STEAM探究科では、これまでの理数探究類型の学びをさらに発展させ、企業等との連携により得られた先端技術に関する知識をもとに、現代的な課題に関する探究活動を柱とした総合的・横断的なScience(科学)・Technology(技術)・Engineering(工学)・Art(芸術)・Mathematics(数学)の学びや活動を通じて、課題の解決や新たな価値を創造する能力を育成します。STEAM探究科スクールポリシー.pdf
令和7年5月15日STEAM探究科2年課題研究のテーマ発表会を行いました。
今回は発表内容を「テーマ・テーマ設定の背景・目的」「リサーチクエスチョンとそれに対する仮説」「検証・考察方法」の3つに絞って、全17テーマの発表がありました。
また、兵庫教育大学から濱野先生、兵庫県立大学から福本先生を指導助言としてお招きしており、それぞれの見地からアドバイスを頂きました。
また各テーマを深堀するだけでなく、生徒がきちんと数値化しにくい対象に尺度を設定としているところや積極的に質問していることにお褒めのことばを頂きました。
生徒は3月からテーマ設定を進めてきて、この発表はまだまだ通過点です。これから、テーマを見つめ直したり、本格的な検証に入ります。
生徒は頂いた内容を熱心にメモをしたり、議論したり姿が見られ、これからの成長や進捗が楽しみになるような発表会でした。
令和7年4月10日(木)
STEAM探究科の対面式が行われました。
STEAM探究科の1期生(79回生)と2期生(80回生)が、初めて顔を合わせました。教頭先生、1年次副主任の久保先生からのお話の後、79回生代表のT君が歓迎の言葉を述べました。STEAM探究科に必要な3つの力(聞く力・話す力・質問する力)について語り、一緒に頑張りましょうと呼びかけていました。
その後、80回生代表のAさんが、「これから多くのことに挑戦する中で、不安な面もありますが、先輩方に色々と教えていただきながら頑張っていこうと思います」と、初々しく決意を述べました。
対面式の後は、小グループに分かれて交流会を行いました。自己紹介をしたり、先輩からのアドバイスをもらったり、これからの学校生活の不安を先輩に聞いてもらったりと、楽しく和やかな雰囲気の交流会となりました。
これから様々な場面で先輩後輩の交流があると思います。
一緒によき歴史を紡いでいきましょう。
令和7年3月7日(金)
1年STEAM探究科で、甲南大学フロンティアサイエンス学部 教授 西方敬人先生を講師としてお招きして特別講義を行いました。
「再生医療に対する期待とその問題点」~ 生命倫理の観点から~ という講義題で、
前半はご自身の経歴や生命倫理観について、癌を例とした延命治療の可否や患者の選択における権利やジレンマについてなどをアンケートで生徒の意見を反映しながらお話頂きました。
また後半では、再生医療の研究の最先端の技術やイモリの手足やプラネリアの再生する様子の過程、手足に不自由さを抱えた実際の患者が神経等が再生し、手足の動きを取り戻す様子などを写真や動画をもとにお話頂きました。
最後には、文理の枠を超えて常識を疑うこと、疑問をもつ姿勢などの大切さをメッセージとして伝えて頂きました。
なお、質疑応答の時間では生徒から面白い着眼点の質問がたくさんでました。
講義終了時にも、数名の生徒が西方先生を囲んで、追加の質問をするなどとても良い機会となりました。
令和7年2月9日(金)5・6限、本校講堂にて2年「理数探究類型」の探究実践(課題研究)の最終発表会を行いました。1学期テーマ発表会、2学期中間発表会を経て、1年間研究を重ねてきました。
STEAM探究科1年生は聴衆として参加し、ローテーションをしながら10種類すべての発表を聞きました。
化学分野3グループ、生物分野3グループ、情報分野4グループに分かれて計10グループがPowerPointもしくはポスターを用いて発表を行いました。
また今回より、グループではなく一人で発表から質疑応答までの行う形で実施しました。
1年生は発表を聞きながらメモをとったり、積極的に質問をする姿も多く見られました。
発表会では九州工業大学より木村智志先生に来ていただき、各グループへのアドバイスや最後の全体講評もしていただきました。「年々レベルが上がってきています」というコメントや「アンケートの分析の方法」「先行研究の活かし方」など具体的なアドバイスも頂きました。
そのアドバイスや2年生の流れを引き継いで、1年生はこれからテーマ決定に向けてやっていきます。
令和7年1月31日(金)
1年STEAM探究科で、「ハリマ化成株式会社」から中西研介氏を講師としてお招きして特別講義を行いました。
前半はご自身の経歴やハリマ化成という企業の紹介、ハリマ化成が扱っている「松」から「ロジン」という物質を取り出す松に関する技術や、それらを用いた日用品や研究開発の中身、ハリマ化成の強みをお話いただきました。
またロジンの水と油をくっつける性質を用いた実際の生活で使われている商品やグッズをご持参いただき、生徒は興味深そうに手に取っていました。
後半はまずチャットGPTや自動運転などが誕生して、IT化が急激に進んだ社会におけるモノづくりの流れについて、その時代の中でのハリマ化成の研究のかじ取りについてなどをお話頂きました。
実演もあり、実際にロジンを混ぜてできたはんだペーストを電子基板に塗布してみるという体験をさせて頂きました。
どの業界でもやっていけば奥が深く、様々な研究方法や社会に貢献する方法があります。
最後にはこれからの未来を担う高校生にメッセージを頂いて、よい機会となりました。
令和6年12月14日に本年度2回目のSTEAM探究科説明会を開催しました。
中学生3年生、保護者、教員合わせて100名近く方が参加してくださいました。
①学校長挨拶
⓶ST理探・広報部長によるSTEAM探究科のカリキュラムについてや入試概要説明
③STEAM探究科生徒による学校生活や学習内容などの発表
④先端機器体験
中学生がドローン、3Dプリンター、VRゴーグル、デジタル望遠鏡の中から希望する一つを選んで、約1時間、先端機器に触れる体験をしました。操作方法の指導はSTEAM探究科の生徒たちです。
また、体験の合間には高校生が積極的に中学生や保護者の方からの質問に答える姿が見られました。
ドローン体験
3Dプリンター体験
VRゴーグル体験
デジタル望遠鏡体験
ご参加ありがとうございました。
来春明石高校でお会いできるのを楽しみにしております!!
令和6年12月11日は期末考査最終日、考査後に1年生STEAM探究科は2年生理数探究類型クラスと合同で、京都大学高大連携学びコーディネーター事業による出前授業を受講しました。
大学院生博士課程の学生に来校頂き、下の2種類の講座を設定、生徒は希望する講座を選択する形で実施しました。
①「体内時計の正体に迫る?!時間生物学入門!」
②「「思っていたよりも美人」な顔は覚えやすい?!顔の魅力の予測誤差が記憶に与える影響の脳内メカニズム」
①「体内時計の正体に迫る?!時間生物学入門!」
体内時計の仕組みや特徴を様々な実験を通して得られる考察をもとにわかりやすく教えて頂きました。
②「「思っていたよりも美人」な顔は覚えやすい?!顔の魅力の予測誤差が記憶に与える影響の脳内メカニズム」
人が人の顔を認知していくどこに注目するのか脳のメカニズムや仕組み、特徴をわかりやすく教えて頂きました。
講義が興味深く、生徒も興味津々で聞いていたのはもちろん、質疑応答が30分を超えたり、講師の先生を唸らせる鋭い質問が飛んだりしたのも印象的でした。
令和6年11月29日1年STEAM探究科生徒を対象に、放射線を用いて他分野で商品開発や研究を行っている
株式会社千代田テクノルから会長をお努めの細田様、営業統括本部の平田様をお招きして特別講義をして頂きました。
また明石高校の同窓会の寺田さまも同席してくださいました。
(細田様、寺田様は明石高校の卒業生で生徒たちの大先輩になります。)
「放射線が日常生活の中で身近な存在であると体感する」という講義目標に向けて放射線の基礎知識や種類をお話頂いたり、
途中にはグループに分かれて身近にある試料からの放射線量を計測機「ベータちゃん」を用いて測定するという実習も行いました。
終盤にはクイズも交えて楽しみながら「放射線の活用例」を学びました。
放射線に関することを学ぶにとどまらず、講義を通じて明石高校の先輩とのご縁のありがたさ、好きなことに取り組むことの楽しさ、女性の社会での活躍など様々なことを体感する講義となりました。
生徒からは「放射線を身近に感じることができた。また将来は放射線を扱う仕事に就きたいと考えているため、大変参考になった」と謝辞・感想が述べられました。
令和6年11月1日(金)
STEAM探究科の1年生を対象に連携企業であるモリサワフォント(株式会社モリサワ)から岡繁樹氏、木村卓氏の2人を講師としてお招きして、特別授業を実施していただきました。(なんと木村氏は明高美術科のOBです)
6限は文字が辿ってきた変遷の経緯やフォントとは何なのか、フォントが出来上がるまでの工程などを内容をわかりやすく講義頂きました。
その上で、7限は実際に文字(明朝体)を書き、フォントを作るという実習を行いました。
7限からは美術科の希望者も合流して、大勢でわいわいとした充実した講義となりました。
9月27日(金)2年生理数探究類型の課題研究中間発表発表会を行いました。
九州工業大学から木村先生をお招きしており、それぞれの発表に対して指導助言を頂き、1年生STEAM探究科の生徒も見学・聴講し、質疑応答に参加しました。
2年生の発表は全10本にのぼり、それぞれの研究の進捗や今後の予定を発表する中で、探究活動の基本である「研究で何を明らかにしたいのか」「何を根拠にそう言えるのか」「データやその収集方法は適切なのか」等々を押さえていく様子が見て取れました。
また質疑応答では1年生STEAM探究科からも多くの質問がでるなど、活発な意見交換が行われました。