明石高校 美術科の紹介

明石高校の美術科棟は柔らかい自然光が入ってくるように設計されています。3階の素描室では整った環境の中で、授業中だけでなく放課後もデッサンを頑張っている生徒が多数います。充実した環境のもと、生徒たちは仲間と切磋琢磨しながら描写力を身につけていきます。
*美術科についての概要はこのページの下欄に掲載しています。ご参照ください。

 

美術科ニュース

9月27日 専門3授業風景

専門3の授業で卒業制作が進んでいます。

日本画

先日貼った箔の余分を刷毛で払っていきます。日本画室に払われた箔が舞い散ります。

掃除機、掃除機…。

 

油彩画

これだけキャンバスが並ぶと広い油絵教室狭く感じられます。絵の具もたくさん使うので、教室にはいつも以上に油の匂いが充満しています。

 

彫刻

順調に制作が進み、もうとっくに原型は完成して、型取り作業が進行中です。張り子の型が抜けました。粘土原型に新聞を貼り付けて型取りしました。

 

ビジュアルデザイン

デザインする企画自体は固まっています。現在はPCも使ったりしながら具体的な形やイメージを作っています。

 

クラフトデザイン

1学期の研究内容をもとに本制作に取り組んでいます。写真は紙をつかった作品作り。大きな紙に延々と折形をつける作業が続きますが、作者曰く、「このあとどんな形ができるかイメージができているから全く苦にならない」とのこと。

日本画3年生銀箔を貼る

9月20日

3年生日本画では卒業制作に向けて本紙の制作に入りました。今日は銀箔を貼ります。日本画では古来からの伝統的な素材を使って絵を描きます。完成は1月の美術科展でご覧ください。

9月13日(金)専門3油彩画 授業風景

卒制で使用するキャンバスを張っています。

画面が大きいので張るのにも一苦労。慎重に進めています。

 

…この時期には毎年、油絵教室に「キャンバス星人」が出没します。

9月11日(水)県立図書館展示作品を更新しました

兵庫県立図書館のスペースをお借りして美術科生徒の作品を展示しています。9月11日(水)に展示替えを行いました。

新しく展示した作品は、夏休み中に行った「美術科スケッチ合宿」にて、神鍋高原で制作した油彩画10点です。美術科1,2年生の作品から選抜して展示しています。

まだまだ拙いところも多くありますが、力作を揃えています。図書館をご利用の際にはぜひお立ち寄りください。ご高覧いただけましたら幸いです。


兵庫県立図書館

 明石市明石公園1-27

 開館時間:9:30~18:00

 休館日:毎週月曜日、毎月第3木曜日、年末年始、その他図書館のホームページをご確認ください。

夏季作品展

「令和6年度 県立明石高等学校 美術科夏季作品展」

場所:明石公園内 パークギャラリー

会期:7月18日(木)~7月24(水)

開館時間:9:30~16:30

入場無料

 

油彩画・日本画・ビジュアルデザインの各専攻の生徒作品が展示されています。いずれも1学期の授業にて制作したものです。

明石駅から徒歩すぐです。ぜひお立ち寄りください。

 

小学生へ水彩画指導体験

2年生は近くの小学校へ水彩画指導体験に出かけました。

小学校6年生にどんな言葉で教えれば良いかよく考えて準備してきました。小学生も興味津々で積極的に授業に参加してくれて大変盛り上がりました。人に教えることで自分自身のためになることの多い体験となりました。小学生の皆さんありがとうございました。

美術科1年生 大学等授業体験

京都伝統工芸大学校で、実技授業体験をさせてもらいました。

午前中は学校全体の概要説明をきき、午後は、陶芸・木工・漆芸・染色・仏像彫刻・竹工芸の6つのコースに分かれて実技授業の体験を行いました。

普段なかなかできない実技の内容で、生徒達はみんな真剣に、また楽しそうに作業を進めていました。

京都伝統工芸大学校の先生方、学生のみなさま、本当にありがとうございました。

 

小高連携授業

明石市立人丸小学校で。小高連携授業を行いました。自分の手 をモチーフにしてよく見て描き水彩で着色します。

手は関節が沢山あって複雑ですが、高校生に教えてもらいながら、一生懸命描けていました。

 

美術科

県下唯一の公立美術科

  • 特色ある学科」として、昭和58(1983)年明石高校に設置されました。美術科とは美術を専門的に学習する学科で、美術の履修単位数は30単位以上となっています。
  • 美術の専門学習を通して美術文化の発展に寄与する人材を育てます。
  • 「パリ研修旅行」、「校外学習」の実施を通して本物の美術に学びます。
  • 少人数制による美術専門授業(日本画、油彩画、彫刻、ビジュアルデザイン、クラフトデザイン)
  • 美術科展を実施し、授業成果を発表します。
  • 地域に根差した授業の推進として小高連携授業、大学授業体験等の実施

教育目標

  • 「自治・協同・創造」の校訓のもと、高い知性と豊かな感性を備える、調和のとれた人間形成をめざしています。
  • 美術の専門的学習を通して、美術全般にわたる基礎的・基本的な知識や技能を身につけ、創造と表現の能力・適性を伸ばして、美術文化の発展に寄与できる人材育成をめざしています。

専門科目の概要

専門科目の学習

 美術の学習が全体のほぼ3分の1を占め、美術系進学に必要な専門科目を中心に学習します。
 1年生では全員、美術史、素描、構成、絵画、彫刻を学習し、美術の基礎知識や基本技術を身につけます。実習授業は20名単位で行われます。
 2年生では素描の他、日本画、油彩画、彫刻、ビジュアルデザイン、クラフトデザインの5科目の中から、主専攻として1科目、副専攻として1科目、それぞれ異なった科目を選択して学習します。いずれの専門科目も少人数制の指導が受けられます。
 3年生では素描の他、2年生に選択学習した2つの専門科目のいずれか1つを選び、継続して学習します。さらに、課題研究でより自主的な学習を行います。いずれの科目も少人数制で行き届いた指導が受けられます。

普通科目の学習

 美術系進学中心の進路希望に配慮したカリキュラムで学習します。進路に応じた学習ができるように普通科目にも選択制が取り入れられています。

卒業生の進路

 創設以来すでに1000名を超える卒業生が巣立っています。
 その中には美術家として歩み始めた人達、企業デザイナーあるいはフリーのデザイナー、教職についた人達や公務員になった人達がいます。
 これら卒業生は主に美術系大学・短大から専門学校まで美術系の進学を果たした人達で占められています。
 教職についた人達には美術大学出身者ばかりでなく、一般大学の教育学部や教育系大学出身者もいます。特に、教育系大学の中には美術の専門教育が受けられる課程を設置した大学があり、このような進路を実現した卒業生の数が増えてきました。
 また、就職希望者は極少数ですが、郵政・税務・海上保安関係などの公務員になったり、民間企業に就職した卒業生もいます。
 さらに、美術科卒業生の組織として美術科同窓会が本校同窓会の中に1992年発足し、美術科同窓会展などの行事を通じて、それぞれの活躍ぶりを披露するとともに互いに親睦を深めています。

美術の学習に関わる経費について

 入学時に当初必要な用具・材料を一括購入します。そのための費用は約3~5万円です。その後は課題に応じた材料の購入費用が必要です。
 2・3年生では専門科目の選択状況によって経費が異なります。例えば、油絵や日本画を選択すると新たに用具を購入しなければならないので、そのための費用が別途必要になります。さらに、材料費については、学年が上がるにつれてより大きな作品を制作するので、出費も増える傾向にあります。

 美術科の行事

  • 美術科対面式 4月
    美術科は各学年40名です。アットホームな生徒同士の交流は、4月の美術科対面式から始まります。
  • 校外学習
    1,2年生の美術科行事として、美術館見学を行います。徳島県の大塚国際美術館、岡山県倉敷市の大原美術館を隔年で訪れます。実際の作品に触れるとともに、美術館の社会的役割や見学マナーについて学びます。
  • 実技テスト
    定期考査中に実技テストを行います。3年生にとっては各自の進路にも密接に結びつきますので緊張感をもった真剣な様子で受験しています。
  • 集中授業
    夏期と春期の年2回、集中実技指導を行っています。平常授業は2時間単位ですが、集中授業では2ヶ月分の制作を連続で行います。短期間で作品を仕上げるため、いつも以上の集中力、体力が試されます。
  • スケッチ合宿
    1,2年生を対象に夏季休業中に行います。クラスの友人たちと寝食を共にし、制作に熱中する2泊3日間です
  • 研修旅行
    美術科では、2年次に研修旅行としてパリに行きます。芸術の都パリで、過去の偉大な芸術作品を鑑賞したり、異国の風景をスケッチしたりします。 西洋美術史で学習した作品を、実際に自分の目で見ることは大きな感動体験です。また、 総合的な学習で調べたフランスの文化に触れ、フランス語の学習の成果を現地で活かします。 各自の表現に様々な面で大きく影響を与えるに違いない行事です。
  • 作品展
    1年間の集大成がここにあります。特に、3年生の卒業制作である大作が出品されています。