総合科学コース 看護医療系講座「チーム医療」の紹介
令和7年度「チーム医療」の記録
6月10日(火)に神戸常盤大学保健科学部口腔保健学科より上原弘美先生に講義をしていただきました。
講義のテーマは「歯科衛生士とチーム医療」です。
講義の前半では、歯科衛生士という仕事について教えていただきました。口腔の健康がそのまま全身の健康につながっており、歯科衛生士の仕事はチーム医療のなかでも重要な仕事であると話されていました。
虫歯や歯周病は、高校生などの若い世代でも問題となっている生活習慣病の一つで、適切なブラッシングや間食を控えるなどの予防が大切であると教えていただきました。
講義の後半は、総合病院での歯科衛生士の役割や、良い歯医者の見分け方なども教えていただきました。上原先生のユーモアたっぷりの話に、生徒も夢中になっていました。
令和7年度「チーム医療」の記録
5月27日(火)に神戸常盤大学看護学部より岩切由紀先生に講義をしていただきました。
講義のテーマは「手術室におけるチーム医療」です。
講義の前半では、手術室の構造や病院内での衛生管理について教えていただきました。手術をおこなう際には、徹底した衛生管理がなされており、そのための工夫などもお話しいただきました。
先生ご自身の経験なども交えた、非常に興味深いお話しばかりでした。
講義の後半は、手術室における看護師の役割や、手術中に起こる様々な問題に対して、チームで適切に対応することの重要性について教えていただきました。
次回は、6月3日(火)に「臨床検査技師とチーム医療」のテーマで講義をしていただく予定です。
令和6年度「チーム医療」2学期第12回の記録
2学期12回目の講座は、12月17日(火)に公益社団法人『小さないのちのドア』より助産師の永原郁子先生に講義をしていただきました。
講義のテーマは「Z世代へのプレコンセプションケアについて」です。
プレコンセプションケアとは、コンセプション(妊娠・受胎)の前に今できることを考えたり、相談したりするものです。今回の講義では、Z世代に向けてということで、生徒が将来のライフプランを考えながら、日々の生活や健康に向き合うことを中心にお話しいただきました。『小さないのちのドア』には、中高生からの相談も日々寄せられており、実際の相談内容などを講義に取り入れてくださり、生徒も真剣に話を聞いていました。
講義の後半では、新生児の人形を抱っこする体験や、妊婦体験をさせていただき、様々なことを感じ、考える機会となりました。一人一人が幸せな人生を歩むために、いろいろな選択肢を考えつつ、心も体も健康に歩むことの大切さを教えていただいた講義になりました。
令和6年度「チーム医療」2学期第11回の記録
2学期11回目の講座は、11月26日(火)により神戸市立医療センター中央市民病院より兵庫県臓器移植コーディネーターの杉江英理子先生に講義をしていただきました。今回はzoomを用いてのオンライン講義となりました。
講義のテーマは「移植医療の現場から」です。
講義の前半では、臓器移植の歴史や現状について教えていただきました。日本は世界的に見ても臓器移植の件数は少なく、16,000人余りが移植を待っているのに対し、移植を受けられるのは400人ほどとなっているのが現状です。そのため「4%のキセキ」と言われているそうです。
講義の後半では、ドナー(臓器を提供する人)とレシピエント(移植を受ける人)、その家族の思いなどについてお話しいただきました。杉江先生は臓器移植コーディネーターとして、ドナーとレシピエントをつなぐ役割をされており、それぞれの立場の思いや葛藤を細かく教えていただきました。生徒が命の重みを真剣に考えてくれる講義となりました。
講義の最後に、「臓器提供はしてもいいし、しなくてもいい。本人の意思表示と、家族と元気なうちに相談しておくことが大切。」と話されており、家に帰った後、家族と相談した生徒もいたようでした。
次回は12月17日(火)に「Z世代へのプレコンセプションケア」について講義をしていただきます。
令和6年度「チーム医療」2学期第10回の記録
2学期10回目の講座は、11月19日(火)に公立神崎総合病院より看護師の大﨑明美先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「公立神崎総合病院におけるチーム医療」です。
公立神崎総合病院は神崎郡で唯一の総合病院として、地域だけでなく、近隣の市町村の患者の受け入れもおこなっています。そんな神崎病院の取組や医療サービスの提供について教えていただきました。近年は、医療の高度化、専門化が進み、一つの職種だけで、患者の治療をおこなっていくことが難しく、多職種との連携が欠かせないと話されていました。
講義の後半では、グループでの課題をおこないながら、チームで協力して物事を進めていくこと、リーダーの役割の重要性について学びました。
次回は11月26日(火)に兵庫県臓器移植コーディネーターの方に来ていただき、「臓器移植」について講義をしていただきます。
令和6年度「チーム医療」2学期第9回の記録
2学期9回目の講座は、11月12日(火)に福崎町のアキタケ診療所より秋武宏規先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「地域医療」です。
アキタケ診療所は、本校では学校医としてお世話になっており、福崎町の医療を支える診療所です。地域住民の日常生活でのケガや病気に対して、医療を提供する一次医療機関として利用されています。診察でお忙しい合間を縫って、講義をしていただきました。
講義では、おもに医療連携について教えていただきました。医療連携とは一つの医療機関だけでは対応できない患者を、地域の総合病院や救命救急センターと連携し、治療をおこなう仕組みです。過去の事例では、豊岡の患者を淡路島の医療センターに搬送し、治療をおこなったケースもあったそうです。また、豊岡の総合病院は、その立地から鳥取県や京都府の患者の受け入れもおこなっており、広域連携がおこなわれていることをお話しいただきました。
講義の最後には医療従事者に必要な資質についてもお話しいただき、医療従事者を目指す生徒たちは真剣な表情で聴いていました。
次回は11月19日(火)に「公立神崎総合病院におけるチーム医療」について講義をしていただきます。
令和6年度「チーム医療」2学期第8回の記録
2学期8回目の講座は、11月5日(火)に福崎町の保健センターより保健師の本窪田里奈先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「保健師とチーム医療」です。
講義の前半は、おもに保健師の仕事内容について教えていただきました。地域住民の生活を支える保健師の仕事は多岐にわたり、乳幼児から高齢者までを対象としていることを教えていただきました。本窪田先生は高齢者への保健指導を主にされているようで、「転倒予防教室」や認知症患者とその家族への支援を担っており、大変なところもあるが、やりがいを感じる仕事だとお話しされていました。
後半では、保健師と多職種との連携について教えていただきました。保健センターには、保健師のほかにも医師や薬剤師、社会福祉士なども勤務しており、地域住民のニーズに沿った医療サービスを提供するために連携を図っていることを教えていただきました。また、保健センターだけでは扱えないような事例には、地域の病院などとも協力し、住民の生活のサポートをしていると話されていました。私たちの生活を支える保健師の仕事についてじっくり学ぶことができる時間になりました。
次回は11月12日(火)に「地域医療」について講義をしていただきます。
令和6年度「チーム医療」2学期第7回の記録
2学期7回目の講座は、10月29日(火)に姫路獨協大学より沖嶋今日太先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「作業療法士の仕事と望ましいチーム医療のあり方」。
講義の前半は、これまで生徒が講義を受けてきた「チーム医療」について、異なる視点からお話をしていただきました。チームで何かに取り組むときには、全員が納得した治療を提供していくことは難しくなる。しかし、一人で患者の治療ができてしまうスペシャリストは存在しないので、「チーム医療」の考え方が重要になると説明していただきました。
講義の後半では、上述したような連携をとっていくために欠かせない職種が作業療法士であると教えていただきました。心身のリハビリテーションの専門家であると同時に、チームを機能させるために組織を育成したり連携の必要性を多職種に理解してもらうことも作業療法士に求められる能力である。そういったことから、社会的にもこれから活躍の場がどんどん広がっていく職業であることを伝えていただきました。
次回は11月5日(火)に「保健師とチーム医療」について講義をしていただきます。
令和6年度「チーム医療」2学期第6回の記録
2学期6回目の講座は、10月15日(火)に姫路獨協大学より山本英則先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「臨床工学技士の仕事、チーム医療における役割」。
講義の前半は、普段あまり目にすることのない臨床工学技士の仕事について教えていただきました。臨床工学技士は、手術の際の人工心肺装置の操作や、人工透析などをおこなう仕事であることを教えていただきました。
講義の後半では、筋肉の微弱な電流を読み取って、心臓の動きが分かる機械を生徒に装着し、心電図の解析を行いました。少しの動揺や気持ちの乱れもデータとして表れていて、演習を行っている本人も周りの生徒もとても楽しそうでした。
次回は10月29日(火)に「臨床工学技士の仕事、チーム医療における役割」について講義をしていただきます。
令和6年度「チーム医療」2学期第5回の記録
2学期5回目の講座は、10月8日(火)に姫路獨協大学より赤星成子先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「看護の仕事とチーム医療」。
講義の前半は、看護師の仕事とチーム医療のなかでの看護の役割について講義をしていただきました。
講義のなかでは、看護師に求められる能力や仕事内容についてお話をしていただきました。
講義の後半では、グループで演習をおこないました。生徒は、言葉で伝えることのできないもどかしさや、相手が理解してくれないことにイライラしながらも、ゲームに取り組んでいました。この「協力ゲーム」を通してコミュニケーションの大切さや、「伝える」ことの大切さについて学びました。
次回は10月15日(火)に「臨床工学技士の仕事、チーム医療における役割」について講義をしていただきます。