研究内容

課題研究(2年)

(課題研究2年)令和5年度高校生・私の科学研究発表会

令和5年11月23日(木祝),神戸大学主催のサイエンスショップ「高校生・私の科学研究発表会」に本校から課題研究の4つ班と自然科学部が参加しました。

神戸大学サイエンスショップは,科学技術が高度化・専門化していく中で,市民と専門家(科学者・技術者)の対話と協働の場づくり,市民のさまざまな科学活動への支援,地域の学校や社会における科学教育に対する支援などに取り組み,地域社会の市民が科学技術をより身近に感じ,課題解決にそれを利用し,また「研究」も含めて「科学」という営みを楽しむ文化をひろげてゆくことを目指しによって2007年に創設されました(神戸大学HPより引用https://www.h.kobe-u.ac.jp/ja/scishop)。

こうした取り組みに対し,龍野高校では毎年積極的に校外発表の場として活用をさせていただき,本年度は以下の内容で発表を行いました。

・児童・生徒ができるバイオ実験の開発(口頭発表)
・兵庫県産ヒシモドキを絶滅から守る(ポスター発表)
・髪の毛と生活習慣の関係性を探る(ポスター発表)
・リラックスする音を探そう(ポスター発表)
・チョークの折れる条件の研究~湿度と強度の関係性~(ポスター発表)

はじめての校外発表で緊張と不安もありましたが,参加した多くの高校生や研究者の方から質問が飛び交い,活発な議論ができ,他校の発表も聴くなかで課題研究への新たな視点や改善・工夫点も見出し,今後の研究を深めていくうえで有意義な経験となりました。

(課題研究2年)授業の様子(11月8日)

8班はシカの糞と空き家の関係性だけでなく,様々なデータをもとにした安心・安全な町の研究をしています。
今日は,たつの消防署から頂いた日山地区の消火栓地図をもとに,フィールドワークを行って地図上に印をつけ,GISに取り込んでいきました。

消火栓のそばにあるホースがどれくらいの範囲をカバーしているかもデータで示すことができます。

2班は11月3日に行われた課題研究合同発表会でいただいた講評をもとに,「騒音」とそれに対する「制御音」をオシロスコープに取り込み,波形データをグラフ化していきます。

6班は,リラックスする音を探し,その波形をフーリエ変換することで共通項を見出す実験をしています。
写真は実際に様々な音を聞き,スマホのアプリでストレス指数(脈拍などから算出)を測定している様子です。

7班は前回のアドバイスにより,必要な道具を自作することからはじめました。写真は水蒸気蒸留を行うために,ガラス管をガスバーナーで温めて折り曲げ,2つのフラスコをつなぐ装置を作っているところです。

(課題研究2年)授業の様子(11月1日)

11月に入り,中間発表で頂いたアドバイスや反省をまとめ,次の実験計画を立てています。

また11月や12月には課題研究合同発表会(@京都大学)や高校生・私の科学研究発表会(@神戸大学),高等学校化学研究発表会(@大阪大学)などの郊外発表へと参加し,より多くの方々から講評をいただきます。

デジタルマイクロスコープを用いて,毛髪の表面を記録しています。
4班は生徒から毛髪をサンプリングし,強度や断面,表面のデータを集め,分析しています。

7班は蒸留でオレンジから精油を抽出する実験を行いました。
課題研究アドバイザーの福島先生から,実験方法の改善案や実験器具の作り方を教わり,
今回の反省を踏まえて次回に再実験します。

デジタルスターラーを用いて氷の攪拌を行っている様子です。
3班は氷の融解時間が回数を重ねるごとに長くなったことから,デジタルスターラー自体が冷えたと仮定し,
複数台のデジタルスターラーで再実験を行いました。

(課題研究2年)課題研究中間発表会振り返り デジタルマイクロスコープの使用

令和5年10月11日(水),9月末に行われた中間発表会の振り返りを,課題研究アドバイザーの福島整を交えて行いました。

またこの日は岡山県立津山高校からSSH先進校視察として,2名の先生方がご来校され,課題研究の様子を見学されました。

また「髪の毛と生活習慣の関係性を探る」研究を進める班では早速デジタルマイクロスコープを使用して,サンプルとして採取した髪の毛の表面を観察しました。

(課題研究2年)第1回班内討議を実施しました

令和5年9月28日(木)~10月2日(月)の3日間,前期の研究成果と課題研究中間発表会の振り返り行うために,班内討議を実施しました。この班内討議は,今までの研究を客観的に振り返ると同時に,発表の中で出た質問や意見に対して,今後の研究の深化を目的としています。生徒はあらかじめ班内討議シートを作成し,当日は司会者を中心にホワイトボードで議論を深めていきました。どの班も実験手法,データの取り方,サンプリングの数,フィールドワークなど前期までの研究成果から現状の課題を見出しました。

また担当教員との実験ノートを用いたヒアリングを年3回行うことで,課題研究の進捗状況について確認しました。

(課題研究2年)中間発表を実施しました

令和5年9月27日(水)5,6限の時間帯で,課題研究中間発表を体育館で実施しました。各班のタイトルは以下の通りです。

1班 チョークの折れる条件の研究~温度と湿度の関係性~
2班 快音化によるストレスの軽減~日々の生活を快適に~
3班 エタノールと氷の寒剤についての研究
4班 髪の毛と生活習慣の関係性を探る
5班 兵庫県産ヒシモドキを野生絶滅から守る
6班 リラックスする音を探そう
7班 天然素材の香水
8班 空き家と野生動物との関係性

4月から約半年の短い期間でしたが,それぞれの班に工夫がみられた発表でした。どの班も正確にデータを取ることへの難しさがあらわれていましたが,来校された方々からは考察を含め高評価をいただきました。

今回の中間発表を経て班内での討議を行い,今後の研究の方針を固めていければと思います。

(課題研究2年)夏季休業中の実践科学&卒業生からのアドバイス

令和5年8月28日(月),13:00~15:00の時間帯で夏季休業中に実践科学の授業を実施しました。

前回授業日であった7月から約1か月間,各班が計画を立てて研究に取り組んでいます。
今回は9月の中間発表に向けて実験のまとめ,考察,研究の要旨,ポスター作製などを進めていきました。

また昨年度に総合自然科学科を卒業した3名に来ていただき,研究に対するアドバイスや,
中間発表で作成するポスターの作り方などを教えていただきました。
卒業生からのアドバイスを参考に,9月の中間発表に向けて各班の取り組みに期待します。

課題研究(2年) 2年生が神戸工業試験場を訪問しました

8月8日(火)にチョークの折れ方に関する課題研究を進める班が神戸工業試験場研修を訪問し、強度測定の方法等の指導助言をいただきました。神戸工業試験場は部品等の強度を様々な方法で測定する会社であり、課題研究にも活用できる手法を学び、測定機器の見学もさせてもらいました。有意義な研修となり、生徒たちは帰りの電車内でも実験方法の見直しや、改善点等を議論していました。

課題研究(2年)物理班が立命館大学の西浦教授の研究室を訪問しました

6月1日(木),本校の創立記念日にあわせて,立命館大学情報理工学部音情報処理研究室を訪問し,西浦敬信教授からノイズキャンセリングに関する指導助言をいただきました。当日は専門的な実験の様子を見学させていただき,課題研究を進める上での実践的な指導を受けることができました。

(課題研究2年)立命館大学の西浦教授よりアドバイスをいただきました

5月24日(水),令和5年度第三回目の課題研究において,ノイズキャンセリングを研究のテーマにしている物理班が,立命館大学の西浦教授からオンラインでアドバイスをいただきました。ノイズキャンセリングに関する講義を2時間受け,6月1日の創立記念日に実際に研究室へ訪れて研究を行う予定です。

オンライン研修

(課題研究2年) 福島整先生からアドバイスをいただきました

5月10日(水),令和5年度第三回目の課題研究を実施しました。今回は本校で長年探究のアドバイザーとして携わってくださる福島整先生をお招きし,各班の課題の進捗状況をみて,様々な科学的視点でのアドバイスをいただきました。

化学班では二つ以上の物質を混合して得られる冷却材「寒剤」について興味を持ったことから,「寒剤」の冷却の仕組み等を調べる上で必要な情報を福島整先生から指導・ご助言をうけ,今後の研究の参考となりました。

また各班からも活発な質問も飛び出し,今後の課題研究の方向性にとても良い影響を与えていたと思います。

5月17日,24日も引き続き福島整先生からアドバイスをいただきます。

令和5年度の課題研究がスタート

本日より課題研究の本格的なスタートです。前回のオリエンテーションで学んだ「研究ノート」を活用して,各班に分かれて活動しています。初回の授業は,まずテーマ決めを行いました。思考ツールであるマンダラートやくらげチャートを利用しながら,それぞれがインターネットで調べたことを基に,思考を深めています。随所で活発な議論も見られ,2時間の授業があっという間に過ぎていきました。次回以降も活発な議論から新たな発想が生み出されることを期待します。

課題研究(2年) 令和5年度オリエンテーションを行いました

4月12日(水)の5・6限に今年度の課題研究(2年)のオリエンテーションがありました。

5限は担当者の紹介を、6限は研究を進めるにあたって使用する実験ノートの使い方について確認しました。

いよいよ来週からはグループごとに分かれて、テーマ決めから行います。

【課題研究Ⅱ】課題研究Ⅱ発表会を行いました

2023(令和5)年2月4日(土)にたつの市青少年館ホールにて,『課題研究Ⅱ発表会』を実施しました。

本会は4月から始まった課題研究の集大成となる発表会です。これまでも,本校体育館でポスターでの中間発表会や,各班が学会等でポスター及び口頭発表を行ってきました。研究においても,中間発表からずいぶんと中身の濃い研究が進んできました。さらに,発表のスキルや質疑応答は場数を踏んで成長してきたので,それらの成果を発揮する機会となりました。また,生徒から多くの質問が出て,演者もそれにしっかりと答えていました。

コロナ禍ではありますが,本校SSH運営指導委員をはじめ多くの先生方や保護者,企業,学校関係者も来場していただきました。ありがとうございました。

【課題研究Ⅱ】サイエンスフェアin兵庫に参加

2023(令和5)年1月29日(日)に神戸大学統合研究拠点・兵庫県立大学神戸情報科学キャンパス・甲南大学FIRSTを会場にして,第15回サイエンスフェアin兵庫が開催されました。兵庫「咲いテク(Science & Technology)」運営指導委員会が主催するフェアで,76回生(第2学年)課題研究Ⅱの8班が研究発表を,77回生(第1学年)が研修を行いました。

コロナ禍ということで,午前と午後の2部に分けての開催となりましたが,2年生は口頭発表3件及びポスター発表5件を行うことができました。今年度も対面での発表経験がなかなか得られない中でしたが,この機会を活かして堂々と発表することや積極的な質疑応答をすることができました。また,1年生も自分たちが行うミニ課題研究よりもレベルの高い発表を聞き、研究手法などさまざまなことに気づき考えるきっかけを得ることができました。

【課題研究Ⅱ】甲南大学リサーチフェスタ2022に参加

2022(令和4)年12月18日(日)に『甲南大学リサーチフェスタ2022』がZoomを用いたオンライン形式で開催されました。規模としては,全体で400件程の発表が行われました。本校からは12件の発表を行いました。

午前に「前発表」として発表練習を行い,午後は「本発表」として発表に対して審査が行われました。どちらの発表時間においても,一生懸命に研究内容を伝えようと試行錯誤していました。また,相手の発表もしっかりと見て「気づきノート」を作成していきました。さらに,質問も積極的に行い,有意義な発表会となりました。

Virtual Science Fairに参加しました

11月11日(金)、令和4年度 Virtual Science Fair(VSF)に課題研究2班と自然科学部物理班・化学班が研究発表を行いました。県内SSH指定校を中心に参加があり、発表・質疑応答・make friendsの時間に意見交換を活発に行い、他校の高校生や先生方に研究内容を説明し、指導助言をうけることができました。大変有意義な時間を過ごすことができました。

課題研究物理班は「水力発電の補助電力への利用」、課題研究化学班は「バイオプラスチックの実用化に向けて」、自然科学部物理班は「斜面を転がる物体の運動」、自然科学部化学班は「銅樹の生成条件と保存方法の検討」について発表しました。

高校生・私の科学研究発表会に参加

 11月23日(水・祝)に神戸大学百年記念館(六甲ホール)で開催された、「高校生・私の科学研究発表会2022」に課題研究3班と自然科学部生物班が研究発表(口頭発表・ポスター発表)を行いました。主催する兵庫県生物学会の会員や神戸大学サイエンスショップの先生や学生、他校の高校生や先生方に研究内容を説明し、指導助言をうけることができました。

 発表テーマは、「水力発電の補助電力への利用」課題研究物理班、「兵庫県花ノジギクの理科教育への活用」課題研究ノジギク班、「級数で定義された関数は元の関数の性質を満たすのか」課題研究数学班、「ペットボトルで簡単組織培養」自然科学部生物班 でした。

 このような発表の機会を提供していただき、兵庫県生物学会のみなさん・神戸大学のサイエンスショップの先生方・運営をしていただいた学生のみなさん、ありがとうございました。

 生徒にとって大変貴重で有意義な体験をすることができました。

課題研究 物理班

課題研究 ノジギク班

課題研究 数学班

口頭発表 数学班

口頭発表 自然科学部

オンライン参加者に質問       

【課題研究Ⅱ】高大連携課題研究合同発表会at京都大学に参加しました

2022(令和4)年11月3日(木・祝)に『高大連携課題研究合同発表会at京都大学』が開催されました。この会は,高大連携のもと,自然科学分野において課題解決型の発展的な学習に取り組む生徒が京都大学に集い,研究発表を行う。さらに,第一線の研究者や大学院生・大学生からの助言・講評を得ることにより,学習意欲を喚起するとともに,思考力・判断力・表現力の向上を図ることを目的に行われました。

本校からは,『老化による身体の変化と食』というタイトルで発表を行いました。校内での発表会(中間発表会)は行ってはいたものの,初めての外部発表で緊張もありましたが,とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。京都大学の先生や学生さんたちをはじめとして,高校の先生や高校生同士でも活発な議論が展開されました。研究についても,新たな方向性を見つけることができました。早速,明日からの課題研究に活かしていきます。