
昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 前編(競技会当日)に関する記事はこちら
このように机の上に植物や工具、病気や害虫の写真が並べられ、生徒は観察しながら問題を解いています。
せっかくなので今回校内予選会(1学期中間考査)で出題された問題をいくつか紹介します。
この花をもつ果実の名称を答えなさい。
このうち、パイプレンチはどれですか?記号で答えなさい。
このうち短日植物はどれですか?記号で答えなさい。
このような問題が40問続き、正答率で競います。ちなみに昨年は、人と自然科の生徒が県大会で最優秀賞(1位)と優秀賞(2位)を受賞し全国大会に出場。全国大会においても優秀賞を受賞することができました。
昨年の県大会 第71回兵庫県学校農業クラブ連盟大会 後編(大会式典)に関する記事はこちら
今回有馬高校の代表に選ばれる皆さん。先輩の活躍に続き、今年も全国大会に出場できるように、そして日本一を目指し頑張って準備していきましょう。
前期生徒総会・表彰伝達
中間考査が終了し、ほっとした表情で全校生徒が体育館に集い、前期生徒総会が行われました。
生徒会が主体的に総会を進行し、滞りなく終了しました。
活動報告や予算案、各委員会の活動計画を発表した皆さん、お疲れ様でした。そして、総会に参加した全校生徒の皆さんは生徒会運営を承認しましたので、それぞれができることをし、協力して学校生活を盛り立てていきましょう!
続いて、表彰伝達式が行われました。各方面で成果を上げた皆さんへ、教頭先生から表彰状が手渡され、誇らしげな姿が見られました。
栄光を手にした時の気持ちや景色を忘れず、これからの日々も積み重ねていってください。
そして、有高祭に向けての準備をしつつ、全校生が生き生きとした姿が見られることを願います。
人と自然科 第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストにて銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました
先日第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストの結果が発表され、人と自然科フラワーアレンジメント班で技術を磨いている生徒が、銀賞・銅賞・奨励賞受賞しました。
まずは人と自然科のフラワーアレンジメントに関する取り組みについて少し紹介します。人と自然科では2、3年生の選択科目で学校設定科目「フローラルアート」を設定しており、授業でフラワーアレンジメントに関する知識や技術を習得することができます。
そしてさらに高度な技術を習得したい生徒は、農業クラブフラワーアレンジメント班に所属し、放課後や休日も練習を行い、国家資格であるフラワー装飾技能士の資格取得や全国大会への挑戦に向けた練習を行っています。
国家資格フラワー装飾技能士に挑戦しています・・に関する記事はこちら
もうひとつの全国大会 第22回全国高校生フラワーアレンジメントコンテストに兵庫県代表として出場 銅賞受賞に関する記事はこちら
そして今回フラワーアレンジメント班の生徒が出場した第19回NFD全国高校生フラワーデザインコンテストはフラワーデザインの甲子園ともいえるイベントで、全国の高校でフラワーアレンジメントを学ぶ生徒が日本一を目指し挑戦する大会です。今回はフラワーアレンジメント班に所属している生徒が挑戦。大会に向けて、特別非常勤講師のフローリストの先生にアドバイスいただきながら自分たちでデザインを考え、花台も自分の手で制作。2ヶ月以上かけて完成させました。
今回の大会テーマは「サステナビリティ」です。テーマに沿って作品の随所に工夫を凝らしていますね。出場した選手の作品と作品コンセプトはこちらです。
S.Aさん タイトル:四季の”Re”サイクル (NFD銀賞)
シュレッダーした落ち葉を糧にして、失われつつある日本の四季がこれからもめぐり続けてほしいという願いを込めました
I.Yさん タイトル:循環 (NFD銅賞)
色とりどりの植物が重なり合って、繰り返し生命が巡り自然が循環する様子を表現しました
I.Kさん タイトル:果てしない可能性 (奨励賞)
私たち高校生からあふれ出す個性的なアイデアが世界中で実行され、持続可能な社会が実演されている様子を表現しました
S.Hさん タイトル:想望
感情が複雑に絡み合う世界。多様性を互いに認め合い平和な時代をともに築いていくという想いを作品に込めました
どの作品も個性的で素晴らしい作品ですね。入賞したみなさんおめでとうございます。
ちなみに先日人と自然科に入学した1年生も3人の生徒がフラワーアレンジメント班に入部したとのことです。先輩の活躍に負けないように練習頑張りましょう。
人と自然科「クラインガルテン」②~スイートコーン、サツマイモ定植
クラインガルテンも2回目、今回は前回、定植したトマトとナスの支柱立て、スイートコーンと
サツマイモの定植を行いました。
今回より生徒がホワイトボードを使用して説明を行いました。今回のテーマは「なぜ支柱をするのか?」です。初めての説明、緊張していました・・・。
説明後、実習開始です。特にトマトでは花の向きを見て支柱を立てるのがポイントです。
支柱立てが終わると、次はスイートコーンの定植です。ここでも、植え方を生徒が説明しました。段々と慣れてきましたね。
スイートコーンは受粉しやすいように「並木植え」という方法で行います。この作目は担当区域ではなく全員で協力して約100本の植え付けを行いました。
最後にサツマイモの植え付けです。今回は活着しやすく、多くのイモが取ることができる
「斜め植え」で行います。ここでも全員で協力して行いました。秋のイモ掘り、楽しみですね。
今日は盛りだくさんの内容でした。皆さんお疲れさまでした。
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその2 里山管理を体験する
人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
前回は実際に有馬富士公園で夢プログラムを実施されている地域の先輩方からプログラムを体験させていただいており、里山を存分に楽しむプログラムを体験しました。
前回のフィールドワーク 『ありまふじ里守の会』里山を存分に楽しむ に関する記事はこちら
そして5月14日(火)、現地フィールドワーク2回目として、有馬富士公園で里山管理活動を継続的に行い、さらにはシイタケ菌打ち体験やキノコ観察会などの体験活動を来園者に提供されている『緑の環境クラブ』の方々から夢プログラムを体験しました。まずは体験の1週間前、グループの代表の方に来校いただき事前学習を行いました。
里山と人間との密接な関係や多様な生態系、そして常緑樹を中心に間伐するなど、里山管理の方法について学んだ後、安全に里山管理柄を行うための注意点について詳しく説明いただきました。特に今回は太い樹木を伐木するということで、鋸刃の入れ方やロープのかけ方など、専門的な技術をスライドを見ながら学びました。
そして一週間が過ぎ、有馬富士公園へ。天候は快晴です。
ヘルメットと剪定ばさみ・のこぎりを装着し、自己紹介です。今回は緑の環境クラブより10名の方にお世話になります。お忙しい中本当にありがとうございました。そして安全に実習を行うための最終確認。マダニなどから守るために肌の露出を避けること、ハチやマムシが出たときは安易に近づかず周囲に知らせることなど、けがをしないための大切な心構えを再確認しました。
3班に分かれ、いよいよ実習地へ向かいます。
ラジオ体操、そしてマダニ対策の虫よけスプレーをしっかり吹き付けた後、里山に入ります。
入る直前には、触るとかぶれる可能性のあるウルシ類の植物も教えていただきました。
まずは全員で下草刈り体験です。このように地表部を覆うネザサをノコギリや剪定ばさみで刈っていきます。
『バイオネスト』という分解を促進させるためのスペースに集めていきました。さっぱりして風通しが良くなりましたね。
次は間伐体験です。混み合った里山を明るくしていきます。一週間前の事前学習で教えてもらった内容を思い出しながら、ロープと滑車をかけていきます。
今回はソヨゴやヒサカキなどの常緑樹をノコで伐採しました。太い樹木は下の写真のように受口を作り、ロープを引っ張り、意図した方向へ倒していきました。
そして間伐した樹木置き場を作るために丸太を削って杭を作り、枝を使って支え、安全に杭を打ちバイオネストを作りました。
伐採した木は腐食し土に還りやすくするために小さく切断し、お手製のバイオネストに積んでいきました。
木を1本間伐しただけで、上空から光がさしてきました。里山の中に光が入ると、地表面に新しい植物が芽吹き始め、多様な生態系が生まれます。
約2時間のプログラムはあっという間に終了。最後に道具の手入れをしっかり行います。これも大切なプログラムです。
最後に大ホールに戻って振り返りです。この日見つけた樹木の名前を復習し、
1人ずつ本日のプログラムで気づいたことを発表しました。『木を1本切るだけで様々な技術が必要だということを学んだ』『里山管理の方法について学ぶことができた』『次回機会があれば、もっと太い木を間伐してみたい』など前向きな意見ばかりで、生徒にとって忘れられない経験となったようです。
緑の環境クラブの皆さん、すばらしい夢プログラムをありがとうございました。
この日あまりにも天気が良かったので、最後に公園のシンボルツリーの前で集合写真を撮りました。
次回の現地研修は元キッピーフレンズの方から、公園の植物を活用した夢プログラムを体験する予定です。
人と自然科 ひとはく連携セミナー1回目 兵庫県のlいろいろな生き物について学ぶ
人と自然科には身近な環境保全方法を学ぶ「ナチュラルキープ」やフラワーアレンジメント技術を専門的に学ぶ「フローラルアート」など、人と自然科でしか学べない授業「学校設定科目」がたくさんあります。
そして1年生の生徒が全員学ぶ学校設定科目が「人と自然」。今年も「人と自然」の授業で、ひとはく連携セミナーがスタートしました。有馬高校人と自然科と県立人と自然の博物館の間では生徒のセミナー受講について協定を結んでおり、年間8回、県立人と自然の博物館を訪れ、博物館の専門員から、各分野のユニークかつ専門的な講義を直接受講することができます。有馬高校から徒歩で約15分。みんなで元気よく歩いていきます。天気にも恵まれてよかったですね。
さて、第1回目の講義はセミナーは「兵庫県のいろいろな生物」をテーマに、毎年お世話になっている鈴木武研究員から講義をいただきました。鈴木先生は植物研究の第一人者ですが、植物以外にも昆虫やは虫類など幅広く研究されています。
まずは「種分化」について学びました。大陸移動や砂漠・氷河の形成などが障壁となって複数の集団にれること分断されることを地理的隔離といい、また個体群の中で生殖が行われないこと、もしくは同じ場所に生息していても互いの間で交雑が起きないことを「生殖的隔離」といいます。このような様々な隔離によって「種」というのができあがっていくのだそうです。
次に種分化の一例として、鈴木先生が研究の第一人者であるタンポポについて説明していただきました。タンポポにはカンサイタンポポやセイヨウタンポポ、カントウタンポポ、シロバナタンポポなど多様な種類があり、花弁の色はもちろん、特に外片の細かな形の違いで見分けるのだそうです。ちなみに近年はカンサイタンポポとセイヨウタンポポの雑種も増えているそうです。
そして鈴木先生のコレクションも実際に見せていただきました。ヘラクレスオオカブトや蛇のレプリカ、イモリやハツカネズミ・・・それぞれの生き物の触り方や特徴など実際に触れて学ぶことができました。
ちなみに生き物には特徴から名前がついているものが多くあるようで、例えば今回見せていただいた生き物では、イモリは井戸や池を守る「井守」、ヤモリは家を守る「家守」、コウモリは河を守る「河守」という意味が込められているとのことでした。
とても興味深く学べたようであっという間に90分すぎてしまいました。鈴木先生本当にありがとうございました。はじめてのひとはくセミナーということで、集合写真を撮りました。
今年入学した1年生は、農業や環境に特に興味があり、普段の農業に関する実習も意欲的です。そして人と自然科ではこのようなユニークな経験、体験を積み重ね、3年後の進路実現につなげていきます。
次回のひとはくセミナーは太田 英利研究員より『生物の種について』というテーマで、「種」についてさらい知識を深めていきます。頑張りましょうね。
【福祉】3年生 生活支援技術-車いす介助(校外)-
2024年5月14日(火)8:45~10:35
学校から三田駅まで車いすで出かけてきました。前日までの雨が心配でしたが、とても良い天気。暑いくらいでした。校内で習得した技術を、まちへ出ての実践です。
道中の坂道の移動はきちんとできています。校内ではできない、横断歩道を渡りました。信号のタイミングが早いところもあったり、信号のないところもありました。止まってくれた運転手さん、ありがとうございました。
また道路が傾いていたりして真っすぐに進めなかったり、ちょっとした段差に前輪がとられたりしてしまうこともありました。
学校から約15分ほどで三田駅前に到着しました。
エレベーターも学校では実践しにくいことの一つです。介助するときは、先の乗るは介助者?それとも車いすに乗っている人?そんなことを考えました。すれ違う人に「勉強頑張ってね」と声をかけてもらいました。
外出するには目的があります。その目的の一つ、買い物も実践しました。お釣りを取りやすいように前に出してくれたり、車いすに配慮した席(他の机と高さが少し違った)の説明をしてくれたりと店員さんの配慮がうれしかったです。
今日体験して感じたことを、マップにして行きたいと思います。
さて、次はどこへ何をしに行きましょうか。みんなが過ごしやすいまちを考えていきたいですね。
人と自然科「クラインガルテン」①~開講式、植え付け
令和6年度のクラインガルテンが開始されました。「クラインガルテン」とは有馬高校の学校設定科目の1つで本校生徒と一般受講生の方が一緒に野菜栽培にチャレンジする科目です。
本年度は3年選択者14名と受講生9名で授業を行っていきます。
まずは教室で開講式です。学校長挨拶、生徒代表挨拶、生徒と受講生の方の自己紹介です。
開講式も終了し、さっそく圃場で野菜苗の植え付けです。1人あたり約4mの圃場で、春~夏は、トマト・ナス・ピーマン・シシトウ・スイートコーンなどの栽培を行いました。
さっそく、生徒は今までの実習の経験を生かして根鉢を崩さぬように植え付けを行っていきました。さすが、3年生!慣れた手つきで受講生の方と実習を進めていきました。
連日の雨で圃場も足元が緩く実習しにくい環境でしたが、約1時間で植え付けを終了
しました。今後は毎週2時間、野菜栽培にチャレンジしていきます。一般受講生の方も、生徒と楽しくお話をしながら野菜栽培を楽しく学んでいきましょう。どうぞ宜しくお願いします。
人と自然科1年生 『農業と環境』 スイートコーンの定植を行いました
1年生の生徒が有馬高校に入学してあっという間に1か月経ちました。人と自然科でも『総合実習』をはじめとした実習の授業が本格的にスタート。野菜・草花・果樹の栽培について、実学を通してしっかり学んでいます。
作物の栽培について基礎から学ぶ『農業と環境』の授業では、先日自分たちで種をまいたスイートコーンを圃場に移植する定植という行程を学びました。
種をまいて10日後、育苗ハウスを訪れてみると・・・
一気に10センチほど成長していました。早速発芽率を計算。ほとんどの生徒が85%を超えていましたね。優秀です。
その後雨が続き、なかなか圃場に入れない日が続きましたが、ゴールデンウィーク明けにやっと天気が持ち直し、整地作業です。農具の説明を受けた後、早速農場に向かいます。
皆さん野菜などの作物が植えられているところが山のように盛り上がっているのを見たことがあると思います。これは専門用語で『畝(うね)』と言って、排水性を良くしたり、作業効率を上げたりする役目があります。この『畝』の上の部分『床(とこ)』をクワを使って平らにする作業が整地です。
一見簡単そうに見えますがコツが必要です。山の上を削りすぎると低くなりすぎてしまいますし、逆に高くしすぎると床の面積が小さくなりスイートコーンを植える間隔が狭くなってしまいます。目安は畝幅50cmです。そして柄を短く持つと力が入りやすくなります。また仕上げはクワの横の部分を使って整えます。
整地できたところでいよいよ定植です。
今回は株間(苗の中心から中心までの間隔)30cm、並み植え(隣の列の苗と平行に植える方法)で行いました。ポイントは、少し深めに植えてウオータースペース(かん水したときに水がたまるくぼみ)を作ることです。うまく定植できましたか?
定植した日はちょうど公開授業&春季オープンハイスクールの日。中学生と保護者の方がたくさん見学に来てくださり、少し緊張しましたね。
約1時間半かけて一人30本のスイートコーンを定植しました。これから気温もどんどん上がり、スイートコーンもどんどん成長していきます。
ちなみに人と自然科では毎年1年生の生徒が栽培したスイートコーンを北摂第一幼稚園の年中さんと一緒に収穫をしています。昨年もとても楽しい時間となりました。
しっかり管理・観察して、おいしいスイートコーンを収穫できるように頑張りましょう。
春季学校説明会・公開授業
中学生の皆さんや保護者の方々に、有馬高校とはどのような学校かを知っていただきたく、春季オープンハイスクールを開催しました。500名を超える方々にご参加いただき、ありがとうございました。
体育館での全体説明会では教員だけではなく、本校在学生の生徒からも総合学科や人と自然科での学びを紹介しました。中学生の皆さんは、先輩方からの声に耳を傾けていました。興味、関心ごとはあったでしょうか。
また、学校公開授業に併せて授業や校舎見学をしていただきました。
高校生が学ぶ姿や内容を見たことで、具体的な夢や目標を見つける助けになっていることを願います。
校舎見学で迷子になる方もちらほら…。「ここはどうやって行けばいいの?」「あっち?こっち?」と指を指して考える。
迷路級の校舎も有高の特徴です。入学すればスイスイと移動できるようになりますのでご心配なく。
次は夏季オープンハイスクールでお会いいたしましょう。
産業社会と人間「キャリアデザイン・文理選択ワークショップ」
5月10日(金)の「産業社会と人間」の授業では、「キャリアデザイン」と「文理選択ワークショップ」を行いました。
講義棟で行われた5限目は、キャリアデザインの第一歩として、今までの人生の中における「選択」にどのようなものがあったか、そしてそれらをどのように「決断」してきたかについて、周囲の生徒と話をしました。決定していく上での3か条として
①多くの情報を集める
②人の言葉に耳を傾ける
③自分の考えをまとめる
ということが挙げられました。これから進路を決めていくのに役立ててください。
6限目は各教室に戻り、カードを用いながら班で様々な学問分野の名称とその内容について理解を深めました。「へぇ~こんな分野あるんや!」など新たな発見をした生徒もいました。また、どの学問にも英語が不可欠だと知り、日々の勉強の大切さを再確認した生徒もいました。
これら2時間の学びを、今後の文理選択、科目選択につなげていきましょう。
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその2 里山を存分に楽しむ
人と自然科3年生学校設定科目「地域自然保護」の授業では、今年も県立有馬富士公園をフィールドとし、1年かけて有馬富士公園を訪れるゲストに公園の自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。
前回は有馬富士公園パークセンター職員の方から、有馬富士公園の歴史や県立公園に関する関係法令など、パークマネジメントについてお話いただき、実際に現地見学も行いました。
前回授業 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る に関する記事はこちら
そして今回からはいよいよ実際に有馬富士公園で夢プログラムを実施されている地域の先輩方からプログラムを体験させていただきます。4月30日(火)有馬富士公園の里山を復元、活用する活動をされているの皆様による、里山を存分に楽しむプログラムを体験しました。『ありまふじ里守の会』は有馬富士公園にある里山や棚田の再生活動を楽しみながら行っているグループです。
代表の遠藤先生から簡単な日程説明を受けたあと、安全のためのヘルメットを受け取り、早速里山に入っていきます。
まずはアイスブレイク「立体カモフラージュ」というプログラムです。約10mの草むらの中にぬいぐるみなどの人工物が隠されており、何個隠されているか見つけながらゆっくり歩いていきます。
これは簡単・・・とみんな思っていたようですが、見つけた数を聞いてみると全く足りておらず・・・ワイワイ言いながら全員やり直し。2回目のチャレンジです。想像以上に盛り上がりましたね。このプログラムではこれから入る里山の中で、しっかり視野を広げる練習の意味も兼ねているとのことでした。
しっかりアイスブレイクできたところで、先ほど受け取ったヘルメットを着用し、いよいよ里山に入ります。
次のプログラムは『アニマルトラッキング』です。里山の中に生息する多様な生き物の痕跡を探します。まず見つけたのは動物の足跡。Vの字の跡からイノシシだと推測されます。
そしてさらに歩くと樹木の幹に縦の傷が・・・下から上に傷が付けられているということで、雄鹿が角を研いだ後だと推察できました。
さらに歩くと地面にエビフライのようなものが落ちていました。これはリスが松ぼっくりの「かさ」の部分を食べ、芯の部分を地面に落としたもので、別名『森のエビフライ』と言われています。このように様々な生き物の痕跡を見つけることができ、里山の生物多様性を感じることができました。
そして最後のプログラムは「カントリーヘッジづくり」です。カントリーヘッジとは枝などの木材を積み上げ、通路側と林内を区別する垣根のことです。里山の資源を循環できるだけでなく、木材を積んでいるだけなので隙間が多くでき、小さな生きものの住処となります。早速、里山に散らばり、落ちている枝を拾い集めます。また、間伐も行い必要な材料を集めました。
材料がそろったところで杭を打ち、互い違いに枝を重ねていったら完成です。里山の中の資源を楽しく活用する・・・本当に楽しい時間でしたね。
あっという間に時間は過ぎ、本日のプログラムは終了です。最後にかやぶき民家に集まり、企画を行う際のポイントや、安全に行うために大切なことなどを振り返り、体験を終えての感想も共有しました。
ありまふじ里守の会の皆様、企画から本番のプログラム体験まで本当に時間をかけて準備いただきありがとうございました。生徒にとっても貴重な経験となりました。
次回は緑の環境クラブの皆さまにお世話になり、本格的な里山管理に関する夢プログラムを体験する予定です。楽しみですね。天候に恵まれますように・・・。
産業社会と人間「アンガーマネジメント講座」
4月26日(金)の5,6限に、1年生の総合学科の生徒は「アンガーマネジメント講座」を受講しました。
日本アンガーマネージメント協会より8名の講師をお招きし、5時間目に怒りのマネジメントと対処法、6時間目にはカードを使っていろいろな場面の怒りを点数化し、グループで話をする「アンガーマネジメントゲーム」を行いました。
講師の先生からはまず初めに、「怒り」とは人間にとって必要な感情であり、なくすことを目指すのではなく、「上手に怒れる人を目指す」という話がありました。そして、怒りの原因は「~であるべき」という考えからきており、人によって物事に対する考え方が異なることを認識しなければならない、とお話されていました。
そのお話をもとに、6時間目はカードゲーム形式で、一人がある出来事に対する怒りを点数化し、それを他の班員が当てるという「アンガーマネジメントゲーム」を行いました。このようにして、5時間目に教わった理論を身をもって体感していました。
有馬高校に入学して間もなく一か月が過ぎようとしています。オリエンテーション合宿や日々の授業などで新しいクラスの仲間とも打ち解けることができてきていますが、今回のこの講義やゲームを通して、それまで知らなかったお互いの内面についてよく知るきっかけとなりました。高校生活を豊かで恵まれた人間関係の下で過ごすことができるよう願っています。
人と自然科 農業クラブ でんスポアドベンチャーフェスタにて苗販売&アレンジ体験実施しました
人と自然科では日頃の授業で学んだ知識や技術を活かし、様々な活動を行っています。先日4月20日(土)にも春の農業祭が開催され、授業や実習の成果である野菜苗、花苗を地域の方に販売し、800人を超える方が来場され大成功に終わりました。
令和6年度春の農業祭 盛大に開催されましたに関する記事はこちら
農業祭の熱気が冷めやまない4月27日(金)神戸市北区にある北神戸田園スポーツ公園にて、「でんスポアドベンチャーフェスタ」が開催され、人と自然科農業クラブの本部役員の生徒、並びに農業クラブフラワーアレンジメント班の生徒が参加しました。
「でんスポアドベンチャーフェスタ」は北神戸田園スポーツ公園に地域の方が集い、食品バザーやダンス、ワークショップなどをとおして地域の方と交流を深めることを重視しているイベントです。有馬高校人と自然科としては昨年春に続き、3回目の参加となりました。今回は農業クラブ本部役員の生徒による、花苗・野菜苗販売などの農産物販売と、フラワーアレンジメント班によるコサージづくり体験教室を行います。会場に到着後早速準備開始です。
今回のイベントにはは自分たちで栽培した花苗や野菜苗を1500ポット以上持参しました。商品を陳列したりフラワーアレンジメントの体験会場を整えていきます。そして、レジのシミュレーションやアレンジメント体験のリハーサルも主体的に行っていました。素晴らしいですね。
10:00になり、いよいよイベントスタートです。スタートと同時にお客様で販売所がいっぱいになり販売班は大忙しです。
有馬高校の草花苗は花持ちがよく、夏まで楽しめる。そして野菜苗も植え傷みが少なく丈夫、と地域の方から高い評価をいただいています。トマトやバジルなどの野菜苗はあっという間に完売です。そして花苗はサルビアやアゲラタムが人気。たくさんのお客様に私たちの実習の成果である農産物を購入していただきました。
次はフラワーアレンジメント班によるコサージづくり体験です。大きな声を出してお客様を呼び込みます。
人と自然科と言えばフラワーアレンジメント。「フローラルアート」という学校設定科目(有馬高校人と自然科にしかない科目)を通して2年間、専門的な知識と技術を習得することができます。
そして授業で学んだ技術を生かして各種大会にも出場しており、先日も全国大会で複数の生徒が上位入賞を果たしています。今回は6名のアレンジメント班メンバーが参加し、日頃の授業や実習で身に付けた技術を活かし、アーティフィシャルフラワーを使ったコサージづくり体験を提供しました。
小さな子供から年配の方まで、ワイヤリングやテーピングなどの技術を丁寧に指導していきます。中には『昨年もこのイベントで一緒にコサージを作ってとても楽しかったから今年も来ました・・・』といううれしい言葉もいただきました。この日は40名を超える方が体験を楽しんでくださいました。
さて、農業クラブ本部役員&フラワーアレンジメント班の生徒がイベントを頑張っていると・・・やはり出てきてくれました。人と自然科の生徒が実習を頑張っていると姿を現す妖精さん「ひとっしー」です。
現れた瞬間、小さな子どもたちがたくさん集まり大人気です。一緒に写真を撮ったり、お客様の呼び込みをお手伝いしてくれるなどイベントを盛り上げていました。
当日は雨の予報でしたがどうにか持ちこたえ、龍舞や音楽ライブ、木工やガラスなどのワークショップ、神戸電鉄グッズ販売、自衛隊や大型バスなど働く車乗車体験などのブースが出展し、イベントは大盛り上がり。そしてイベントに訪れた、神戸電鉄のゆるキャラ『しんちゃん』と自衛隊のゆるキャラ『ひょうちん』が偶然出会うという奇跡のコラボも実現しました。
有馬高校のブースに来場いただき、花苗、野菜苗を購入いただいた皆さま、アレンジメントを体験してくださいました皆さま、ありがとうございました。また田園スポーツ公園の皆様、イベントにお誘いいただき本当にありがとうございました。
人と自然科 ブドウ栽培もスタートしました
有馬高校人と自然科の生徒は様々な作物の栽培を学び、生産した農産物を販売しています。現在も花の苗の販売が最盛期を迎えています。
数ある生産物の中で1,2を争う人気商品がブドウです。人と自然科では2年生全員が果樹と緑の授業で、そして3年生果樹と緑コースを選択した生徒が、ブドウの栽培を学んでいます。
そんな大人気のブドウですが、4月中頃に新芽が吹き出し、いよいよ栽培がスタートです。
ブドウ栽培最初の実習内容は芽かきという作業。たくさん出てきた芽を、必要なものだけ残す作業です。授業担当の先生から、出てきた場所による芽の名称の違いや、どの芽を残すのかを学んだあと、さっそくブドウ畑に向かいます。
一般的なブドウの樹の仕立て方として、幹に約20センチおきに『結果母枝』という芽を出す部分を作っていきます。そしてそこからたくさん出る芽を選抜していき、最終的に1本に絞ります。いきなり1本に絞ると棚に誘引(枝を固定すること)するときに折れる可能性もあるので、保険として2本ずつ残します。左が芽かき前の写真、右が芽かき後の写真です。すっきりしましたね。
2年生の生徒はベリーAの栽培を学びます。初めてブドウ栽培を学ぶということで、慎重に行っていましたね。
そして3年生の生徒は、高級ブドウピオーネとマスカットを栽培します。昨年の経験もあり、スムーズに実習を行っていました。
無事芽かきは終了。ここからブドウ栽培は摘穂、整房、誘引、副梢の管理、ジベレリン処理、巻きひげとり・・・などなどたくさんの工程が待っています。そして収穫したブドウは、有馬高校保護者、生徒限定で販売します。
おいしいブドウが収穫できるように頑張りましょう。
人と自然科 地域自然保護 現地フィールドワークその1 有馬富士公園について知る
人と自然科3年生学校設定科目『地域自然保護』では、先週のオリエンテーションに続き、いよいよ有馬富士公園での活動がスタートしました。
オリエンテーション 地域自然保護今年もスタートしました・・・に関する記事はこちら
4月23日(火)生徒は公園を訪れ、実際に公園を運営・管理されているパークセンター職員の田中様から、有馬富士公園の概要、施設、県立公園に関わる法令そして夢プログラムについて説明をいただきました。
まずは公園を実際に管理している兵庫県園芸公園協会の活動内容について学びます。「都市公園運営事業」「花緑施設運営事業」「花と緑のまちづくり事業」を行っており、現在18施設の都市公園・花緑施設を運営されています。そしてその一つがここ有馬富士公園です。
次に有馬富士公園について詳しく学びます。有馬富士公園は、県内でも5本の指に入る来場者数を誇り、地域の方が公園の設立から関わっているユニークな公園です。そしてなんといっても特徴的なのが『夢プログラム』です。地域のボランティアの方がそれぞれの特技を活かし、来園者に向け様々な体験プログラムを提供しており、全国からとても注目されています。さらに 植物の伐採や生き物の採取など、都市公園法や条令で禁止されていることも、『夢プログラム』という仕組みを使って『管理』という名目で実施し、様々な体験プログラムを提供することができます。
説明後はさっそく園内を散策しながら説明を受けました。まずは公園が一望できるスポット三田市自然学習センター屋上へ。シンボルの有馬富士と福島大池を望みます。
そして公園に入っていきます。園内には季節のお花がたくさん咲いていましたね。
有馬富士公園は里山をテーマとした公園です。園内には子どもたちが自然に触れ合うためのガーデン階段をはじめ、環境学習で学ぶための草地の生態園や水辺の生態園・鳥の小道などユニークなスポットがたくさんありました。
そして福島大池をぐるっと一周散策し・・・
昔の里地里山の風景、暮らしが感じられるかやぶき民家・棚田エリアに到着です。かやぶき民家にはボランティアでかやぶき民家を管理されている団体『かやぶき民家守しよう会』の方が常駐されています。屋内にはかまどや囲炉裏などがあり、今はちょうど端午の節句前いということで和室に5月人形が飾られていました。
あっという間に時間が過ぎ、いつの間にか帰校時間。最後はダッシュでパークセンターに戻ってきました。全く時間が足りなかったですね。6月には2時間かけて公園内を自由に調査、取材する計画です。
有馬富士公園パークセンター田中様、お忙しい中説明、案内いただきありがとうございました。
次回からは地域の方が実際に公園で実施されてる夢プログラムをゲストとして体験します。第1弾は公園の里山や棚田を活用し体験活動を提供されている「里守の会」の皆さんから夢プログラムを体験する予定です。とっても楽しみですね。
人と自然科 1年生いよいよ農業の授業、実習スタートです
人と自然科に入学した新入生。今年も農業に興味・関心の高い生徒が多いですね。いよいよ実習授業がスタートです。まずは全員で農場施設の見学です。
人と自然科は野菜、草花、果樹と緑の3つのコースに分かれており、6棟のガラス温室と11棟のビニールハウス、そして約1haの圃場でトマトやキュウリ、花苗や鉢花、そしてブドウやブルーベリーなどの果樹を栽培しています。
そしてシンボルとなっている施設は大温室。県下の県立学校最大の温室です。現在は亜熱帯植物に加え、バナナやアボカド、フィンガーライムなどの亜熱帯果樹の栽培をしています。
有馬高校のシンボル 大温室がパワーアップして生まれ変わりました・・・に関する記事はこちら
このような環境でこれから3年間、農業や環境を学ぶということで、ワクワクしてきますね。
さて見学が終わったところで初めての農業の授業です。最初の授業は実習。農業に関する基礎的な知識や技術を学ぶ『農業と環境』の授業です。
いきなり屋外での授業、これぞ農業高校ですね。『農業と環境』の授業では1学期にスイートコーンを栽培します。各自の担当区が設けられ、各自が責任をもって管理、栽培を行うことで技術を習得します。そして最初の実習はたねまきです。有馬高校では近年ポリポットに種をまき、育苗した苗を圃場に植え付ける移植栽培を行っています。
まずはポリポットに培養土を入れていきます。この時上から約1センチのスペースを設けます。ウォータースペースというかん水したときに水がたまるための空間を作るのがポイントです。
そしてたねを落とすための植穴を指で作り
たねを2粒落として覆土(土をかぶせること)します。ポイントは栽培過程で間引きを行う際、残す苗を傷めないために、たねの間を1センチほど開けておきます。そして覆土は一般的にたねの2~3倍の厚さが適当と言われています。
ちなみに今年栽培する品種は『ゆめのコーン』バイカラー(黄と白の2色の粒が混ざる)で中生(たねまきをして収穫するまでの期間が普通)の品種です。一人30ポットたねまきして実習は終了。育苗器に入れ、加温・加湿することによって発芽を促します。順調にいけば2~3日で発芽します。
そして3日後・・・早速みんなで育苗ハウスに発芽状況を観察しに行きました。
約1センチの新芽が顔を出していましたね。次の授業で発芽率を計算してみましょう。
人と自然科では栽培したスイートコーンを毎年、北摂第一幼稚園の年中さんと一緒に収穫をしています。昨年もとても楽しい時間となりました。
今年もおいしいスイートコーンを幼稚園児の皆さんに届けられるように頑張りましょう。
人と自然科 令和6年度春の農業祭 盛大に開催されました
4月20日(土)春の農業祭が開催されました。この日は早朝から美しい日の出。農業祭が近づくにつれ天気予報がどんどん晴れに変わっていきましたね。当日は快晴でした。
春の農業祭に向け、生徒は春休み前から栽培をスタート。実習授業をとおしで野菜苗、草花苗約20000株を準備し、地域の皆さまをお迎えします。
春の農業祭に向けた実習風景 春の農業祭まであと2日に関する記事はこちら
そして前日の授業、そして当日早朝もテントを立てたり苗の状態を確認したり・・・など最終の準備、打ち合わせを行いました。
春の農業祭は人と自然科2.3年生が運営します。まずは開会式。教頭先生より、「体調管理に気を付けて、日ごろの成果を存分に発揮し頑張ってください。」との激励言葉を頂き・・・
そして農業クラブ会長あいさつ「さて問題です。野菜苗を担当する皆さん。トマトのポリポットの色は何色か覚えていますか?・・・・果樹と緑班の皆さん、カーネーション、そしてラナンキュラスの値段覚えてますか?・・・・春の農業祭が成功するように、頑張りましょう。」とみんなが笑顔で元気になるあいさつがありました。
そして各部門最終準備です。8時を過ぎたあたりから長蛇の列が・・・緊張感が増してきましたね。
朝9:00農業クラブ会長の鐘の音でいよいよ販売開始。順番にハウス、温室内に案内していきます。
ハウス、温室の中はすぐにお客様でいっぱいです。お目当ての野菜苗、花苗をかごに入れていきます。生徒はかごを持ったり品種や栽培方法を説明したり・・・お客様のサポートをします。
温室内では花苗、野菜苗の栽培、そしてカゴにたくさんのせられた花苗、野菜苗を数え会計をしていきます。今回部門によっては、計算間違いを防ぎ、効率よく会計を行うため、タブレットを導入してみました。
そして購入いただいた苗は、2年生の生徒を中心に、駐車場まで運びます。一輪車による運搬中、栽培方法や学校生活などの話をしながら楽しく運搬してくれるのでいつも地域の方に大人気です。
農業クラブコーナーでは生徒がデザインしたTシャツなどのグッズ販売、そしてやはり今年も現れてくれました。人と自然科の生徒が販売実習を頑張っていたら出てきてくれる妖精さん、人と自然科公式ゆるキャラ「ひとっしー」です。
当日は約850人の方に来場、約13000株の苗を購入いただきました。春の農業祭は大成功でしたね。ご購入いただいた皆さま、生徒の学びの成果を『購入』という形で『評価』『応援』いただき本当にありがとうございました。また、長時間お待ちいただいた方、ご理解、ご協力ありがとうございました。
閉会式の後、最後の春の農業祭となる3年生の集合写真です。(ちなみに生徒が嬉しそうに手にしている白い紙は、春の農業祭、販売実習の振り返りをまとめるレポート用紙(宿題)です。みなさんが農業祭を通して何を学び、気付きを得たのか、レポートを読むのが楽しみです。
なお、農場には多少の花苗、野菜苗が残っており、平日の10:00~16:00に以下の通り販売しております。
これからも有馬高校人と自然科の農産物をどうぞよろしくお願いします。
人と自然科 学校設定科目『地域自然保護』今年もスタートしました
有馬高校人と自然科の魅力の一つとして挙げられるのが、ここでしか学べない授業『学校設定科目』がたくさんあるということです。
たとえば県立と自然の博物館を訪れ、研究員から専門的な講義を直接聞くことができる1年生の『人と自然』。フラワーアレンジメントに関する知識や技術が2年間集中的に学べる『フローラルアート』。身近な地域の環境保全に関する手法について学べる『ナチュラルキープ』などユニークな科目がたくさんあります。中でも生徒に人気なのが、3年生で選択できる学校設定科目『地域自然保護』です。今年も19名の生徒が選択し、4月16日(火)第1回目の授業がスタートしました。
この授業は学校から車で約15分の位置にある県立有馬富士公園をフィールドとし、公園を訪れるゲストに自然を感じてもらうための体験プログラムを生徒自身が企画し、実践する授業を行っています。活動はなんと今年で15年目。この授業を受講したいから人と自然科を選ぶ受検生もいるとのこと。とても嬉しいですね。
昨年先輩が企画・実践した体験プログラム(ありまふじ夢プログラム)に関する記事はこちら
さて第1回目の授業は、人と自然の博物館の研究員である遠藤先生、藤本先生、そして福本先生より、有馬富士公園の紹介、公園で取り組んでいる里山管理、さらには夢プログラムを企画するにあたってのアドバイスについてお話をいただきました。まずは自己紹介です。
ほとんどの生徒が幼い頃有馬富士公園を訪れたことがあるとのこと。そしてこの授業を選択した理由、さらには意気込みについて一人一人発表しました。
そしていよいよ『有高版ありあふじ夢プログラム』のスタートです。まずは人と自然の博物館の先生方から有馬富士公園の紹介です。有馬富士公園は「里地里山」をテーマとしている公園で、年間来園者数80万人。すごい集客力ですね。施設内にはかやぶき民家があり、その周囲には棚田が広がり、そこに隣接する有馬富士が里山の役割を担っています。
次に公園で実際に行われている夢プログラムについて紹介いただきいただきました。公園を愛する地域の方がホストとなり、来園者に様々な体験プログラムを提供しています。この授業では1学期に「里守の会」「元キッピーフレンズ」「緑の環境クラブ」の3つの団体が提供する夢プログラムを体験します。
そして遠藤先生を中心に公園で取り組んでいる「ありまふじ棚田里山プロジェクト」について説明いただきました。仲間(ボランティア)を募って、下草刈りや棚田の整備、貴重な地場野菜の栽培など、実践を通して里山について学び、利用し、守る活動が始まっています。これらの活動についてスライドや資料を使い、わかりやすく説明していただきました。
最後に今年1年間で体験プログラムを企画する私たちに向けてのメッセージとして、
自己満足や無謀、義務感の内容にならないように「自分がしたいこと(Wants)」「できること(Can」「求められていること(Needs)」この3つが重なるプログラムを考えていきましょう。
とボランティア活動に取り組むための大切なポイントについて教えていただきました。
人と自然の博物館の先生方、貴重なお話ありがとうございました。さて、いよいよ来週から有馬富士公園での学習活動がスタートします。次回はパークセンターの職員の方から園内の見学を通して有馬富士公園の概要を学ぶ予定です。この授業では、人博の先生だけでなく、パークセンター職員、県土木事務所職員、夢プロの先輩方、三田市自然学習センターコミュニケーターの皆さま・・・・・など様々な団体の方が生徒の学びをサポートしてくれています。本当にありがとうございます。
生徒の皆さん。これから1年間、体験・実践を通して楽しみながら、学びを深めていきましょう。
人と自然科 「野菜班」課題研究 ①
新学期になり、授業も始まりました。人と自然科「野菜班」の課題研究も本格的にスタートです。今年は、「イチゴ」「ナス」「トマト」「軟弱野菜」「ヤマノイモ&黒豆」の5つの野菜に
ついて研究を行います。春休みから計画を立てて種まきや鉢上げなどを行っています。
「イチゴ班」は収穫が始まりました。人工授粉をマメに行ってきた成果があり上々の出来栄えです。
「ナス班」は植え付ける畑の耕うんです。初めて使用する管理機、扱いを教わっていきます。
「トマト班」は先日、植え付けた苗の誘引を行っていきます。今年はどんなミニトマトが
できるでしょうか?
「軟弱野菜班」は春休みの種まきをしたものを植え付けていきます。
夏場に向けて軟弱野菜は栽培しにくいとされていますが、栽培方法を工夫して
取り組んでいきます。
「ヤマノイモ&黒豆班」は種いものヤマノイモの植え付けです。今まで
有馬高校では栽培していなかったため今回の研究が今後の指針となります。
それぞれの班が試行錯誤して研究に取り組んでいる様子を今後も報告します。
お楽しみに!
人と自然科 春の農業祭まであと2日
1年生のオリエンテーション合宿も終わり、いよいよ人と自然科も令和6年度が本格的にスタートでを切りました。今年も人と自然科の生徒の活躍をブログを通して紹介していきます。
さて、4月20日(土)には令和6年度 「春の農業祭」が開催されます。今年は第20回の記念の年です。春の農業祭は野菜苗・草花苗を地域の方に販売するイベント。この日に向けて春季休業中も人と自然科の生徒は総合実習Bの授業で実習を頑張ってきました。
苗の栽培に必要な土を作って
野菜や花のたねを一粒一粒播いていきます。繊細な作業ですね。
そして発芽し、成長した苗をポリポットに鉢上げしていきます。
そして潅水など、約1か月間丹精込めて育苗してきました。
野菜苗はトマト、ミニトマト、中玉トマト、ナス、ピーマン類など20種類前後
草花苗はベゴニア、サルビア、マリーゴールド、ダリア、ダイアンサスなど15種類前後準備しています。
今年は3月下旬~4月にかけて草花苗は天候にも恵まれ順調な仕上がりです。一方野菜苗はタネがうまく入手できなかったこともあり、例年準備しているパプリカや万願寺トウガラシなど、種類が少なめになていることご了承ください。
春の農業祭を前に農業クラブ本部役員の生徒がポスター・看板を作り
市道横フェンスに3カ所に設置しました。
設置したポスターはこちら
農業祭当日、自家用車は正門より入場いただき、職員に指示に従い体育館側(右折)・総合学科棟前(左折)をご利用ください。正門前、並びに農場横の市道には絶対に駐車しないようお願いします。
(※昨年4月から、三田市ふるさと学習館前の有料駐車場が閉鎖となりましたのでご留意ください。)
皆さまのお越しをお待ちしております。
第一学年オリエンテーション合宿3日目②
各クラス昼食後、14:00から退所式を行いました。
今回のオリエンテーション合宿は何物にも代えがたい経験だと学年主任が話していましたね。
この合宿で深めることができた友人との仲・クラスの仲をこれからの学校生活でも生かしてほしいと思います。
定刻通り14:30に施設を出発し、途中淡路SAで休憩を挟みながら無事16:30に到着し、解散しました。
行きのバスでは騒がしかった車内も、帰りは静寂に包まれた車内となっていました。
15日(月)には課題考査、16日(火)からは授業が始まりますので、週末はゆっくりと体を休めて週明けからまた頑張りましょう。
第一学年オリエンテーション合宿3日目①
最終日です。
本日は退所日でもあるので、朝起きてから部屋の掃除などの帰る準備を始めました。
朝のつどいでは、国旗県旗掲揚後にラジオ体操をし、本日の予定や意気込みなどを他団体と共有しました。
他団体の方とのつどいも今回が最後でした。これまでの他団体の代表あいさつは常に同じ方がされており、今回も同じ方があいさつをされていました。本日のあいさつの中で、「宿舎内で有馬高校生から挨拶されました。しかも自分の名前を覚えていて、『〇〇さんだ、こんばんは。』という挨拶でした。自分が高校生だったらまずできないし、嬉しかったです。」とありました。昨日の研修ではグループの垣根を越えて交流していて凄い思っていましたが、団体の垣根を越えて交流していたと知りとても驚きました。
また、つどいの終わりには施設職員の方から朝の掃除やラジオ体操に意味があることを教えていただきました。
本日は、4,5,6組が飯盒炊爨でした。
火起こし役と食材調理役に各班分かれて準備を始めました。
一つのかまどに飯盒と鍋を置いて、調理スタートです!
火加減を調節しながら、野菜と牛肉に火を通しています!
煙の影響で目に涙を浮かべながらカレーを作っていました。
どの班も役割分担をして、協力し合いながら作ったカレーライスはとても美味しかったですね!
食後も協力して、丁寧に食器やかまどの掃除ができていましたね。
1,2,3組はカッター訓練をしました。
カッター訓練では、始めに通信係の生徒と教員がカッターの操作や無線通信の方法についてレクチャーを受け、安全に運航する準備をしました。
その後全員が合流して、カッターの説明や櫂の説明を受け、救命胴衣を着用してカッターに乗船しました。
カッターに乗船後、ロープ係がカッターを列になるようにつなぎ、原動付きボートで海まで引っ張ってもらって、広い海原で切り離しました。
切り離し後は、櫂の操作に慣れるためそれぞれ自由に櫂を動かしてから、段階的に動きを合わせていきました。
通信係やロープ係、予備員、艇長も交代しながら櫂の操作を経験し、訓練中盤に入る頃には、どのグループも櫂の操作に慣れ、ある程度の速度で前進していました。
最後は海から船着場までノンストップで漕ぎ続けて、帰港しました。
1時間弱の訓練で、下船後は疲れた顔をしていましたが、最後の振り返りでは皆で協力し良い経験になったと答えていました。
第一学年オリエンテーション合宿2日目②
午後からは、「目標とするクラス像」をテーマにブレインストーミングをしました。
5人一班で実施し、出てくる考えやまとめ方が班ごとに異なっており、完成した模造紙も多種多様で、感心しました。
また、体育館で集団行動の練習をしました。
体育の時間に学習する基本的な動きである、「気を付け」「休め」の動きを基本として、「右向け右」「回れ右」などの動きを正確かつ揃えて行動する練習を繰り返しました。
最初はバラバラだった列や幅も練習の回数を重ねるごとに揃い、集団としての動きがとても綺麗でした。
今後の体育の授業では「ラジオ体操」も扱うと言っていましたね。
姿勢から指先まで、全神経を集中させて美しい集団を作っていきましょう。
夕べのつどいで、本日の活動について振り返り、その後近くの浜辺でクラス別集合写真を撮りました。
夕食後は、入学後初のクラス対抗戦となる校歌コンクールでした。
どのクラスも短い練習時間を感じさせない歌声で、素晴らしい勝負となりました。結果は1-5の優勝で、準優勝は1-4でした。
第一学年オリエンテーション合宿2日目①
「朝のつどい」では、国旗県旗を掲揚後、ラジオ体操して、宿泊している他団体の方と本日の予定や意気込みを共有しました。その後朝食を摂り、午前の活動に臨みました。
午前、1,2,3組は飯盒炊爨でカレーを作りました。
火を起こして薪を燃やすことから始め、同時進行で具材などの調理をしました。
薪での調理は慣れていないためかなり苦戦し、試行錯誤しながら火力を調節していました。
火がすぐ消えて困っていたら別の生徒が近くの落ち葉や枝をかき集めてきたり、火力が弱い班がいたら他の班員が火のついた薪を分けたりとみんなで協力していました。
班員同士で協力し、また班の垣根を越えて協力して作ったカレーは美味しかったのではないでしょうか。
食後も協力して片付けをしました。
その裏で、4,5,6組はカッター訓練をしました。
各クラス2隻に分かれ、それぞれ指導者の指導の元、海に船を漕ぎ出しました。
始めはオール操作に慣れず上手く動かすことができませんでしたが、次第に慣れ、最後は協力して船を漕ぐことができました。
カッター訓練後、訓練の振り返りをして終了しました。
第一学年オリエンテーション合宿1日目④
夕べのつどいでは、他の宿泊団体の方と共に本日の振り返りをしました。
他団体も2泊3日のようで、残り2日間もお互いに研修を頑張れたらと思います。
夕食はバイキング方式でした。淡路産だったのか、玉ねぎのサラダが美味しく印象的でした。
夕食後は入浴してから校歌の練習をし、22:30に就寝しました。
第一学年オリエンテーション合宿1日目③
昼食後、北淡震災記念公園で施設見学をしました。
野島断層の見学。
施設の外の桜が綺麗でした。
北淡震災記念公園を出発後、無事国立淡路青少年交流の家に到着しました。
入所式の様子。
この後、夕べのつどいの予定です。
第一学年オリエンテーション合宿1日目②
自転車安全運転講習会は無事修了式を終えました。
講義室では、自転車の点検や交通ルールなどを学び、終わりに確認テストを受けました。
技能訓練では、教習所内の道路や交差点を利用して、車からの死角やながら運転の危険性、安全確認の大切さなどについて経験しました。
イヤホンで音楽を流しているところへ車が接近する体験。
傘さし運転しながらスラローム体験。
車の死角の体験。
安全確認体験。
修了式と修了証書授与。
第一学年オリエンテーション合宿1日目①
本日より有馬高校オリエンテーション合宿が始まります。全3日間の行程を定期的にブログ更新していきます。
朝、バス6台で有馬高校を無事出発しました。
現在は、自転車安全運転講習会を受けています。
離任式
3月末でご異動、ご退職された先生方が在校生に挨拶に訪れてくれました。
皆さんと同じように、新しい環境での生活をスタートされた先生方より、関わりのあった2,3年生にメッセージをいただきました。
有高で皆さんとの関わりを通して感じられたこと、人生を歩んでいくにあったてのアドバイス、思い出など、心温まるお話と共に、これからの社会を担っていく皆さんへのエールが体育館に広がっていきました。生徒の皆さんも、それらの言葉と思いを受け止めるべく、ステージ上に立っておられる先生方を見つめていました。
生徒や教職員が創った花道を通って有高を後にされた先生方の、今後のご活躍とご多幸をお祈り申し上げます。
新しい出会いの花道も、ご自身を成長させてくれる心地良いものでありますように。
有高でのご指導、ご尽力に感謝いたします。ありがとうございました。