総合科学コース 看護医療系講座「チーム医療」の紹介
令和7年度「チーム医療」2学期第8回の記録
2学期8回目の講座は、11月11日(火)に公立神崎総合病院より看護師の大﨑明美先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「公立神崎総合病院におけるチーム医療」です。
公立神崎総合病院は神崎郡で唯一の総合病院として、地域だけでなく、近隣の市町村の患者の受け入れもおこなっています。そんな神崎病院の取組や医療サービスの提供について教えていただきました。近年は、医療の高度化、専門化が進み、一つの職種だけで、患者の治療をおこなっていくことが難しく、多職種との連携が欠かせないと話されていました。
講義の後半では、グループでの課題をおこないながら、チームで協力して物事を進めていくこと、リーダーの役割の重要性について学びました。物事を多角的な視点でとらえることの重要性もお話しいただきました。
次回は11月18日(火)に学校医の秋武先生に来ていただき、「地域医療」について講義をしていただきます。
令和7年度「チーム医療」2学期第7回の記録
2学期7回目の講座は、11月4日(火)に福崎町の保健センターより保健師の渡邊美和先生と木村好佳先生にお越しいただき、講義をしていただきました。
講義のテーマは「保健師とチーム医療」です。
講義の前半は、木村先生よりおもに保健師の仕事内容について教えていただきました。地域住民の生活を支える保健師の仕事は多岐にわたり、乳幼児から高齢者までを対象としていることを教えていただきました。木村先生は高齢者への保健指導を主にされているようで、「転倒予防教室」や認知症患者とその家族への支援を担っており、大変なところもあるが、やりがいを感じる仕事だとお話しされていました。
後半では、渡邊先生より保健師と多職種との連携について教えていただきました。保健センターには、保健師のほかにも医師や薬剤師、社会福祉士なども勤務しており、地域住民のニーズに沿った医療サービスを提供するために連携を図っていることを教えていただきました。また、保健センターだけでは扱えないような事例には、地域の病院などとも協力し、住民の生活のサポートをしていると話されていました。私たちの生活を支える保健師の仕事についてじっくり学ぶことができる時間になりました。
次回は11月11日(火)に「公立神崎総合病院におけるチーム医療」について講義をしていただきます。
令和7年度「チーム医療」2学期第6回の記録
10月28日(火)に2学期6回目の授業がありました。姫路獨協大学より、医療保健学部作業療法学科の沖嶋今日太先生にお越しいただき、講義をしていただきました。沖嶋先生は二度目の講義となり、前回の講義も踏まえたお話をたくさんしていただきました。
講義のテーマは、「作業療法士の仕事、チーム医療における役割」
講義の前半では、理学療法士と作業療法士の仕事の違いについて教えていただきました。作業療法士は、人間が日常生活をしていくうえで必要不可欠な動作のリハビリをすることが主な役割で、沖嶋先生は「人が人らしく生きていくために、とても大切な仕事です。」と話されていました。
講義の後半は、チーム医療の中で、作業療法士が担う役割について教えていただきました。さらに、実際の現場での働き方や、収入面など、授業を受ける生徒も『気になるけどなかなかストレートに聞けない』ようなことまで話していただきました。
次回は、11月4日に福崎町保健センターの保健師の方に「保健師とチーム医療」というテーマで講義をしていただきます。
令和7年度「チーム医療」2学期第5回の記録
10月15日(火)に2学期5回目の授業がありました。姫路獨協大学より、医療保健学部理学療法学科の田中みどり先生にお越しいただき、講義をしていただきました。田中先生は二度目の講義となり、前回の講義も踏まえたお話をたくさんしていただきました。
講義のテーマは、「脳の障害に関する理学療法とチーム医療」
講義の前半では、前回の講義で生徒から出た質問にお答えいただきました。身長と体重からBMI値を計算し、適正体重について考えました。田中先生は、高校生のうちから断食のような方法で減量をするのは好ましくなく、食事と運動をバランスよく行い、適正体重を目指していくべきだと話されていました。そこから、食事や運動を意識していくことで、今回のテーマである脳卒中の予防につながることを教えていただきました。
脳卒中といっても、その症状は様々で、それぞれ治療やリハビリも異なるため、幅広い知識が必要だと教えていただきました。
講義の後半は、体育館に場所を移し、脳卒中によって片麻痺となった患者の疑似体験を行いました。右手と右足の動きが制限された状態では、歩くだけで息が上がったり、片方の足に大きな負担がかかったりすることを体験しました。片手・片足のみでの車いすの操作は、まっすぐ走ることも難しく、生徒も「こんなに大変だとは思わなかった」と話していました。この体験で、理学療法士の立場でできること、その他の医療従事者の立場、家族としてできることを考えるきっかけになりました。
次回は、10月28日に「作業療法の仕事、チーム医療における役割」というテーマで講義をしていただきます。
令和7年度「チーム医療」2学期第4回の記録
講座「チーム医療」2学期4回目の講座は、姫路獨協大学より鈴木正浩先生にお越しいただき、講義をしていただきました。講義のテーマは「言語聴覚士の仕事とチーム医療について」。
講義の前半では、言語聴覚士の仕事内容について教えていただきました。ことばや聞こえの障害だけでなく、摂食嚥下障害も支援する専門職であることを伝えていただきました。「この職業は、ヒトが『人らしく』生きていくために重要な仕事である」と話されていました。
演習では、失語症の患者の伝えたいことをうまく聞き出すという活動をおこないました。患者役の生徒は、2文字しか話せない状況で、自分の思いが伝わらないことにもどかしさを感じ、周りの生徒はなんとか気持ちを読み取ろうと必死になっていました。
講義の後半では、演習の振り返りを最初に行いました。鈴木先生は「目の前の患者が困っていること、伝えたいことを考える想像力が、医療従事者として大切なことだ」と話されていました。
講義の最後には、失語症の患者に面会する前に知っておきたい情報について考える模擬カンファレンスをおこないました。生徒はしっかりと想像力を働かせ、自分の働いている姿をイメージしながら課題に取り組んでいました。
次回は「脳の障害に関する理学療法とチーム医療」について講義をしていただきます。