研究内容

課題研究(2年)

課題研究・空間情報科学班がアーバンデータチャレンジで銅賞

 2024年3月9日(土)に、東京大学駒場リサーチキャンパス An棟2階 コンベンションホールで開催された「アーバンデータチャレンジ2023 」で、課題研究・空間情報科学班が、銅賞を受賞しました。日山地区の自治会長をはじめ、たつの消防署やたつの市産業部農地整備課、たつの市都市政策部まちづくり推進課のみなさまのご協力のお陰です。ありがとうございました。

 

関本義秀氏(東京大学デジタル空間社会連携研究機構機構長)と記念撮影

アーバンデータチャレンジ2023の発表の様子が公開されています

発表は2時間29分、審査発表は4時間57分あたりで視聴できます。

課題研究・空間情報科学班がアーバンデータチャレンジ最終審査会へ

 課題研究・空間情報科学班(2年)が作製した「HIYAMAP」が、令和6年3月9日(土)に東京大学駒場リサーチキャンパス An棟2階コンベンションホールで開催される「アーバンデータチャレンジ2023 with 土木学会インフラデータチャレンジ 2023ファイナル!」に選出されました(190作品の応募の中から選出されたのは14作品)。

https://www.azeta.jp/hiyamap/home.html

 当日の最終審査会(ファイナル)の様子は、YouTube Liveでインターネット中継されます。

 申し込みをすれば、投票権付オンライン参加もできます。ぜひ視聴して応援してください。

 チーム名は「アゼンジャーズ」です。

 https://urbandata-challenge.jp/news/udc2023_final

(課題研究2年)令和5年度生徒研究発表会を開催しました

2024年2月3日(土),龍野高校体育館で令和5年度生徒研究発表会を開催しました。

この1年間,77回生の課題研究では講座担当教員やアドバイザーの先生から指導助言を受け研究を行ってきました。中間発表や校外発表でいろんな方からご意見をいただき,試行錯誤を重ねることで,徐々にですが研究の意義や目的が鮮明化され,内容もブラッシュアップされていきました。今回の口頭発表では今までの研究の成果を十分に発揮するとともに,生徒や来賓の方々から鋭い質問が飛び交うなど,活発な発表会となりました。会が終わり,本校SSH運営指導員の先生方からも好評をいただき,年々課題研究のレベルが上がり内容が充実していると仰っていました。

また本年度から課題研究の口頭発表だけでなく,近隣中学校・高等学校の生徒たちによるポスター発表も実施し,より多くの方々にご来校いただきました。生徒研究発表会の詳細なプログラムは令和5年度 生徒研究発表会 プログラム(表紙:色付き).pdfを参照してください。

今後は未来をつくる創造力を養い,世界を代表するサイエンスリーダーを育成していくと同時に,龍野高校を拠点と

し,西播磨に科学の輪を広げていきます。

 

 

 

 

 

(課題研究2年)令和5年度サイエンスフェアin兵庫に参加

2024年1月21日(日),神戸大学統合研究拠点・兵庫県立大学神戸情報科学キャンパス・甲南大学FIRSTを会場にして,第16回サイエンスフェアin兵庫が開催されました。兵庫「咲いテク(Science & Technology)」運営指導委員会が主催するフェアで,77回生(第2学年)課題研究の8班が研究発表を,78回生(第1学年)が研修を行いました。

前年度までは新型コロナにより午前と午後の二部構成で実施していましたが,本年度は1日開催となり他校生徒や大学・研究機関の発表を見学する機会が増え,レベルの高い研究内容や研究手法など学び,両学年ともに多くの刺激を受けました。

本校の生徒も堂々と発表している様子が見られ,1年間の研究の成果を十分に伝えることができました。質疑応答の中で貴重なご意見をいただいた2年生は,2月3日の生徒研究発表会に向けて最後の調整をしていきます。

1年生はシールラリーのお手伝いをしました

(課題研究2年)7班が兵庫県立工業技術センターで研修を行いました

 12月26日(火),天然素材の香水を研究する7班が兵庫県立工業技術センターで成分分析を行いました。

 7班は,人工的に作られた香りに不快感を覚える人や,感覚過敏症により化学物質の含まれた香水を肌につけることのできない人もいることを知り,多くの人が使える良い香りの香水を作ろうと研究をしていました。その過程でオレンジやレモンの香りを抽出するために水蒸気蒸留法を用いて精油を作り出し,どのような成分で構成されているかを知り最終的な調香に役立てるために成分分析をお願いしていました。

 センターでは研究員の方が1000倍に希釈した精油を「ガスクロマトグラフ質量分析装置」を用いて調べてくださいました。分析が始まるとモニターにグラフ化され,生徒は匂いをかぐ装置を鼻に近づけ,ピークの近くで匂いがでたらボタンを押して,グラフに記録し,またそれがどのような匂いなのかを順次書き取っていきました。

 あらかじめサンプルを予備測定してただいた時のデータと,今回の分析調査のデータを重ね合わせたグラフも作成していただき,生徒たちも納得のいく調査ができました。

 校内ではここまでの分析は到底不可能ですが,高価な装置を使用させていただき,目に見える形で成分分析ができたことはとてもありがたい事です。このデータを元に,生徒たちは考察をさらに深めてくれることを期待しています。

 

(課題研究2年)第40回高等学校・中学校化学研究発表会

 12/25(月)大阪大学豊中キャンパスで開催された「第40回高等学校・中学校化学研究発表会」に、課題研究3班・7班・自然科学部化学班の3つの班が参加しました。

 本発表会は、中学生や高校生の個人並びにクラブ活動における化学に関連した興味深い実験や観察結果、研究成果等を発表する場として開催され、化学のより一層の発展と日本の化学研究の後継者を育てることを目指しています。

 初めての対面での口頭発表に緊張もありましたが、準備してきた内容をきちんと伝え、大学の教授や日本化学会の先生方からの質問にもしっかりと答えることができました。また、私たちを含め、兵庫県・大阪府・京都府・奈良県から中高合わせて24の発表があり、知識や興味の幅を広げることができました。

 研究に優劣をつけないというのが本発表会の方針であり、表彰式では全団体に奨励賞が授与されました。

   

(課題研究2年)「学びのネットワーク」を活用した探究活動

2023(令和5)年12月25日(月)に総合自然科学科の課題研究を行いました。ここでは,「学びのネットワーク」を活用して,総合自然科学科の卒業生が後輩への指導助言をしてくれました。研究の進め方やデータの処理,プレゼンテーションの手法など様々な点について質問し,助言を頂くことができました。

(課題研究2年・探究Ⅱ)2023年甲南大学リサーチフェスタに参加

※12月20日(水)追記

 テーマ「忘却のメリット・デメリット」で探究Ⅱの大西くんが
 ”クリエイティブテーマ賞”を受賞しました!

 

 2023年12月17日(日),高校生や大学生・大学院生による「研究」や「調査」・「活動」について甲南大学主催のオンライン発表会が開催されました。新型コロナウイルスの影響でオンライン開催へと移行してから3年目となり,今年は全体で392チームの応募がある非常に活気あふれた発表会でした。

 本校からは課題研究の8班と2年生で行っている探究の2名が参加し,発表を行うだけでなく他の発表の聴講をして質問するなど積極的な活動がみられました。また甲南大学リサーチフェスタでは文系・理系を問わずに参加が可能であるため,発表者同士でも様々な視点からの質問が飛び交い,「議論」を深めていました。

(課題研究2年)令和5年度高校生・私の科学研究発表会

令和5年11月23日(木祝),神戸大学主催のサイエンスショップ「高校生・私の科学研究発表会」に本校から課題研究の4つ班と自然科学部が参加しました。

神戸大学サイエンスショップは,科学技術が高度化・専門化していく中で,市民と専門家(科学者・技術者)の対話と協働の場づくり,市民のさまざまな科学活動への支援,地域の学校や社会における科学教育に対する支援などに取り組み,地域社会の市民が科学技術をより身近に感じ,課題解決にそれを利用し,また「研究」も含めて「科学」という営みを楽しむ文化をひろげてゆくことを目指しによって2007年に創設されました(神戸大学HPより引用https://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/scishop)。

こうした取り組みに対し,龍野高校では毎年積極的に校外発表の場として活用をさせていただき,本年度は以下の内容で発表を行いました。

・児童・生徒ができるバイオ実験の開発(口頭発表)
・兵庫県産ヒシモドキを絶滅から守る(ポスター発表)
・髪の毛と生活習慣の関係性を探る(ポスター発表)
・リラックスする音を探そう(ポスター発表)
・チョークの折れる条件の研究~湿度と強度の関係性~(ポスター発表)

はじめての校外発表で緊張と不安もありましたが,参加した多くの高校生や研究者の方から質問が飛び交い,活発な議論ができ,他校の発表も聴くなかで課題研究への新たな視点や改善・工夫点も見出し,今後の研究を深めていくうえで有意義な経験となりました。

(課題研究2年)授業の様子(11月8日)

8班はシカの糞と空き家の関係性だけでなく,様々なデータをもとにした安心・安全な町の研究をしています。
今日は,たつの消防署から頂いた日山地区の消火栓地図をもとに,フィールドワークを行って地図上に印をつけ,GISに取り込んでいきました。

消火栓のそばにあるホースがどれくらいの範囲をカバーしているかもデータで示すことができます。

2班は11月3日に行われた課題研究合同発表会でいただいた講評をもとに,「騒音」とそれに対する「制御音」をオシロスコープに取り込み,波形データをグラフ化していきます。

6班は,リラックスする音を探し,その波形をフーリエ変換することで共通項を見出す実験をしています。
写真は実際に様々な音を聞き,スマホのアプリでストレス指数(脈拍などから算出)を測定している様子です。

7班は前回のアドバイスにより,必要な道具を自作することからはじめました。写真は水蒸気蒸留を行うために,ガラス管をガスバーナーで温めて折り曲げ,2つのフラスコをつなぐ装置を作っているところです。

課題研究Ⅱ

総合自然科学科の2年生は,4~5人編成で課題研究(2年)を実施します。1年間かけて毎週2時間,および長期休業中なども一部使って研究に取り組みます。校内の研究発表だけではなく,外部での研究発表を各班2回程度行います。

3年生の理数探究では2年生で作製した日本語のポスターを英語で作製し,英語で発表します。

2023(令和5)年度は以下の8つのテーマに分かれて研究しています(5/24現在)。

①「チョークの折れる条件について」

 天候とチョークの折れる条件の関係性について研究を進めたい。雨の日の授業でチョークがよく折れる傾向があるように感じるが,それは正しいのかを調査したい。そのために,天候(湿度)とチョークの強度の関係を測定する。また,雨の日にチョークを折れにくくする書き方(黒板との角度等)等があるのかを研究したい。

②「ノイズキャンセリングについて」

 イヤホン等に使われているノイズキャンセリングの機能に興味を持った。騒音を完全に消す消音化と不快な音を利用して快適な音に変える快音化の方法があること,また,別の音を出して重ね合わせて騒音を打ち消すアクティブキャンセリングと物理的な壁を作って騒音を防ぐパッシブキャンセリングの方法があることを知り,これから一年間で実現可能な研究内容を決めていきたい。

③「氷+エタノールの冷却効果について」

 氷とエタノールの反応を利用した寒剤に興味を持ち,氷とエタノールの質量比やエタノールの濃度など,よりよい条件を探っていきたい。また,濃硫酸と水の反応は大きな発熱を伴うのに対し,濃硫酸と氷の反応は大きな吸熱を伴うという事実にも興味を持っており,この反応についても研究したい。

④「毛髪について」

 毛髪の太さと強度の関係,濡れた髪と乾いた髪の強度の違い,白髪の強度などを調べるとともに,髪の表面のキューティクルと強度との関係を調べてみたい。最終的には,健康な髪を保つための条件を提案したいと思っている。

⑤「絶滅危惧植物 ヒシモドキの保全」

 ヒシモドキは全国的にも希少な水草で,兵庫県下3万カ所以上あるため池のうちたつの市の1か所にしか自生していない。近年個体数が激減しているが,その原因はアメリカザリガニの食害と思われる。そこで,自生地での,アメリカザリガニの食害から守る方法について研究することにした。

⑥「音が脳に与える影響」

 音楽と数学の関係性を大きなテーマに研究内容を検討している。「テンポ」や「コード進行」から感情を揺さぶられたり,逆にリラックスしたりする。いろいろな音のサンプリングから心地よい音の波形を数学的観点から研究していく。医療や心療などに応用できれば考えている。

⑦「自然素材の香水」

 化学合成された香水ではなく,自然素材の香水を自分たちで作りたいという思いのもと,濃度を変えた無水エタノール・純水,それぞれ浸け込む時間の違いで,香りはどうなるかを研究内容とする。まずレモン・ライムを使ったシトラス系の香水を考えている。廃棄果物等の利用を開発すれば,今後の社会へ貢献できるのではないかを考えている。数値化・比較することでテーマを深めていきたい。

⑧「空き家問題を考える」

 国土交通省によると日本全国の空き家は過去20年間で1.9倍に増加している。兵庫県の空き家の割合についても5.7 %と全国平均をやや上回っている。私たちはこの空き家について,QGISを使用してたつの市の空き家の分布地図を作成し,空き家の増加による課題や空き家の活用方法について考える。

課題研究Ⅱ中間発表ポスター