兵庫高校Blog
兵庫・沖縄友愛提携50周年 記念事業 未来につなぐ「命どぅ宝」が開催されました。
兵庫県出身の元沖縄県知事である島田叡氏が生誕120年を迎えるにあたり、その生い立ちや功績を次世代に語り継ぐとともに、来年兵庫・沖縄友愛提携50周年であることを踏まえ、改めて沖縄友愛の絆の大切さ、平和や命の尊さを次世代に伝える催し『未来につなぐ「命どぅ宝」』が12月25日(土)に兵庫県公館で開催されました。
島田氏は明治34年(1901年)に神戸市須磨区に生まれ、県立神戸第二中学校〔現兵庫高校〕から東京帝大〔現東京大〕を卒業後、旧内務省に入省し、昭和20年1月、最後の官選知事として、米軍上陸が迫る沖縄県に赴任しました。常に沖縄県民に寄り添い、食料の調達や県民に疎開に尽力し同年6月糸満市の摩文仁の丘で消息を絶ちました。戦後「沖縄の島守」と称され、今なお多くの人々に慕われ続けています。
島田氏の母校である兵庫高校と沖縄県立那覇高校(旧制県立沖縄二中)の各代表3名は夏休みからオンラインで交流し、式典のときに読み上げる「兵庫・沖縄両県の高校生による平和へのメッセージ」の素案作成の準備を行ってきました。何度か両校で素案の推敲を行い、完成したメッセージを各校で練習し本番に備えました。
12月24日(金)に来神された那覇高校の代表松田 侑君、具志 大輔君、田村 知瑳乃さんと引率の上原正昭先生は、まず兵庫高校を訪問されました。代表生徒3人は全員野球部で、島田氏も高校、大学と野球部に所属していたことから、兵庫高校でも野球部員全員で出迎え、正門横にある「合掌の碑」の前で交流しました。
その後本校代表の山田 美羽さん、熊谷 菜佑さん、鈴木 初さんといっしょに、県庁で齋藤 元彦 兵庫県知事を表敬訪問しました。(サンテレビニュース映像URL https://sun-tv.co.jp/suntvnews/news/2021/12/24/47109/)
12月25日(土)数年に一度の寒波のなか、記念事業が齋藤兵庫県知事、照屋義実沖縄県副知事をはじめ約200名が出席して兵庫県公館で開催されました。開催に先立ち兵庫高校吹奏楽部による演奏「友愛爽やかステージ」に始まり、開会宣言、来賓挨拶と進行していきました。(右上の写真は神戸二中の大先輩、小磯良平氏作「KOBE AMERICAN HARBOUR」をモチーフとしたタペストリーの前で撮影したものです。)
最後に、高校生による「平和のメッセージ」を代表6名で読み上げました。 メッセージでは「島田知事のご縁が結んでくれた両県の友愛提携は、来年50周年を迎えます。これからも手を携えながら、互いの文化交流を通じて友愛の絆を未来へつないでいきましょう。」という言葉で締めくくりました。