特色ある教育活動
1年次「産業社会と人間」学問分野別講演会
5月30日(金)に17の大学・専門学校から20学部(学問分野)の講師の方々を本校にお招きし、「学問分野別講演会」を行いました。それぞれの興味、関心がある学問や、大学でどんなことを学び、将来どんな職業に繋がるのか、今の大学での学びや講師の先生がその学問を始めたきっかけなどを伺いました。期待や不安が混在する中、様々な学問についての話を伺い、これから長く続く深い学びの道の入口に、それぞれが希望を持って立つことのできた良い機会となりました。
(生徒の感想)
・私は2校の大学の先生の話を聞いて、大学を選ぶ時は高校を選ぶ時と違って、自分の興味があることや好きなことが出来る学校を選んだり、将来の夢を実現するために学校を選んだり、高校以上に幅広い選択ができることを改めて知ることが出来ました。
・教員についての話を聞いて、一人でなんでも解決するのではなく、チームとして他の人と協調性を持つことで互いの足りないところを補って、更に素直に人の意見を受け入れることでより良い自分に成長できるのではないかと思いました。
1年次 「産業社会と人間」職業人講演会
5月16日に、本校の卒業生を含む11名の職業人の方々を講師としてお招きして、「職業人講演会」を行いました。生徒たちは事前学習としてキャリアプランニングの授業で、自分に向いている職業や適性を知り、それぞれの興味がある職業の講師の方々からお話を伺いました。職業の内容に加えて、「働く意義」「魅力や苦労」「コミュニケーションの重要性」「挑戦することの価値」など様々な観点から仕事に向き合える有意義な時間となりました。今回の講演会で、自分の未来を想像して、夢に向かって努力を重ねる第一歩を踏み出すことができたようです。
〈生徒の感想〉
・働いている人の職業について聞くことが初めてで、とても貴重な時間でした。「こだわり」って大事なんだなと思いました。「こんな風になりたい」のように目標があると夢がみつかる。そして、自分自身のやり方が見えてくるなと思ったからです。
・2つのお話を聞いてそれぞれ強い思い入れや願いがあることに気づいた。どの職業も未来のことを見据えて仕事をしていて、海苔を作る人は環境問題が影響しており僕たちも協力しないといけないと感じた。1人では成り立たないということが分かったので、周りのことを考え責任感を持って生活をしようと思った。
ハテナソン講演会
4月25日(金)、1年次の「産業社会と人間」の授業では、京都産業大学より佐藤賢一先生をお招きし、「自ら問いを立てる学び方を実践し、対話するハテナソン授業」と題したワークショップを行いました。
生徒たちは、日常から何気なく浮かんだ「ハテナ」に対して、互いに問いを投げかけ、議論や思考を深めていくといった「問い重ね」と呼ばれるワークを行いました。日常生活に溢れているどんな些細な「ハテナ」でも、問いをぶつけていくことで議論や思考が深まったり、いつもは話さない友達と活動することで、いつもの自分では気が付かない発見に触れ、視野が広がったことを実感できたと思います。
問いが閉じているか開いているかは簡単にはわからないけれども、人、モノとミスマッチが生まれていないかを考えることが大切なことと教わりました。そして「問いの焦点」によって問い自体を掘り下げることで、新しい焦点を見つけることができ、より深く考えることができることを学びました。
また佐藤先生の、ヒトのがん細胞を使った原がん遺伝子サークの研究の様子を動画で拝見しました。気さくな話しぶりの裏側にある探究活動の素晴らしさと先生の偉大さを知ることができて、生徒の興味関心を大いに引き出して頂けた講演会でした。
「with…若き女性美術作家の生涯」映画鑑賞会
3月6日(木)に産業社会と人間の時間で「with… 若き女性美術作家の生涯」を鑑賞しました。本校卒業生である佐野由美さんの生き方をテーマにしたドキュメンタリー映画です。
今年は映画の監督をされた榛葉健監督にもお越しいただき、映画鑑賞の後、講演会をしていただきました。映画が作成されたその後のお話も聞くことができ、生徒たちはそれぞれの感想を持ったようです。佐野さんの生き方・考え方に触れ、自分自身のこれからの指標としてほしいと思います。
〈生徒の感想〉
・私自身、佐野さんのようにたくさんの人から愛されることはきっとないと思う。しかし、周りの人に少しでも愛されるような人生を送りたいと願う。そして、自分自身が生きててよかったと思える日を迎えたい。
・自分で描いた絵を通して、ネパールの人たちとつながるきっかけになったり、佐野さんの絵でたくさんの人が心を動かされたと感じました。
・文化や言葉が違っていても、絵を描くことで人と人がつながることができるということをこの作品を通して感じました。
・自分の好きなことを「役に立たない」と決めつけるのではなく、そこから立ち直って自分の好きなことを極め続けるというのがものすごく大切なことなのではないかと思った。
・人生は一度きりだから、失敗を恐れずに行動することがとても大事だとこの映画を通して学ぶことができました。
・ただ他者を助けることだけでなく、互いに支えあうことの重要性を改めて認識させられました。
42回生 1年次「産業社会と人間」 2分間スピーチ
1月31日(金)、1学年の「産業社会と人間」の授業において、「2分間スピーチ」が行われました。生徒たちは、この一年間で学んだことや気づきを振り返り、2分間にまとめて発表しました。
スピーチの内容は多岐にわたり、成長した点を振り返る生徒もいれば、新たに気づいた自分の課題を率直に語る生徒もいました。それぞれが自分自身と向き合い、この一年の学びを言葉にすることで、さらに理解を深める機会となりました。
この経験を通じて得た気づきや学びを活かし、来年度の課題研究でも大いに成長し、その成果を発揮してくれることを期待しています。今後も学びを深めながら、一人ひとりが自らの目標に向かって歩みを進めてほしいと思います。
〈生徒の感想〉
・今回の発表を通して、今回の反省点をすぐに克服することはできないけど、次にどう活かせるか考えていきたい。
・一年間、一緒に産業社会と人間を学んできて、みんなの考え方が違っていたことに驚いた。
・この発表会を通して、他の皆がどんなことを学び、これからどう活かしていくのかを聞くことができて、共感した部分も多かった。