校長たより

校長たより

啐啄同時 2

 

 新入生がオリエンテーション合宿に行ってきました。

 本校では県立嬉野台生涯教育センターさんで1泊2日の日程で、オリエンテーション合宿を行っています。ここではHAP(ひょうご冒険教育)を体験し、生徒一人一人の成長とチームとしての意識の向上を目指し、「こころの冒険」にも重点を置いた活動を体験してきました。

 暑すぎず涼しすぎず、ちょうどよい天候に恵まれ、最初に施設長様から活動にあたり① PLAY HARD、② PLAY FAIR、③ PLAY SAFE、④ HAVE FUN という4つの約束を説明していただきました。当初はぎこちなかった活動も次第に互いにコミュニケーションがうまく取れるようになり、ファシリテーターの方の支援を受けながら、いつの間にかすばらしいチームワークを発揮していました。

 寝食を共にする活動をとおして、互いを知り、集団としてのあり方も学んだようです。もちろんクラスの結束もいっそう強固になっていきました。

 最後に私からは学校へ戻ったら① STUDY HARD、② STUDY FAIR、③ STUDY SAFE、④ HAVE FUNの4点をお願いしました。今後の成長が楽しみです。

 

 

 

 

啐啄同時 1

 新入生が坐禅を体験してきました。

 毎年、丹波市青垣町にある高源寺さんにお世話になっています。高源寺さんは学校から徒歩で1時間ほどの所にあります。少し雲はありましたが天気もよく、歩くのにはちょうどいいくらいでした。

 ご住職様からご講話をいただいた後、坐禅の目的、体の姿勢、視線の置き方、呼吸法、どのように集中するのかをご指導いただき実際に体験してきました。せせらぎと木の葉の音しか聞こえない張り詰めた空気の中、生徒は緊張感を切らすことなく最後まで集中できました。

 日頃、このような時間をなかなか取ることができない中で、どのようにすれば集中できるのか学ぶことができました。自分の考えや気持ちをリセットするきっかけとして、活用してもらいたいです。まだ入学して数日ですが、クラスとしても一歩前に進んだようです。

 高源寺さんに感謝です。

(赤い服装は本校の体操服です。新入生から体操服を変更しました。とてもかっこいいです。)

<9>氷上西高校って….自然豊かな学校

 

 

 

 

 

 天気予報通り、昨日からの降雪でまるでスキー場のようです。しかし、これも自然豊かな証拠だと思います。春夏の山々の濃い緑色、秋の紅葉の赤とはまたひと味違う一面白の世界は格別です。冷たい空気に覆われ身が引き締まりますが、日頃見ることができない景色に感動です。地球規模での気候変動の問題はさておいて、本校は四季それぞれに趣を感じることができる学校です。

 丹波市に大雪警報が発令されていましたので、部活動等で登校する生徒もいません。静かな学校ですが、出勤した職員が雪かきをしてくれています。感謝感謝!

<8>氷上西高校って….ギネスに認定された記録を持つ学校

 ギネスチャレンジ、大成功!

 本校、柏原高校、氷上高校の有志生徒による丹波市を活性化するためのギネスチャレンジ、やり遂げました。丹波栗を使ったモンブランを同時に食する人数をギネスに認定していただきました。当初は一堂に会して行う予定でしたが、コロナ禍でオンラインでのチャレンジとなりました。

 12月19日(日)に丹波の森公苑で本番を迎えました。ホールの舞台にパソコンとスクリーンを設置しての実施です。454名の参加希望者がありましたが、最終的に記録として認定されたのが291名でした。少しでもルール通りに実施できなかった場合はカウントされず、なかなかハードルは高かったです。

 生徒たちは趣旨の周知、広報、参加者の募集、資金集め、食材の調達、会場確保やオンラインでの実施準備など、地域の方々の手を借りて進めてきました。何度も困難に阻まれ、挫折感も味わいながらその都度乗り越えてきました。達成感、ご協力いただいた多くの方々に感謝する気持ち、ふるさとに対する思いは生徒たちを一回りも二回りも大きくしてくれたようです。

<7>氷上西高校って….柔らかい学校

 本校は各学年1クラスの小さな学校です。生徒どうし、生徒と先生の顔が互いによく見える学校です。そのメリットを活かした学校運営に留意しています。

 例えば、生徒数が少ないので、地域に出て活動する場面をたくさん設定することができます。地域の方々との交流を通して、自分が他人のあるいは社会の役に立っていることを実感する経験をたくさん積みます。また、様々なことに柔軟にすぐに対応できます。通学鞄や通学靴の見直しをはじめ、校則も見直したものは年度の途中でも即、実施しました。また、昨日(12月7日)は修学旅行のため青垣中学校の皆さんが参加できなかった本校のオープン・ハイスクールを急遽実施しました。

 このように機動的な動きができるのは小さな学校だからです。おもしろい学校です。

<6>氷上西高校って…「ライフル射撃部」がある学校

 本校には「ライフル射撃部」があります。県下では数校しかない珍しい部活動です。  

 11月21日(日)に全国選抜大会予選を兼ねた近畿大会が能勢町ライフル射撃場にて開催されました。本校から県の新人大会で優勝した2年生の中垣知里さんがビームピストルの部(赤外線(ビーム光線)を発射する光線銃で、銃身が短いピストルを使用します。10メートルの距離で射撃し、パソコンなどを使用して点数を表示させます。)に出場しました。45分間に60発射撃しその合計点で順位を競います。1射の最高点が10点ですので600点が満点となります。結果は511点で4位に入賞しました。全国大会への出場はできませんでしたが、本当によく頑張りました。

 ライフル射撃競技には、銃砲刀剣類所持等取締法による所持許可の必要な銃砲を使用するものと、許可が不要のものがあります。ビームライフルやビームピストルは許可が不要ですので、誰でもできます。もちろん本校にはビームライフルやビームピストルの銃砲も練習場もあります。やってみませんか。

<5>氷上西高校って…「青垣いきものふれあいの里」と仲良しの学校

 「青垣いきものふれあいの里」は本校から車で10分ほどのところに位置しており、身近な自然の中で野鳥や昆虫などの小動物及び植物の観察を通じて自然の大切さや関わり方を学ぶ施設です。

 「総合的な探究の時間」において、本校1年生と2年生がチームとなった一班が水族館づくりに取り組んでいます。本施設のお力添えをいただき、写真のとおり、現在、施設の一角で展示させていただいています。最終的に学校での展示ができるようにプロジクトが進行中です。まだまだご教授いただくことがたくさんあり、学校での展示に至るまでに乗り越えなければならない課題もありますが、「探究心」をフル稼働させてなんとか成功に導いてほしいです。

 学校の周囲にあるふるさとの自然を授業で扱えるなんて、素晴らしいですね。できることなら私も生徒になりたいです。

 多様な活動を通して様々な施設と協働することで、学校のみならず、地域の活性化につながればと切に願っています。

<4>氷上西高校って…「令和3年6月18日が46回目の創立記念日である」学校

 本校は令和3年6月18日(金)、46回目の創立記念日を迎えました。昭和51年(1976年)4月1日、兵庫県立柏原高等学校青垣分校から分離独立し、4月9日に第1回入学式・編入式、6月18日には開校記念式典を行い、以後この日を創立記念日としています。本校がこれまで積み上げてきたものをじっくりと振り返る一日としたいと思います。そして、これからの学校のあり方も考えてみたいと思います。

 昭和51年(1976年)4月1日と言えば、あのAppleが設立されています。本校と全く同じ誕生日なのですね。設立者の一人であるスティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学卒業式式辞における<Stay hungry.   Stay foolish.>  は有名ですね。しかし、私は若い方や生徒の皆さんには<you have to trust that the dots will somehow connect in your future>の気持ちで、日々の目の前のことに全力で取り組んでもらいたいと思っています。その積み重ねが将来につながっているのだと信じ、前に進んでもらいたいです。

 私くらいの年齢になると・・・<have the courage to follow your heart and intuition>ですね。

<3>氷上西高校って…「国蝶『オオムラサキ』を飼育している」学校

 本校では「丹波の森公苑」様のお力添えを得て、国蝶「オオムラサキ」を飼育しています。タテハチョウ科最大の蝶で、オスはたいへん美しい翅を持っています。

 昨日ゲージを見に行くと2匹(正式には昆虫は全て「頭(とう)」と数えるようです)羽化していました。1匹は飛び回っていましたが、それは青紫の美しい翅が見えたのでオスです。1匹は翅を立てたままじっとしていました。今日、おそらく昨日翅を立てたままだった蝶が羽ばたくところを見ることができ、メスでした。まだ数匹いるはずなので、これからが楽しみです。

 うまく写真が撮れなかったので実物の良さが伝わりませんが、本物に触れる体験は感動します。心が揺さぶられる体験を学校でできるのですね。サナギから羽化する瞬間は数分だそうです。それを見ることができれば、どれほど感動的でしょう。

 サナギから成虫へ、自らの力で脱皮し素晴らしい姿を見せてくれます。本校の生徒の姿と重ねて見ています。

<2>氷上西高校って…「『啐啄同時』とうい石碑のある」学校

 「そったくどうじ」と読みます。「啐(そつ)」は鳥の雛が卵の内側から殻をつつく音やその時の鳴き声のことで、「啄(たく)」はそれを聞いて親鳥が殻の外からついばむことです。雛と親鳥のこの行動が同時に行われて初めて、新しい命が産まれます。そこから「絶好の機会」や「学ぶ者と指導者の呼吸がぴったり合うこと」という意味になります。社会に出るために氷上西高校で自分の殻を破ろうとする生徒と、それを支援する教職員との息のあった活動そのものを言い当てた石碑です。

 人との出会いも「啐啄同時」!氷上西高校での新しい友人や先生との出会いや地域での活発な活動を通していろいろな方々との出会いが「絶好の機会」であると私は信じています。自分の殻を破るチャンスです。

 写真の「啐啄同時」の石碑は平成7年に創立20周年の記念碑として制作されました。左側の石碑は平成27年に創立40周年記念に制作された記念碑で、「輝く地域の星となれ 一人一人が主人公」と刻んであります。本校のスローガンです。

 殻を破って成長し、地域の星となる・・・楽しみです。