祥雲SSHシンポジウム「生物多様性とアリ」
9月24日(土)、祥雲SSHシンポジウム「生物多様性とアリ」を開催しました。他校生や地域の方、三田市こうみん未来塾と連携して三田市内の小中学生にも公開し,「生物多様性についてみんなで考える」ことを目的としたイベントです。
開会行事では、学校長のあいさつの後、参加団体の代表者の自己紹介を行いました。姫路西高校、六甲アイランド高校、神戸高校、宝塚北高校、ゆりのき台中学校、こうみん未来塾代表の小学生、けやき台中央公園で活動するボランティア団体「ごもくやさん」、本校からは「プログレス探究A」を受講している1年次生の代表が、このシンポジウムに参加した理由や生物多様性について思っていることを話してくれました。司会は、本校科学部生物班の班長です。
第1部は、関西学院大学生命環境学部の大学院生小菅さんから北條賢研究室で行っている「アリの研究」についてお話していただきました。
第2部は、兵庫県立大学の橋本佳明先生による講演「生物多様性とアリ~生態系を育み、そして破壊するもの~」です。地球上の全アリ類を集めると、全人類の重さと同じになると考えられているアリが、どのように生態系に影響を与えているのか、ヒアリやアルゼンチンアリなど侵略的外来アリがなぜ問題なのか等、わかりやすくお話いただきました。
第3部は、小菅さん、橋本先生をパネラーとし、パネルディスカッション「生物多様性についてみんなで考えよう」を行いました。ファシリテーターは、人と自然の博物館主任研究員の三橋弘宗先生です。途切れることなく質問が出て、1時間があっという間に終わりました。
橋本先生や小菅さんからは、生態系やアリについてだけでなく、研究の面白さや、日々の学習の重要性も教えていただきました。参加した、小・中・高生から「今まで知らなかったことに気づかされた」「生態系について考えが変わった」などの感想が多数あり、大変有意義なシンポジウムになりました。
「アリに興味は無かったけれど、これまでで一番面白い講演だった」という感想もたくさんありました。参加してみなければわからないことはたくさんあると思います。これからも、このようなイベントは続けていくので、みなさん、積極的に参加しましょう。