【自然科学部】 アメリカオニアザミの駆除

 太子町総合公園で要注意外来植物のアメリカオニアザミの駆除を行いました。

 アメリカオニアザミはヨーロッパ原産の外来植物でアメリカから輸入された飼料に混入し帰化したそうです。

 花は大変美しく鑑賞価値があるのですが、全草に鋭いトゲがありシカも食害することがありません。

 多くの花を咲かせ、長い冠毛を持つ種子は遠くまで飛散します。昨年の課題研究生物多様性班の植物相の調査で太子町総合公園柳池に、アメリカオニアザミが造成につかわれた用土とともにもちこまれ生育地が拡大していることが分かりました。このまま放置しておくと、公園で遊ぶ幼児・児童がけがをする危険性があるので、対策を太子町まちづくり課担当者と協議しました。草刈り機では根を枯らすことが困難で再生しやすいことから、農地用の除草剤を葉面散布し駆除することにしました。

 今回の駆除では、アメリカオニアザミに除草剤を散布した後、効果不足の場合でも種子の形成と飛散を防止するために花茎を切除しました。すでに園路にも分布を拡大しており、今後も継続的な観察と駆除を行う予定です。

 アメリカオニアザミの除草剤の散布後、龍野高校生物多様性実験場にノジギクとフジバカマの苗を移植しました。

 

柳池の最大の群落 除草剤散布後、花茎を切除

 園路沿いに生育するアメリカオニアザミ

通路に生育するアメリカオニアザミ

チョウやハチなど訪花昆虫は多い(写真 モンキアゲハ)

ノジギクの苗の移植