食虫植物の野外調査 【自然科学部】

4月22日たつの市内で昨年末に見つけたコモウセンゴケ類の自生地の調査に行きました。常緑性のコモウセンゴケ類は冬季も地表部に葉があります。しかし休眠するイシモチソウなどは冬季には発見困難です。

調査の結果、コモウセンゴケ類の自生地周辺でイシモチソウを発見できました。さらに3株だけでしたがモウセンゴケもみつけることができました。生育の良いコモウセンゴケはすでに開花がはじまっていました。トウカイコモウセンゴケとイシモチソウも来月中には開花すると思われました。

環境的にはミミカキグサ類3種の自生も予想されましたが、まだ種子が発芽したばかりで小さく見つけることはできませんでした。開花期に再度調査する必要があります。

 また、相生市の休耕田脇で絶滅危惧種のハンゲショウをみつけましたが、こちらは地域住民により移入された株でした。

コモウセンゴケの生育環境 水路脇の斜面に自生

開花がはじまったコモウセンゴケ

トウカイコモウセンゴケ 

コモウセンゴケとモウセンゴケの雑種由来の種類

モウセンゴケ 

今回の調査で自生が確認。個体数は少ない。

イシモチソウ

 今回の調査で新たな生育地を確認した。

岩場の小さな湿地にイシモチソウやトウカイコモウセンゴケなどが自生。