兵庫高校Blog
令和6年9月9日 【78回生(総探)】探究講演会 講師:神戸大学 林 創 教授
2学期最初の授業では、これから本格的な探究を始めるにあたり「研究計画の立て方」について、林先生にレクチャーをして頂きました。夏季休業中に各グループで先行文献調査や研究計画の立案に取り組んできましたが、探究活動を始めるにあたり、計画詳細を詰めていく段階における留意点を教えていただきました。特に、例年多くの生徒が実施するアンケート調査については、質問の作り方やアンケートのデザインについて具体例を挙げていただきながら丁寧に教えていただきました。
<生徒の感想>
・独立変数と従属変数は実験でよくやったことがあったので、理解がしやすかったです。面白かったのは質問の文言や、順序によって回答に影響を及ぼすことです。今まで何気なく答えていたアンケートなどが誘導するために工夫されていたものがあるとすればとても怖いです。全然気づかないし、逆に言えば自分自身も無意識に誘導質問してしまっていたかもしれません。公平な回答をしてもらう為には、言われた通り順序や、質問の文言などをしっかり検討した上で質問しないといけないと感じました。
・自分の班もアンケートを実施しようと思っていたのですが、どんな内容でしようかを考える前に、知りたい情報はなんなのかもっとしっかり調べなければより正確で欲しい結果が得られないとわかりました。それから、アンケートでの言葉遣いは特に気をつけないと、まずアンケートに協力してくれている人を不快に感じさせてしますかもしれないし、本当のことを書きづらくさせてしまうかもしれないので、どうやったら回答しやすいかを考えて作ろうと思います。今日の授業で探究の道が少し開けた気がしました。
・今回の講演会では探究に関してより深く、より専門的にお話して下さりました。また今の自分のグループの計画の拙さや、考えの甘さが露呈したと思います。今一度グループの仲間と話し合ってこの講演のことを参考にしながら探究にもっと意欲的に参加しようと思いました。探究の活動以外の人間の心理学についても興味を持ちました。たった少しの違いで人間のバイアスというのは大きく働き、それが日常に蔓延っていることが分かりました。