校長たより
氷上西高校校歌
氷上西高校の校歌を初めて聴いたのは、4月10日の始業式・入学式でした。初めて聴いたとき、リズムも音程も歌詞もかなり難しい、と感じました。この校歌を歌えるようになるのは至難の業かもしれない、と不安に思いました。
しかしながら、氷上西高校では、毎日校歌を練習する機会があります。15:15掃除の時間と17:30下校の時間に、毎日放送で校歌が流れます。
実は・・・私は誰もいない校長室で、毎日流れてくる校歌に合わせて練習しています。この時間に校長室の前を通れば、校歌を口ずさむ声が聞こえてくるかもしれません。
練習の成果があり、リズムと音程は(おそらく)完璧になりました。あとは歌詞です。大意がわかってくると、奥が深い。あせらず少しずつ歌えるようになれればと思いながら、練習を続けていきます。
コロナ禍のときは、歌いたくても歌えない状況が続きました。前任校では「校歌静聴」が続きました。今、声を出して校歌を歌うことが当たり前に戻ってきたことに、感謝しています。
(写真は、体育館に掲げられている2つの校歌です)
高源寺の山本住職様
21日(金)、1年生は高源寺で座禅体験、2・3年生は天王寺で校外学習を行いました。私も座禅体験に参加したかったのですが、出張が重なってしまい、行けませんでした。1年生の皆さん、一緒に行けなくて申し訳ありません。
そこで前日の20日(木)に、高源寺の山本住職様を訪ね、ご挨拶をしてきました。高源寺は、新緑のカエデが輝いていて、心が洗われるようでした。
山本さんから、座禅についていろいろなお話を伺いました。例えば、座禅の時は、吐く息の回数を数えることに集中する、足が痛くなってきたときは、その痛みから逃げずに集中していると、痛みを感じなくなるなどです。日常生活でも、過去や未来にとらわれず、今現在に集中することが大切だとのことでした。
その他にも、高源寺にまつわる様々なお話を聞かせていただきました。どのお話もとても興味深く、ありがたいお話でした。
1年生の皆さんが座禅体験でどんな体験をしてきたか、楽しみにしています。また、当日の話を聞かせてください。
(追伸)
8日(土)たまたまテレビ(NHK)を見ていたら、高源寺の山本さんが突如現れて驚きました。番組中のわずかな時間でしたが、撮影には数時間かかったそうです。下の写真はその1場面です。
西高スマホルール
10日(月)の始業式で、生徒会長の宮垣さんが「令和5年度西高スマホルール」について説明してくれました。今年度は8つのルールになったとのことです。どのルールも、スマホを利用する上で非常に重要なルールだと思います。
校内での使用に関して、「授業中、清掃中、SHR中は使わない」という注意がありました。逆に言えば「始業前、授業間の休み時間、昼休み、放課後は使用してよい」ということです。
さらに西高では、スマホゲームをコミュニケーションツールの1つと考え、ゲームを許可しています。また、1人でいたい生徒が静かに音楽を聴いたり、デジタル本を読んだりすることも可能です。
「自分たちでルールを作って、より良い学校にしていく」という生徒会からの提案が実現した形です。もし違反があった場合、教師が注意するのではなく、生徒会が臨時集会を開いて話し合う予定だと聞きました。
11日(火)の情報モラル講習会では、生徒指導部長の藤田先生から様々な注意点を学びました。これらのことを守りながら、生徒にとっても先生にとっても西高が「居心地のよい場所」になるよう、努めていきましょう。
新入生登校日
はじめまして。4月に校長として着任しました中西孝弘と申します。皆さん、どうぞよろしくお願いいたします。
曽根前校長先生に引き続き、氷上西高校の日常を発信していきます。すべてをお伝えすることはできませんが、西高を少しでも知っていただくきっかけになれば嬉しいです。
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4月5日(水)は新入生登校日でした。新入生の皆さんが、少し不安そうな中にもワクワクとした表情で登校した姿を、微笑ましく見させていただきました。説明があった「まちづくり活動」や「座禅体験」、「オリエンテーション合宿」といった行事では、ぜひ私も一緒に楽しみたいです。
会場の準備や片付けは、ダンス部の皆さんが手伝ってくれました。本当にありがとうございました。ダンス部の皆さんは、入学式でも活躍する予定です。新入生の皆さんは楽しみにしていてください。
西高では、新入生を迎える準備が着々と進んでいます。新入生を含め、全校生徒が元気な姿で西高に勢揃いすることを楽しみにしています。
啐啄同時 18
「eスポーツ部」ができました。
丹波市のご支援のもと、4月からeスポーツ部を立ち上げます。生徒が学校に行けば居心地のよさを感じ、学校が居場所になるような活動がまた一つ増えます。
楽しみです。おもしろい学校になりますように!
啐啄同時 17
今季初めての降雪です。
昨年は降雪回数は多かったですが、これほどの量の雪が降ったことはありませんでした。天気予報の言う「10年に一度」の意味が分かったような気がします。覚悟はしていましたが想像以上でした。
天気の回復を待つしかありません。
啐啄同時 16
新年明けましておめでとうございます。
教職員一同宛にある生徒から年賀状をいただきました。
昨年は大変お世話になりました。先生方のサポートのおかげで安定した生活を送ることができています。今年も多くの迷惑をかけるかもしれませんが、またサポートして頂けるとありがたいです。(原文のまま)
新年はじめから嬉しい限りです。
啐啄同時 15
令和4年の最終日です。
昨年はこの時期にたくさん雪が降りましたが、今年はまだ大丈夫です。穏やかな年末になりました。
コロナ禍での学校は気を遣うこともたくさんありましたが、生徒をはじめ、教職員、地域の方々など多くの方々に支えられ、何とか進んできた一年でした。できることをみつけ、小さな学校の特長を最大限に活かし、居心地のいい学校、居場所づくりに取り組んできた成果だと感じています。本当に感謝するばかりです。
新年がさらに充実した一年になりますように!
啐啄同時 14
青垣中学校のオープンスクールに行ってきました。
本校の連携中学校の一つである青垣中学校がオープンスクールを実施されました。11月15日から17日までの実施ですが、本校の教員は必ず1度は授業参観に出向くようにしています。私は昨日の情報モラル研修会と本日の授業とを参観しました。いい雰囲気の中での授業は落ち着いており、生徒の反応も良く、先生と生徒の息がピタリと合い、本校の石碑にある「啐啄同時」をまさに実践されておられました。本校でも主人公になるのは間違いなし!
啐啄同時 13
3年生の中垣さん、国体ビームピスト競技で12位!
10月6日(木)、3年生の中垣さんが、いちご一会とちぎ国体の少年女子ビームピストル競技に出場しました。全国から各ブロック予選を勝ち抜いた16名の選手が参加し、12位で終了しました。8位以上(ファイナル出場)を目標にしてきましたが、惜しくも届きませんでした。ご声援、ありがとうございます。
日本で12番なんて本当にすごい!!よっしゃー!
啐啄同時 12
8月30日、第1回学校評議員会を開催しました。
学校評議員の皆様から忌憚のないご意見をたくさんいただきました。学校が外部からどのように見えているのか日頃はじっくりと意識する時間がありませんが、この時間だけは「そうなんだ・・・」と思うことがたくさんありました。また、学校が気づいていない視点もいただき、充実した会議になりました。
今後の学校運営に反映させていきたいと思います。
啐啄同時 11
特別支援教育研修とカウンセリングマインド研修を行いました。
8月24日、それぞれ外部講師を招き、2本立てで研修を実施しました。
特別支援教育については、学校と行政で縦横連携を進めていますが、今回はそこに斜めの軸を加えた感じになりました。具体的でたいへん分かりやすい研修でした。
縦糸と横糸に斜めの糸を織り込み、少しずつですが一枚の織物になっていく手応えを感じました。
午後の時間をフルに活用した充実した研修となりました。
啐啄同時 10
職員のICT研修を実施しました。
新入生から新学習指導要領が始まり、1人1台タブレットを持って入学しました。毎日奮闘するとともに、世の中の急速な流れをどの職員も感じています。
1学期にはロイロノートの研修を行い、本日はGoogle Classroomを中心に研修を行いました。県立教育研修所から講師を招いて、授業で活用できる実践的な内容の研修に取り組みました。2時間の研修でしたが、あっという間に終わってしまったという感じです。タブレットを使えば使うほど、生徒の可能性や能力を引き出すことができそうな手応えがありました。
啐啄同時 9
本日は登校日です。
1学期の終業式から1ヶ月が経ちましたが、生徒たちの元気な顔を見ることができました。友だちと久しぶりに出会ったこともあり、あちらこちらで笑顔があふれていました。やはり、学校は元気な生徒の声がしないと「学校」とは呼べませんね。明日のオープン・ハイスクールのための準備もあり、いきなり忙しい活動になりましたが、それはそれで楽しそうでした。
コロナウイルス感染症の状況が読めない中、夏休みもあと10日余りとなりました。しかし、まだまだできることは何かありそうです。もうひと工夫して元気に過ごしてもらいたいです。
啐啄同時 8
小さな命
オオムラサキの卵と2齢幼虫です。昨年は残念ながら卵は見られませんでした。今年は卵も2齢幼虫も見ることができました。育つ環境が昨年と何が違っているのか分からないことも多いですが、とにかく新しい命を確認できました。
命の循環を感じる場面でした。
啐啄同時 7
氷上西高校公開授業週間を実施しました。
新型コロナウイルス感染症の心配は尽きませんが、6月20日(月)~24日(金)まで、公開授業週間として授業を本校保護者や中学校、小学校の関係者の皆様に公開しました。多くの方々にご来校いただき、本校の日頃の授業を見ていただきました。小さな学校ですので、「先生と生徒が互いに顔の見える学校」とあちらこちらで説明するのですが、それを直接感じていただくことができたようです。ご来校いただいた皆様に感謝いたします。
Seeing is believing.です。次回は秋に実施したいと考えています。
啐啄同時 6
またまたオオムラサキと台湾交流
やっとオオムラサキの翅を広げた姿を捉えることができました。5~6匹ほど羽化していますが、たまたまオスばかりが翅を広げていました。とにかく警戒心が薄いのか、近づいても逃げません。ゆっくり写真を撮らせてくれます。自然の中でもこうなら、数が減っていくのも理解できます。
さて、本日は2年生が台湾の高校生とオンライン交流をしました。相手校からは前回の3年生の時よりも多くの生徒が参加してくれました。自己紹介を聞いていると、多くの生徒が日本のアニメを見ることを趣味に挙げていました。日本語の勉強には格好の教材だとは思いますが、それ以上に日本のアニメの質がいかに素晴らしいのかということを表していると思います。
啐啄同時 5
オオムラサキ 羽化
本日、オオムラサキのゲージを見に行くと、1匹(正確には1頭)羽化していました。まだ、じっとしていて飛び回っているわけではありませんが、昨年よりも少し早く羽化したように思います。オスの翅は紫色をしているのですが、さて、どちらなのでしょう。
啐啄同時 4
オオムラサキにつばめ。
今年もこの季節になりました。オオムラサキは丹波の森公苑様から幼虫をいただき、本校のゲージで育てています。この幼虫があんなに美しい蝶になるのが不思議です。本校のマスコットキャラクターの「にしたん」はオオムラサキがモチーフになっています。
つばめが今年も営巣、子育てに忙しく飛び回っています。人の近くにいることで天敵から身を守っているのですが、近寄ってじっと見つめているとすぐに巣から飛び出して行きます。人に守ってもらっているのに、完全には信用していない…。賢いです。いい距離感を知っています。
啐啄同時 3
3年生の授業の様子です。
英語の授業では台湾の高校生とオンラインで交流しました。日本語を学んでいる台湾の生徒4名と本校生徒で様々な話題でやりとりを行い、たいへん盛り上がりました。通信状況も概ね良好で、今後の更なる交流が楽しみです。
また、丹波市選挙管理委員会様のご支援をいただき、選挙出前授業を実施しました。選挙や投票について説明を聞いた後に模擬投票も行いました。投票する行為を体験し、その意識が高まりました。清き一票をしっかりと行使してもらいたいです。
啐啄同時 2
新入生がオリエンテーション合宿に行ってきました。
本校では県立嬉野台生涯教育センターさんで1泊2日の日程で、オリエンテーション合宿を行っています。ここではHAP(ひょうご冒険教育)を体験し、生徒一人一人の成長とチームとしての意識の向上を目指し、「こころの冒険」にも重点を置いた活動を体験してきました。
暑すぎず涼しすぎず、ちょうどよい天候に恵まれ、最初に施設長様から活動にあたり① PLAY HARD、② PLAY FAIR、③ PLAY SAFE、④ HAVE FUN という4つの約束を説明していただきました。当初はぎこちなかった活動も次第に互いにコミュニケーションがうまく取れるようになり、ファシリテーターの方の支援を受けながら、いつの間にかすばらしいチームワークを発揮していました。
寝食を共にする活動をとおして、互いを知り、集団としてのあり方も学んだようです。もちろんクラスの結束もいっそう強固になっていきました。
最後に私からは学校へ戻ったら① STUDY HARD、② STUDY FAIR、③ STUDY SAFE、④ HAVE FUNの4点をお願いしました。今後の成長が楽しみです。
啐啄同時 1
新入生が坐禅を体験してきました。
毎年、丹波市青垣町にある高源寺さんにお世話になっています。高源寺さんは学校から徒歩で1時間ほどの所にあります。少し雲はありましたが天気もよく、歩くのにはちょうどいいくらいでした。
ご住職様からご講話をいただいた後、坐禅の目的、体の姿勢、視線の置き方、呼吸法、どのように集中するのかをご指導いただき実際に体験してきました。せせらぎと木の葉の音しか聞こえない張り詰めた空気の中、生徒は緊張感を切らすことなく最後まで集中できました。
日頃、このような時間をなかなか取ることができない中で、どのようにすれば集中できるのか学ぶことができました。自分の考えや気持ちをリセットするきっかけとして、活用してもらいたいです。まだ入学して数日ですが、クラスとしても一歩前に進んだようです。
高源寺さんに感謝です。
(赤い服装は本校の体操服です。新入生から体操服を変更しました。とてもかっこいいです。)
<9>氷上西高校って….自然豊かな学校
天気予報通り、昨日からの降雪でまるでスキー場のようです。しかし、これも自然豊かな証拠だと思います。春夏の山々の濃い緑色、秋の紅葉の赤とはまたひと味違う一面白の世界は格別です。冷たい空気に覆われ身が引き締まりますが、日頃見ることができない景色に感動です。地球規模での気候変動の問題はさておいて、本校は四季それぞれに趣を感じることができる学校です。
丹波市に大雪警報が発令されていましたので、部活動等で登校する生徒もいません。静かな学校ですが、出勤した職員が雪かきをしてくれています。感謝感謝!
<8>氷上西高校って….ギネスに認定された記録を持つ学校
ギネスチャレンジ、大成功!
本校、柏原高校、氷上高校の有志生徒による丹波市を活性化するためのギネスチャレンジ、やり遂げました。丹波栗を使ったモンブランを同時に食する人数をギネスに認定していただきました。当初は一堂に会して行う予定でしたが、コロナ禍でオンラインでのチャレンジとなりました。
12月19日(日)に丹波の森公苑で本番を迎えました。ホールの舞台にパソコンとスクリーンを設置しての実施です。454名の参加希望者がありましたが、最終的に記録として認定されたのが291名でした。少しでもルール通りに実施できなかった場合はカウントされず、なかなかハードルは高かったです。
生徒たちは趣旨の周知、広報、参加者の募集、資金集め、食材の調達、会場確保やオンラインでの実施準備など、地域の方々の手を借りて進めてきました。何度も困難に阻まれ、挫折感も味わいながらその都度乗り越えてきました。達成感、ご協力いただいた多くの方々に感謝する気持ち、ふるさとに対する思いは生徒たちを一回りも二回りも大きくしてくれたようです。
<7>氷上西高校って….柔らかい学校
本校は各学年1クラスの小さな学校です。生徒どうし、生徒と先生の顔が互いによく見える学校です。そのメリットを活かした学校運営に留意しています。
例えば、生徒数が少ないので、地域に出て活動する場面をたくさん設定することができます。地域の方々との交流を通して、自分が他人のあるいは社会の役に立っていることを実感する経験をたくさん積みます。また、様々なことに柔軟にすぐに対応できます。通学鞄や通学靴の見直しをはじめ、校則も見直したものは年度の途中でも即、実施しました。また、昨日(12月7日)は修学旅行のため青垣中学校の皆さんが参加できなかった本校のオープン・ハイスクールを急遽実施しました。
このように機動的な動きができるのは小さな学校だからです。おもしろい学校です。
<6>氷上西高校って…「ライフル射撃部」がある学校
本校には「ライフル射撃部」があります。県下では数校しかない珍しい部活動です。
11月21日(日)に全国選抜大会予選を兼ねた近畿大会が能勢町ライフル射撃場にて開催されました。本校から県の新人大会で優勝した2年生の中垣知里さんがビームピストルの部(赤外線(ビーム光線)を発射する光線銃で、銃身が短いピストルを使用します。10メートルの距離で射撃し、パソコンなどを使用して点数を表示させます。)に出場しました。45分間に60発射撃しその合計点で順位を競います。1射の最高点が10点ですので600点が満点となります。結果は511点で4位に入賞しました。全国大会への出場はできませんでしたが、本当によく頑張りました。
ライフル射撃競技には、銃砲刀剣類所持等取締法による所持許可の必要な銃砲を使用するものと、許可が不要のものがあります。ビームライフルやビームピストルは許可が不要ですので、誰でもできます。もちろん本校にはビームライフルやビームピストルの銃砲も練習場もあります。やってみませんか。
<5>氷上西高校って…「青垣いきものふれあいの里」と仲良しの学校
「青垣いきものふれあいの里」は本校から車で10分ほどのところに位置しており、身近な自然の中で野鳥や昆虫などの小動物及び植物の観察を通じて自然の大切さや関わり方を学ぶ施設です。
「総合的な探究の時間」において、本校1年生と2年生がチームとなった一班が水族館づくりに取り組んでいます。本施設のお力添えをいただき、写真のとおり、現在、施設の一角で展示させていただいています。最終的に学校での展示ができるようにプロジクトが進行中です。まだまだご教授いただくことがたくさんあり、学校での展示に至るまでに乗り越えなければならない課題もありますが、「探究心」をフル稼働させてなんとか成功に導いてほしいです。
学校の周囲にあるふるさとの自然を授業で扱えるなんて、素晴らしいですね。できることなら私も生徒になりたいです。
多様な活動を通して様々な施設と協働することで、学校のみならず、地域の活性化につながればと切に願っています。
<4>氷上西高校って…「令和3年6月18日が46回目の創立記念日である」学校
本校は令和3年6月18日(金)、46回目の創立記念日を迎えました。昭和51年(1976年)4月1日、兵庫県立柏原高等学校青垣分校から分離独立し、4月9日に第1回入学式・編入式、6月18日には開校記念式典を行い、以後この日を創立記念日としています。本校がこれまで積み上げてきたものをじっくりと振り返る一日としたいと思います。そして、これからの学校のあり方も考えてみたいと思います。
昭和51年(1976年)4月1日と言えば、あのAppleが設立されています。本校と全く同じ誕生日なのですね。設立者の一人であるスティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学卒業式式辞における<Stay hungry. Stay foolish.> は有名ですね。しかし、私は若い方や生徒の皆さんには<you have to trust that the dots will somehow connect in your future>の気持ちで、日々の目の前のことに全力で取り組んでもらいたいと思っています。その積み重ねが将来につながっているのだと信じ、前に進んでもらいたいです。
私くらいの年齢になると・・・<have the courage to follow your heart and intuition>ですね。
<3>氷上西高校って…「国蝶『オオムラサキ』を飼育している」学校
本校では「丹波の森公苑」様のお力添えを得て、国蝶「オオムラサキ」を飼育しています。タテハチョウ科最大の蝶で、オスはたいへん美しい翅を持っています。
昨日ゲージを見に行くと2匹(正式には昆虫は全て「頭(とう)」と数えるようです)羽化していました。1匹は飛び回っていましたが、それは青紫の美しい翅が見えたのでオスです。1匹は翅を立てたままじっとしていました。今日、おそらく昨日翅を立てたままだった蝶が羽ばたくところを見ることができ、メスでした。まだ数匹いるはずなので、これからが楽しみです。
うまく写真が撮れなかったので実物の良さが伝わりませんが、本物に触れる体験は感動します。心が揺さぶられる体験を学校でできるのですね。サナギから羽化する瞬間は数分だそうです。それを見ることができれば、どれほど感動的でしょう。
サナギから成虫へ、自らの力で脱皮し素晴らしい姿を見せてくれます。本校の生徒の姿と重ねて見ています。
<2>氷上西高校って…「『啐啄同時』とうい石碑のある」学校
「そったくどうじ」と読みます。「啐(そつ)」は鳥の雛が卵の内側から殻をつつく音やその時の鳴き声のことで、「啄(たく)」はそれを聞いて親鳥が殻の外からついばむことです。雛と親鳥のこの行動が同時に行われて初めて、新しい命が産まれます。そこから「絶好の機会」や「学ぶ者と指導者の呼吸がぴったり合うこと」という意味になります。社会に出るために氷上西高校で自分の殻を破ろうとする生徒と、それを支援する教職員との息のあった活動そのものを言い当てた石碑です。
人との出会いも「啐啄同時」!氷上西高校での新しい友人や先生との出会いや地域での活発な活動を通していろいろな方々との出会いが「絶好の機会」であると私は信じています。自分の殻を破るチャンスです。
写真の「啐啄同時」の石碑は平成7年に創立20周年の記念碑として制作されました。左側の石碑は平成27年に創立40周年記念に制作された記念碑で、「輝く地域の星となれ 一人一人が主人公」と刻んであります。本校のスローガンです。
殻を破って成長し、地域の星となる・・・楽しみです。
<1>氷上西高校って…「ツバメが巣を作る」学校
ツバメが校内の数ヶ所で巣を作っています。毎日、可愛いさえずりを心地よく聞いています。また、忙しく巣を出入りしている姿はしばらく見ていても飽きません。ただ、巣の近くでスズメを時々見かけるので気になりますが、今のところトラブルはなさそうです。
ツバメが家に巣を作ると、縁起が良いと言われています。縁起の良い学校ということでしょうか。わざわざ人間に近い場所で巣を作るのは、人間に天敵(カラス、ヘビ)から守ってもらうためだそうです。本校の生徒、先生も頼りになるとツバメも安心して信用してくれています。縁起が良くて、優しい生徒や先生がいて、安心して生活できる学校ということですね。そう言えば、学校の近くにある「道の駅 あおがき」にもツバメが巣を作っていました。多くの人の出入りを気にすることもなく、元気に飛び回っていました。
ツバメもどこで営巣すればよいのか、場所やそこにいる人のことを本能的に分かるのでしょうね。