日誌

特色ある教育活動

1年次「産業社会と人間」職場訪問

7月10(木)・11(金)・25(金)の3日間、職業研究の一環として、様々な立場の会社、団体、学校様にご協力を頂いて、職場訪問を実施しました。多方面でご活躍される方々のご好意により、働くことの本質である「社会貢献」「職業人としての在り方」「生き方やキャリア選択」を目の当たりにし、次世代の主役になるための心構えを養うことができました。 

本年度は3日間で、23の企業・施設・学校にご協力頂きました。しっかりと事前の調べ学習や折り紙などの創作物を準備して訪問しました。現役で働く方々へのインタビュー、又その働く姿から多くのことを感じ取り、学びました。 多くの方々に頂いた機会としての探究活動を今後の自分自身の糧として、各自の学びの柱に繋げてほしいと願います。

 

〈生徒の感想〉

・スタッフの方々が声を掛け合い、協力して働く姿が印象的でチームワークの大切さを学びました。又お客さんを第一に考えた心遣いにとても感動しました。私も将来人のために行動し役に立てる人になれるよう、今できることをしっかりこなして成長し、今後の学校生活の中でも協力することを意識し感謝の気持ちを持って行動したいです。

・私が見ていた行動だけでも安全、体調に目を配り優しく声掛けしている場面がたくさんあり、見えない気配りが素敵だと思いました。今回学んだ責任感や気配りの大切さを忘れず、今後の生活でも自分から気を配るよう心掛け、信頼される人になりたいです。こどもの素直さ、無邪気さ、表情全てがとてもかわいく、保育士のやりがいを体験できてよかったです。子ども達の「お姉ちゃん先生」という声や笑顔、もらったものは忘れられない思い出です。

・髪や肌に優しい商品を作っているだけでなく、会社全体でCO2削減を心掛けていることに驚きました。又「お客様に喜んでもらいたい」という思いを持って商品づくりをしている姿を見て、私も将来人の役に立てる人間になりたいと感じることができました。普段何気なく使っているシャンプーやへアケア製品の裏には、たくさんの人の工夫と努力があることに気づけてとても勉強になりました。

・ラジオ番組体験を通して「どのようなことを考えながら話しているのだろう」という疑問を解決することができた。「伝えよう」と意識しているのではなく「伝えたい」と勝手に思うのだと実感した。今後発表で言葉に合った強弱をつけたり感情を込めたりしたいと思う。生放送では臨機応変に対応することが大切だと学んだ。どのような仕事でも臨機応変に対応する力が必要なので、今から身に着けておきたいと感じた。ラジオのようにたくさんの人々に寄り添える考えを持ちたいと思う。

 

  《ご協力頂いた企業・施設・学校》

   

 独立行政法人 国際協力機構 関西センター   エムシーシー食品株式会社                          オリバーソース株式会社

Japan International Cooperation Agency

(JICA)

   

 神戸市立名谷きぼうの丘幼稚園 コストコホールセールジャパン株式会社  株式会社ナンバースリー

                神戸倉庫店 

  

  一般社団法人 ことばの道              神戸フィルムオフィス       株式会社M.Lab(ミムラボ)

  

    株式会社ラジオ関西         神戸聖隷福祉事業団 愛生園      神戸市立王子動物園

  

 兵庫県立美術館             神戸地方裁判所              三井住友銀行須磨支店

  

 小泉製麻株式会社            株式会社千代田精機        神戸市立多井畑小学校

   

 兵庫トヨタ自動車株式会社        社会福祉法人 北須磨保育センター   全日本空輸株式会社(ANA) 

  

        株式会社 伍魚福        生活協同組合コープこうべ横尾店  

 

1年次 「産業社会と人間」プレゼンテーション講演会

7月14日に、京都芸術大学より吉田大作先生を講師としてお招きして、プレゼンテーション講演会を行いました。  プロダクトデザイン学科クロステックデザインコース准教授、株式会社クロステック・マネジメント代表取締役という現代社会で多才にご活躍されている吉田先生の興味深いお話に、皆夢中になって聞き入っていました。急速に日々変化するリアルな社会において、「自ら学び取って生きる力」が大切だという根本的なことを教えて頂きました。先生がパワーポイントを用いて発表する時に大事にしていることは、「上手に作る」ことではなく「いかにその目的を伝えられるか」という、人として基本的な相手を想う気持ちでした。また機知に富んだ具体例、純粋な好奇心に突き動かされて研究されている先生のお話は終始魅力的であり、生徒たち自身も人に伝えることの醍醐味を肌で感じられました。今後課題研究に向き合う中で、このような貴重な学びを得られたことを、それぞれが各自の色で表現できるように活かしていきましょう。

 

〈生徒の感想〉

・講演会を聞いて、プレゼンテーションの考え方が大きく変わりました。これまで私はうまく話すことばかりを意識していましたが、「相手にどう伝わるか」が大切だということが印象に残りました。特にプレゼンテーションは「相手の心を動かすもの」という言葉が心に響きました。相手の立場に立って伝えることの大切さを学べた貴重な時間でした。

 

・プレゼンテーション作成において重要なことは、情報収集だと学び、プレゼンが出来ないということは情報収集が甘く苦手なのではなく知らないだけだということを知りました。自分の経験や他の人の経験を基に対象をよく知ることが大切なのだと思いました。プレゼンの有無に関わらず、色々なことに興味を持ち調べることはとても大切だと思うので、今後習慣づけたいです。

 

・今回先生に「プレゼント」というキーワードを教えてもらい、正しい入口へ少し扉が開けたと思います。又これまでは発表を終えて自分のことについての反省ばかりしていましたが、反省すべきは相手が自分のさせたかった気持ちになれたかどうかだということ。本番では、目標とした「狙った」届けたい人に、自分のさせたかった気持ちにさせたいです。

 

   

 

比較文化 「流通科学大学での留学生との交流」

6月11日(水)、「比較文化」を受講している生徒が流通科学大学を訪問し、同大学に在籍する6名の留学生と国際交流授業を行いました。流通科学大学の留学生との交流は今年で7年目を迎えます。

今回は、アメリカ、インドネシア、タジキスタン、中国(香港)、ベトナム、ミャンマー出身の6名の留学生と交流しました。グループ形式で、それぞれの「テーマ」に沿って文化や価値観について意見を交換し、活発なディスカッションが行われました。

今回のテーマは、「伝統料理」「学校生活」「自国の有名人」「恋愛観」「魅力的だと思う男性像」など、国や文化を超えて同世代が関心を持ちやすい内容が取り上げられました。最後には、各グループで話し合った内容を模造紙にまとめ、発表を行いました。

生徒達の明るくフレンドリーな姿勢に思わず笑みがこぼれ、新しい環境や人に溶け込む速さに驚き、笑顔で元気に「積極的に知ろう」とする姿勢に担当者も学び、感心することの連続でした。こうした時間が、生徒にとって実り多い経験となっていれば嬉しく思います。

6月14日(土)に開催された友高祭(一般公開)には、交流のあった留学生が訪れてくれました。来校した留学生を迎える生徒たちの笑顔には、再会の喜びがあふれていました。わずかな時間の交流であっても、人と人とのつながりが確かに育まれていることを感じる、心温まるひとときとなりました。

スペイン語

6月3日(火)にスペイン語の授業が行われました。この授業は各務先生が講師を務め、毎週開講されています。今回の授業では、自分の出身地などをスペイン語で相手に伝えるワークに取り組みました。生徒たちが、積極的にスペイン語でコミュニケーションを試みる姿勢が印象的でした。日本語や英語とは異なる文法や発音、表現に戸惑う場面もありましたが、ワークを進める中で徐々に慣れていく様子が見られました。今後のさらなる成長が楽しみです。

 

比較文化「イランについてのプレゼンテーション」

異文化理解に強い関心を持つ3年生が選択している「比較文化」の授業では、世界のさまざまな国々に触れる機会を大切にしています。1学期のテーマは「イスラム教国」。キリスト教との関わりも視野に入れながら、イスラム圏の国々への理解を深めていきます。

5月の最終週から2週間にわたり、「イラン」について受講生全員が一人ひとり異なるトピックを選び、調べた内容を発表しました。

英語圏の国々については、英語学習を通して自然に知識が増えていきますが、イランについてはなかなか触れる機会が少ないのが現状です。そんな中で、生徒たちは「イラン」をどのように捉えたのでしょうか。

発表された主なトピックは以下の通りです。

イランへの卒業旅行プラン
イランの家の構造・インテリア
イランの高校
イランの災害事情
イランの食文化
イランのお風呂
ラマダンについて   など
 

発表では、自国・日本との比較も意識しながら、「イランにはアメリカのファストフード店はあるのか」「地震が多い日本とイランにはどんな共通点があり、国としてどのように支援に関わっているのか」「ラマダンの本当の意味とは」「日本に暮らすイスラム教徒の子どもや学生は、給食のある学校でどのようにラマダンを実践しているのか」など、興味深い問いが次々と投げかけられました。

インターネットの情報にとどまらず、生徒自身の興味や視点からテーマを深掘りしていく姿は、さすが3年生。友が丘高校総合学科で積み重ねてきた学びの成果が鮮やかに感じられる、実りある時間となりました。