校長室より

校長室より

【校長室より】部活動等における顕著な成績

 部活動や校外活動において、多くの生徒が健闘いたしました。
 その中でも顕著な成績(2学期分)を修めたものを紹介いたします。

【文化部】
第44回兵庫県高等学校総合文化祭
  書道部   全国総文推薦賞  2年 八木 友菜(令和3年度全国高校総合文化祭へ出展決定)
                     優秀賞      2年 塚本 愛梨
               2年 目見田知颯
  放送部 放送文化部門 決勝 朗読小部門奨励賞 2年 山口 美貴
  ギターアンサンブル部 文化部合同発表会 軽音楽部門選考会 準グランプリ
第30回日本クラシック音楽コンクール全国大会高校の部
  吹奏楽部 サクソフォーン部門 出場  2年 伊藤 圭佑
       打楽器部門     第5位  3年 萩原 凛
                 出場  3年 井上 香凛
【運動部】
卓球部  第62回兵庫県高等学校新人卓球大会
       女子学校対抗   第3位
       女子シングルス 第3位  2年 大槻 優葉
     第35回近畿高等学校新人卓球大会(12月22日~23日 京都府京都市)
       女子学校対抗  第9位
      ※第48回全国高等学校選抜卓球大会(3/25~28 三重県津市)出場決定
水泳部  第63回兵庫県高等学校ジュニア選手権水泳競技大会
      女子400m個人メドレー 第5位 2年 山本 英穂
      女子100m平泳ぎ    第6位 1年 武田菜々美
※第4回近畿高等学校新人水泳競技大会(10/11 和歌山県和歌山市)に出場
兵庫県高等学校冬季水泳競技大会
      女子200m自由形    第6位 2年 山本 英穂
空手道部 令和2年度 兵庫県高等学校空手道新人大会
      男子団体組手      第8位
      女子団体組手      第8位
      女子個人組手 -48kg級 第3位 2年 内 真奈美 
     ※第40回近畿高等学校空手道大会(1/22~24 神戸市)に出場決定


【その他】
令和2年度 第14回全日本高校模擬国連大会出場
                2年 浅井 敦史   1年 平田 愛
令和2年度「税に関する高校生の作文」
 財団法人納税協会連合会会長賞 2年 谷口 詩 「公益税に対しての考え方」
International high school students forumSDGs Ideathon 2020 (アイディアソン)
            第1位 1年 張 優心

【校長室より】第2学期終業式辞要旨

  おはようございます。
 今年は冬らしい寒さが続いています。
 学校近くの花壇にはクリスマスデコレーションとシクラメンの花、そして迎春の葉ボタンに季節を感じます。
 8月17日から始まった2学期も本日で終了となります。新型コロナウイルスと暑さとの戦いでした。エアコンが不調になるほどの酷暑の中で、マスクの着用を続けながらよく乗り切ってくれました。
 今年初めて全校生徒が一堂に会して開催した体育祭では、3年生ここにありと印象付けてくれました。1泊2日と計画は一部変更されたものの、入学以来の団結をさらに深めてくれた1年生の野外活動、そして、沖縄、八重山の雨も晴れも経験できた2年生の修学旅行。島田叡先輩の最期の地を訪れ、そのご功績と心に触れることができました。また、神戸高校との秋季定期戦は、「三密」の解消など、新しい生活様式に沿った形で神戸総合運動公園で行うことができました。1年生の中には、KOBE研修で神戸にある世界の最先端を目の当たりにする機会を得た生徒もありました。
 新型コロナウイルス感染症との闘いの中、従来からの行事だけではなく、今年初めて実施した様々な行事を、概ね天候にも恵まれて滞りなく実施できたことを、皆さんとともに喜び感謝したい。喜びだけではなく残念でつらく悲しい出来事もありました。様々なことを受け入れながら過ごした2学期でした。
 さて、12月15日のA紙に、陸上短距離の朝原宣治さんと前京大総長の山極寿一さん、西田哲学が専門の京大教授上原麻有子さんが話し合う記事は興味深い内容でした。私自身、西田哲学を論ずる知識を持ち合わせていませんが、日常と重なるところがあると感じたので紹介します。朝原氏が「100メートルを同時に競技する8人をチームと考えれば、レベルの高い選手と競い合うと自分も高められているかもしれない」と語れば、上原氏は、西田哲学では人間個人を「創造的要素」ととらえ、「個人はバラバラにおかれた存在ではなく有機的におかれており、ライバルから受け取ったものを自分にインプットし、そして自分の業績として力を発揮する、スプリンターはこうして好記録を出している」との考えを示されていました。敵が自分を高めるという考え方は、他の領域、今の時期であれば、いよいよ本番を迎える受験生にも当てはまるかもとの問いに、山極氏は、「受験勉強でライバルに勝つことは重要だが、一緒に競いあった相手は仲間でもある」と述べ、「学校でも、職場でも皆がライバルであり、目的に向かってタッグを組む仲間でもある、敵と味方の二元論ではなく、両方をうまく利用する『間(あいだ)』の思想が東洋哲学にある」とのことでした。「集団の中で、相互に試行錯誤し合う関係が重要で、良い方向にばかりではなく、失敗や悪いことも時にはあるが、それを受け入れて、是正しながら次の良い方向にもっていく関係性を、生きている限り営んでいかなければならないと」まとめられていました。
 兵庫高校でともに学ぶ皆さんは、仲間であり、ライバルでもあり、目指すところはそれぞれ違いますが、相互に高め合うかけがえのない存在です。学業や部活動で自己を高めることはもちろんのこと、行事を通じて、一人では決して成し遂げることができない達成感をえることや、日ごろの清掃の取組や仲間同士や先生方と自然にあいさつを交わせる気持ちの良い環境つくりを通じて、まさに人と人の「間(あいだ)」を大切にして.お互いを高め合っているのです。皆さんがともに学び、鍛えることの「ありがたさ」を感じることができれば、これほど素晴らしいことはありません。
 自分の現在地を見失しない「心ここにあらず」や「うわの空」の状態になる時もあるでしょう。その裏側にある「さみしさ」や「孤独感」をどう克服するかが鍵になります。「集中力が切れた」と思った時こそ、仲間のありがたさを感じながらも、友達やSNSに頼るのではなく、逆に意識して自分一人で動いてみましょう。勉強なら少し戻って基本問題をやってみる、部活なら基本の動きをどんどん反復練習すると集中できて、ますます成果があがり、限界を突破するチャンスが生まれます。

 もう一つできること。我われには立派な校歌をともに歌うことができます。
 今は、大きな声で高らかに歌うことは叶いませんが、マスクの中で口ずさみましょう。きっとすっきりするはずです。みんなで口ずさみ、いい気分に、幸せになりましょう。

 校内の桜も、爛漫と咲き誇る春に備えて、つぼみをしっかりと付けています。
 この年末年始は、桜のつぼみが北風の冷たさに耐えるかのように、新型コロナウイルスに備えてまいりましょう。どうか落着いて過ごし、良い年を迎えてください。
 特に3年生(73回生)の皆さん、笑顔の卒業式を、そして将来、自分が活躍する姿を思い描いて頑張りましょう。
 始業式に、元気な姿をみせてくれることを楽しみにしています。

 「その名ぞ兵庫、我が母校」

 令和2年12月24日

兵庫県立兵庫高等学校長
    升 川 清 則


【校長室より】2学期始業式辞

 2週間と短い夏休みになりましたが、登校しての補習や自習、家庭学習に粘り強く取組んだ生徒、部活動に精力的に取組んだ生徒など、各自が有意義に過ごしてくれたものと信じます。
 一方、今の自分の状況や将来のことを少し不安に感じている人もあるかもしれません。ここ一番、勝負の前に胃が痛くなったり、めまいがしたり、体に変化が起こることがあります。次のレベルに上がる前の、不調な感覚、心の成長痛とも言えるでしょう。初めから期待しすぎずに、1つひとつじっくりと取組めばよいのです。ギリギリ間一髪セーフでもホームベースに生還すればよいのです。試合終了まで諦める必要は全くありません。今の力で授業や模試、部活であれば大会やコンクールに全力で臨んでください。結果はどうであれ自分の無力さを思い知ることができれば、それは幸運なことです。あとは足りないところに脇目をふらず取組めばよいだけです。「いつか」「今度」ではなく、今から、そして自分から行動しましょう。出口のないトンネルはありません。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いています。
 2学期に予定している行事は、従来と違った形になっても可能な限り実施すべく準備を進めたいと考えています。しかし、やむを得ず中止もありえることは理解して欲しい。本校における感染が起こっていないことが実施の大前提であり、行き先の感染状況も考慮して判断することになります。したがって、皆さんは健康にはくれぐれも留意して過ごすこと。これまで以上に、密閉、密接、密集の3密の回避、人と接するときの距離(ソーシャルディスタンス)の確保、適切なマスク着用を確実に行うとともに、飲食時の大声の会話、飲料水の回し飲み、感染が再拡大している地域への不要、不急の移動は極力控えてください。
 予報では、しばらく、厳しい暑さが続く見込みです。少しづつ身体も、気持ちもな慣らしてまいりましょう。
 生徒の皆さんにとって、2学期が充実したものになるよう大いに期待しています。

 令和2年8月17日
兵庫県立兵庫高等学校長
升川 清則

【校長室より】「2020こうち総文」ウェブそうぶん出展中

 第44回全国高等学校総合文化祭「2020こうち総文」が開催されています。
 本来ならば高知県を中心に全国から高校が集う大きな行事となる予定でした。
 このたびのコロナウイルス感染症の影響により、WEB SOBUN (ウェブそうぶん)として、インターネット上で開催されています。
 これまで続いてきた全国総文の歴史を絶やしてはならないという強い思いが、Web開催という新しい試みつながりました。開催に向けて大会関係者のご苦労は想像を絶するものがあったと思います。大会に関わられた皆様に敬意を表します。
 おかげさまで、本校からは、書道部3年生1名が兵庫県を代表して出展することができました。
 大会概要および出展作品は記載のURLからご覧いただけます。本校参加者の作品に込めた思いも含め、ご高覧いただければ幸いです。

1 第44回全国高等学校総合文化祭 WEB SOUBUN特設ページ
     https://www.websoubun.com/index.html

2 本校出展者
   書道部 3年小川弥恵 
     https://www.websoubun.com/dept/calligraphy/page/186.html

3 ウェブサイト公開期間
   令和2年7月31日(金)から10月31日(土)

【校長室より】第1学期終業式辞

おはようございます。
今朝は、曇り空が広がっています。梅雨明けも間近かなというところです。今年も、梅雨前線の活発な活動により、九州・中国・東北地方の一部では河川が氾濫、土砂災害など大きな被害が出ました。亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
コロナウイルスの影響により、半年ぶりの考査を終えることができました。一方、文化祭、春季定期戦、合唱コンクール、そして部活動における大会、コンクールが軒並み中止。ようやく代替大会の開催まで漕ぎつけました。
このような状況にあっても、生徒諸君それぞれが、元気に落ち着いて学校生活を送ってくれたことを大変ありがたく思っています。
さて、明日、8月1日~から16日まで夏季休業となります。学校では4月当初から、臨時休業中の指導体制や通常授業再開後の取組みを、慎重に検討してきました。授業確保、行事や模試等、盛り込むべき内容を精査して夏休みの期間を決定しました。8月17日から1週間は、4時限までとし、8月24日から通常授業を展開します。結果的に他校と違う動きになりました。時に周囲と違う動きとることもあります。先生方も責任感をもって取組む覚悟です。
学校が再開後、教室、職員室前、図書室等で自習に励む生徒姿が日増しに増えています。先が見通しにくい状況においても、目標達成に向けて、周りに左右されず今自分のやるべきことに集中できつつある生徒が増えているのだと思います。特に3年生は、夏休み明けからは、先生方を添削などで忙しくしてくれることでしょう。
勉強であれ、部活動であれ「集中して取組むこと」ができれば、それは素晴らしいことです。これは我々にとって永遠のテーマです。「自分はもともと集中力がないタイプだ」などど、決して逃げてはなりません。
人は、新しいことに取組み、思考を重ねることによりエネルギーを消費します。そのエネルギーの枯渇は、「誰かにかまってもらいたい」「遊びに行きたい」「逃げたい」「癒やされたい」といった集中を妨げる「さみしさ」「雑念」を招きます。いざ本番に、エネルギーをわけてくれる人はないので。誰もが孤独に取組むほかありません。家族さえも助けてくれない。「やっぱり無理かな」なんて雑念が沸いてきたら、そのような時こそ、スマホと離れること、休んだり、人としべったり、オンラインゲームに逃れるのではなく、「本を一冊一気読み」、「声をだして音読」、「基本的な動きの反復練習」などに取組んでみてください。雑念や、さみしさ、孤独感が驚くほど解消されます。そして、皆で成功して、皆で幸せになろうという一体感も重要です。兵庫高校生は皆で思いを遂げて、将来仕事についた時、世のため人のため、助けを求める誰かのために生きるのです。夏休み中、自分にはまだまだ足りない部分があると謙虚な姿勢で、コツコツ集中して取組んでください。
健康にはくれぐれも留意して過ごすこと。新型コロナウイルス感染症の感染が再び拡大しています。密閉、密接、密集の3密の回避、マスクの着用はもちろん、飲食時の大声の会話、飲料水の回し飲み、感染が再拡大している地域への不要不急の移動は控えてください。今後、生徒全員の体調を確認する必要が生じた時は、Webによる健康チェックを再開します。クラスルームで指示しますので、指示を逃さないようにしてください。もし、体調不良が何日も続くようなら、担任の先生を通じて学校にも連絡してください。
では、8月17日に、お互い元気な姿で出会えることを楽しみにしています。

令和2年7月31日
兵庫県立兵庫高等学校長
升川 清則