進路指導の取り組み

進路指導部の取り組み

専門的職業人による講演会を開催

 7月12日に専門的な職業に従事されている社会人の方々をお招きし、講演をしていただきました。対象は本校の2年生(71回生)全員で、各自の興味・関心に応じて聴講しました。
 今回お招きしたのは、長田区にある神戸協同病院から看護師の森本紀和様、理学療法士の竹下愛美様、兵庫県長田警察署から佐藤貴義様はじめ3名の警察官、大阪市淀川区にある履正社医療スポーツ専門学校のアスレチックトレーナー、渡邊有美先生と漆崎隆太郎先生、兵庫区にある三菱東京UFJ銀行兵庫支店の支店長、椿原達也様、神戸市立須磨海浜水族園の小坂直也様、神戸YMCA学院専門学校の先生でホテルでの勤務経験がおありの古谷茉穂先生の、全部で7種類の専門的な職業に携わっておられる方々です(以上、順不同)。
 本校を卒業してすぐに就職をする人は、毎年3~4人程度ですが、大学に進学した人も、いずれは何らかの職業に就きます。今回の講演会では、それぞれのお仕事の内容と、やりがいや・苦労、専門的な資格・技能・知識等を身に付けるためにどのようなプロセスが考えられるのか、また、社会人として必要な資質とは何か、さらには、そのために高校時代をどのように過ごすことが望まれるのか、そうした内容を中心にご講演いただきました。
 いずれの講師の方も、普段は目にすることはない仕事の裏側、ご自分の職業に対するこだわりや達成感など、大変興味深いお話をしてくださいました。聴講した2年生は、社会人として職業を持つことの意義を十二分に吸収してくれたことと思います。

 次に、各講義を聴講した生徒の感想の一部を紹介します。

【看護師・森本紀和様へ】
 きょう、お話を聞いて、看護師として働くなかでのリアルなことを学ぶことができました。実際に病院で関わりを持った患者さんのお話では、普段は知ることのできない、患者さんとのつながりをとても感じることができました。また、森本様が体験された阪神淡路大震災でのお話では、改めて看護師として働くことの厳しさや覚悟が必要だと感じました。あたたかいお話も厳しいお話も聞いて、やはり私は看護師になりたいという思いが大きくなりました。きょうは本当にありがとうございました。


【理学療法士・竹下愛美様へ】
 両親が病気になった時や、整骨院に通っている時に、たくさんのリハビリを目にすることがありましたが、詳しく知らなかったので、理学療法士のお話が聴きたくて受講しました。文系なので、あまり調べたりしていない医療関係の方のお話が聴けて、とてもためになりました。病気の方だけでなく、健康な方にもいろんなアドバイスをしているなんて知らなかったので、とても驚きました。紹介して下さったテレビ番組を見ていたので、とてもわかりやすかったです。本当にありがとうございました。


【長田警察署の警察官の方々へ】
 きょうは本校でお話しいただき、ありがとうございました。きょうの説明を聞いて、警察官についていろいろ考えました。やっぱり「警察」と聞くと、親しみにくい感じですが、警察学校のビデオや、お話しいただいたさまざまの内容から、親しみにくいという感情が、少し取り除かれました。そして、警察官の方々は忙しそうなイメージがありましたが、休む量は一般企業みたいな感じで、交番の24時間勤務は大変そうでしたが、やりがいがありそうでした。きょうの説明で、警察官に必要なことは「仕事に対するやる気」、「地域住民を思う心」だと思いました。今後もがんばって下さい。


【履正社医療スポーツ専門学校・渡邊有美先生へ】
 本日はスポーツトレーナーの仕事内容だけでなく、ストレッチの方法まで教えてくださり、ありがとうございました。静的ストレッチを運動前にしない方がよいという事実には、本当に驚きました。しかし、部活動では確かに運動前にはダイナミックストレッチを取り入れていたので、昔の先輩方はそういったことを正しく理解していたのだなと思いました。自分も、このストレッチが今どこを伸ばしていて、どんな効果があるのかなど考えてストレッチしていきたいと思います。自分で運動するのもとても楽しいですが、サポートする側にも、とてもやりがいがあるということが分かったので、参考にしたいと思います。本当にありがとうございました。


【三菱東京UFJ銀行・椿原達也様へ】
 今回の話を聞いて、銀行はお金を預かったりするだけではなく、ローンや給与のこと、海外の通貨の両替をしていることを初めて知り、とても驚きました。銀行は自分たちの意外に身近にあるんだと思いました。銀行員の知り合いから、「合併したときはとても大変だった」と聞いていたので、きょうのお話を聞いて、やはりそうだったんだと思いました。また、銀行によって機械やルールが違うとのことだったので、驚きました。銀行は、自分たちの知らないところで自分たちに役立つ仕事をしていることを知ることができてよかったです。


【神戸市立須磨海浜水族園・小坂直也様へ】
 魚の飼育だけが仕事ではないと知って驚きです。バックヤードに入る機会があったのですが、そのとき説明して下さった方がとても話し上手だと思ったのですが、飼育員はみんな話すのが上手でなければいけないと知り、だからそうなのかと納得しました。私は人前で話すのが苦手なので、とても尊敬します。魚の体調を管理することも大切だと聞きましたが、とても難しそうだと思いました。魚は体調不良を自分で訴えられないので、飼育員が気づいてあげるというのは大切なのだと感じました。


【神戸YMCA学院専門学校・古谷茉穂先生へ】
 常連のお客さんへの対応、頭髪ゼロ運動、資格の種類など、今まで知らなかったホテルの仕事について、たくさん学ぶことができました。今度ホテルに行く機会があれば、ブドウのバッジやコーヒー豆のバッジをつけているのを探してみたいと思います。きょうのお話の中で、私が一番印象に残っているのが、外国人の宗教を理解するということです。言語や表示の改善は以前から知っていましたが、宗教の理解はお客さんにより満足してもらうために必要不可欠だとわかりました。そういうホテルの細やかな気遣いが、「ありがとう」という一言につながっていくのだと思いました。たくさんのお話が聞けてとても勉強になりました。ありがとうございました。
 

72回生で文理選択講演会を開催

 第1学年の生徒を対象に、文理選択に向けての講演会を実施しました。第1回は6月20日に文系について実施しましたが、今回は理系の説明を中心にした開催になりました。
 今回は、6月27日に、関西大学入試センターの大塚進様を講師としてお迎えし、理系の学部の学び、進路、就職など、関西大学の理系学部を例にとりながら、講演をしていただきました。
 文系の学部に比べて、学んだ内容と将来の進路(就職先)との結びつきが強いこと、近年では学部横断的な研究の態様が進んでいることなど、文理選択にあたって貴重な情報を数多く提供していただきました。2学期に迫った文理選択に、役立ててくれることを期待しています。
 貴重なご講演をいただきました大塚様に、厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

70回生で大学合格体験報告会を開催

 第3学年を対象に,今年度大学に現役合格を果たした卒業生(69回生)を招き,大学合格体験報告会が6月27日に開催されました。
 今回話をしてくれた卒業生は,同志社大学,神戸市外国語大学,立命館大学,武庫川女子大学,神戸市看護大学に進学した5名(男子3名,女子2名)です。
 受験対策や勉強のコツ,推薦入試での小論文,面接対策などの学習面のアドバイスや,苦しいときや辛いときはどのように乗り越えたか,という精神面での話もありました。卒業生からのメッセージを受けて,進路実現に向けて意欲を高めることができました。来年は70回生の中から誰が,71回生に話をしてくれるのでしょうか?楽しみにしています。

  

72回生で文理選択講演会を開催

 第1学年の生徒を対象に、文理選択に向けての講演会を実施しました。2年次以降の文系・理系のコース選択を今年の2学期に行いますが、それに先だって、大学入学後の研究活動の内容や将来の進路について、大学の担当者から直接お話をうかがう機会を設定しました。
 今回は文系学部での学びをテーマに、文系学部の種類、文系学部卒業後の進路、高校時代につけておくべき学力等について、関西学院大学入試部の二宮仁様にお話しいただきました。
 文系学部であっても数学・理科をきちんと学習して入学した人が、入学後にも成績を伸ばしていること、理系学部で学ぶ場合でも、ツールとしての英語が必須であること、必ずしも資格を必要としない就職先(金融、損保、運輸、商社など)であれば、どの学部からでもチャレンジ可能であること等々、熱心にご講義いただきました。
 キャリア支援のあり方を、長年にわたって現場で見てこられた二宮様の豊富なご経験に基づいたお話は、文理選択の確かな道しるべになったように思います。
  二宮仁様、本当にありがとうございました。

 なお、次回、6月27日(火)には、理系学部での学びと進路について、関西大学入学センターの大塚進様にご講演をいただく予定です。

  

看護系説明会を開催

【講師は神戸市看護大学教授の林千冬先生】
 5月31日に本校CPU教室において、看護系進学希望者を対象にした、看護系説明会を開催しました。当日は、講師として神戸市看護大学教授の林千冬先生をお招きし、看護の仕事と進学についてご講演をいただきました。聴講したのは1年生から3年生までの看護・医療系統への進学を希望している30人の生徒です。
  今回の講義では、看護職という資格とその種類、看護職の役割、活躍の現場など、具体的なお話に始まって、看護そのものの本来の役割について、専門家の立場からご説明いただきました。

 
 
【学び続ける意欲が不可欠】
 また、看護職に就くための道筋について、大学と専門学校の違い等、生徒がもっとも関心のあることについても、丁寧に分かり易くご説明くださいました。さらに、これからの看護職に求められる資質として、進歩し続ける医療の環境に対応できる持続的な学習意欲をあげられました。資格をとったその後は、決められたことをこなしていればよいだけの仕事ではないことが、よく理解できことと思います。資格・免許があれば安泰、という発想ではなく、看護職という仕事の奥行きの深さ・本当の魅力を十二分に理解したうえで、志を新たにしてほしいと感じました。

 

【サンテレビが取材に】
 林先生のご講義にふれて、神戸市看護大学へ進学する意志を強くした生徒が、これまでにも多数ありました。そして、実際に神戸市看護大学に進学をして卒業、その後にあちこちの病院・施設等で活躍している卒業生も少なくありません。そうした生徒が、さらに増えてくれることを期待しています。
 なお、当日は地元のサンテレビから取材があり、講演会の様子とともに、参加生徒へのインタビューなどを交えて、夜のニュース番組で紹介されました。



 林千冬先生、本当にありがとうございました。

PTA総会進路講演会 駿台予備学校 恒川久仁子先生が講演

 5月12日に、平成29年度PTA総会が開催されました。その後の進路講演会(PTA主催)では、駿台予備学校神戸校の校舎長、恒川久仁子先生による講演があり、約90名の保護者の方々が、熱心に聞き入っておられました。
 今回の講演では、「第一志望は、ゆずれない」をテーマに、大学入試の現状を知る、大学入試の基礎知識、現役合格勉強法、第一志望合格に向けて、以上4つの項目に分けて、お話しくださいました。 AO入試や推薦入試で早期に合格を決めた生徒の学力が振るっていないこと、安易に妥協して入学した大学に失望して、再受験する学生が顕在化していることなど、入試を取り巻く現状分析に始まって、入試にかかわる年間スケジュール、入学者選抜の方法など大学入試のノウハウについて、また、現役合格した学生が高校時代にしていたこと、受験科目を早期に軽減することが、決して良い結果に結びついていないことなど、多くの示唆に富んだご指摘もありました。
 さらには、模試の成績表の見方や、入試結果から見えてくる合格者の答案の特徴など、豊富な実例とデータに基づいて、貴重なご助言の数々をいただきました。先生は、夢野台高校の志望動向や入試結果なども熟知されており、そのことを踏まえた具体的なお話しでしたので、保護者の皆様にとっても理解しやすい内容で、大きな収穫があったことと推察しています。
  「第一志望をゆずらない」ための受験生の覚悟や、「第一志望をゆずらせない」ための保護者の心構え、そして、それらを支援する立場にある学校・教師が果たすべき責任をもご教示くださったように思います。
 ご多忙中にもかかわらず、本校のために貴重なご講演をいただきました恒川先生に、厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 

神戸大学の学生34人が来校

 5月8日に神戸大学の学生34人が来校しました。これは、教育実習を間近に控えた神戸大学生が、一足早く高校での教育活動の様子を見学することを目的として、毎年この時期に本校で受け入れている事業です。平成23年5月に初めて実施してから、ことしで7年目になりました。この7年間に、将来教職に就くことを希望している300名近い神戸大学生が、本校を「体験」したことになります。

【教職類型で学ぶ生徒と交流】
 5月8日には、本校の各担当教員から、高校での教育活動の現状と課題をテーマにした講演が行われたのをはじめ、教職類型生徒との交流がありました。
 3年生との交流では、受験勉強の方法や、神戸大学での生活についての質問が数多く出されました。大学生は、それらの質問一つ一つに、丁寧に答えてくださいました。自らの経験に基づいた助言の数々は、受験を間近に控えた3年生にとって、貴重な情報になったことと思われます。

 

【1年生の歓迎会にも合流】
 また当日は、この4月に特色選抜で入学した教職類型1年生の歓迎会が類型2年生の主催で行われ、大学生はこの行事にも参加しました。体育館で1、2年生の生徒とともにさまざまなゲームを楽しんだほか、少人数のグループに分かれて懇談しました。ここでも、神戸大学生ならではの多くの有益な情報が提供されて、神戸大学への理解が深まりました。加えて、大学入試や大学生活についても、多くの知識を得ることができました。

 

公務員試験説明会を開催

  4月21日に、公務員試験説明会を開催しました。夢野台高校を卒業してすぐに就職する人は毎年数人ですが、その中では公務員としての就職を希望する人が多数を占めています。これまでの実績では、神戸市、兵庫県、兵庫県警などが就職先として多く見られました。
 今回、講師としてお招きしたのは、大原簿記専門学校神戸校の松村誠先生です。説明会で松村先生は、兵庫県、神戸市の採用試験の情報を中心に、具体的な試験の種類・内容・傾向のほか、面接試験の狙いと対策など、今回の説明会のためにご用意いただいた豊富な資料をもとに、きめ細かくご説明くださいました。
 その中で松村先生は、夢野台高校で学んでいる普通の教科の学習が、実はそのまま公務員試験の対策になっていること、部活動での体験が面接試験などにも生かされること、したがって、日々の授業や部活動に懸命に取り組むことが、きわめて重要であるとのご指摘をいただきました。公務員を志望する生徒にとって、示唆に富む内容ばかりで、すばらしい機会になりました。ご多忙中の所、本校生徒のためにご講義いただきました松村誠先生に、改めまして厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
 なお、当日の出席者は3年生3名、2年生2名、1年生1名の計6名の生徒に加えて、保護者1名の方のご参加がありましたことを、あわせてご報告いたします。

看護系説明会を実施

看護系説明会を実施、神戸市看護大学の林千冬先生が来校

 

 511日に、全学年の看護系進学希望者を対象に、CPU教室において、看護系進学説明会を実施しました。講師は、神戸市看護大学教授の林千冬先生です。聴講したのは1年生から3年生まで、将来看護職に就くことを志望する31名の生徒で、熱心に耳を傾けました。

 当日は、兵庫県看護協会から用意されたリーフレット類、また林先生ご自身が作成してくださいました資料に基づいて、看護師としての仕事の内容、看護師になるまで、大学と専門学校の違い、今日の看護師がおかれている医療の環境、将来の展望などについて、わかりやすく丁寧に説明してくださいました。

 本校でも看護師を志す生徒が増加しています。神戸市看護大学は、兵庫県立大学の看護学部とともに、看護系大学・学部として全国的にもトップレベルにあり、研究・教育環境が十二分に整っている大学です。ぜひ、志望校の選択肢として考えてほしいと思います。

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