兵庫県立鳴尾高等学校 |
外務省「高校講座」
11月8日(金)6時間目、国際文化情報学科の全生徒を対象に外務省「高校講座」(国際理解講演会)を実施しました。講師は、外務省国際協力局専門機関室に勤務されている小川寛人さんです。
小川さんは、高校生の時にカナダに修学旅行に行かれ、その際に自然の素晴らしさや街並みの美しさに惹かれ海外に興味を持たれたそうです。そこから英語を一生懸命勉強され、大学は外国語大学に進学され、フランス語を専攻なさったそうです。フランスへの留学を経験され、外交官として西アフリカのガボンやベルギーで外交官として活躍された後、現在は東京で勤務されています。
「外交官として働いていらっしゃる際に、どんなことが大変ですか?」という質問に、「信頼関係を築くこと」とお答えになりました。そのために、こちらから心を開いて挨拶をし、一緒に仕事や食事を共にすることで心が通いだすことを伝えてくださいました。このほかにも、「日本の文化や日本人の誠実さを評価して支持してくれる国が多い」ことや、外交官としてのやりがいのある仕事についてお話しされ、参加した生徒たちは興味深くお話を聞き入っていました。
講演会終了後、座談会が開催されました。3年生4名、2年生5名、1年生6名の計15名が参加し、小川さんを囲んでたいへん有意義な時間を過ごしました。
<生徒たちの感想より>
「ガボンでのお話から、教育や農林漁業が外務省の仕事とも関係していて、日本の海外貢献につながっていることを知り、驚きました。小川さんがおっしゃっていた、『やらなかったことだけを後悔する』という言葉は、本当にその通りだと思いました。受験生で苦しいことがあっても努力をして頑張っていこうと思えました。難しいことでも、自分から挑戦して、やり遂げた時の達成感を味わえるようにしたいと思います。『言語はあくまで1つの道具にすぎない、それをどのように活かすか』ということも、とても重要だと思いました。」
「外国との関係を、良い状態に保つために、相手国のことを詳しく知っているだけでなく、日本の良さを相手に伝えられるように、日本のことも詳しく知っていないといけないことがわかりました。外務省の仕事が、自分が思っていたよりも多くの仕事があり、『かっこいいな』と思いました。また、『自分の選択が正しかったかは、そのあとの努力次第』とおっしゃっていましたが、その言葉がとても印象的でした。」
「外務省でのお仕事について、とても詳しく教えてくださり、興味を持つことができました。印象に残ったところは、諸外国に日本の文化や特性などを伝えて、関係を良好にして平和を維持することです。平和維持の他、通訳や国際的なルール作り、文化の交流などがあり、とてもやりがいのありそうな仕事だと思いました。同時にとても難しい仕事であること、グローバル化する現代において必要な仕事である、とも思いました。外務省に興味を持つことができ、とても良い経験になりました。」