校長たより

校長たより

紙一重の勝負~高校野球兵庫大会1回戦~

☆氷上西・生野9-10X姫路商 最大8点差を追いついたが・・・☆彡

7月2日(日)、雨の影響で1日遅れて兵庫大会が開幕しました。氷上西高校は生野高校との連合チームで、姫路商業高校との1回戦に臨みました。氷上西は選手6名とマネージャー1名。選手は全員が3年生で、これが高校最後の大会です。

序盤に8点差までリードを広げられ、コールド負けもあるかもしれないと思いましたが、選手たちはそんな気持ちを全く持っていませんでした。

8回表で同点に追いつき、8回裏に1点を失いましたが、9回表にはツーアウトランナー2・3塁、一打逆転という場面まで相手を追い込みました。スタンドでは氷上西・生野の応援団が一体となって、お祭り騒ぎでした。しかし、紙一重のところで及びませんでした。

最後まで本気で「勝つ」という気持ちを持ち続けたからこそ、もう一歩のところまでいけたと思います。淡路佐野球場のスタンドはかなり暑かったけれど、氷上西・生野の試合はもっと熱かったです。感動的な試合を見せてもらい、本当にありがとうございました。

翌朝、選手・マーネージャーの皆さんが挨拶に来てくれました。ただ、期末考査に「ノー勉」で臨むと聞いて心配になりましたが・・・大丈夫でしたか?

試合の模様(動画)は「バーチャル高校野球」で全て観ることができます!
https://vk.sportsbull.jp/koshien/video/abc/localtournament_nocut/hyogo/koya105_localtournament_nocut_hyogo_2023_10.html

 

授業公開週間

先週の6月19日(月)から23日(金)まで、授業公開を実施しました。中学校の先生・保護者・生徒の皆さん、本校の保護者の皆さんなど、数多くの方々にご来校いただきました。受付を担当した事務の方も、来校者の多さに戸惑うほどでした。生徒たちにとっても、大きな励みになったと思います。

お帰りになる際に「来校者カード」にご意見・ご感想を書いていただきました。いただいた意見や感想は、全教職員で情報共有させていただいています。その中のいくつかを紹介します。
・中学校の時にリーダーではなかった子が、ハキハキ頑張っていてとてもうれしかった。
・学校が楽しいと、よい表情で返してくれる姿に感動しました。
・生徒達がそれぞれのテーマについて、前向きに自発的に取り組んでいる姿が印象的でした。何より楽しんで活動できている。多くの笑顔が見られる。

私も、授業公開週間中にウロウロさせていただきました。多人数で行われる座学の授業は、さすがに厳しそう・・・一方、少人数のグループで話し合う授業は、とても活発な議論がなされていました。

探究の授業では、7月30日(日)に行うフェス(詳細はこちらを参照)について話し合っていました。あるグループから質問されました。「お湯を沸かすために、木を燃やしてもいいですか?」「ごめん、わからない」と答えましたが、そのあと自分たちで、丹波市消防本部や青垣住民センターに問い合わせていたようです。その行動力に驚かされました。

なお、授業公開週間中の様子は、授業中にカメラを向けることができず、撮影できませんでした。代わりに、29日(木)から始まった期末考査中の様子を、外からこっそり撮影しました。悔いが残らないよう、最後まで全集中で頑張ってください。

ボクシング近畿高校総体

☆1年田村さん、全国インターハイ出場決定☆彡

6月17日(土)、京都廣学館高校で行われたボクシング近畿高校総体の応援に行ってきました。1年田村さんが、兵庫県代表として女子ライトフライ級に出場しました。

準決勝で対戦したMさん(大阪府・羽衣学園高校)は、かなりレベルの高い選手でした。中学時代には全国制覇を果たし、今夏にカザフスタンで開催されるアジアジュニア選手権に日本代表として選出されています。

 試合が始まると、さすがに凄い動きをします。対する田村さんも決して引けをとらず、対抗していました。しかしながら、惜しくも3ラウンドでTKO負けとなりました。この試合の様子はYouTubeにアップされています。(https://www.youtube.com/watch?v=fs3FR5I8z4k

目標とするレベル・超えなければならない壁を経験し、さらに大きく成長するきっかけになったと思います。田村さんを見ていると、しっかり上を見据えていると感じました。

翌日の18日(日)、Hさん(滋賀県・能登川高校)が決勝でMさんと対戦しました。結果は1ラウンドでのTKO負けだったそうです。Mさんはアジア大会出場のため、インターハイ出場を辞退。Mさんとの試合内容が考慮され、田村さんのインターハイ出場が決まりました!

インターハイ(全国高校総体)のボクシング競技は、8月1日から4日まで北海道の札幌市中央体育館で開催されます。現状に満足することなく、全国大会でさらに経験を積み、より高いレベルを目指してください!これからも応援し続けます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育大会「宣戦布告」

スローガン「宣戦布告」のもと、6月10日(土)に第48回体育大会を実施しました。3年生が1・2年生の前に壁となって立ちはだかり、競技・応援旗・パフォーマンスの3部門とも優勝。その活躍の様子は、「学校生活の様子」や「丹波新聞」の記事をご参照ください。ここでは、3年生の活躍以外で、個人的に感じたこと(ほんの一部)を記します。

【応援旗】
1年生の応援旗は、草木染めをしていたそうです。丹波布伝承館にお願いして、渋い桜色(?)に染めてもらっていました。全て生徒たち自身の発案だったとか。草木染めをしてもらおうという発想力や、直接出向いて実現した行動力に驚きました。

【大縄跳び】
3年生の108回も立派でしたが、2年生の74回にも感心しました。2年生はゆっくり着実に跳ぶというスタイル。1・3年生と異なる雰囲気でしたが、落ち着いた感じが妙によかったです。

【パフォーマンスバトル】
採点者泣かせ。優劣をつけるのはムリです。どの学年も最高でした。

【乗り物リレーの一輪車】
3走の一輪車は難しい。どんなに時間がかかっても、最後まで諦めずにやりきった。どんなに時間がかかっても、周りの人たちが温かく見守った。そんな時間が流れたことに、ほっこりとした気分になりました。

【PTAの皆さん】
駐車場整理や受付、飲み物やタブレットでのサポート、本当にお世話になりました。特に駐車場整理に関しては、朝から夕方まで生徒の安全面にも配慮していただきました。その心遣い、本当に感謝しています。

【青垣中学校の生徒さん】
ボランティアとして、フル回転で活動してくれました。急遽、靴飛ばしに参加してもらいましたが、一緒に楽しんでくれたようです。今度は、西高から青中へボランティアに行くことができれば・・・。

【生徒会の皆さん、先生方】
当日の進行はとてもスムーズでした。それは、生徒会の皆さんや先生方の、周到な準備があったからこそだと思います。また、硬式野球部の皆さんも、用具係としてよく頑張ってくれました。

【そして、生徒の皆さん】
一言で言えば「レベル高っ!」当日は、各学年1クラスという人数の少なさを全く感じませんでした。それはつまり、全員がフルに動き回っていたということです。準備や後片付けも、全員で取りかかっていたことが印象的でした。そして、何よりも最高だったのは、一日中皆さんの笑顔がはじけていたことです。皆さん一人一人が「輝く地域の星」です。そのことを改めて実感した1日でした。

写真は、各学年の応援旗と集合写真です。応援旗の映像を残しておきたかったので、ここに掲載しました。集合写真は解像度を下げています。

お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オオムラサキ大量羽化

2週間前にオオムラサキについて書きましたが、6月5日(月)には10匹以上(正確には10頭以上)が羽化しました。写真のように、鮮やかな青紫色の羽をもつオスのオオムラサキも確認できました。

現在、その数は30匹(30頭)に迫る勢いです。まだサナギや幼虫もいるので、これからケージの中はオオムラサキの成虫だらけになりそうです。

世話をしてくれている藤澤先生によると、「今年は羽化がだいぶ早い」とのことです。小学生を招いて実施している放蝶会(例年は7月期末考査後に実施)を、今年は早める方向で検討中です。

前回の記事で「県立丹波の森公苑から幼虫を提供していただいている」と書きましたが、今年のオオムラサキは、卵から孵化して越冬したものだと聞きました。昨年の7月14日に曽根前校長先生が書かれた記事の卵が、幼虫となって越冬し、成虫になったようです。

また、新たな情報として「サナギに触ると防御のため大きく震える」ということを知ったので、実際に触ってみました。すると、「これでもか!」というぐらい、はねるように動き回りました。その動きを皆さんにも見ていただきたく、今回は動画を添付しました(ファイルサイズはできるだけ小さくしています)。

 

 

紙一重の勝負~県高校総体~

5月28日(日)に行われた県高校総体の観戦レポートです。


☆ライフル射撃(於明石西高校)「3年池本さん、ビームライフル女子6位、全国大会出場を逃す」☆彡

ライフル射撃部の4名が、10mビームライフル立射60発に出場しました。個人戦では、男女各5位までが全国大会へ出場。結果は、女子4位Mさん(明石西)586.7点、5位Fさん(明石西)586.6点、6位池本さん(氷上西)586.3点。僅か0.3点差で全国大会出場を逃しました。

私は、ボクシングの会場へ向かうため、池本さんの試射のみを観戦し会場を離れました。最後まで応援できず、本当に申し訳なかったです。


☆ボクシング(於西宮香風高校)「1年田村さん、女子ライトフライ級優勝、近畿大会に出場決定」☆彡

田村さんが、女子ライトフライ級の試合に出場しました。相手のMさん(芦屋学園)はハードパンチャーで試合経験も豊富、と事前に聞きました。試合は一言で言えば「怖い」!

3ラウンドが終わっても、どちらが優位なのか全くわかりませんでした。勝利が発表された瞬間、久しぶりに感動して体が震えました。表示された得点は同点でしたが、さらに細かい採点で僅差の勝利だったようです。


ライフル射撃もボクシングも、紙一重の勝負でした。本当にギリギリのところで戦っていると感じました。それぞれに異なる静と動の魅力を感じ、ともに凄いものを見させてもらいました。


さらに、観戦することはできませんでしたが・・・
☆トライアスロン(於青垣町)「1年金井君、ジュニアB(高校生)で優勝」☆彡

同じ日に青垣町で開催された「みんなのチャレンジトライアスロンin青垣2023」。金井君がジュニアB(高校生)で優勝を果たしました。

スイム400m、バイク20km、ラン5kmのコースで行われ、1時間3分11秒の記録でゴール。以前からトライアスロンに取り組んでいることは聞いていましたが、次回の機会にはぜひ現地に駆けつけて応援したいです。

みんなまさに☆輝く地域の星☆彡です。

オオムラサキ

先日、ある専門学校の方が西高に来られて、名刺交換をする機会がありました。その際に、西高のマスコットキャラクター「にしたん」が話題になりました。「にしたん」は、オオムラサキをモチーフにしています。

オオムラサキは、タテハチョウ科最大種の蝶で、1957年日本昆虫学会によって国蝶に指定されました。日本全土に生息していますが、雑木林の減少により絶滅の危機に瀕しています。

西高では、県立丹波の森公苑からオオムラサキの幼虫を提供していただき、それらをケージで育てています。実際にケージを覗いてみると、元気に動き回る幼虫と、葉っぱのようなさなぎがいました。写真は5月24日(水)に撮影したものです。

県立丹波の森公苑のホームページ「国蝶オオムラサキの舞う里山づくり」(https://www.tanba-mori.or.jp/project/oomurasaki/)には、オオムラサキについての詳しい情報があがっています。5月から6月にかけて、幼虫からさなぎへと変態するそうです。成虫のオスは、鮮やかな青紫色の翅を持っているとか。成虫になるのが楽しみです。

ちなみに・・・茨城県下妻市には、オオムラサキを萌え擬人化したマスコットキャラクター「シモンちゃん」というのがいるようです(著作権の関係で画像は掲載できません)。

 

 

 

 

 

 

HAP体験

12日(金)と13日(土)の2日間、1年生が県立嬉野台生涯教育センターでオリエンテーション合宿を行いました。私は今回も出張が重なってしまい、一緒に行くことができませんでした。本当にごめんなさい。

13日(土)午前中のHAP体験だけ、見に行くことができました。行事特設ページに詳細な記事が掲載されていますが、とても印象的だったので、改めて記事にします。

HAPとは、Hyogo Adventure Project(ひょうご冒険教育)の略称です。冒険を通してチャレンジ精神や思いやりの心を育み、こころ豊かでたくましい人間の育成を目指します。

ハイエレメントは安全面が心配でしたが、細心の注意が払われた設計と指導が行われていました。ファシリテーターの方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。

より高い場所へ踏み出す勇気も立派でしたが、途中で断念する勇気も必要だと感じました。活動の様子を見ていると、途中で諦めることを非難する雰囲気は全くなく、皆で温かく励まし合いながら取り組んでいました。

最後に少しだけジャイアントシーソーを体験しましたが、これがなかなか難しい!1年生の皆さんは、お互いに意見を出し合いながらクリアしていて、本当にすごい!

トビタテ!留学JAPAN

3年生の宮垣さんが「トビタテ!留学JAPAN」の選考に通過し、8月1日から1ヶ月間、奨学金を受けて留学することが決まりました。

「トビタテ!留学JAPAN」とは、文部科学省が民間企業・団体等と連携し、オールジャパンで取り組んでいる留学促進キャンペーンです。詳しくは、トビタテ!留学JAPAN公式ホームページ(https://tobitate.mext.go.jp/)をご覧ください。

9日(火)の放課後、直接校長室まで報告に来てくれました。その時に、応募書類(オンライン申請)を見せてもらいました。

応募理由や留学の概要、探究活動・アンバサダー活動・エヴァンジェリスト活動について、夢や将来の展望、自己PRなど、実に多岐にわたる内容が詰まっていました。6,000字にも及ぶ文章を読んで、宮垣さんの志の高さと熱意に感動しました。

留学中は、K-POP ART SCHOOLが実施するレッスンを受け、オーディションを4回程度受ける予定だそうです。宮垣さんの希望に満ちあふれたキラキラと輝く瞳を見て、私も元気をもらいました。今回の留学が「輝く地域の星」への大きな一歩となることを、心から願っています。

丹波布

氷上西高校校長室のテーブルの上には、大きなテーブルマットが置いてあります。渋い色の縞模様の布ですが、これが何なのかは謎でした。

先日、丹波市役所の方が校長室に来られたとき、その謎が解けました。「大きな丹波布ですね。これはかなり高価なものですよ」「丹波布?」「道の駅あおがきにある丹波布伝承館に行ってみるといいですよ」というわけで、ゴールデンウィーク中に行ってみました。

丹波布は、明治末期まで丹波佐治の地(氷上西高校がある地域)で盛んに織られて愛用された、手つむぎ・草木染め・手織りの織物だそうです。平成5年には、兵庫県伝統的工芸品に指定されています。

手でつむいだ糸と紡績機でつむいだ糸は、明らかに違っていました。手でつむいだ糸には、柔らかさや温かみを感じました。また、何でも染色の素材になるそうですが、その中に「丹波栗の皮」があることに驚きました。

丹波布伝承館では、全く無知な私に対し、とても丁寧に説明していただきました。刺激的な良い学びとなりました。ありがとうございました。

余談ですが・・・丹波布伝承館を出ると、焼き栗の屋台がありました。思わず買って食べました。秋の栗のシーズンも楽しみです。