カテゴリ:スーパーサイエンスハイスクール
科学部 県総文自然科学部門発表会に参加
11月5日(土)~6日(日)、バンドー神戸青少年科学館において、第46回兵庫県高等学校総合文化祭自然科学部門発表会が開催され、科学部天文班と生物班が参加しました。
初日は、口頭発表です。天文班は「恒星食を利用した小惑星Hansaの観測」というテーマで発表を行いました。また、今年は、発表会の司会・進行を担当し、会の運営にも貢献しました。
2日目は、ポスター発表です。天文班は口頭発表と同じテーマ、生物班は「プラナリアの増殖~在来種と外来種の違い~」のテーマで発表を行いました。大勢の高校生や教員に発表を聴いていただき、様々な質問やアドバイスを受け、貴重な交流が出来ました。
結果発表では、天文班が地学部門優秀賞を受賞しました!
コロナ感染対策は徹底しながらも、今回、3年ぶりの全て対面での開催でした。やはり、対面で意見交換することで、たくさんの気付きがあり、皆大きく成長したと思います。この経験を活かし、さらに研究を進めていきましょう。
高大連携課題研究合同発表会at京都大学
11月3日(木)、「令和4年度高大連携課題研究合同発表会at京都大学」が開催されました。兵庫県教育委員会の主催で、兵庫県内の京都大学との連携校が集まって、課題研究を発表する会です。
SS探究Ⅱ生物講座の2年次生2名が参加しました。発表テーマは、「日光によるセイタカアワダチソウの色の変化」です。
京大の先生方や学生さんをはじめ、他校の高校生と交流することができ、貴重な体験となりました。
プログレス探究A「里山学習」
10月10日(月)、1年次生対象SSH特別科目「プログレス探究A」で「里山学習」を行いました。ご指導いただいたのは県立人と自然の博物館の橋本佳延先生です。
午前中は、博物館で、「里山の基礎を学ぶ」講義です。「里山」とは何なのか、その特徴や生物多様性に関わる意義について学びました。さらに、午後の実習に向けて安全講習を受けました。森に入る心得として、スズメバチと出会ったらどうするかなど、今日の実習に限らず、これからずっと役に立つ知識を得ることが出来ました。
午後は、「ぶいぶいの森」に移動して、里山管理の実習です。橋本先生の他、地域活動団体「ぶいぶいの森クラブ」の皆さんにお手伝いいただきました。
ヘルメットをかぶり、腰には剪定ばさみとのこぎりを下げて、いざ出発です。
ぶいぶいの森に到着。
森では、「ぶいぶいの森クラブ」のみなさんのご指導のもと、常緑樹の伐採を行いました。初めてのこぎりを使う生徒も多く、最初は緊張し苦戦していましたが、だんだん慣れて作業を楽しんでいました。
博物館に戻り、振返り。たった2時間半の作業でしたが、疲れ切った様子です。里山管理の大変さを身をもって知りました。これをきっかけに、自然環境を守るとはどういうことが考えるようになってくれればうれしいです。
参加した生徒の感想です。
「私は小さい頃よくひとはくや有馬富士に行っていて、自然に触れ合うことが好きだったけれど、久しぶりに体験しながら学ぶことで楽しみながら学習することができた。今回里山学習をして、実際に体験し味わうことが大切だと思った。言葉だけで説明されるよりも、体験しながら身近なものについて学べて面白かった。里山の放置問題が起きている今、積極的にボランティアに参加したり、知っていくことが大切だと感じた。いろんな問題があり一つ一つ見ることは大変だけれど機会があったり、不思議に思ったことがあれば積極的に問題に対して向き合おうと思った。」
第3回祥雲探究祭 Part4
3年次生課題研究ポスター発表
第3部 3年次生がポスター発表を行いました。第1部では、緊張気味でしたが、生き生きと研究を発表する姿が見られました。
閉会式
九州工業大学、関西学院大学の先生方よりご講評をいただきました。
今年度も3年次生は全員発表をしました。他学年との交流もあり、様々な分野の研究を知ることができた研究を楽しむ1日になりました
祥雲SSHシンポジウム「生物多様性とアリ」
9月24日(土)、祥雲SSHシンポジウム「生物多様性とアリ」を開催しました。他校生や地域の方、三田市こうみん未来塾と連携して三田市内の小中学生にも公開し,「生物多様性についてみんなで考える」ことを目的としたイベントです。
開会行事では、学校長のあいさつの後、参加団体の代表者の自己紹介を行いました。姫路西高校、六甲アイランド高校、神戸高校、宝塚北高校、ゆりのき台中学校、こうみん未来塾代表の小学生、けやき台中央公園で活動するボランティア団体「ごもくやさん」、本校からは「プログレス探究A」を受講している1年次生の代表が、このシンポジウムに参加した理由や生物多様性について思っていることを話してくれました。司会は、本校科学部生物班の班長です。
第1部は、関西学院大学生命環境学部の大学院生小菅さんから北條賢研究室で行っている「アリの研究」についてお話していただきました。
第2部は、兵庫県立大学の橋本佳明先生による講演「生物多様性とアリ~生態系を育み、そして破壊するもの~」です。地球上の全アリ類を集めると、全人類の重さと同じになると考えられているアリが、どのように生態系に影響を与えているのか、ヒアリやアルゼンチンアリなど侵略的外来アリがなぜ問題なのか等、わかりやすくお話いただきました。
第3部は、小菅さん、橋本先生をパネラーとし、パネルディスカッション「生物多様性についてみんなで考えよう」を行いました。ファシリテーターは、人と自然の博物館主任研究員の三橋弘宗先生です。途切れることなく質問が出て、1時間があっという間に終わりました。
橋本先生や小菅さんからは、生態系やアリについてだけでなく、研究の面白さや、日々の学習の重要性も教えていただきました。参加した、小・中・高生から「今まで知らなかったことに気づかされた」「生態系について考えが変わった」などの感想が多数あり、大変有意義なシンポジウムになりました。
「アリに興味は無かったけれど、これまでで一番面白い講演だった」という感想もたくさんありました。参加してみなければわからないことはたくさんあると思います。これからも、このようなイベントは続けていくので、みなさん、積極的に参加しましょう。