校長たより

校長たより

<6>氷上西高校って…「ライフル射撃部」がある学校

 本校には「ライフル射撃部」があります。県下では数校しかない珍しい部活動です。  

 11月21日(日)に全国選抜大会予選を兼ねた近畿大会が能勢町ライフル射撃場にて開催されました。本校から県の新人大会で優勝した2年生の中垣知里さんがビームピストルの部(赤外線(ビーム光線)を発射する光線銃で、銃身が短いピストルを使用します。10メートルの距離で射撃し、パソコンなどを使用して点数を表示させます。)に出場しました。45分間に60発射撃しその合計点で順位を競います。1射の最高点が10点ですので600点が満点となります。結果は511点で4位に入賞しました。全国大会への出場はできませんでしたが、本当によく頑張りました。

 ライフル射撃競技には、銃砲刀剣類所持等取締法による所持許可の必要な銃砲を使用するものと、許可が不要のものがあります。ビームライフルやビームピストルは許可が不要ですので、誰でもできます。もちろん本校にはビームライフルやビームピストルの銃砲も練習場もあります。やってみませんか。

<5>氷上西高校って…「青垣いきものふれあいの里」と仲良しの学校

 「青垣いきものふれあいの里」は本校から車で10分ほどのところに位置しており、身近な自然の中で野鳥や昆虫などの小動物及び植物の観察を通じて自然の大切さや関わり方を学ぶ施設です。

 「総合的な探究の時間」において、本校1年生と2年生がチームとなった一班が水族館づくりに取り組んでいます。本施設のお力添えをいただき、写真のとおり、現在、施設の一角で展示させていただいています。最終的に学校での展示ができるようにプロジクトが進行中です。まだまだご教授いただくことがたくさんあり、学校での展示に至るまでに乗り越えなければならない課題もありますが、「探究心」をフル稼働させてなんとか成功に導いてほしいです。

 学校の周囲にあるふるさとの自然を授業で扱えるなんて、素晴らしいですね。できることなら私も生徒になりたいです。

 多様な活動を通して様々な施設と協働することで、学校のみならず、地域の活性化につながればと切に願っています。

<4>氷上西高校って…「令和3年6月18日が46回目の創立記念日である」学校

 本校は令和3年6月18日(金)、46回目の創立記念日を迎えました。昭和51年(1976年)4月1日、兵庫県立柏原高等学校青垣分校から分離独立し、4月9日に第1回入学式・編入式、6月18日には開校記念式典を行い、以後この日を創立記念日としています。本校がこれまで積み上げてきたものをじっくりと振り返る一日としたいと思います。そして、これからの学校のあり方も考えてみたいと思います。

 昭和51年(1976年)4月1日と言えば、あのAppleが設立されています。本校と全く同じ誕生日なのですね。設立者の一人であるスティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学卒業式式辞における<Stay hungry.   Stay foolish.>  は有名ですね。しかし、私は若い方や生徒の皆さんには<you have to trust that the dots will somehow connect in your future>の気持ちで、日々の目の前のことに全力で取り組んでもらいたいと思っています。その積み重ねが将来につながっているのだと信じ、前に進んでもらいたいです。

 私くらいの年齢になると・・・<have the courage to follow your heart and intuition>ですね。

<3>氷上西高校って…「国蝶『オオムラサキ』を飼育している」学校

 本校では「丹波の森公苑」様のお力添えを得て、国蝶「オオムラサキ」を飼育しています。タテハチョウ科最大の蝶で、オスはたいへん美しい翅を持っています。

 昨日ゲージを見に行くと2匹(正式には昆虫は全て「頭(とう)」と数えるようです)羽化していました。1匹は飛び回っていましたが、それは青紫の美しい翅が見えたのでオスです。1匹は翅を立てたままじっとしていました。今日、おそらく昨日翅を立てたままだった蝶が羽ばたくところを見ることができ、メスでした。まだ数匹いるはずなので、これからが楽しみです。

 うまく写真が撮れなかったので実物の良さが伝わりませんが、本物に触れる体験は感動します。心が揺さぶられる体験を学校でできるのですね。サナギから羽化する瞬間は数分だそうです。それを見ることができれば、どれほど感動的でしょう。

 サナギから成虫へ、自らの力で脱皮し素晴らしい姿を見せてくれます。本校の生徒の姿と重ねて見ています。

<2>氷上西高校って…「『啐啄同時』とうい石碑のある」学校

 「そったくどうじ」と読みます。「啐(そつ)」は鳥の雛が卵の内側から殻をつつく音やその時の鳴き声のことで、「啄(たく)」はそれを聞いて親鳥が殻の外からついばむことです。雛と親鳥のこの行動が同時に行われて初めて、新しい命が産まれます。そこから「絶好の機会」や「学ぶ者と指導者の呼吸がぴったり合うこと」という意味になります。社会に出るために氷上西高校で自分の殻を破ろうとする生徒と、それを支援する教職員との息のあった活動そのものを言い当てた石碑です。

 人との出会いも「啐啄同時」!氷上西高校での新しい友人や先生との出会いや地域での活発な活動を通していろいろな方々との出会いが「絶好の機会」であると私は信じています。自分の殻を破るチャンスです。

 写真の「啐啄同時」の石碑は平成7年に創立20周年の記念碑として制作されました。左側の石碑は平成27年に創立40周年記念に制作された記念碑で、「輝く地域の星となれ 一人一人が主人公」と刻んであります。本校のスローガンです。

 殻を破って成長し、地域の星となる・・・楽しみです。

<1>氷上西高校って…「ツバメが巣を作る」学校

 ツバメが校内の数ヶ所で巣を作っています。毎日、可愛いさえずりを心地よく聞いています。また、忙しく巣を出入りしている姿はしばらく見ていても飽きません。ただ、巣の近くでスズメを時々見かけるので気になりますが、今のところトラブルはなさそうです。

 ツバメが家に巣を作ると、縁起が良いと言われています。縁起の良い学校ということでしょうか。わざわざ人間に近い場所で巣を作るのは、人間に天敵(カラス、ヘビ)から守ってもらうためだそうです。本校の生徒、先生も頼りになるとツバメも安心して信用してくれています。縁起が良くて、優しい生徒や先生がいて、安心して生活できる学校ということですね。そう言えば、学校の近くにある「道の駅 あおがき」にもツバメが巣を作っていました。多くの人の出入りを気にすることもなく、元気に飛び回っていました。

 ツバメもどこで営巣すればよいのか、場所やそこにいる人のことを本能的に分かるのでしょうね。