国際文化情報学科 活動の記録

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外務省「高校講座」

 118日(金)6時間目、国際文化情報学科の全生徒を対象に外務省「高校講座」(国際理解講演会)を実施しました。講師は、外務省国際協力局専門機関室に勤務されている小川寛人さんです。

 小川さんは、高校生の時にカナダに修学旅行に行かれ、その際に自然の素晴らしさや街並みの美しさに惹かれ海外に興味を持たれたそうです。そこから英語を一生懸命勉強され、大学は外国語大学に進学され、フランス語を専攻なさったそうです。フランスへの留学を経験され、外交官として西アフリカのガボンやベルギーで外交官として活躍された後、現在は東京で勤務されています。

 「外交官として働いていらっしゃる際に、どんなことが大変ですか?」という質問に、「信頼関係を築くこと」とお答えになりました。そのために、こちらから心を開いて挨拶をし、一緒に仕事や食事を共にすることで心が通いだすことを伝えてくださいました。このほかにも、「日本の文化や日本人の誠実さを評価して支持してくれる国が多い」ことや、外交官としてのやりがいのある仕事についてお話しされ、参加した生徒たちは興味深くお話を聞き入っていました。

 講演会終了後、座談会が開催されました。3年生4名、2年生5名、1年生6名の計15名が参加し、小川さんを囲んでたいへん有意義な時間を過ごしました。


 <生徒たちの感想より>

「ガボンでのお話から、教育や農林漁業が外務省の仕事とも関係していて、日本の海外貢献につながっていることを知り、驚きました。小川さんがおっしゃっていた、『やらなかったことだけを後悔する』という言葉は、本当にその通りだと思いました。受験生で苦しいことがあっても努力をして頑張っていこうと思えました。難しいことでも、自分から挑戦して、やり遂げた時の達成感を味わえるようにしたいと思います。『言語はあくまで1つの道具にすぎない、それをどのように活かすか』ということも、とても重要だと思いました。」


 「外国との関係を、良い状態に保つために、相手国のことを詳しく知っているだけでなく、日本の良さを相手に伝えられるように、日本のことも詳しく知っていないといけないことがわかりました。外務省の仕事が、自分が思っていたよりも多くの仕事があり、『かっこいいな』と思いました。また、『自分の選択が正しかったかは、そのあとの努力次第』とおっしゃっていましたが、その言葉がとても印象的でした。」

 「外務省でのお仕事について、とても詳しく教えてくださり、興味を持つことができました。印象に残ったところは、諸外国に日本の文化や特性などを伝えて、関係を良好にして平和を維持することです。平和維持の他、通訳や国際的なルール作り、文化の交流などがあり、とてもやりがいのありそうな仕事だと思いました。同時にとても難しい仕事であること、グローバル化する現代において必要な仕事である、とも思いました。外務省に興味を持つことができ、とても良い経験になりました。」

 


イギリス研修旅行事前研修

12月4日(水)~10日(火)まで、国際文化情報学科2年生は、イギリス研修旅行に行きます。この研修旅行がより実り多いものになるように、10月31日(木)に事前学習として特別講義が実施されました。講師にお招きしたのは、元武庫川女子大教授で、関西日英協会副会長のStephen Boyd先生です。Boyd先生は、イギリスの劇作家・詩人のシェークスピアについて、いつの時代の人でどのような作品があるのか、また作品に見られる韻の特徴などについてお話をしてくださいました。

大変貴重な最初の戯曲集(ファースト・フォリオ)"Mr.William Shakespeares Comedies, Histories & Tragedies"の復刻版も紹介していただきました。講義が終わったあとも、生徒たちが先生を囲み、復刻版を見せてもらっていました。

来月のイギリス研修では、シェークスピアの生誕地であるストラットフォード・アポン・エイヴォンでホームステイをします。この講義を受けて、研修への期待がさらに高まったのではないでしょうか。

<当日の様子>

 

第34回レシテーション・コンテスト

 1025日(金)、国際文化情報学科の英語レシテーション・コンテストが実施されました。今年、34回目を迎える学科の伝統行事です。

今年は、ハリー・ポッター、チャーリーとチョコレート工場、鶴の恩返し(英訳)、マーチ・フォー・アワ・ライブズ=命のための行進(銃社会についてのスピーチ)の4つ題材に取り組みました。


まず、校長先生の挨拶と激励の言葉で始まりました。


練習の成果を発揮し、引き込まれるような発表が続きます。

講評は教頭先生からいただきました。


参加した生徒のみなさん・審査員のALTの先生たち・指導された先生方、皆さん本当に、お疲れさまでした。
夏休みから練習してきた学科生全員の取り組みは素晴らしく、審査をする先生方も入賞者を決めるのがとても難しかったようです。来年のスピーチ・コンテストも楽しみです。

All English Day!!

921日(土)

 毎年恒例となった国際文化情報学科の「All  English  Day」が、今年も開催されました。

本校のALTのブライオニー先生、マーセル先生とテニール先生に加え、県内の高校から3名のALTが来てくれました。合計6名のALTを中心に、自己紹介ゲームやプレゼンテーションなど、様々な活動を通して、実践的な英語力を磨きました。

 図書室で開会セレモニーの後、最初のゲームを行いました。自分自身を紹介する4つの短い英文を小さな紙に書き、その紙を丸めて教室中に投げます。拾った紙の持ち主を英語で質問して見つけ出す、というものです。英語を自然に使って、楽しく取り組んでいました。

 続いて、生徒たちはグループごとに分かれて、
ALTたちと様々な活動を楽しく取り組みました。

 最後に、閉会セレモニーを図書室で行いました。半日だけですが、英語だけでコミュニケーションをとり、日本にいながら実践的な英語に触れることができたよい機会でした。

10月に行われる予定の「レシテーションコンテスト」に向けて、スピーキング・リスニング、そして表現力を磨く場となりました。

 

第33回英語スピーチコンテスト

 夏休みが目前に迫った7月17日(水)、国際文化情報学科第2学年の生徒によるスピーチコンテストの決勝が行われました。発表者は5月に行われた予選を勝ち抜いた12名の生徒達です。この日まで英語科の教員達が一人一人を指導し、決勝の日を迎えました。司会は学科の2年生の生徒です。最初に、校長先生による英語での開会宣言がなされ、いよいよコンテスト開始です。

 審査員は本校のネイティブの外国語指導助手3名と英語科教員2名。採点基準は、「スピーチ内容」、「英語力」、「表現力」です。
 数名の保護者の方々もお越しいただき、発表を見守ってくださいました。 

 どの生徒の発表も素晴らしく、審査員の方々も悩んでおられました。結果の方は・・・
 1位 奥田 翔さん "For the Next Generation " 

 
2位 藤井 麗生奈さん
 " What Kind of Working Condition Would You Work in the Future?"

 

 3位 大山 侑香さん " To Be Careful "

 
 どのスピーチも表現力や英語力はもちろん、スピーチ内容が素晴らしかったです。現代社会で問題となっている、環境問題や労働問題、SNSとの付き合い方などについての内容でした。社会に対する関心が高く、問題解決に向けての提言などが深く考えられており、未来に対する希望が感じられました。

 教頭先生からの閉会の辞と講評をいただき、コンテストが終了しました。

 最後に、全員で記念撮影。ともに予選から、励まし、切磋琢磨した仲間で健闘をたたえあいました。練習を重ね、緊張等に負けず、スピーチをした発表者の皆さん、お疲れ様でした!


文化交流会

 7月10日(水)の2~4限目に、近隣の大学で勉強されている留学生2名をお招きし、文化交流会を実施しました。国際文化情報学科の1~3年生が図書室へ全員集合し、開会セレモニーが行われました。
 

 英語で司会を進めてくれた2年生。少し緊張しつつも、大変スムーズに進行してくれました。今年はエジプト、中国出身の留学生が来てくださいました。オープニング後、生徒たちは学年をまたいで結成されたグループに分かれ、2名の留学生がおられるそれぞれの教室を順番に訪問していきました。 

 各教室でも2年生が司会進行を務める中で、1年生の班による「日本文化の紹介」と、留学生による「自国文化の紹介」が行われました。 

 まずは1年生の「日本文化の紹介」から。

浴衣に着替えて日本の夏祭りについて紹介するグループや、世界遺産の姫路城や神社でのお参りの仕方について紹介するグループ、兵庫県の郷土料理について紹介するグループなど、それぞれ工夫された内容でした。

 

 一方、留学生の「自国文化の紹介」です。

中国の方は、中国の化粧品「Chinese Cosmetics」について紹介してくださいました。生徒たちとコミュニケーションをとりながら、とても楽しい内容でした。

 

 

 エジプトの方は自国の様々な特徴(ピラミッドやミイラ、食べ物、使われている言語など)を、終始笑顔で分かりやすく話してくださいました。

  にこやかに、ユーモアを交えて答えてくださる留学生の方たちに、生徒たちは魅了されたようすでした。留学生のみなさんは、生徒たちの発表が多岐に渡っていたことや、意欲的に質問をしてきたことに対して感心しておられました。生徒達も、楽しく交流し、いきいきと過ごせていたようで、大変有意義な一日になりました。

 留学生の皆さん、ありがとうございました

「能」を体験! 国際交流のための日本の文化に関する学習会

 本年度のオーストラリア研修に参加する予定の生徒を対象に、5月29日(水)の放課後、剣道場で日本の伝統文化の「能」について学ぶ機会を持ちました。講師は観世流能楽師 シテ方で、国内外でご活躍されている上田顕崇様です。

 まず、姿勢の大切さを学んだあと、有名な「安達ケ原」などのストーリーを紹介していただきました。また、貴重な「面」をご持参いただき、実際につける機会を設けてくださいました。人間の内面を観察し、感情の奥深さを静かに表現する「能」に、生徒たちは興味を持ったようです。

 最後に、「鳴尾」の地名が出てくる「謡」の「高砂」をご指導下さり、皆でできるだけ、おなかから大きな声を出して練習をしました。難しかったようですが、興味深い経験ができました。最後に、お辞儀をして終わりました。

 海外で日本の文化を少しだけでも表現できるようになれるよう、これからも事前研修を行っていく予定です。

<生徒感想より>

・「能」というものは、もともと知っていて、テレビで見たりしたことがありましたが、直接見る機会がなくて、今回が初めてでした。「能」で使うお面の説明やその物語などが面白くて、調べてみたいと思いました。

・ご紹介いただいた4つの面を比べてみると、まったく表情が違い、見る角度によって表情が変わることも面白く感じました。私は実際に、面を付けさせてもらいました。重さがあり、視界がとても狭かったです。本物を間近で学べることは、とても貴重でした。日本の文化をオーストラリアで紹介するために、英語で説明できるようにしたいです。

イングリッシュセミナー2019

2019年度入学式を目前に控えた45日(金)、国際文化情報学科の新1年生を対象にEnglish Seminar 2019を実施しました。目的は、高校での英語学習を効果的にスタートするためです。英語を使った様々なアクティビティに参加しました。

ALTのブライオニー先生とマーセル先生、英語科担当教員ともに準備万端です。

この日行われる暗唱テストのために、合格発表の日から練習を重ね、77個の英文を覚えてきました。テストの前に、ALTの2人の先生による音読練習が行われ、みんな熱心に英文を音読していました。
5つの教室に分かれ、一人ずつ前に出て、6分以内に77個の英文を暗唱します。緊張しつつも、一生懸命に取り組んでいました。テストの後は、辞書の使い方の授業です。英語の授業に必須である、辞書の引き方を集中して学びました。

そのあとは、ALTのブライオニー先生、マーセル先生の自己紹介です。英語の問いかけに、少し恥ずかしがりながらも、しっかりと英語で答えられていました。

最後は、英語で自己紹介のゲームを行いました。誕生日や好きな食べ物について等の質問をし合い、これからの学校生活を共に過ごすクラスメイトのことを知る、よい機会となりました。笑顔で積極的に活動する生徒の皆さんの、これからの更なる成長が本当に楽しみです。

国際理解講演会

本日、国際文化情報学科の1・2年生を対象に、国際理解講演会を実施しました。
JICA青年海外協力隊として、ケニアでボランティア活動をされていた安藤 洋之(あんどう ひろゆき)氏を講師にお招きし、ご講演いただきました。


マサイ族が使う布を身にまとって登壇されました。
スワヒリ語での自己紹介を聞いた生徒たちは興味深々の様子でした。


2年間滞在したケニアでの暮らしを、写真を見せながら分かりやすく紹介していただきました。


勤務先での活動についても、成功談や失敗談を織り交ぜながら、非常に具体的に説明していただきました。


安藤先生が2年間の海外ボランティア活動で得たものを紹介していただきました。
良いことばかりではなく、辛かったこともたくさん話していただいたので、海外で生活することの実態に触れることができました。


これから海外で活躍するであろう生徒たちへ、安藤先生から必要な力を示していただきました。

50分の講演でしたが、生徒たちは最初から最後まで前のめりで集中して聞いていました。留学や海外勤務を考えている生徒たちにとって、自分の将来をかなり細かいところまでイメージできる良い機会になりました。

All English Day

本日は2年生を対象としたAll English Dayが実施されました。
今回は、本校のALTであるブライオニー先生とテニール先生、マーセル先生の3名に加え、県内の高校から3名のALTが来てくれました。
合計6名のALTを中心に、英語によるフリートークやディスカッション等、1年生の時よりさらに高度な英語活動に挑戦し、英語力を磨きました。


まずは図書室で開会式がありました。


続いて、緊張をほぐすための活動=ICE BREAKING ACTIVITYを行いました。
28個の英文が書かれた紙を配布され、それぞれの英文を書いた人物を探すため、ALTやJT(日本人教師)に質問をして回りました。






次のセッションからは、生徒たちは5つの教室に分かれて活動しました。
各教室では、カードを1枚引き、そこに書かれた議題について英語でディスカッションする、というハイレベルな言語活動を行いました。「子どもにとって必要なものは何か?」のような、非常に複雑な議題について議論する場面もありました。




5つの教室での活動が終わった後は図書室に戻って、生徒たちがALTに向けて日本文化を紹介しました。
クイズ形式にしたりと、ALTが楽しめる工夫をしていました。


最後は全員で集合写真を撮りました。

生徒たちのアンケートには、
「1日英語だけを使ったので、英語力が上がったと思う。」
「ALTに自分の英語が伝わってうれしかった。自信がついた。」
「言いたいことが伝わらなくて悔しかった。もっと勉強したい。」
といった前向きなコメントが数多くありました。
この活動を通して、国際的な活躍ができる人材へ向けて、さらに一歩成長できたことだと思います。