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第5回「姫路城学」歴博 ワークショップ

令和6年8月21日(水)、13時30分から「県立歴史博物館」にて、第4回「姫路城学」を行いました。

今回は、県立歴史博物館の 学芸員 竹内信 様を講師に、姫路城に関する資料をもとにワークショップを行いました。県立歴史博物館のバックヤードに入れて頂き、未だ展示されたことのない地図や、解読のされていない古文書など、貴重な資料を見せて頂きながら、竹内様のマニアックで楽しい説明を聞きました。

ワークショップでは、「描かれた時代の違う3枚の姫路城地図を時代の古い順に並べ替ろ!!」という難題が出されました。受講者全員で地図を見比べ、資料を開き、「あーでもない」「こーでもない」………。あっという間に時間が過ぎました。まだ、研究中のようで正式な答えはないそうですが、竹内様からは「受講生の観察力や推察力はすごい!」「今後の研究の参考にさせてもらいます!」と、お褒めの言葉を頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【生徒の感想】

 ・初めてバックヤードに入らせていただいて、貴重な体験が沢山できました。……また、公開されていない古文書がたくさんあるのにも驚きました。崩し字ばかりでちゃんとは読めなかったけど、内容が引越しの申請だったり反省文だったりで当時の日常生活を垣間見ることができ、とても面白かったです。

・教科書で見るような資料を間近で見ることができ、とても貴重な経験になりました。印判は絵図が本物かどうかの判断基準になる、十二支で年代を表しているなど初めて知ることが多く、終始感心することばかりでした。また、絵図を古い順に並べ替える際に、持っている資料から少しずつ年代が推測できていくのが楽しかったです。

 

今日の「姫路城学」で受講生の「姫路城愛」が更に大きくなり、マニアックな知識が増えました。

次回、第6回「姫路城学」は10月22日(火)、歴史研究家 平良先生の案内で姫路城登城です。

【8/9】図書文芸部・生活創造部 お夏清十郎まつり参加

2024年8月9日(金)、慶雲寺で供養祭が行われました。

図書文芸部は『お夏清十郎紙芝居』を披露し、生活創造部は『お夏清十郎カヌレケーキ』

を販売しました。

図書文芸部は昨年も好評だった『お夏清十郎紙芝居』を通して地元の方と交流し、ふる

さとを大切にする心や姫路城への親しみを深めることができました。

生活創造部は、清十郎の菅笠の形に似たカヌレ型で焼いた抹茶小豆のパウンドケーキを

『清十郎カヌレケーキ』とし、マーマレード入りのパウンドケーキを『お夏カヌレケーキ』

と名前を付けて販売しました。

「本de人をつなぐ」「食de人をつなぐ」を合言葉に、今後も地域のイベントに参加してい

きたいです。

              

第4回「姫路城学」 野里の町家見学

令和6年7月10日(水)、7月考査後、野里商店街の「芥田家向家」で第4回「姫路城学」を行いました。

今回の講師は昨年に引き続き、 野里まちづくりの会 瀬澤義和 様と、芥田家当主  芥田博司 様 です。

まず、東高のOBである瀬澤様からは、「東高は姫路城の横にあるんじゃない!姫路城の中にあるんやで!!野里の町も、姫路城の中にあるんや!!!」と、教えていただきました。また、野里の町が城下町として大切にされているということも熱く話していただきました。

今回の、講習場所を提供していただいた芥田様からは、ご先祖が鋳物師としての活躍された歴史や姫路城との関わりなどをお話しいただきました。そして、芥田家に代々受け継がれる貴重な資料の中から、「播磨鍋」を見せていただきました。本来なら、博物館のガラスケースに入れられているよな貴重な鋳物を実際に持たせて頂き、受講生たちは大感激でした。

【生徒の感想】

野里の辺りは来たことがなかったので、古い建物が多い街並みに驚きました。鋳物師がたくさんいたということも知らず、実際に播磨の鉄製品を触らせてもらった時に、その軽さや模様の細かさが当時の技術力の凄さや、なぜ播磨の鉄製品が売れたのかが分かって興味深かったです。

姫路城は姫路城単独で成り立っているのではなく城下町などの周辺からも成り立っている、という言葉が私が今まで考えたことがなかったことなので、すごくささりました。……開発されて生活が便利になることより、姫路城を守りたいという気持ちに勝った野里の方々は、本当に姫路城を誇りに思っていらっしゃるのだなと思いました。

 芥田家と黒田家、池田輝政の関係や当時の鋳物、大坂冬の陣(方広寺鐘名事件)への関わりなど、普段の授業や教科書では知ることのない姫路の歴史の一部を知れて、とてもワクワクした。私は今までほとんど野里の方面に行くことがなかったが、今回の町屋を見学し、説明を聞いて、野里は自分が勉強してきた歴史にさまざまな所縁がある場所だと分かったので、今回もらったマップを見ながらたくさん散策しようと思う。

今回の、「姫路城学」で、受講生たちは「姫路城」は城郭だけでなく、周辺の城下町も含めて「姫路城」であることを認識し、「姫路城愛」と「野里の町への興味」を大きく膨らませました。

次回、第5回「姫路城学」は、8月21日に、県立歴史博物館を訪ね、「姫路城」に関する様々な資料を見せて頂き予定です。

第3回「姫路城学」 姫路城の漆喰

令和6年6月26日(水)、放課後、本校の百周年記念館で第3回「姫路城学」を行いました。

今回は昨年度に引き続き、漆喰職人の 山脇組 山脇一夫様を講師に「世界遺産・国宝姫路城に使われている漆喰」についての講義をしていただきました。

姫路城の壁や瓦屋根の補修などをされている経験から、私たちの知らない「漆喰の世界」の話をしていただきました。

そもそも「漆喰」とは何か?、姫路城の「漆喰壁」の秘密、「漆喰技術」の継承、「漆喰の材料」の入手が困難なことなど盛りだくさんの内容でした。姫路城の修復工事の際に剥がされた漆喰壁を実際に触らせていただいたり、原材料の消石灰や銀杏草を見せていただいたりとあっという間に時間は過ぎました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【受講生の感想の一部】

・姫路城に漆喰が使われていることは知っていたけど、漆喰が何なのか全くわかっていなかったので、今回の講義は私にとって新しい発見の連続でした。…今まで知らなかった漆喰の世界を覗いてみて、現代まで白く映え続ける姫路城が身近にあることがさらに誇らしくなりました。

・次に姫路城に行くタイミングには、壁などの漆喰ももちろん見ますが、職人さんが1番手間をかけている技術「ひねり掛け」も注目して見てみたいです。

・修理するときに姫路城の藁の入った漆喰なども再現して直すというところから、姫路城を守っていきたいという山脇さんの思いが伝わってきました。だからこそ、漆喰の材料不足や左官職人さんが減少しているのは大きな課題だと言うのが今回の姫路城学で分かりました。何か対策を考えてみたいです。 

今回の講義で受講生たちは、山脇様をはじめ漆喰職人さん方の熱意と、漆喰技術を後世に残していくことの大変さや重要性を実感し、さらに「姫路城愛」を大きく膨らませました。山脇様、お忙しい中、本当にありがとうございました。

 

次回第4回「姫路城学」は、7月10日(水)、姫路城の城下町として栄えた野里の町散策と、野里まちづくりの会の方からお話を伺います。

第2回「姫路城学」 兵庫県立歴史博物館

R6年6月7日(金) 放課後、第2回「姫路城学」を行いました。

今回は、学校のすぐ前の「兵庫県立歴史博物館」を訪問し、姫路城の常設展示を見学しました。

講師は、3月の「姫路城学講演会」で講演して頂いた、兵庫県立歴史博物館 学芸員の 竹内 信 様(城郭史専門)です。

まずは「鯱瓦」の前で、年代による特徴や歴史的背景、また、それにまつわる逸話や知識などを伺いました。受講生たちは「ん~、なるほど!」「へぇ~、そうなんだ!」と、気がつくと「鯱瓦」だけで30分以上経っていました。

その後は、本柱の秘密や城下町のことなど、これまで知らなかった事をユーモアを交えながら説明してくださいました。竹内様は「まだまだ話し足りない」、受講生は「もっともっと聞きたい」様子でしたが、閉館時間が来てしまいました。この続きは、8月の第5回「姫路城学」で再び歴博を訪ねたときにお願いします。

 

 

 

 

 

竹内様、今回もマニアックで面白い姫路城のお話をありがとうございました。

今日の歴博訪問で、受講生の「姫路城愛」が大きくなりました。

【生徒の感想】

・とてもマニアックで初めて聞く話が多く、驚き・感心に溢れた充実した時間となりました。やはり実物の史料を見ながら解説を聞くとさらに面白いです。特にシャチホコの話の中で、鱗の模様を1枚1枚作って貼っていたのがヘラで描くようになり、さらにはスタンプを押すようになっていったというお話を聞き、時代の移り変わりを感じました。また、城下町のお話もあって、改めて自分の通学路の凄さ、東高の強みを感じることが出来ました。もっともっと姫路城に興味が湧いてきたので、これからの姫路城学も楽しみです。

次回、姫路城学は「姫路城の漆喰」について、漆喰職人さんのお話を伺います。