「チーム医療」講座紹介
令和6年度「チーム医療」2学期第11回の記録
2学期11回目の講座は、11月26日(火)により神戸市立医療センター中央市民病院より兵庫県臓器移植コーディネーターの杉江英理子先生に講義をしていただきました。今回はzoomを用いてのオンライン講義となりました。
講義のテーマは「移植医療の現場から」です。
講義の前半では、臓器移植の歴史や現状について教えていただきました。日本は世界的に見ても臓器移植の件数は少なく、16,000人余りが移植を待っているのに対し、移植を受けられるのは400人ほどとなっているのが現状です。そのため「4%のキセキ」と言われているそうです。
講義の後半では、ドナー(臓器を提供する人)とレシピエント(移植を受ける人)、その家族の思いなどについてお話しいただきました。杉江先生は臓器移植コーディネーターとして、ドナーとレシピエントをつなぐ役割をされており、それぞれの立場の思いや葛藤を細かく教えていただきました。生徒が命の重みを真剣に考えてくれる講義となりました。
講義の最後に、「臓器提供はしてもいいし、しなくてもいい。本人の意思表示と、家族と元気なうちに相談しておくことが大切。」と話されており、家に帰った後、家族と相談した生徒もいたようでした。
次回は12月17日(火)に「Z世代へのプレコンセプションケア」について講義をしていただきます。
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