カテゴリ:スーパーサイエンスハイスクール
探究発表だヨ!三田の皆さん全員集合!!
1月25日(土)、三田市総合文化センター郷の音ホールで、標記の会が開かれました。三田市内6校の高校から代表生徒が集まった実行委員会で企画したイベントです。午後の開催ですが、実行委員と発表者は、朝から集まり準備をしました。初めて楽屋や舞台袖に入った生徒も多く、緊張感が高まります。
本校からは、SS探究Ⅱで取組んでいる課題研究を2年次生が発表しました。
大ホールでの口頭発表は、①福祉ネイルがもたらす効果 ②おいしく三田の野菜を食べよう ③地域コミュニティと学力格差 の3本です。大きなステージでも臆することなく堂々と発表していました。
展示室でのポスター発表は、①シンデレラ雑巾の製作を通した世代間交流の実現 ②日本に来たイスラム教徒が食事に困らない環境づくり ③Shoun Poster Finder ④教室での短時間かつ寒くない換気法とは ⑤女性と子どもが安心できる避難所設営 の5本です。ポスター発表の良いところは、多くの人とコミュニケーションがとれることです。他校生だけでなく、多くの大人の方に研究内容を紹介し、有益なアドバイスをいただくことが出来ました。
探究だけでなく、科学部生物班は体験ワークショップ「アップサイクルって何?」アップサイクルクレヨンお絵描き体験とアップサイクル草木染小物販売を行いました。外来植物のオオキンケイギクや職員室で廃棄されるコーヒーかすなどを使ったクレヨンと染め物を紹介し、楽しみながらアップサイクルについて考えてもらいました。
三田市内の高校が集まる初めてのイベントでしたが、高校でどんな取組みが行われているのかを市民のみなさまに知っていただく良い機会になったと思います。
「GIS(地理情報システム)を探究活動に利用する」研修会開催
1月11日(土)、12日(日)の2日間、本校マルチメディア教室で「GIS(地理情報システム)を探究活動に利用する」研修会を開催しました。これは、兵庫咲いテク委員会(兵庫県のSSH校主催)の取組みとして、8年前より実施しているものです。今回は、京都府や大阪府からも申込みがあり、11校の高校から教員16名、高校生11名が参加しました。
1日目基礎編 人と自然の博物館の三橋先生による「地理情報システムとは何か、これを利用することで何ができるか」について講義を行い、フリーソフトであるQGISの基本的な使い方を学びました。また、GISを探究活動に利用する実例の紹介として、昨年の研修会に参加し、今年度、GISを使って課題研究を行っている2年次生に研究を発表してもらいました。
2日目応用編 環境保全事務所EnVisionの工藤知美先生による「環境保全対策にGISがどのように使われているか」についての講義の後、参加者がテーマを決めて地図を作成する実習を行いました。「クマの生息地と地形」「人口の増加率と交通網」「三田市の昆虫と森林」など、それぞれユニークなテーマを設定し、地図による可視化に取組みました。
参加者の感想
・GISについてよくわからずに興味だけで参加してしまっていましたが、情報と地理を合わせ見ることで何が必要なのかを考えられると知り、自分でもいろいろなデータを統合して新たな視点を見出してみたいな、と思いました。
・QGISについての情報をあまり詳しく知りませんでしたが、実際に研修を受けてみて、学校でやっている探究活動でできることの範囲が一気にこれまでと比べて広がったように感じました。今回だけにとどまらず、実際に利用していこうと考えています。
・非常に有意義な研修でした。大阪から来た甲斐がありました。
研修会の情報はこちら⇓
https://dmzcms.hyogo-c.ed.jp/shoun-hs/NC3/setting/9afa1f90813ba4be2bdc406ff3c54bbd/page_20240723074124/page_20240723074245
SSH講演会が行われました
12月17日、アハメド・シャハリアル三条市立大学学長をお招きして、2024年度SSH講演会
「グローバルな視点からキャリアを考える」が1,2年次生対象に開催されました。
シャハリアル大学長は、バングラディシュから日本に入学された後、数々の経歴を経てご活躍されておられます。工学経営、グローバルの考え方、自分のキャリア形成、日本についてなど、多くの示唆に富んだ講演をしていただきました。
また、終了後は会議室にて希望者との座談会が行われました。生徒から次々と出る質問に熱意をもって答えていただき、時間があっという間に過ぎました。
このお話は、生徒のみなさんのキャリア形成の1つのヒントになることでしょう。
2年次生は大講義棟
1年次生は教室で聴講
アハメド・シャハリアル学長
座談会 20名が出席しました
サンテレビ「NEWS×情報キャッチ+」出演しました
12月18日 サンテレビ「NEWS×情報キャッチ+」部活中継が放映されました。
本校ロボカップジュニアサッカーチーム「team.祥雲」の活動を取り上げていただきました。
リンク 放映内容 Youtube動画
さすが機械好きの集まり、撮影機材に興味津々です。サンテレビスタッフの皆様お付き合いいただきありがとうございます。
「ブルーウエーブ」すみかわさん・四番サード西澤さんに放映中多くのフォローを入れてもらい活動報告をすることができました。
ロボカップジュニアJAPAN サッカー初優勝をめざしてがんばります。
祥雲SSHシンポジウム 宇宙への挑戦
12月14日(土)、祥雲SSHシンポジウム「宇宙への挑戦」を開催しました。毎年2回行っている三田市こうみん未来塾「祥雲星空教室スペシャル」との共催イベントです。大講義棟に、小・中学生から高校生、大学生、社会人、計190名が集まり、宇宙の話題を楽しみました。
シンポジウムの前半は、いろいろな団体の研究発表です。まず始めは、こうみん未来塾探究コース「天文・宇宙」クラスで活動した小学生4人です。一人一人が自分で考え、調べたことを堂々と発表していました。次に、三田祥雲館高校科学部天文班の研究発表「撮像からポンブルックス彗星の位置を推測する」です。他校の高校生から質問もあり、高校生どうしの良い交流の場にもなったと思います。
3番目は、関西学院大学理学部物理・宇宙学科の研究室紹介です。関学の大学生が、NASAでロケットを打ち上げる研究をしていることを知り、みんなびっくりでした。
後半は、いよいよ基調講演。大阪大学理学部教授の寺田健太郎先生による「月と地球の不思議な関係~月の科学の最前線」です。寺田先生は、地球の酸素が月まで到達していることを発見し、世界中から注目された研究者です。とても楽しくてわかりやすくお話してくださったため、会場から鋭い質問が次々と出て大いに盛り上がりました。
下の写真は、寺田先生が持ってきてくださった月の石です。講演の中に、月には白い石と黒い石があるというお話がありましたが、実物を見ることができて感激でした。
講演会の後は、観望会です。これまで4年連続で天気が悪く、観望会を開催できませんでしたが、今年はやっと晴天に恵まれました。里山駐車場に、祥雲館と三田天文クラブの望遠鏡を並べて、土星や星雲など、いろいろな星を見ていただくことが出来ました。肉眼でもじゅうぶんに見えるお月様も、月のお話を聞いた後に、天体望遠鏡で見ると感慨もひとしおです。里山駐車場での観望会と並行して、関学の天体ドームの見学会も実施しました。右の写真は、真っ暗な中、関学へ移動しているところです。大きなツリーのイルミネーションが素敵でした。
関学の天体ドームでは、大学生による丁寧な解説と共に、木星の4つの衛星や土星の環を見せていただきました。
小学生から大人まで、みんなが宇宙について学べる大変充実した会となりました。ご協力いただいた皆さま、参加してくださった方々、本当にありがとうございました。また、来年も三田祥雲館高校でお会いしましょう!
【高校生の感想】宇宙について知らないことばかりだったので、今回このプログラムに参加して、とてもたくさんのことを学ばさせていただきました。私は質問をすることが苦手なのですが、たくさんの人たちが熱心に講義や研究発表を聞き、質問していて、知らなかったことを知ることや物事を追求することの楽しさなどを知ることができました。また、小学生の子たちもたくさん質問をしていて、負けないように頑張らないとなと勇気をもらうこともできとても楽しい時間を過ごせました。