明石高校 美術科の紹介

明石高校の美術科棟は柔らかい自然光が入ってくるように設計されています。3階の素描室では整った環境の中で、授業中だけでなく放課後もデッサンを頑張っている生徒が多数います。充実した環境のもと、生徒たちは仲間と切磋琢磨しながら描写力を身につけていきます。
*美術科についての概要はこのページの下欄に掲載しています。ご参照ください。

 

美術科ニュース

1・2年生 集中授業 講評会

3日間の制作を終え、講評会を行いました。

20名単位で作品を並べ、それぞれ自分の作品について説明をします。

制作中に意識したこと、気づいたことなどを制作を振り返って言語化することで、客観的な視点を得ることができます。

友達の作品を見て考えることも、対象の見方を深めてくれます。

 

 

1・2年生 集中授業

3月 5日(火)、6日(水)、7日(木) 13:15~16:15

4名のモデルさんに来ていただいて人物デッサンの授業を行います。

3日で8時間かけ一気に描き、最後に1時間の講評会を行います。

普段は2時間ずつの授業で制作していますが、連続した制作をすることも貴重な経験です。

また、人体デッサンには基本的な学びが多くあり、新たな気づきのチャンスです。

1.2年生実技テスト

3月4日(月)

今日は1.2年生の実技テストです。6時間で木炭紙サイズのデッサンを仕上げます。

1年生は石膏像「カラカラ帝」を木炭で描きます。

2年生は石膏像「ブルータス」or「牛骨」をそれぞれの希望に応じて木炭や鉛筆で描きます。

鉛筆や木炭の擦れる音だけが聞こえます。生徒の集中した雰囲気が素描室の空気をピリッとさせています。

完成が楽しみです。

日展神戸展に行ってきました

学年末考査も終わり、今日は午前中授業でした。放課後の時間を使い六甲アイランドで開催中の日展神戸展に行ってきました。

1.2年生の生徒15人ほどの参加でしたが美術科の職員の彫刻作品もあり、生徒は皆じっくり鑑賞していました。

他にも日本画、洋画、工芸など見応えのある作品がたくさんあって良い勉強になりました。

春休みはたくさんの作品を鑑賞しましょう。

 

1年生絵画 自画像制作

3学期の絵画の授業では自画像制作に取り組みました。

写真は講評会の様子です。

2学期に制作した校内風景の作品も併せて並べています。並べてみると、「その人らしさ」みたいなものも見えてきます。また、少しずつ油絵具にも慣れて、表現が変化したり深まったりしている様子もよく見えてうれしいものです。

 

専門1油彩画 テンペラ画体験

現在、専門1の油彩画ではテンペラ画の制作に取り組んでいます。

卵で溶いた絵具(テンペラ絵の具)と油絵具を塗り重ね、いいとこどりをしながら描いていきます。

生徒たちは慣れない絵具、慣れない技法に戸惑いながらも、周りから見ていると、これがなかなかテンペラの特徴を生かした表現が生まれ始めています。

楽しみながらいい作品を作っていきましょう。

1年生人物クロッキー

3月の集中授業では絵画モデルさんに来てもらって人物デッサンに取り組みます。

いきなり人物デッサンをするのは大変難しいので練習がてらお互いにモデルを務める即席クロッキー大会を開催しました。

素描の時間を使って10分間のクロッキーを何度も繰り返しました。

最初は骨格のバランスが取れず苦労していましたが何度も描き直しているうちにだんだんそれらしく描けるようになってきました。「似てる!」「バランスよく描けた!」など友達同士描くたびに感想を伝え合いながら楽しく学んでいます。

3月の人物デッサンも楽しみです。

ダブルサムホールの日本画展

兵庫県日本画家連盟と明石高校美術科がコラボ展示をします。

美術科2年生の日本画専攻生6名が出品します。

【会期】2月7日(水)~11日(日)10時~17時(最終日は16時まで)
【場所】兵庫県民アートギャラリー特別展示室 (兵庫県民会館1階)

主催 (公財)兵庫県芸術文化協会
共催 兵庫県
後援 神戸新聞社
協力 兵庫県日本画家連盟
企画 ひょうごアーティストサロン

ダブルサムホールとは作品のサイズのことで、寸法:WSM(45.4×15.8cm)です。

美術科2年生 総合探究

美術科2年生、総合探究の授業で作家研究の発表会を行いました。

美術の勉強では作家研究も大切な勉強です。

興味のある作家についてレポートにまとめ、自身の制作との関連や

考察もあわせてクラス内で発表しました。

県立図書館の展示作品を更新しました。

兵庫県立図書館のスペースをお借りして美術科生徒の作品を展示しています。1月24日(水)に展示替えを行いました。

先日の第39回明石高校美術科展に出品した作品から選抜して、日本画1点、油彩画6点、平面構成1点を展示しています。

県立図書館の壁面はレンガでできた重厚な空間。展示する場所が変わると、作品の雰囲気もまた少し変わって見えます。

 

まだまだ拙いところも多くありますが、力作を揃えています。図書館をご利用の際にはぜひお立ち寄りください。ご高覧いただけましたら幸いです。


兵庫県立図書館

 明石市明石公園1-27

 開館時間:9:30~18:00

 休館日:毎週月曜日、毎月第3木曜日、年末年始、その他図書館のホームページをご確認ください。

 

美術科

県下唯一の公立美術科

  • 特色ある学科」として、昭和58(1983)年明石高校に設置されました。美術科とは美術を専門的に学習する学科で、美術の履修単位数は30単位以上となっています。
  • 美術の専門学習を通して美術文化の発展に寄与する人材を育てます。
  • 「パリ研修旅行」、「校外学習」の実施を通して本物の美術に学びます。
  • 少人数制による美術専門授業(日本画、油彩画、彫刻、ビジュアルデザイン、クラフトデザイン)
  • 美術科展を実施し、授業成果を発表します。
  • 地域に根差した授業の推進として小高連携授業、大学授業体験等の実施

教育目標

  • 「自治・協同・創造」の校訓のもと、高い知性と豊かな感性を備える、調和のとれた人間形成をめざしています。
  • 美術の専門的学習を通して、美術全般にわたる基礎的・基本的な知識や技能を身につけ、創造と表現の能力・適性を伸ばして、美術文化の発展に寄与できる人材育成をめざしています。

専門科目の概要

専門科目の学習

 美術の学習が全体のほぼ3分の1を占め、美術系進学に必要な専門科目を中心に学習します。
 1年生では全員、美術史、素描、構成、絵画、彫刻を学習し、美術の基礎知識や基本技術を身につけます。実習授業は20名単位で行われます。
 2年生では素描の他、日本画、油彩画、彫刻、ビジュアルデザイン、クラフトデザインの5科目の中から、主専攻として1科目、副専攻として1科目、それぞれ異なった科目を選択して学習します。いずれの専門科目も少人数制の指導が受けられます。
 3年生では素描の他、2年生に選択学習した2つの専門科目のいずれか1つを選び、継続して学習します。さらに、課題研究でより自主的な学習を行います。いずれの科目も少人数制で行き届いた指導が受けられます。

普通科目の学習

 美術系進学中心の進路希望に配慮したカリキュラムで学習します。進路に応じた学習ができるように普通科目にも選択制が取り入れられています。

卒業生の進路

 創設以来すでに1000名を超える卒業生が巣立っています。
 その中には美術家として歩み始めた人達、企業デザイナーあるいはフリーのデザイナー、教職についた人達や公務員になった人達がいます。
 これら卒業生は主に美術系大学・短大から専門学校まで美術系の進学を果たした人達で占められています。
 教職についた人達には美術大学出身者ばかりでなく、一般大学の教育学部や教育系大学出身者もいます。特に、教育系大学の中には美術の専門教育が受けられる課程を設置した大学があり、このような進路を実現した卒業生の数が増えてきました。
 また、就職希望者は極少数ですが、郵政・税務・海上保安関係などの公務員になったり、民間企業に就職した卒業生もいます。
 さらに、美術科卒業生の組織として美術科同窓会が本校同窓会の中に1992年発足し、美術科同窓会展などの行事を通じて、それぞれの活躍ぶりを披露するとともに互いに親睦を深めています。

美術の学習に関わる経費について

 入学時に当初必要な用具・材料を一括購入します。そのための費用は約3~5万円です。その後は課題に応じた材料の購入費用が必要です。
 2・3年生では専門科目の選択状況によって経費が異なります。例えば、油絵や日本画を選択すると新たに用具を購入しなければならないので、そのための費用が別途必要になります。さらに、材料費については、学年が上がるにつれてより大きな作品を制作するので、出費も増える傾向にあります。

 美術科の行事

  • 美術科対面式 4月
    美術科は各学年40名です。アットホームな生徒同士の交流は、4月の美術科対面式から始まります。
  • 校外学習
    1,2年生の美術科行事として、美術館見学を行います。徳島県の大塚国際美術館、岡山県倉敷市の大原美術館を隔年で訪れます。実際の作品に触れるとともに、美術館の社会的役割や見学マナーについて学びます。
  • 実技テスト
    定期考査中に実技テストを行います。3年生にとっては各自の進路にも密接に結びつきますので緊張感をもった真剣な様子で受験しています。
  • 集中授業
    夏期と春期の年2回、集中実技指導を行っています。平常授業は2時間単位ですが、集中授業では2ヶ月分の制作を連続で行います。短期間で作品を仕上げるため、いつも以上の集中力、体力が試されます。
  • スケッチ合宿
    1,2年生を対象に夏季休業中に行います。クラスの友人たちと寝食を共にし、制作に熱中する2泊3日間です
  • 研修旅行
    美術科では、2年次に研修旅行としてパリに行きます。芸術の都パリで、過去の偉大な芸術作品を鑑賞したり、異国の風景をスケッチしたりします。 西洋美術史で学習した作品を、実際に自分の目で見ることは大きな感動体験です。また、 総合的な学習で調べたフランスの文化に触れ、フランス語の学習の成果を現地で活かします。 各自の表現に様々な面で大きく影響を与えるに違いない行事です。
  • 作品展
    1年間の集大成がここにあります。特に、3年生の卒業制作である大作が出品されています。