STEAM探究科ブログ
令和6年第2回STEAM探究科説明会
令和6年12月14日に本年度2回目のSTEAM探究科説明会を開催しました。
中学生3年生、保護者、教員合わせて100名近く方が参加してくださいました。
①学校長挨拶
⓶ST理探・広報部長によるSTEAM探究科のカリキュラムについてや入試概要説明
③STEAM探究科生徒による学校生活や学習内容などの発表
④先端機器体験
中学生がドローン、3Dプリンター、VRゴーグル、デジタル望遠鏡の中から希望する一つを選んで、約1時間、先端機器に触れる体験をしました。操作方法の指導はSTEAM探究科の生徒たちです。
また、体験の合間には高校生が積極的に中学生や保護者の方からの質問に答える姿が見られました。
ドローン体験
3Dプリンター体験
VRゴーグル体験
デジタル望遠鏡体験
ご参加ありがとうございました。
来春明石高校でお会いできるのを楽しみにしております!!
高大連携授業(京都大学学びコーディネーター事業)
令和6年12月11日は期末考査最終日、考査後に1年生STEAM探究科は2年生理数探究類型クラスと合同で、京都大学高大連携学びコーディネーター事業による出前授業を受講しました。
大学院生博士課程の学生に来校頂き、下の2種類の講座を設定、生徒は希望する講座を選択する形で実施しました。
①「体内時計の正体に迫る?!時間生物学入門!」
②「「思っていたよりも美人」な顔は覚えやすい?!顔の魅力の予測誤差が記憶に与える影響の脳内メカニズム」
①「体内時計の正体に迫る?!時間生物学入門!」
体内時計の仕組みや特徴を様々な実験を通して得られる考察をもとにわかりやすく教えて頂きました。
②「「思っていたよりも美人」な顔は覚えやすい?!顔の魅力の予測誤差が記憶に与える影響の脳内メカニズム」
人が人の顔を認知していくどこに注目するのか脳のメカニズムや仕組み、特徴をわかりやすく教えて頂きました。
講義が興味深く、生徒も興味津々で聞いていたのはもちろん、質疑応答が30分を超えたり、講師の先生を唸らせる鋭い質問が飛んだりしたのも印象的でした。
高企連携授業(千代田テクノル)
令和6年11月29日1年STEAM探究科生徒を対象に、放射線を用いて他分野で商品開発や研究を行っている
株式会社千代田テクノルから会長をお努めの細田様、営業統括本部の平田様をお招きして特別講義をして頂きました。
また明石高校の同窓会の寺田さまも同席してくださいました。
(細田様、寺田様は明石高校の卒業生で生徒たちの大先輩になります。)
「放射線が日常生活の中で身近な存在であると体感する」という講義目標に向けて放射線の基礎知識や種類をお話頂いたり、
途中にはグループに分かれて身近にある試料からの放射線量を計測機「ベータちゃん」を用いて測定するという実習も行いました。
終盤にはクイズも交えて楽しみながら「放射線の活用例」を学びました。
放射線に関することを学ぶにとどまらず、講義を通じて明石高校の先輩とのご縁のありがたさ、好きなことに取り組むことの楽しさ、女性の社会での活躍など様々なことを体感する講義となりました。
生徒からは「放射線を身近に感じることができた。また将来は放射線を扱う仕事に就きたいと考えているため、大変参考になった」と謝辞・感想が述べられました。
高企連携講義(モリサワフォント)
令和6年11月1日(金)
STEAM探究科の1年生を対象に連携企業であるモリサワフォント(株式会社モリサワ)から岡繁樹氏、木村卓氏の2人を講師としてお招きして、特別授業を実施していただきました。(なんと木村氏は明高美術科のOBです)
6限は文字が辿ってきた変遷の経緯やフォントとは何なのか、フォントが出来上がるまでの工程などを内容をわかりやすく講義頂きました。
その上で、7限は実際に文字(明朝体)を書き、フォントを作るという実習を行いました。
7限からは美術科の希望者も合流して、大勢でわいわいとした充実した講義となりました。
令和6年度探究実践(課題研究)中間発表
9月27日(金)2年生理数探究類型の課題研究中間発表発表会を行いました。
九州工業大学から木村先生をお招きしており、それぞれの発表に対して指導助言を頂き、1年生STEAM探究科の生徒も見学・聴講し、質疑応答に参加しました。
2年生の発表は全10本にのぼり、それぞれの研究の進捗や今後の予定を発表する中で、探究活動の基本である「研究で何を明らかにしたいのか」「何を根拠にそう言えるのか」「データやその収集方法は適切なのか」等々を押さえていく様子が見て取れました。
また質疑応答では1年生STEAM探究科からも多くの質問がでるなど、活発な意見交換が行われました。
STEAM1年研修旅行報告
8月1日、2日の1泊2日でSTEAM探究科1年生が研修旅行に行ってきました。
このツアーは、兵庫県内の企業、大学、研究施設を巡り新しい知識を得たり、宿泊を通じて親睦を深めたりするのが目的です。
訪れたのは、神戸芸術工科大学、シスメックス(株)、西はりま天文台(宿泊)、理化学研究所(SPring-8)、兵庫県立大学の5施設です。
==神戸芸術工科大学==
ここでは3つの体験講座から生徒が希望した講座を受講しました。
①身近な環境に関する数値を測定しよう。
②3Dプリンターでイラストの立体化
③常識に囚われないデザインをしよう
全員で集合写真。
==シスメックス(株)==
施設、最新の機器見学。社員に対する配慮やクリエイトな発想を促す工夫も紹介頂きました。
==西はりま天文台==
宿泊地。また日本一のサイズを誇る望遠鏡「なゆた」での天体観測、本校が所有しているデジタル望遠鏡「SeeStar」での天体撮影も行いました。
また夕食後は勉強したり、早朝には運動をしたりと自由に過ごしました。
==理化学研究所 SPring-8 ==
ここでは大型放射光施設SPring-8の見学や実際に勤務されている研究者から研究のプロセスやポイントをレクチャーして頂きました。(英語での講義のため、なんとかついていこうと必死でした(笑))
==兵庫県立大学姫路環境人間キャンパス==
最後の訪問先。
ここでは兵庫県立大学工学部の教授からSTEAM探究の意義や出石にある「辰鼓楼」と明石にまつわる話を伺いました。
無事に全員帰校。
たくさんの先生方にお出迎えして頂きました
このツアーがSTEAM探究の生徒の知的好奇心への刺激や財産になればと思います
高企連携授業を行いました!
STEAM探究科1回生を対象に、高企連携授業を行いました!
日東コンピューターサービス株式会社 代表取締役の 石田 一成 様、管理部経営管理課の 中森 祐治 様にお越しいただき、「現在のITの仕事とDX」というテーマで講義をしていただきました。
講義の冒頭で「コンピューターは私たちの生活に切っても切れないもの」と述べられ、
情報社会におけるITやAI、デジタルトランスフォーメーションについて力説していただきました。グループワークでは頼まれたレシピ通りに作る工程を通して、プログラムを組み立てるプログラマー体験をしました。
固定概念ではなく、必要な情報を選ぶ大切さや周りの人と協力してプログラムを作っていく事の必要性を教えていただきました。
生徒たちもとても興味をもち、たくさんの生徒の質問に対応していただき大変有意義な講義となりました。
統計学入門第2回授業を行いました。
6月21日、STEAM探究科のクラスで統計学入門の第2回目の授業を行いました。
今回のテーマは「データを根拠づけに用いる」
以前グループでの議論した「日本は移民の受け入れをすべきか否か」というテーマについて、
統計学入門の1回目の授業で学んだ知識を基に、適切なデータを用いて、自分たちの主張をよ
り説得力のあるものに改良することを目指しました。
授業の終わりにはその成果をポスターを用いて発表しました。
生徒たちからは「うまくデータを引用できた」「主張の裏付けとなるデータを見つけるのが難
しい」などという感想があがりました!
引き続き、課題研究の基礎となる手法や考え方を学んでいきます!
明高祭での機器体験!
STEAM探究科1年生ではクラスでの展示に加えて、ドローンとVRゴーグル体験会を探究ルームで開催しました。
たくさんの人に来ていただき、最初は緊張しながらも使い方を教えて、楽しんでもらいました!
体験した人からは「おお、すげ!!」という声があがったり、「思ったよりもすごかった」とい
うような感想も寄せられました!
お越しいただきありがとうございました!!
高大連携講義を行いました
「探究を探究する」というテーマで、甲南大学より甲元一也先生に講義をしていただきました。
講義内容は、探究活動の意義や重要性、探究活動によって培われる能力などでした。
現在、企業が採用したいのは、主体性と実行力がある人物、課題設定・解決能力を持っている人物、そしてチームワーク・リーダーシップを発揮できる協調性がある人物だというデータを示していただき、このような力を身につけるのに、文理の枠を超えた探究活動を重ねていくSTEAM探究科の学びは最適であるとも言っていただきました。
また、中盤には、必要な情報を検索して探し出したり、グラフの読み取りに挑戦する活動も体験して、あっという間の2時間でした。
今日の学びを普段の学びに結びつけてくれるでしょう。
スタートしたばかりのSTEAM探究科1回生、これからの成長が楽しみです!
4/26 STEAM探究授業(総合的な探究の時間・ST探究Ⅰ)の活動
3回目にあたるこの日、〈3DCADプリンター入門〉〈VR・ドローン入門〉〈対話的鑑賞法〉の3グループに分かれての活動が始まりました。どのグループも楽しそうに積極的な取り組みを見せていました。
〈3DCADプリンター入門〉は、設計に苦戦!誰一人、実際にプリンターにつなぐところまではいけませんでした。
〈VR・ドローン入門〉では、6時間目がドローン、7時間目にVRを体験。ドローンは簡単なプログラミングをして実際に操縦し、VRは2年生が作った3D動画を体験した後、ゲームをしながらVR空間の中で使い方を学びました。2時間とも大いに盛り上がりました!
〈対話的鑑賞法〉は2枚の絵画について、周りの人と話しながら鑑賞しました。校長先生も飛び入り参加!まず、自分なりのものの見方・考え方を見つけることを通して「自分なりの答え」を見つけ、その後グループ全体で意見交換を行いました。それぞれ着眼点が違っていて、その違いを知ることで自分の考えや答えも深化していったようです。
楽しんで熱心に取り組むSTEAM探究科1回生は、それぞれに学びの多い2時間になったようです。
次回はそれぞれ今日とは違う講座を体験します!
探究学習ポスター発表
「日本は『移民の受け入れ』をするべきか否か」というテーマ課題について、グループワーク、ポスター発表に挑戦したSTEAM探究科1回生。
6時間目にグループワーク及びポスター作成、7時間目にポスター発表です。探究活動に必要な「話す力」「聞く力」「読む力」「書く力」「見つける力」「考える力」「質問する力」すべてが鍛えられた濃密な2時間でした。
全員が楽しく、一生懸命で、集中して活動していたことが印象的でした!
STEAM1回生 初授業!!
本日12日(金)、6、7限にSTEAM探究科オリジナルの授業が1回生1年8組で行われました!!
内容は、自分が読んできた本を他人にわかりやすく伝える「ビブリオバトル」のあと、
「日本は移民を受け入れるべきか」という明確な答えのない問いに対して、情報を整理し、方針を決定して、どのような
根拠をつけるべきか?ということをグループで話し合いをしました。
生徒は、とても前向き活発に、しかも的確に活動する姿が見られ、今後の生徒の皆さんの成長が目に見える幕開けとなりました。
来週の発表も楽しみです。
「STEAM探究科」説明会・相談会を実施しました!!
12月9日(土)の午前中に「STEAM探究科」についての説明会・相談会を行いました。
当日は中学生、保護者の方など82名もの方にお越しいただきました。たくさんのご参加ありがとうございました。
まず、来年度から新しく設置される「STEAM探究科」についての説明と特色ある学びについて紹介しました。説明会後、先端機器の体験、校長・教頭による相談コーナーや個別相談にもお答えしました。
先端機器の体験では、VRゴーグル・3Dプリンター・ドローンの3つに分かれ、本校の理数探究類型1年生が担当して説明をしました。体験終了後も残って高校生にやり方を教えてもらっている中学生が多く、充実した体験会となりました。
参加した中学生から、「先輩方も優しくて受かるために頑張ろうと思いました。」「体験コーナーでわからないことがあった時に先輩方が、優しく教えてくれて嬉しかった。」「この学校で学びたいと強く思った。」
保護者の方からは、「いろいろとお話を聞けて良かった。学校の雰囲気も見れて、とても良い雰囲気でした。」「親としても、通わせたいと思える学校でした。」などご感想をいただきました。
明石高校「STEAM探究科」に興味を持った人は是非、受検をご検討ください!
今回欠席された方や追加で学校案内や相談を御希望の方は、本校までお気軽にお問い合わせください。
【説明会・相談コーナー】
【VRゴーグル】
【3Dプリンター】
【ドローン】
STEAM探究科説明会を実施しました!!
5月20日(土)に本校講堂で、中学生・保護者対象としては初の新学科説明会を実施しました。
当日は、
① 校長挨拶
明石高校の生徒の素晴らしさ、学校の色々なところに伝統を感じる素晴らしさなどを熱く語られる内容となりました。
② 学校全体説明
本校の魅力について生徒アンケートの結果を使用しながら、生徒目線からの魅力について語り、参加者にたくさん質問をしてコミュニケーションを取りながら、和やかに進行していく内容となりました。中学生も積極的に質問に答えてくれていました。
③ 明石高校のSTEAM探究について
なぜ「探究」をするのか?「用意された答え」のない問いに対して最適解を導き出していく経験の大切さや、探究活動をすることによって身に付く力が社会に求められている、大学入試などでもそのような力が問われる形が増えてきているということにふれながら、本校のSTEAM探究科の取り組みに関して話が進んでいきました。既存の方法では解決できない、1つの分野の知見だけでも解決できない社会問題がどんどん増えていく中で、教科横断的に学習を進めていくSTEAM教育を取り入れた探究活動が必要であり、本校ではそれに取り組んでいくという内容になりました。
④ 先端機器体験コーナー
講堂での説明が終わった後、3つのグループに分かれて、講堂ではトイドローンの操縦体験、探究ルームでは3Dプリンター製作のための3D設計デザイン体験とVRゴーグルを使用しての明石高校の行事体験を行いました。どの先端機器に関しても、初めての体験であった中学生が多く、楽しんでくれている様子でした。
県教育委員会記者発表資料
対象校 |
県立明石高等学校 |
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設置学科 |
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設置年度 |
令和6年度(2024年4月) |
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改編理由 |
グローバル化の進展やSociety5.0の到来等、変化の激しいこれからの時代に対応できる新たな価値を創造する人材を育成するため、普通科特色類型を普通科新学科(STEAMに関する学科)のSTEAM探究科に改編する。 理数探究類型では、自然科学分野に関する興味・関心を高め、理数に関する専門的な知識を養う学びに取り組んできた。 STEAM探究科では、これまでの学びを更に発展させ、企業や大学等と連携・協働し、アートに関する知識や技術を習得する学びも活かした教育活動を展開し、主体的に新たな価値を創造して発信できる人材を育成する。 |
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内容 |
【新学科の目標】 企業等との連携により得られた先端技術に関する知識をもとにし、現代的な諸課題に関する探究活動を軸とした総合的・横断的なS・T・E・A・Mの活動を通じて、身近な課題の解決や新たな価値を創造する能力を育成する。 【特色ある教育活動】
【探究活動に特化した科目】 「探究基礎」「探究実践」「探究特論」(総合的な探究の時間) 「STEAM探究Ⅰ」「STEAM探究Ⅱ」「STEAM探究Ⅲ」 【特色ある学校設定科目(予定)】 「グローバル探究」「サイエンス探究」「アート特講」「デザイン特講」など |
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募集方法等 |
推薦入学(募集定員の100%) 通学区域は第3学区、神戸市西区及び淡路市 |
STEAM探究科 Q&A
1 改編
改編のねらいは何ですか
改編のねらいは次の4点です。
- 文部科学省普通科改革に関する制度改正
- 県教育委員会県立高等学校第三次実施計画における「魅力・特色づくり」
- Society5.0時代における課題解決能力や創造力の育成
- 新学習指導要領における学力の3観点(「知識・技能」、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」)に立った教育の推進
教育方針やめざす学校像は変わりますか
建学の精神「自彊不息」を基盤にした教育方針は変わらず、時代に相応しい新たな教育を取り入れて常に進化・深化する学校をめざします。
どのような生徒を育てようとしているのですか
実社会における新たな課題を発見し、高度化したICT、IoT等も活用して課題解決に取り組む過程で、「思考力・判断力・表現力」、「主体性・多様性・協働性」を身につけるとともに、新たな価値を創造し、社会のイノベーションを担う力を備えた生徒です。
2 単位制
単位とは何ですか
高校では卒業要件として定められた一定数の単位を修得する必要があります。1週間に1回(50分)の授業を1年間受けて学習状況が適切であると評価されれば1単位として認定されます。週2回の授業は2単位となります。
単位制とは何ですか
単位制高校では「学年」と呼ばず「年次」と呼びます。学年制では各学年で学ぶ科目が決まっており、全員が定められた単位を修得して進級・卒業する仕組みになっていますが、単位制では進路希望や興味関心等に応じて自分の時間割をつくることができます。
単位制のメリットは何ですか
生徒の主体的な選択を尊重し、生徒一人一人に応じた教育が可能です。主に次の6点がメリットとして挙げられます。
- 学年による教育課程の区別がなく決められた単位を修得すれば卒業が認定
- 探究活動や、大学での研究につながるより深い学びが可能
- 将来の進路希望・興味関心等に応じた科目選択が可能
- 文理横断的・教科横断的な学びが可能
- 単位制を最大限に活かした少人数授業で手厚いサポートが可能
- ガイダンスを通して自分の時間割が作成可能
どのような生徒が単位制に向いていますか
次のような生徒です。
- 目標を持って主体的に学ぼうとする姿勢のある生徒
- 企業等と連携して高度な探究活動に取り組みたい生徒
- 実験や実習等、科学への興味関心を持っている生徒
- データを収集・整理・分析して社会課題を見つけ解決したい生徒
- 先端技術を学び、それを活用して新技術を生み出したい生徒
他の単位制高校との違いは何ですか
他校にない本校の特色は次の5点です。
- 探究活動等を通してSociety5.0時代に求められる課題解決能力や創造力を育成
- 企業等と連携した探究活動の充実、大学での研究につながるより深い学びが可能
- 探究活動実績による大学受験(推薦入試等)が可能
- 学力の3観点の内、特に「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を他校よりも育成
- 文理横断的・教科横断的な学びが可能
3 STEAM探究科
STEAMとは何ですか
Science(科学)、 Technology(技術)、Engineering(工学)、 Art(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字を取った言葉です。
STEAM教育とは何ですか
Science(科学)、Technology(技術)、 Engineering(工学)、Art(芸術)、Mathematics(数学)を柱に、企業等と連携して探究活動に取り組む新しい教育のスタイルです。
STEAM探究科の魅力は何ですか
社会において求められている「思考力・判断力・表現力」や「主体性・多様性・協働性」を備えた人材、新たな課題を発見し高度化したICT・IoT等も活用して課題解決に取り組むことで新たな価値を創造できる人材、社会のイノベーションを担う力を持った人材を育成できる点が大きな魅力です。
STEAM探究科では何を学ぶのですか
従来の理数探究類型では主に大学等と連携して課題研究に取り組んでいましたが、STEAM探究科では企業等と連携し、Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、 Art(芸術)、 Mathematics(数学)の分野に関連する課題解決に向けた探究活動に、次の3つのステップで取り組みます。
STEP①【知識・技能】:企業等と連携し、実社会で実装されている道具としての先端技術を学ぶ。
STEP②【課題の発見】:データや実証に基づき、客観的根拠や特殊性を見出して課題を発見する。
STEP③【探究・提言】:学んだ技術とデザイン力を活かし、課題解決のための探究を深め、モデルやプランにまとめる。
どのような企業等と連携するのですか
シスメックス、理化学研究所、きしろ、千代田テクノル、モリサワ、NPO法人再生可能エネルギー明石、兵庫県園芸公園協会、兵庫県立美術館、Spring-8などと連携して探究活動を行います。また、大阪大学、神戸大学、兵庫県立大学、慶應義塾大学、甲南大学にSTEAM探究科の運営サポートをしていただきます。
どのような探究活動をするのですか
生徒一人一人の興味関心等に応じて、連携企業と協議しながら探究テーマを設定します。例えば次のようなテーマ設定が想定されます。
- ヘルスケアの進化をデザインする価値の高い新しい検査・技術の創出
- 明石公園の植生も活かした空間デザインやGIS等の技術を応用したまちづくり
- 資源を有効に活用し、生活に役立つ新機能を持った物質・先端技術の創造
- 新しい物理現象を発見し、その応用の可能性を考えた新しい機能の創出
- 美しさや使いやすさを実現する文字・デザインの設計
成果をどのように還元しますか
企業への提案、大学や学会等での発表、科学系コンテストへの参加、SDGsに係る明石市への提言、連携企業の協力による科学イベントの開催、論文集の発行、研究発表会の開催、小学生教室などです。
STEAM探究科単位制の特色は何ですか
探究活動に特化した科目を設定し、探究活動や、将来の進路希望・興味関心に応じた科目選択が可能です。
他校のSTEAM教育との違いは何ですか
他校は教育課程の研究開発として課外の「特別講義」や長期休業中の集中講義、各教科の授業の中にSTEAMを意識した内容を取り入れるという形で行われていますが、本校では総合的な探究の時間や学校設定科目という形でカリキュラムの中に位置付けて実施します。
他校の理数系学科や自然科学系学科との違いは何ですか
上記のように、企業と連携した探究活動を行うこと、単位制を最大限に活かして探究活動や将来の進路希望・興味関心に応じた科目選択が可能であることなどです。
普通科との違いは何ですか
主に次の7点です。
- 探究活動に特化した学校設定教科・科目を用意
- 大学での研究につながるより深い学びが可能
- 高大・高企連携に関する取組が豊富
- 文理横断的・教科横断的な学びが可能
- 探究活動実績による大学受験(推薦入試等)が可能
- 単位制を最大限に活かした少人数授業で手厚いサポートが可能
- ガイダンスを通して自分の時間割が作成可能
理数探究類型との違いは何ですか
主に次の8点です。
- 大学連携から、企業連携を柱としたより高度な探究活動へ移行
- 探究活動に特化した学校設定教科・科目を用意
- 大学での研究につながるより深い学びが可能
- 高大・高企連携に関する取組がより豊富
- 文理横断的・教科横断的な学びが可能
- 探究活動実績による大学受験(推薦入試等)が可能
- 単位制を最大限に活かした少人数授業で手厚いサポートが可能
- ガイダンスを通して自分の時間割が作成可能
- 文系学部への進学が可能
4 教育課程
STEAM探究科のカリキュラムの特徴は何ですか
国公立大学や私立大学への進学を基本としたカリキュラムです。普通科よりも探究活動の時間を多く設け、週3日7時間授業を行います。主な特徴は次の6点です。
- 企業連携を柱とした探究活動が充実
- 探究活動に特化した学校設定教科・科目を用意
- 探究活動や、将来の進路希望・興味関心に応じた科目選択が可能
- 2、3と年次が進むにつれて選択科目が増加し選択の幅が拡大
- 文理横断的・教科横断的な学びが可能
- 単位制を最大限に活かした少人数授業で手厚いサポートが可能
STEAM探究科の選択科目にはどのようなものがありますか
本校では必須科目・選択必須科目・選択科目・STEAM探究特化科目に分類しています。必須科目・選択必須科目は文字通り卒業するために必ず学ばなければならない科目でどの学校でも共通です。下記のような、本校独自の選択科目・STEAM探究特化科目の中から、将来の進路希望や興味関心等に応じて科目を選択します。
【選択科目=単位制を活かした選択科目】
・サイエンス英語Ⅰ/Ⅱ ・クリエイトサイエンス ・物質の科学
・生命の科学 ・数学Ⅱ/Ⅲ ・数学B/C ・生物 ・化学 ・物理
・地理探究 ・日本史探究 ・世界史探究 ・論理表現Ⅱ/Ⅲ(英語) など
【STEAM探究特化科目=探究活動に関連した科目】
・STEAM探究Ⅰ/Ⅱ/Ⅲ ・グローバル探究Ⅰ/Ⅱ ・サイエンス探究Ⅰ/Ⅱ
・数学探究Ⅰ/Ⅱ ・アート特講Ⅰ/Ⅱ ・デザイン特講Ⅰ/Ⅱ
・プロジェクトⅠ/Ⅱ ・データサイエンス など
文系ですか、理系ですか
探究活動を柱として総合的・横断的に学ぶことで、課題解決能力や創造力を養うという意味では、従来の枠組みにとらわれない全く新しいカテゴリーの学科です。探究活動の中で、企業から先端技術を学び課題解決のための探究を深めることから、理系の進路を志す生徒に向いていますが、文系への進学にも対応したカリキュラムです。
理系志望から文系志望に変わることはできますか
入学後に学科を変わることはできませんが、文系・理系といったこれまでの枠組みにとらわれない学科であるため、文系への進学にも対応しています。
単位認定はどうなりますか
1週間に1回(50分)の授業を1年間受けて学習状況が適切であると評価されれば1単位として認定されます。1年間で一定の単位の修得が認定されれば次の年次に進み、3年間で一定の単位の修得が認定されれば卒業となります。
選択科目の授業の人数はどうなりますか
探究活動や、将来の進路希望・興味関心を踏まえた選択であれば、生徒のニーズに応えられるよう可能な限り少人数でも授業を開講したいと考えています。
進級はどうなりますか。
原級留置はありませんが、3年間で卒業に必要な単位を修得できなければ卒業延期となります。
科目選択はどのように決定していくのですか
「シラバス」などの手引き書を用意します。それに基づき、探究活動や、将来の進路希望・興味関心を踏まえ、ガイダンスを通して繰り返し面談を行い、安心して科目選択ができるように配慮します。
ガイダンスとは何ですか
探究活動や、将来の進路希望・興味関心を踏まえて、科目選択するための説明会や面談、助言のことです。
大学のように空き時間はありますか
ありません。全員全時間履修を原則としています。
多年次生が混在する授業はありますか
カリキュラム上は可能ですが、実際に開講されるかどうかは選択人数等によります。
5 学校生活
学校生活はどう変わりますか
学校生活は従来と変わりません。学習活動、学校行事、部活動は従来通りです。
HRはどうなりますか
従来と変わりません。生徒はHRクラスに所属し、クラス担任がクラス運営に当たります。クラス単位の授業は従来より少なくなり、少人数授業が増えます。
クラスの繋がりが希薄になりませんか
生徒はHRクラスに所属し、クラス担任がクラス運営に当たります。学校行事はHRクラスで参加するためクラスの繋がりは維持できます。
部活動との両立は可能ですか
可能です。基本的に学校生活は従来と変わりません。
6 入学者選抜
入学者選抜の方法はどうなりますか
定員は40名で、2月の推薦入試で全定員を募集します。検査内容については、県教育委員会の発表を待っているところです。
推薦入試受検の条件は何ですか
中学校長の推薦を受ける必要があります。また、本校を第1志望とし、本校の教育方針を理解した上でSTEAM探究科の学習内容に意欲的に取り組む意志を持っている必要があります。
推薦入試で不合格になったらどうなりますか
全定員を2月で募集するため、仮に定員に満たなかったとしてもSTEAM探究科の受検の機会はありません。複数志願選抜で本校普通科を受検することは可能です。
受検可能な地域はどうなりますか
第3学区・神戸市西区・淡路市です。
どれくらいの学力があれば合格できますか
申し訳ありませんが、入試に関する情報にはお答えできません。本校STEAM探究科の学びに興味関心を持っていただけたら、ぜひ受検してください。
7 卒業後の進路
卒業後、どのような学部に進学できますか
理系では工学・理学・農学・薬学・医学・看護学など、文系では経済・経営・教育・スポーツ科学・生活科学などです。カリキュラムは文系学部への進学を考えている人にも対応しています。
大学受験にどう影響しますか
大学入試改革により高校時代の主体的な取組が高く評価されるようになりました。探究活動実績が入試において有利に働きます。理数探究類型生徒の入試結果から、特に国公立大学の推薦入試での合格者が増えると予想します。単位制により将来の進路希望に応じた科目選択が可能となるため、これまで以上に進路希望を実現しやすくなります。
理数探究類型時の進路先と変化はありますか
大学進学が基本路線で変化はありませんが、探究活動等の企業と連携した取組が増え、先端技術に関する知識にも触れるため、将来就きたい職業を具体的にイメージして学部・学科を選ぶことができます。また、単位制により将来の進路希望に応じた科目選択が可能となるため、これまで以上に進路希望を実現しやすくなります。
他校の理数系学科や自然科学系学科との進路の違いは何ですか
基本的に大きな違いはありませんが、文理横断的・教科横断的な学びが可能となることから進路選択の幅は他校よりも広がります。企業連携による探究活動を行うことで、より将来の職業や生き方を考えた進路選択が可能となります。