総長挨拶

 皆様、はじめまして。兵庫県立大学附属高等学校・附属中学校の附属学校総長の武尾です。本校のホームページをご訪問くださり、誠にありがとうございます。本校は、公立大学では珍しい大学附属の併設型中高一貫校で、その教育は、兵庫県立大学の幅広い分野のリソースを最大限に活用した中高大連携を特徴としております。

 例えば、兵庫県立大学では、国内最大規模の放射光施設NewSUBARUや国内最大級のなゆた望遠鏡を有する西はりま天文台を運営しており、また、防災や看護、情報科学を学ぶ秀でた教育研究拠点、医療工学の最先端研究を行う先端医療工学研究所などもあり、そのような拠点に先端設備と多くの研究者が集結しています。連携授業や体験型学習では、そのような設備や研究者に直接接する機会を設け、連携教育の充実に努めています。このような連携教育をスムーズに行うため、大学教育現場から大学教授が附属学校総長を務め、学校教育現場からの校長とともに中高の両方を担当する体制をとっております。

 また、高校1学年定員160名に対し、兵庫県立大学側は80名を超える推薦入学の枠を用意しています。実際には30〜50名の卒業生が毎年、兵庫県立大学に推薦入学で進学します(高校から入学された生徒の方が多い傾向にあります)。旧帝大を含めた国公立大学への延べ合格者の数は、令和4年度で卒業生数の60%を超えております。

 本校では、「豊かな人間性を備えた創造的な人材を育成」するとの兵庫県立大学の基本目標のもと、「科学技術における学術研究の後継者や、国際感覚豊かな創造性あふれる人材の育成」を教育目標にして、在校生への教育と教育環境の充実に努めております。また、「創進」、すなわち「創造と進歩の人たれ」を校訓としておりますが、これは、自ら発想し、自ら学んで前進し、自身や社会の未来を切り拓ける人材になりなさいと言うことを意味しております。このような人材を兵庫県立大学などを通して地域や国際社会に輩出するために、本校では科学への興味の芽を大きく育むと同時に、しっかりとした学力の基礎固めをする重要な役割を担っています。この目的のために教職員一丸となってさらなる教育および教育環境の改善に取り組みますので、保護者様、地域の皆様、学校・教育・兵庫県や自治体関係者の皆様には、引き続きご理解とご支援のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。また、当ホームページをご覧の皆様、特に受験生とその保護者の皆様には、当ホームページおよび兵庫県立大学のホームページを詳しくご覧頂き、本校へのご理解とご興味を賜れば幸いでございます。

 

                                

令和5年4月1日

                                兵庫県立大学
                附属学校総長 武尾 正弘