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2024年6月の記事一覧

第3回「姫路城学」 姫路城の漆喰

令和6年6月26日(水)、放課後、本校の百周年記念館で第3回「姫路城学」を行いました。

今回は昨年度に引き続き、漆喰職人の 山脇組 山脇一夫様を講師に「世界遺産・国宝姫路城に使われている漆喰」についての講義をしていただきました。

姫路城の壁や瓦屋根の補修などをされている経験から、私たちの知らない「漆喰の世界」の話をしていただきました。

そもそも「漆喰」とは何か?、姫路城の「漆喰壁」の秘密、「漆喰技術」の継承、「漆喰の材料」の入手が困難なことなど盛りだくさんの内容でした。姫路城の修復工事の際に剥がされた漆喰壁を実際に触らせていただいたり、原材料の消石灰や銀杏草を見せていただいたりとあっという間に時間は過ぎました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【受講生の感想の一部】

・姫路城に漆喰が使われていることは知っていたけど、漆喰が何なのか全くわかっていなかったので、今回の講義は私にとって新しい発見の連続でした。…今まで知らなかった漆喰の世界を覗いてみて、現代まで白く映え続ける姫路城が身近にあることがさらに誇らしくなりました。

・次に姫路城に行くタイミングには、壁などの漆喰ももちろん見ますが、職人さんが1番手間をかけている技術「ひねり掛け」も注目して見てみたいです。

・修理するときに姫路城の藁の入った漆喰なども再現して直すというところから、姫路城を守っていきたいという山脇さんの思いが伝わってきました。だからこそ、漆喰の材料不足や左官職人さんが減少しているのは大きな課題だと言うのが今回の姫路城学で分かりました。何か対策を考えてみたいです。 

今回の講義で受講生たちは、山脇様をはじめ漆喰職人さん方の熱意と、漆喰技術を後世に残していくことの大変さや重要性を実感し、さらに「姫路城愛」を大きく膨らませました。山脇様、お忙しい中、本当にありがとうございました。

 

次回第4回「姫路城学」は、7月10日(水)、姫路城の城下町として栄えた野里の町散策と、野里まちづくりの会の方からお話を伺います。

第2回「姫路城学」 兵庫県立歴史博物館

R6年6月7日(金) 放課後、第2回「姫路城学」を行いました。

今回は、学校のすぐ前の「兵庫県立歴史博物館」を訪問し、姫路城の常設展示を見学しました。

講師は、3月の「姫路城学講演会」で講演して頂いた、兵庫県立歴史博物館 学芸員の 竹内 信 様(城郭史専門)です。

まずは「鯱瓦」の前で、年代による特徴や歴史的背景、また、それにまつわる逸話や知識などを伺いました。受講生たちは「ん~、なるほど!」「へぇ~、そうなんだ!」と、気がつくと「鯱瓦」だけで30分以上経っていました。

その後は、本柱の秘密や城下町のことなど、これまで知らなかった事をユーモアを交えながら説明してくださいました。竹内様は「まだまだ話し足りない」、受講生は「もっともっと聞きたい」様子でしたが、閉館時間が来てしまいました。この続きは、8月の第5回「姫路城学」で再び歴博を訪ねたときにお願いします。

 

 

 

 

 

竹内様、今回もマニアックで面白い姫路城のお話をありがとうございました。

今日の歴博訪問で、受講生の「姫路城愛」が大きくなりました。

【生徒の感想】

・とてもマニアックで初めて聞く話が多く、驚き・感心に溢れた充実した時間となりました。やはり実物の史料を見ながら解説を聞くとさらに面白いです。特にシャチホコの話の中で、鱗の模様を1枚1枚作って貼っていたのがヘラで描くようになり、さらにはスタンプを押すようになっていったというお話を聞き、時代の移り変わりを感じました。また、城下町のお話もあって、改めて自分の通学路の凄さ、東高の強みを感じることが出来ました。もっともっと姫路城に興味が湧いてきたので、これからの姫路城学も楽しみです。

次回、姫路城学は「姫路城の漆喰」について、漆喰職人さんのお話を伺います。