保健室より
保健だより(11月)
11月になり、寒い日が続き、空気が乾燥しています。風邪症状で保健室に検温をしに来る人が多くなりました。3年生は受験期に入っています。インフルエンザをはじめ色んなウイルスや細菌による感染症の拡大を招かないように、日頃から、手洗い・うがい・歯磨き・マスクの着用、免疫を高める食事や運動、睡眠で予防を心がけ、通学前の検温など、全体で感染予防にご協力いただけると助かります。
保健委員さんからの保健だよりで、薬の服用について触れられていました。何気なく一緒に飲む水ですが、きちんとした意味があります。薬が有効になるような飲み方をしていきましょう!
11月8日は「良い歯」の日でした。昨年度に歯科保健教育講演をしていただいた西真紀子先生から、歯磨剤「salutem」を少し試してみました。キシリトール配合の甘さがほんのりある優しい歯磨剤で、ミント味は無く自然な感じ、携帯にも良いと感じました。
覚えていますか?…歯磨き回数は一日2回~3回、丁寧に小刻みにやさしく歯磨き、 2222テクニック<一日2回・一回2分間、一回2㎝のF歯磨剤、ブラッシングは2時間歯を休ませる>、スラリー法(少量の水5ccくらいでうがい)
フロスや歯間ブラシは歯周病には有効ですが、1450ppmのフッ素配合の歯磨剤の使用だけでは、虫歯について完全には予防できません。砂糖を控えた間食回数制限、一日の飲食は5回までが理想など、自動販売機の飲料を含む日頃の飲食の内容に加え、飲食の回数がより大事になりますので、意識したいところです。
学校の歯科検診から約半年が経ちます。勉強や部活など何かと忙しい毎日ですが、甘いものを飲食することの多いクリスマス前に、かかりつけ医での定期検診など、年に2回は出来るだけプロケアで再点検し、是非、高校生の内に、日頃のセルフケアを確認する習慣をつけておきましょう!
保健だより(10月)
10月も半ばを迎え、長かった暑い夏から、ようやく秋らしい風景が感じられる頃となりました。一日は夜長へと向かいますが、陽光の中(含まれるバイオレットライト)、近隣の野山の葉が黄色や赤色に瞬く様子を日々目で追ってみる。そんな習慣が、目の健康(近視や眼精疲労)には良いようです。高校生の時期は歯の健康度低下と視力低下が身体の健康での主な課題です。時々は遠くを自然に見る習慣ができるといいですね。
①20-20-20ルールって知っていますか?(米国検眼協会と米国眼科学会推奨)
· 20分ごとに作業を区切る
· 20秒間、窓の外や部屋の奥など遠くを見る
· 遠くの距離は6メートル(20フィート)以上を目安
· 自習時に、タイマーやスマホアプリで通知すると習慣化しやすい
②環境の調整も意識しよう!
· 照明:机の明るさを300〜500ルクス程度に調整
· パソコン・タブレット使用時:画面周囲は500〜700ルクス(少し明るめ)が目安、ブルーライトカットも
· 姿勢・距離:本・ノートは30〜40cm、PC・タブレットは50〜70cm離す
· 画面位置:目線より少し下に設定
③まばたき・目の潤い
· 意識的にまばたきする
· 部屋が乾燥している場合は加湿器や人工涙液を使用
④ 短時間の休憩・ストレッチ
· 目を閉じる、上下左右にゆっくり動かす
· 軽く肩や首をほぐす(同時にストレッチ)
· ホットタオル(温め):目の疲れやドライアイに5分程度
· クーリング(冷やす):目の充血や腫れに3分程度
⑤良質な睡眠のために寝る前1時間は画面を見ない。
がん教育講演会を開催しました(9月中旬)
まつもとホームケアクリニック医師 松本直久先生より「がんと緩和ケア、在宅医療の現場から」と題し、全校生徒対象にご講演をいただきました。
足立校長先生からのがん罹患率・死亡率(統計)のご紹介に始まり、緩和ケア、症状、治療や麻酔、在宅医療、家族や周囲へのチームサポート、人生会議、意思決定、最期の体験談などの話題と共に、命の大切さ、日々の大切さを学んだひとときでした。「僕が生きる今日はもっと生きたかった誰かの明日かもしれないから」という歌詞と先生からの最後の言葉。講演の後、家族と話してみたり、職業の選択・設計という点からも示唆を受けたりした人もいたようです。
初めてのがん教育講演でしたが、ご講演の構成内容にも先生の温かな配慮が感じられ、とても感慨深い時間となりました。ご講演後は、スタッフの看護師さんと共にすぐに現場に向かわれました。お忙しい中、心のこもったご講演をいただき本当にありがとうございました。
※緩和ケアには、シシリーソンダース(英)が提唱した「Total pain」という概念や彼女が設立したホスピスSt. Christopher′s Hospiceの理念が広く世界中に影響を与えています。
保健だより(9月)
9月になりました。暑い夏から少しずつ秋の気配が増してきます。みなさんは健やかな日常に戻っていますか?まだまだ毎年、体育大会くらいまでは暑いので、熱中症対策はお互いに声かけて続けていけたら良いですね。
9月は夏の疲れがあっても、眠れずになかなか身体が休まらないかもしれません。日々の良眠対策で、質の良い睡眠を取ってこころも身体もオンにしていきましょう!(特に体内時計は意識したいところです。)
9月1日は防災の日でもあり、防災グッズを見直す月にしてもいいですね。災害避難ルートや集合場所、連絡先、今日の居場所を確認できるものを作ったり、事故やけが防止などの予防対策や準備物点検なども良いかもしれません。
夏休み前に西はりま消防組合の消防士の方々から恒例の救急法の実習をしていただきました。普通救命救急の認定を受けた人は、部活動の部員やクラスの人にも附属学校敷地内のAEDの場所(6か所)など伝えてあげてください。
お話の中で、いざという時、『一歩踏み出す勇気』を持つことが大切と言われていたのが、印象に残りました。
保健だより(7月)
夏は屋内においても、毎日温度や湿度、換気を確認し、のどが乾く前に水分補給することを習慣づけたいものです。
予防対策には麦茶やアイソトニック飲料(自宅では牛乳も効果的)ですが、運動中はハイポトニック飲料、熱中症気味になった時は経口補水液が有効です。時には自分の好きなものも意識して取り入れるなど、それぞれ、使い分けることが大切ですね。カフェインには利尿作用があり、水分補給にはあまり適しませんので、気を付けておいてください。
服装も通気や吸湿を気にした素材や形状、身体を日光などから防御をするものをアイテムとして選択できるよう、準備しておきましょう!
毎日の安心・安全に気を配り、それぞれに良い夏を送ってください。
保健だより(6月)
保健だより 6月号 - .pdf 高校生の資料 2025 (1).pdf←本校の歯科医・歯科衛生士さんから資料を頂きました。
梅雨の季節、雨と曇りと晴れの間、暑さと湿気とクーラーの寒さで衣服の調節が日によって求められます。授業が本格的に始まってからも、風邪症状が続いている人も少なくありません。マスクと手洗い、うがいはもちろん、日頃の生活習慣の中に、熱中症予防のための食事や水分補給、運動のリズムを作っておくといいですね。
特に放課後の部活に備えて、お昼ごろから1時間おきのこまめな水分補給(多くて1時間につき100~200mlまで)が熱中症予防に効果を発揮するようです。(ちなみに、屋内スポーツは午前、屋外スポーツは夕方が熱中症が起こりにくいそうです。)
水分補給の際には、水だけをとるのではなく、浸透圧(調べてみてください)の関係で吸収率の高い、塩分、電解質など栄養分が含まれるものを補給しましょう。また、糖質が体に過剰に入ると、歯だけでなく、病気につながり、心の健康にも悪影響が及びます。麦茶がお勧めですが腐敗や衛生面に気を付け、熱中症気味になったら経口補水液などドリンク類も場合によって、使い分けてみましょう!
『暑熱順化』という言葉を聞いたことがありますか?身体を徐々に暑さに慣れさせていくことが、熱中症予防に効果を発揮します。是非、日頃から少し汗をかく程度の運動や入浴をして熱に強い身体をつくりましょう!
今年度も歯科検診が終わりました。皆さんの歯磨き改善や受診・検診行動の努力によって、全体的には虫歯が多かった人が目立ちにくくなり、昨年度から歯肉の状態は良くなっています。虫歯になってしまうと治療を繰り返しがちなので、要注意の歯(CO)があった人は『黄色信号』です。早めにプロの指導を受け、個別の対策から脱灰→再石灰化を目指して元に戻していきましょう!そのためには歯のケアだけではなく、日頃の食事内容(糖質や酸などを避ける)や頻度の見直し、歯磨き・うがいのタイミング調整はとても重要です。多忙な人ほど、自分の生活を振り返って環境を整え、次の行動からメンテナンスを成功させていきたいものですね。
平成29年6月5日より
令和3年2月25日:983898